『ねえ知ってる!?仮免試験て半数が落ちるんだって! A組全員落ちてよ!!』
『誰もが他人の人生の脇役であり 自分の人生の主役なんだ』
プロフィール
触れた者の"個性"を複製 戦況を一変させる(!?)曲者!!
A組に対抗心を燃やす 超嫌味なビッグマウス
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | ファントムシーフ |
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個性 | コピー |
学校・学年 | 雄英高等学校ヒーロー科1年B組18番 |
出身校 | 逢沿中学校 |
誕生日 | 5月13日 |
身長 | 170cm |
血液型 | A型 |
出身地 | 神奈川県 |
好きなもの | フランス料理、バンド・デシネ |
性格 | 身内には優しい |
CV | 天﨑滉平 |
概要
人物
眠たげな眼差しにニヒルな微笑を浮かべた少年。
普段はどこかやる気の無さそうに振舞っているが、実際はかなりの神経質かつプライドが高い性格で、感情が高ぶるとヒステリックな高笑いを上げて皮肉を連発してくる。
腹黒&超嫌味な性格だが、頭脳派で作戦指揮を取り、弁も立つからB組でも一目置かれ、戦闘ではそのトリッキーな"個性"と、ブラフやハッタリを巧みに駆使して相手の裏をかく戦法を得意としている。
B組のまとめ役の生徒の一人であり、敵連合によるUSJ襲撃事件以来、何かにつけて注目されがちなA組を強烈にライバル視しており、雄英体育祭や雄英文化祭などイベントの度にクラス単位でA組と張り合おうとする。
中でも特に爆豪が気に入らないようだが、二人の性格にはどこか似通った所があるので、同族嫌悪のような部分もあるかもしれない。
何かにつけて自分ルールで勝敗を決めようとするところがあり、勝っても負けても本人が納得するまでめげずに何度も向かってくるので、付き纏われる側からするとかなり厄介な存在である。
クラス委員長の拳藤と一緒に登場する場面が多いが、これは暴走しがちな物間の行動を拳藤が監視役となって抑え込んでいる形であり、
➀物間がA組へ嫌味を言う→➁拳藤の手刀→➂撃沈 という一連の流れがお約束になっている。
ただ一学期の期末試験ではB組の生徒で唯一赤点を取っており、普段のビッグマウスな言動の割にその実力には非常に不安定なところがある。
(学力面はあまり高くないという捉え方も出来るが、彼の個性の特性上、実技試験で相性の悪い相手とペアになり赤点となった可能性も有り得る。)
その後、林間合宿中に行われた補修授業では、自分も赤点を取ったことを棚上げにして補修を受けるA組メンバーを罵るという無駄に強い精神力を見せた。
「あれれー!?可笑しいな!優秀なA組から赤点だ5人も!B組は僕一人だけだったのに!可笑しいなぁ!」
高いプライドやライバル意識、根気強さなど、ヒーローを目指す上でどれも欠かせないものだが、彼の場合はそれらすべてがA組を何が何でもこき下ろすという悪い方向に向かっており、ある意味では競争主義を徹底する雄英の負の面が表に出た存在と言えるかもしれない。ミリオからは、ほぼ初対面にもかかわらずその辺りを一発で見抜かれていた。壊理からも「雄英の負の面の人」と呼ばれている。
ただそうしたA組への対抗意識の根底にはB組のクラスメイト達への信頼と友情があり、本人としてはその場の運や偶然によって注目されているA組よりも、地道に努力している自分達を周囲に評価してもらいたいという想いもあるらしい。
こと戦闘においては、相手の神経を逆撫でするような挑発やダーティな戦法も厭わないため、あまり良い印象は持たれないものの、雄英高校に避難所が開設された際には暴徒と化した大人達から壊理を庇うシーンも描かれる等、決して一般常識のない人間という訳ではない。
相澤やエンデヴァーが言うように、ヒーローとは本来「一人で何でもできる」存在でなければならないのであり、彼のような「一人では何もできない」個性は、ある意味ではヒーローとは対極にあるものである。
自分の個性ではスーパーヒーローにはなれないと、子供の頃から周囲に言われ続けてきたらしく、そのことを彼は「幼い頃に抱いた夢や希望がだんだん重荷になっていく」ようだったと心操に打ち明かしている。
心操が自身の個性にコンプレックスを持っているように、彼もまたヒーローになるためにヒーローらしくない行動をとり続けなければならない矛盾を抱えており、現在の屈折した性格はそうした葛藤から作られていったようだ。
コスチューム
黒いジャケットを羽織ったタキシードを連想させるデザイン。個性の性質上、指向性の補助機能はついていないようだが、個性の持続時間をチェックするための時計を腰のベルトに3つつけている。なお、この時計は時間の確認と同時に、「一度にコピー可能な数は3つまで」と相手に誤認させるブラフの意味も兼ねている。
個性
個性は『コピー』。
個性を持つ人間に触れると、その人間が持っている個性を5分間使用することができる。
触れてから5分が経過するとコピーした個性は消えてしまうが、その時間内であれば一度に複数の個性を保持できる。
制約として、保持している個性は一つずつしか発動できない。そのため、『硬化』で身体を硬くしながら『爆破』で敵を攻撃する、というような使い方は不可能。
ヒーローコスチュームの腰にタイマーを3つ付けている事から、保持する個性は3つを基準にして戦う模様。
ただし物間自身が「3つしか使えないと思わせるためのブラフ」と語っている為、実際の上限数(あるいはそもそも上限があるのかどうか)は不明。
