概要
子供の成長過程においてしばしば訪れ、大人(や周囲の子)の手を焼かせる時期。
第1次反抗期は自我が生まれる2~3歳頃の幼児期、第2次反抗期は12~15歳の思春期にやってくる。また比較的に少数ではあるが7〜8歳頃に中間反抗期と呼ばれる時期が来る子もいる。
詳細
すべての子にやってくるわけではなく、反抗期を経験しないで成人する子も多い。反抗期がないと引きこもりなどになって親からの自立がうまくできなくなったり、周囲に対して主張できない人間になったりするので危ないとも言われるが、裏を返せば反抗期がないという事は親子関係が良好な証でもある。現在の日本では約4〜5割の子は明確な反抗期を経験しないまま成人しており、反抗期が無いこと自体は正常の範疇である。
逆に反抗期をこじらせて引きこもりなどに移行する場合もあるほか、遅すぎる反抗期の到来が不倫の原因になるという説もある。
いずれにしても、問題は反抗期のあるなしではなく、親の抑圧が強かったなどの理由で自立がうまくいかなかった場合である。
一般的には、いろいろな経験をして成長し世間を知っていくうちに自然に終わりがくるといわれているが、幼児から小学校に上がってもずっと反抗期が続いたり、攻撃性が強く自傷他害(自らの頭や体を壁や物に強く打ち付けたり手足を血が出るほど噛んだりするなどの自傷行為、友達や兄弟に激しい暴行を加えて怪我をさせる、日常的に物品の破壊行為を行う、さらには自殺未遂に及ぶなど)を繰り返すような極端に重度の場合は発達障害が疑われる。
また、第2次反抗期は非行・不良行為に走る場合も多く、親だけでなく世間に多大な迷惑をかけることも少なくない。