『もっと!! もっとだ!!! 身も! 心も!!』
『もっと硬く!! かためて!! 絶対倒れぬ 壁となれ!!』
経緯
切島鋭児郎の個性は、攻防一体の『硬化』。対人戦闘において非常に優秀だが、本人は機動力の低さや、中・遠距離攻撃の無さなどに苦悩していた。
周囲のクラスメイトと自分を比べ、思案を巡らす切島。しかし訓練時のオールマイトの助言、そして爆豪の言葉により、ある一つの結論に至る。
「小細工よりも ゴリ押しで」
概要
現時点での最高硬度を誇る、切島の必殺技。自らの強みを活かすため、圧縮訓練により全身の硬度に更に磨きを掛けた。
全身が普段の硬化時よりもさらに刺々しい形状となり、その姿は正に全身凶器。通常の硬化時なら切られてしまうような鋭い刃物を、逆に粉々にできるほどに硬度も高まっている。維持可能時間はおよそ30~40秒。持続が切れたら一呼吸置かなければならない。使用中は全身から軋むような重低音が響き渡り、同時に激しく火花を散らし続ける。
初披露は、関西のファットガムヒーロー事務所における「ヒーローインターン」。
これにより薬物で個性をブーストした犯罪者を追い詰め、ネットニュースで取り上げられるほどの華々しいデビューを飾った。以降は普通の全身硬化はほとんど使用せず、毎回この安無嶺過武瑠を発動している。
インターン終了後の授業ではこの必殺技を強化するようにしており、爆豪・砂藤らの攻撃に耐えるサンドバッグに進んで名乗り出た。
名前は「砕けない・壊れない」という意味の「unbreakable」から。切島自身も「絶対倒されねえ!!!」と豪語しており、実際攻撃を受けきれないことはあっても倒れた場面はない。
この技の発動時、切島は背後の民間人を守るため、敵の攻撃を自分一人に集めるよう立ち回っている。『安無嶺過武瑠』は、彼の目指す『守れるヒーロー』を体現した技なのだ。
余談
原作におけるこの技の初披露のページは、作者の画力が惜しみなく費やされた迫力あるものとなった。鉱石や結晶のような豪壮さと、刃物のような鋭利さが融合したそのデザインは、キャラクターの能力の一つとしては非常に完成度が高く、読者の間で話題となった。
因みに、作者以外には描写が極めて困難なデザインとも言える。
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ゲキレッド:キャッチコピーが『アンブレイカブル・ボディ』。イメージカラーも同じく赤。