芦戸三奈
あしどみな
『高校デビュー!? ツノある!ツノ一緒だ!』
『高校デビューマンってみんなに言いふらすからさ』
『恐怖ですくむ心を溶かしていけ!』
汎用性の高い溶解液を操るアシッドマジシャン!!
誰でもフレンドリーな運動神経バツグン少女
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
明るいピンクの髪にピンクの肌、色が反転した目に2本の黄色い触角(本人曰く角)と、1-Aの女子生徒の中では最も人外度の高い容姿をしている。触角は少し動かすことができ、触ってみると根元からぐらぐら揺れる。
趣味でダンスをやっているため、身体は引き締まっているらしい。ちなみに峰田のイチオシポイントは『腰つき』。
コスチューム
ヒーローコスチュームはまだら模様のコンビネゾンにファー付きのベストと、他の生徒やヒーローに比べてややラフなデザイン。コスチュームの持つ詳細な機能は今のところ不明だが、後述する個性発動でも無傷なあたり、やはり特別性なのだろう。
いつも元気でテンションが高く、明るいクラスのムードメーカー。
クラスの輪を誰よりも大切にしており、空気に馴染めない友達は放っておけない。
そのため、クラスイベントの度にノリの悪い爆豪に対して、上鳴とのコンビネーションでイベント衣装を着せようとするのはもはやお約束と化しつつある。
人を好きになったことがないので、恋愛に憧れがあるらしい。
ヴィランを前にすればどんなに怖くても毅然として立ち向かう勇気と正義感を持ち合わせているが、緊張の糸が切れると泣いてしまう年相応な一面もある。
コミュニケーション能力は高いが、それゆえに他人との対立はできるだけ避けようとする傾向もあり、林間合宿で爆豪が誘拐され、救出に行くべきかどうかクラスメイトが話し合ったシーンでは、自分の意見を言い出せず黙り込んでしまう場面もあった。
運動神経は1年A組の女子生徒の中でトップだが勉強は苦手で、クラス内でも常に最下位争いをしている。本人はあまり気にしていないようだが、一学期の期末テストからは、八百万の勉強会で勉強を教えてもらって何とか乗り切っているようだ。
また、外見やコスチュームを見ても分かる通り、かなり奇抜な美的センスの持ち主である。
ハイツアライアンスのお部屋披露大会では、極彩色のカーテンやカーペットで飾った趣味全開のコーディネートを披露し、ヒーロー名の発表会では、自分のヒーロー名として「リドリーヒーロー『エイリアンクイーン』」を自信満々に発表し、授業を大喜利大会みたいな雰囲気にしてしまう場面もあった(ただし、このヒーロー名はミッドナイトに却下された)。
個性は『酸』。
身体中から溶解液を噴出することができる。
この溶解液は攻撃に使用できるのはもちろん、地面をスケートのように滑って移動したり、壁や床を溶かして隠密行動、更には相手の装備破壊にも使うことができる。
また、酸の強度や粘度は自在に調節することができるため、相手の攻撃を防ぐ壁のように設置したり、大量の粘液を全身にまとい熱や衝撃を防ぐクッションのような使い方もできる。
攻撃、防御、移動と様々な場面で応用でき、シンプルかつ対応力が高いヒーロー向きの個性と言えるだろう。
ちなみに彼女の特徴的な目や肌の色もこの個性の影響によるものであり、強力な酸の分泌によって自分自身がダメージを負うことはほとんどない。
また、溶解液を出しすぎると目や肌の色素が抜けていく描写がある。
林間合宿の個性伸ばし訓練では、『溶解液の長時間使用に耐える皮膚の耐久度強化』のため、岩などに向けてひたすらに酸を出し続け、その後の圧縮訓練では酸の飛距離や粘度を調節した必殺技を編み出した。
なお、溶解液の溶解力の強さを変えられるのは体の外に出すまでなので、出しすぎると味方を逆に追い詰めてしまうため要注意。
調節を少し間違えると服が溶けてしまったり、それどころかおよそ少年誌では公開できないような悍ましい絵面になりかねないが、幸いにも作中味方を攻撃に巻き込むような場面は無く、彼女のセンスの高さが窺える。
