概要
『僕のヒーローアカデミア』に於ける内通者とは作中で雄英高校に潜んでいると予想されている敵連合、もといオール・フォー・ワン(AFO)に通じる存在である。
敵連合は幾度か雄英高校に対して襲撃を仕掛けているが、それらはいずれも、雄英のスケジュールを把握していなければ不可能なタイミングであった。
そのような事態が重なったことで、「敵のスパイが雄英に潜んでおり、情報をひそかに流しているのではないか?」と疑われるようになったのである。
現在までに内通者が流したと思われる情報とポイント
内通者がヴィランに流したと思われる情報は以下の通り。
- USJ(ウソの災害や事故ルーム)での授業カリキュラム
- 林間合宿の行き先
- 爆豪奪還作戦の概要
特に林間合宿の行き先はプレゼント・マイク曰く「教師陣と合宿のサポートメンバーであるワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ以外は行き先を知らなかったハズ」とのこと。
このことから内通者を絞るには以下の4つのポイントが見える。
- USJでの授業カリキュラムを手に入れられる人物であること。
- しかし、USJ襲撃時点でヒーロー科1年A組生徒の個性を把握しきっていない、またはできない人物であること。
- 林間合宿の行き先を知ることのできた人物であること。
- 爆豪奪還作戦の概要を把握できた人物であること。
内通者は誰なのか不明だが、雄英高校は生徒の身の安全を守るという目的と同時に、生徒には秘密で内通者を探し出す目的で全寮制になる。→ハイツアライアンス
それ以降は手がかりもなければ、特に活動らしきものも見せていないが、AFOからすれば、ただ待機させているだけで「雄英の力を内側の警戒に削ぎ続けられる」ため十分なのだろう。
内通者候補
内通者の可能性が初めて言及されたのは第83話(コミックス10巻/全42巻)とかなり早く、ストーリー上の大きな伏線となっていた。
そのことから、ネットでは多くの人が「この人が内通者では?」と予想をしては書き込んでいた。
雄英高校ヒーロー科1年A組生徒の中に内通者がいるのではと予想している人が多く、検索ボックスにキャラクター名を入れると「〇〇 内通者」というサジェストが出る有様であった。
ただ、あくまでも『内通者がいる』というのはプレゼント・マイクの予想であり、特に何か情報を探られた痕跡があった等の強い根拠はない。そのため「内通者は実は存在しないのでは」「電子戦に強いヴィランの仕業では?」という説も唱えられていた。
そもそも相手はかのAFOなのだから、それ相応の個性を彼がどこかで入手していれば、それで済む話でもある。
なんだってあり得る、それが超人社会なのだ。
83話以降も怒涛の展開が続き、自然とこの内通者の件も作中で余り話題にあがらなくなってきた。
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以下は漫画335話及びアニメ141話のネタバレ注意
堀越先生は「内通者問題」を忘れてなどいなかったのだ。
335話ラストはオール・フォー・ワンの「友達が多いんだ」で締めくくられており、そのページで描かれている人物は…。このページの意味をどうとらえるか今後の展開による。
そして336話、実はもともと無個性だったが両親がAFOに頼んだ結果、個性を授かった人物こそがUSJと林間合宿の情報を流出していたことが判明した。
前話で描かれた人物は、むしろその内通者であった人物を尾行していただけのミスリードであった。
林間合宿以降動きを見せていなかったのも当然、個性の代わりに協力を強要されていた彼等にとって最も恐ろしい当のAFOが投獄され、裏切り続ける理由と内通する必要がなくなっていたのだから。
また337話冒頭ではAFOが荼毘に向けて、内通者を100円ライターに例えた話をする。「失敗したら殺せばいい」という意味だけでなく「内通者は一人だけとは限らない」という意味も受け取れる事を言っている。
その言葉通り、342話冒頭で避難所の雄英には2人の内通者が避難民を装い潜んでいたことが判明する。
なお、作者コメントによれば、本来は強化合宿のあたり(つまり、内通者の可能性が言及された直後)で正体を明かす予定であり、ここまで長い伏線にするつもりはなかったという。