『そういう青臭い話はさァ… 好 み!!!』
『そう鼻でも口でも… 一呼吸しちゃえばあなたは終わる』
『クリエティ』
『あなたに委ねます…!』
プロフィール
敵を眠らす魅惑の香り 直視しづらいギリギリヒーロー!!
弱者を精神的に揺さぶるスーパーサディスト
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | 18禁ヒーロー《ミッドナイト》 |
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名前 | 香山睡(かやま ねむり) |
個性 | 眠り香 |
担当教科 | 近代ヒーロー美術史 |
誕生日 | 3月9日(31) |
身長 | 175cm |
血液型 | A型 |
出身地 | 埼玉県 |
好きなもの | 青春、スリル |
性格 | ドS |
CV | 渡辺明乃 |
概要
雄英高校教師の一人で、担当科目は近代ヒーロー美術史。
人物
SM嬢のような過激なコスチュームに身を包む長身の美女。
生徒たちからは「ミッナイ先生」という愛称で親しまれている。「18禁ヒーローなのに高校教師で良いのだろうか?」等と突っ込んではいけない。
コスチューム時にはSMマスクを着用しているが、プライベートは眼鏡を掛けている。
ちなみに上のイラストはアニメ版におけるデザインであり、原作では白いタイツの部分は肌色の超極薄タイツという設定になっている。
その外見からは想像し難いが、意外にも青春チックな熱い行動を好む熱血教師であり、優しく面倒見が良い性格で生徒達からも好かれている。
しかし同時に「熱血フェチ」とも言うべき一面も持っており、時折青春を謳歌する生徒達に対してアブナイ視線を向けることも。
雄英高校の卒業生であり、イレイザー・ヘッドとプレゼント・マイクとは学生時代からの親交がある。彼らから見ると一学年上の先輩にあたり、元々プロヒーローとして活躍していた相澤に最初に教職を勧めたのも彼女であるらしい。
デビュー当時にはその過激すぎるコスチュームが話題となり、それを機に国が『コスチュームの露出における規定法』を制定する事になったという逸話がある。彼女もまたヒーロー業界の生ける伝説と言えるかもしれない。
なおこの件に関して本人は故意ではないと主張していて、「個性使用の際に衣服が邪魔になる。必要を求めた結果セクシーという評価に繋がった」等と供述しているが、真意の程は定かではない。
個性
個性は『眠り香』。
自身の肌から放たれる香りによって、吸い込んだ周囲の者を眠らせる。
個性発動時には自身のコスチュームのタイツ部分を破いて眠り香を放つ。
一見ふざけているようだが、「呼吸をしただけでアウト」という単純でありながら極めて強力な効果を持っており、周辺への被害を抑えつつ相手を傷つけることなく制圧できることから、まさにプロヒーローにはお誂え向きの個性と言えるだろう。
自然風や後述のサポートアイテムにより広範囲に展開できるなど、対人戦では非常に有用と言える。
ちなみに女性よりも男性相手の方が効きやすいらしい。中々ギリギリな設定である。
弱点として完全に対人特化の個性である為、物理的には成人女性の身体能力以上の行動を起こせないこと。
後述のサポートアイテムも個性補強タイプの道具でこの弱点をカバーできるものではない。
ギガントマキアとの接敵の際はシンリンカムイとの連携でマキアを眠らせようとしたところに荼毘達の奇襲を受け、投擲された瓦礫と体勢を崩した後の落下ダメージによって行動不能の重傷を負ってしまった(あまり意味の無い想定だが、ミッドナイトの受けた瓦礫の投擲と落下ダメージは、教え子の1年生達の半数程度なら個性によってダメージの軽減が可能だった)。
サポートアイテムはムチ型の武器「アイノムチ」とジュリアナ扇子型の武器「ジュリセン」。
どちらも体から出る眠り香を付着させ、狙った箇所にピンポイントで飛ばすことができる。
なおこれらについては、単行本幕間にて遂に本人が「趣味」であることを自白した。
必殺技
- スリーピーホロウ
相手を眠らせ戦闘不能にする。
活躍
USJ襲撃の際は、飯田天哉の伝達によって敵連合の襲撃を知った多くの教師たちと駆け付けた。
雄英体育祭では1年生ステージ主審を務めた。
その後、職場体験前のヒーロー名考案の授業では、相澤先生に代わって生徒達へのアドバイスを引き受けた。
この対戦カードは、両者との個性の相性や試験の達成条件の関係もあって、医務室から観戦していたリカバリーガールからは、「オールマイト、プレゼント・マイク、セメントスと並んで特に試験の難易度が高い」と評されている。