弱点としては搦め手に対する対抗手段の乏しさがあり、彼女の直感的な性格も相まって、戦略的な戦い方をする相手には苦戦を強いられることが多い。
正面戦闘には滅法強いものの、期末試験やA組・B組合同戦闘訓練では、姿すら見せない相手に対して為す術なく一方的に追い詰められる場面もあった。
必殺技
- アシッドベール
粘度・溶解度MAXの溶解液で壁を作り、相手の攻撃を受け止める防御技。粘液としてネバっと受け止め、酸としてジュワッと溶かしてしまう。
小さく作れば盾のようになり、大きく作れば複数人を守ることも出来る。
- アシッドショット
溶解度の強い酸を弾丸の様にして飛ばす。
- アシッドレイバック
自身の足元に酸を出し、高速回転する。
- グレープピンキーコンボ跳峰田
峰田との合体技。芦戸が投げて峰田が跳ねる。もぎもぎボールの上を縦横無尽に跳ね回る峰田によって相手を錯乱すると共に、女性陣をドン引きさせる恐怖の必殺技である。
- アシッドマン
粘度をMAXの状態にして全身に酸を纏って突っ込む攻撃技。見た目がどことなくあれに似ている。切島の安無嶺過武瑠を応用(パクった)したらしい。因みに本人公認。第二次決戦では、溶解度もMAXにした酸を全身に纏う強化版『アシッドマン・ALMA』を披露した。その量と濃度は並の攻撃では傷一つ付けられない圧倒的な身体強度を誇るギガントマキアの肉体でさえ溶かす。
ただし、これは身体中の溶解液(水分)を大量に消費することになる捨て身の技でもあり、これを使用した後の芦戸は重度の脱水症状を引き起こしていた。
雄英体育祭は、第1種目・障害物競走では19位でクリアし、第2種目・騎馬戦では爆豪、切島、瀬呂範太とチームを組み2位通過する。
最終種目・ガチバトルトーナメント、1回戦では青山と戦い一発K.O.した。2回戦では常闇と戦い敗退する。詳細はこちらへ。
期末試験では上鳴と共に根津校長に挑んだが、根津校長の独壇場。鉄球重機を使い遠距離から建設物を連鎖的に倒壊させられ、逃走経路と行動範囲を奪われ続けた結果ミッション失敗。
ヒーロー仮免試験一次試験では、スタート早々に傑物学園高校の攻撃で皆バラバラになる。しかし終了間際に青山のレーザーを見つけ、まだ残っていた1年A組の皆と合流。ギリギリで一次試験通過。
二次試験では、個性を使って救助活動を続け、無事ヒーロー仮免許を取得する。
雄英文化祭では趣味のダンスを生かしてダンスチームのリーダーを務め、メンバーにダンスの指導をした。
内容自体は「ムキ!」や「グッ!」など擬音を使った感覚的な教え方だったが、意外と分かりやすかったようで、素人同然だったA組のダンスチームを文化祭当日までに全員教え切り、ライブ成功に貢献した。
A組・B組合同戦闘訓練では、第五試合に登場。出場者は、A組から緑谷・麗日・芦戸・峰田、B組から物間・小大・庄田・柳・心操。
スタート時から麗日・芦戸・峰田VS小大・庄田・柳の3VS3になり、3人のコンビネーションに苦戦する。緑谷の個性が暴走したため麗日が途中離脱するが、再開後は麗日が戻るまで峰田と3人を相手にするがお互いがしっかりとカバーし、最後に庄田を確保した。第五試合はA組の勝利になった(なお、試合中に芦戸が峰田に密着されるというハプニングが発生したため、試合終了後に寮内で峰田を椅子に拘束して何かの映像を見せるというお仕置きをしており、峰田は恐怖で目を剥いて硬直していた)。
実は出身中学が切島と同じであることが単行本の幕間で明かされている。
当時から芦戸は学校の人気者で、見た目が奇抜で人当たりが良く、誰とでもすぐに仲良くなれる、みんなの憧れの的だったという。
それに対して切島は、正義感が強いものの個性はパッとしない、どこにでもいる普通の生徒。クラスも違ったため、顔見知りという程度で普段はあまり交流がなかった。
