『その身に宿した力だけで殺し合うのが良いんだ…… わかるかな』
『そう! 良い人ばっかじゃねェか!!』
プロフィール
強肩を誇る フルスロットルのケンカ屋
防御能わざる無双の猛ラッシュ
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
名前 | 乱波肩動(らっぱ けんどう) |
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個性 | 強肩 |
性格 | 戦闘マニア |
CV | 梶川翔平 |
概要
指定敵団体『死穢八斎會』の構成員で、鉄砲玉・八斎衆の一人。
殺し合いしか頭にない、喧嘩狂いの直情型。
人物
他のメンバーに比べ、やや鋭利なマスクを被った大柄な男。恐らく2mはある。デザインは「海の殺し屋」であるシャチに近いか。 マスクの後ろからはパーマ掛かった茶色の長髪が見える。
手には拳の保護用なのか、メリケンサックとグローブを合わせたような装備をしている。いわゆる『逆三角形』の筋肉質な肉体を持ち、更に生来のものか鍛錬の賜物か、丸太と見紛うほどの逞しい剛腕を備えている。
天蓋に「暴力を貪るだけのケダモノ」「喧嘩狂い」と称されるほど非常に好戦的な戦闘狂。ヴィラン連合出向組のトガヒミコ、トゥワイスに対しても会って早々に殺し合いを持ち掛け、天蓋に注意されている。自分の意向を優先してくれる人物や、自分好みの戦闘スタイルをとる相手には「お前イイ○○だ!」と上機嫌になる。相手と喧嘩できなそうな状況だと少し落ち込むなど、所々子供のような態度が現れる。
「どちらかが死ぬまで戦う」と平気で話すこともあるが、一方で自分に一矢報いた相手を再死合のため治療室に案内し応急処置を受けさせる等、ただ人殺しがしたいというわけではない。あくまで「ケンカの延長としての死合(試合)」「武器を使わない生身での戦い」を望むような独自の美学を有している。
後述するスピンオフでも「人として一番大事なものはパンチ力」「女は男の哲学を解さない」といった自分なりの喧嘩論を語っている。
治崎の思想についても同調してるわけではなく、事情を訊きだしたファットガムにあっさり治崎の動向を打ち明けた。しかも彼のことを「オバホ」などという妙な略称で呼んでいる。
個性
個性は『強肩』。
肩の回転がえげつなく、猛烈な乱打攻撃を繰り出すことができる。骨格等が特殊な異形型なのか、それとも発動型なのかは不明。
一見すると地味だが、その鍛えられた身体と個性による拳はファットガムの吸着が追い付かず、切島の最高硬度の皮膚を平気で割り剥がすほどに強烈。弾丸と例えられたその拳は、並みの人間なら軽く吹っ飛ばされてしまう。
肩のすぐ横まで拳を引き、それを反動に拳を打ち込み続ける独特なパンチングスタイルをとる。
普通そこまで腕を引いたら隙の大きいテレフォンパンチと化し、更に何十発も打てば疲労等で打てなくなっていくもの。しかし個性により異常なスピードで連続して打ち込み続けられる模様。しかも使っているうちに肩が温まっていくようで、徐々に調子が上がっていく。
防御を一切考えないばかりか攻撃の合間にも思考や迷いが存在しない。相手の戦闘スタイルや思惑といった状況判断を介さず、反射のみによる完璧な反復動作を相手が倒れるまで止めることはない。そんな彼の特異な強さをとある人物は『闘技場という限定状況に適応進化した戦闘様式』『檻の中で叩き上げられた百戦錬磨の闘犬』と表現した。
経歴
親に押さえつけられてきた反動で、ケンカの道にのめり込んだ人。
元は違法な個性使用有りの地下闘技場に身を置いていた。しかしそこでは彼の相手が務まる相手がおらず、命懸けの試合(死合)もできなかったため鬱屈した日々を過ごしていた。
そこにある日地下闘技場に来たオーバーホールに八斎會へ勧誘される。そこで一対一の勝負を挑むが、それまで無敗だった乱波が一瞬で敗れた。以来、その首を狙って八斎會に入るも、現在5回挑んで全て負けたとのこと。
八斎會に入ったのは割と最近。そのため警察側も詳細なデータはなかった。
動向
死穢八斎會が捜索された時には、横穴に転がされたファットガムと切島を天蓋と共に迎え撃つ。
独自のテンションで天蓋と言い争ったりもするが、そんな中でも自慢の剛腕を存分に振るい、相手二人が手も足も出ないような圧倒的ラッシュを繰り出し続ける。そしてファットガムが倒れる寸前まで追い詰めるが、土壇場で決意と身体を固めた切島に攻撃を受け止められ、その一瞬のすきにファットガムの渾身の一撃を喰らい、天蓋諸共壁にたたきつけられる。
咄嗟に天蓋の張ったバリアが結果的に緩衝材となったか、骨がイカれて腕が上がらないながらもなんとか復活。しかしなすすべのない相手二人に取った行動は、まさかの応急処置を促す予想外のもの。二人は勿論天蓋も驚いたが、動けない天蓋をさらに踏みつけ気絶させ、二人の闘姿を褒め称える。
とはいえ望むのは殺し合い。
「再死合をしよう!!」「傷を治せ!!次はちゃんと殺してやる!!」
この後、「(逮捕されたら)次なんてあらへん、負けや!!」というファットガムの返しにも
「知るか!誰も死んでないならドローだ!!」
とよく分からないが彼らしい理屈で無理矢理突っぱねている。そして切島の治療が終わった後も、結局彼が気絶しているうちは一切手を出さなかった模様。
その後駆けつけたセンチピーダー達に拘束され、抵抗するもあえなく逮捕された。
『ヴィジランテ』では
過去編である86話から登場。とある違法な格闘イベントで20戦全勝の「THE RAPPER」として暴れており、薬物調査のために潜入したナックルダスターと対戦し彼を気にいる。ここでも独自の美学や哲学を語っていたり、目的のためにわざと敗北した彼にファイトマネーの半額を渡したりと自由にしている。
その考えは後にヴィジランテとなるナックルダスターに影響を与えてる。また、乱入した学生時代のミルコとはファイトスタイルなどの相違で意見が合わなかったが、ある騒動の鎮圧に協力して割と馴染んでいた。
余談
- 素顔は単行本の設定画でも明かされていなかったが、アニメの回想シーンで描写されている。またスピンオフでもチラリと見えている。
- ゲーム『One's Justice 2』にて、現在治崎以外の死穢八斎會メンバーで唯一のプレイアブルキャラクターである。
関連タグ
拳藤一佳:特に接点はないが、名前の読みが一緒で戦闘は拳といった共通点がある。