ミッドナイトは個性を駆使して瀬呂を早々に脱落させ、峰田を徐々に追い詰めていくが、峰田の挑発によってゴール付近から離れた場所まで誘導され、その状態で身動きを封じられてしまったことで、紙一重でミッションクリアされることになった。
冬の時期にはA組とB組の合同戦闘訓練に顔を出した。前半ではオールマイトと共に生徒達の戦いを観戦していただけだったが、後半ではブラドキングに代わって実況役を引き継ぐことになる。
この際、拳藤一佳らとの戦いの際に見せた八百万百のリーダー適正を高く評価している。
冬休み明けにはMt.レディと共に、A組の生徒達のインタビュー練習の授業を執り行った。
翌年の春には他のプロヒーロー達と共に超常解放戦線との総力戦に参戦し、群訝山荘の敵達を眠り香で次々と無力化する活躍を見せた。
戦いは当初ヒーロー側優勢で進んでいたが、蛇腔病院での死柄木弔の目覚めに呼応して、地下講堂内で休眠していたギガントマキアが動き出したことで、戦局は大きく動き始める。
ミッドナイトはギガントマキアの侵攻を止めるべくシンリンカムイと協力し接近するも、その背中で身を潜めていた敵連合の荼毘、Mr.コンプレスの攻撃によって高所から落下して負傷する。
身動きが取れないままギガントマキアの背中が遠のいていく中、後方部隊として待機していた八百万らに無線通信を行い、自身の信頼する生徒達に後の判断を委ねた。
その際、超常解放戦線の幹部を含む数人の男達が彼女の背後から接近する様子が描写されたが、戦いが終わるまでの間、その後の彼女の姿が描かれることはなかった。
全面戦争後、彼女のマスクが地面に落ちている様子が血痕とともに描写され、プロヒーローの死亡者リストの中に彼女がいたことで、正式に殉職が確認された。
彼女の最期の瞬間や遺体は描かれることはなく、ただ生徒達の涙と悲痛な叫びが悲惨な現状を物語っていた。
僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!
教師側のフォロー役を担っており、オールマイトを慰めたりと優しく気配り上手。
しかし密かに校内を回り生徒の青春展開を発見すると教師としてあるまじき行動を起こす。
実際に半泣きの爆豪勝己を盗撮して家で再生し愉しんでいた。
ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-
スピンオフであるこちらの作品にも登場しており、本編ではあまり描かれない相澤、山田らとの交流が描かれている。
その他にも大学生のフリをして合コンに参加したり、「ミッドナイトボーイズ」という4人の美少年達を付き人(サイドキック)として侍らせていたりと、原作以上にはっちゃけた姿を見せている。
過去編では雄英高校での学生時代の様子も描かれた。
高校生の時から過激な露出をするヒーローコスチュームであり、本人は「1年後には日本の常識が変わる」と自信満々であったが、この1年後に「ヒーローコスチュームにおける露出についての規定法案」の審議が開始された。本人曰く「早すぎたか~」
余談
実は本作の企画当初は1年A組担任だったらしい。ただその立ち位置やキャラクターデザインの関係からクラス担任は相澤先生に変更され、彼女は教師の一人として登場することになった。
ヒロアカ世界においてヒーローコスチュームの露出を規制する法律を作らせた彼女だが、その過激すぎるコスチュームは現実世界においても数々の規制を受けており、各メディア作品に登場する度にデザインの変更を迫られるというまさに『18禁ヒーロー』の肩書に恥じない(?)活躍を見せている。肌色のタイツについては、アニメ版では白色で描写され、3DS版『バトル・フォー・オール』では薄いピンク色に変更された。更に対戦ゲーム『One's Justice2』のDLCで参戦した際には、コスチュームのコルセット部分が延長され、胸元がはだけないデザインにされている。
- ミッドナイトの死について
ミッドナイトは物語の初期から活躍するヒーローであり、生徒達にとっては最も身近な教師の一人でもあった。主人公達の日常の一部を彩るキャラクターの死は、作中の登場人物だけではなく読者に対しても大きな衝撃を与えた。
全面戦争の最中には多くのプロヒーローが殉職、再起不能となったが、彼らは皆、遺された者達に後を託すことで未来に希望を繋いでいる。ミッドナイトの遺した最後のメッセージにより、雄英高校の生徒達はギガントマキアに麻酔薬を飲ませることに成功した。これは後の戦いで死柄木弔を撃退するための大きな要因のひとつとなっている。
自身の不甲斐なさを悔やみながら無念の死を遂げた彼女だが、彼女の意思は確かに生徒達へと受け継がれ、彼らの未来を後押しする助けとなっている。