雄英体育祭の騎馬戦では爆豪の『爆破』をコピーして攻撃、爆豪からの攻撃は切島の『硬化』で防いでおり、タイミングよく切り替えるのであれば複数個性の併用すら可能とする強力な個性である。
ただし、当然ながらコピー元は自身の個性と幼少期からずっと付き合ってきた人間、対する物間はその個性を一時的に真似ただけの人間であるため、練度でコピー元に勝つことはほぼ不可能。練度以前にその個性で何が起こるかを物間が把握しなければいけないことから、未知の個性を持つ敵とのタイマンも苦手である。
またあくまでもコピーできるのは個性それ自体のみであり、個性に伴う副産物まで真似ることはできない。
コピー元の個性が発動のために副次的な要素が絡んでくるものだった場合それを満たさねばならず、何かしら蓄積が必要な個性に対しては「コピーはできるが個性が出ない」、いわゆる「スカ」が発生する。
例えばファットガムの『脂肪吸着』は、全身に脂肪を溜め込んで初めて意味がある個性であるため、痩せ型の物間がコピーしてもファットガムのような防御力は得られない。
同様の理由から、緑谷の『ワン・フォー・オール』(蓄え、受け継ぐだけ)も発動しない。それゆえにパワーを受け止めきれずに四肢が爆散するのを免れているが、当人は何気に自分が生命の危機だったことを知らない。
エリの『巻き戻し』の指導を頼めないかと相澤から言われたものの、こちらも「スカ」であったため発動できなかった。とはいえコピー自体は出来るため、イラストのように角は生える。
また、この時同行していた緑谷に対して嫌味なく普通に説明、話せている事から「A組、B組のクラス対抗」という形でなければ、普段の皮肉屋な面は出ない(というよりA組への対抗心が翻って『自分が突っかかる価値のある好敵手でいて欲しい』という一種の信頼と甘えにような感情を抱いている節がある。作中終盤で交戦中の爆豪に起きた惨事に悲嘆の絶叫を上げていた)ようだ。
「個性二つを一度に発動する必要がない」「個性で作った/変化させた物体は『コピー』の影響を受けない」という点から、物体を生み出す個性や物体に特殊なエフェクトをかける個性とは相性がよい。やろうと思えば一つの物体に二つ以上のエフェクトを同時にかける事ができる。
例えば、小大の個性『サイズ』で物体の大きさを変えたあとに庄田の個性『ツインインパクト』を使用すると、『サイズ』で変えた物体の大きさを維持したまま攻撃が可能。
個性を持つ味方と連携してこそ真価を発揮する個性だろう。
必殺技
- スキャナーズ
作中にて使用する描写がないため、具体的にどのような必殺技なのかは不明。
活躍
雄英体育祭は、第1種目障害物競走では36位でクリアし、第2種目騎馬戦では円場、回原、黒色とチームを組む。A組に対し個性を分析した上で逆襲に転じる強かさを見せるものの、敗退となった。
本戦での爆豪VS麗日戦では、緑谷や一般のプロヒーローが気づくのに時間を要した麗日の策をいち早く見抜くなど頭脳派の一面を見せた。詳細はこちらへ。
A組・B組合同戦闘訓練では、第五試合に登場。出場者は、A組から緑谷・麗日・芦戸・峰田。B組から物間・小大・庄田・柳・心操。
心操と協力して緑谷に心理戦を仕掛けている最中に、緑谷の個性が暴走し一時的に試合が止まる。麗日、心操のおかげで緑谷の個性の暴走が鎮まったところで、物間が強襲を仕掛け試合が再開され緑谷の個性のコピーに成功する。しかし「スカ」だったため発動せずそのまま麗日の攻撃を受けダウンした。麗日に確保されてもなお心理戦を仕掛け、戦線に不在ながらもB組に逆転のチャンスをもたらした。それでもA組が意地を見せ、第五試合はA組の勝利になった。
ヴィラン勢力との第二次決戦では、敵の戦力の分断が勝敗の分け目となる。
オールマイトからの要請により黒霧の『ワープゲート』をコピーし数日で使いこなせるようになるよう頼まれた物間は、「その個性じゃスーパーヒーローになれない、脇役の個性だと言われてきた」と語る。B組担任のブラドキングは「これまでもこれからもお前が主役だ」と激励し、物間は見事決戦当日に『ワープゲート』を発動させ、戦力の分断に成功した。
その後は右目を失った相澤の代わりに『抹消』をコピーし死柄木弔に対して使用。制限時間5分という制約を、相澤に常に触れることで解消している。
「ヴィラン向きの個性」と言われた心操や「スーパーヒーロー(主役)になれない」と言われた物間が、第二次決戦にて重要な役割を果たす熱い展開となった。
僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!
B組として時々登場。「嫌味なイケメンボーイ」と紹介されていた。こちらでも7・3分けになった爆豪を煽って拳藤の手刀を食らっていた。
余談
- モデルとなった人物は、アメイジング・スパイダーマンでハリー・オズボーンを演じたデイン・デハーン。
- 小説版『雄英白書:祭』では、演劇『ロミオとジュリエットとアズカバンの囚人~王の帰還~』の脚本・演出を中心となって進めた。どこかで聞いたことのある言葉が多々あるが、知らないフリで誤魔化そうというのが彼の魂胆である。また、本番においては主人公・気さくな王子ロミオを担当。元々他人からの目線を計算する性分が嵌り、舞台映えがよく、運命に翻弄されながらも学び成長して前に進んでいく王子役を演じ、ハプニングが多発するも舞台を成功へ導いた。
- 好きなものの「バンド・デシネ」とは、フランス語圏の漫画。好きな食べ物もフランス料理であり、フランスと何か関係があるのか、ただ単にフランス好きなだけなのかは不明。
- アニメ版担当声優の天﨑滉平氏は同作の黒色支配と兼役。
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