ある日芦戸は、クラスメイトの女子生徒が身長3mはあろうかという大男に道を尋ねられているところに出くわす。男は単に道を聞きたかっただけなのだが、その異形に女子生徒達は怯えてしまい泣くばかり。男もだんだん苛立ってきて危険な空気が漂ってきた。芦戸は咄嗟に飛び出して目的地を教えてやり、男は礼を言い大人しく去って行ったが、その直後芦戸も腰が抜けて泣き出してしまった。
その一部始終を切島は物陰から見ており、足がすくんで助けに入れなかった己を恥じ、一念発起してヒーローへの道を目指すようになる。
この出来事は芦戸の心に傷を残し、後の戦いで恐怖がフラッシュバックした彼女は失態を犯してしまうが、それをすかさずリカバーしたのは切島だった。彼女の勇気は切島の人生を変え、間接的に多くの人々を救う事になったのである。
- 名字の「芦戸」は、「酸」を意味する英語である「アシッド」が由来と思われる。
- 必殺技「アシッドマン」の技名はロックバンド「ACIDMAN」が由来であることが作者SNSにて明かされており(なお、強化技「アシッドマン・ALMA」もACIDMANの楽曲「ALMA」が元ネタになっている)、ACIDMAN公式SNSでも作者への感謝コメントが記されている。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- 何がヒーローたらしめるか
Episode13.他心を貫く感情
何か次の話書けちゃったんで投稿します…。何故かけたかは謎。多分少し気持ちが籠ったからです。 今までの話で、自分がこのシリーズで伝えたいことが少しずつ伝わってるのかなと感想欄を見て思いました。 感想ほとんど返信してませんが見てます、ありがとうございます。 感想いただけるとめっちゃうれしいです、小躍りしてます。14,220文字pixiv小説作品 - 猥談してたら本人に聞かれてしまった話
3. 懲りずに猥談する話
芦戸ちゃんと普通科女子2人が放課後の教室で雑談します。 オリジナルキャラクター以外だと峰田が毎回話に出てきてますね。なんやかんやネタキャラなのでお気に入りです。本誌読んでても、ああいうキャラは死ななそうだから安心感があります。ハリウッド映画の面白黒人枠的な……7,147文字pixiv小説作品 - 僕のヒーローアカデミアSS、CS
僕のヒーローアカデミア 壊理ちゃんがデクくんと通形先輩を見つめているカットがあるでしょ
ヒロアカアニメエンディングの1カットに関して1年A組女子会の様子2,202文字pixiv小説作品 - 最強のヒーローを目指す少年
第五話
最強のヒーローを目指す少年『第四話』が2020/10/05の[小説] 男子に人気ランキング94位に入りました! これからも、応援宜しくお願いします!!10,286文字pixiv小説作品 - 雲に抱かれて
雄英体育祭3 【トーナメント一回戦】
白雲朧の妹が雄英1年A組で頑張る話。 組決めとトーナメント一回戦です。 * * * * * 今回のトーナメント、芦戸のような個性の人にとってはとてもやりにくいものだと思います。個性を直接人に向けてしまえば傷つけてしまう。だからといって、個性を全く使わない!というのもプロヒーローたちへのアピールにならないから、人を傷つけない程度に、上手に使い方を考えなければいけない。 主人公はそこをついた形になります。 それはそうと、最終話であんなにかっこいいお姉さんになった芦戸が中身は高校生の時のままのノリだったのは、なんだかとても可愛く感じます。 このまま爆豪にどんどん茶々入れて仲良くしてくれ〜 遅ればせながら、私の作品を読んでいただきありがとうございます。また、コメントやスタンプ、評価も頂きありがとうございます。うまい返しが見つかりませんが、とても嬉しく思っています。 私が書きたいものを今まで書き、これからも原作部分やその後の部分も書き続けたいと思っていますが、自分以外にも自分の作品を楽しみにしている人がいるというのは言葉に表せないくらい幸運なことだと思っています。 どうぞ、これからもよろしくお願いします。5,391文字pixiv小説作品