プロフィール
身長 | 168cm |
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スリーサイズ | B87-W59-H86 |
年齢 | 27歳(本編初登場時では19歳) |
誕生日 | 1965年(アニメ版では1967年)3月31日 |
髪型 | ショートヘア(アニメや映画では茶色か赤茶色に描かれている) |
得意 | 裁縫、絵を描く |
不得手 | 機械操作、事務仕事 |
CV | 伊倉一恵 |
演者 | 相武紗季(ドラマ『エンジェル・ハート』)、森田望智(Netflix版『シティーハンター』) |
概要
主人公・冴羽獠の現パートナーでヒロイン。彼の前の相棒であり親友だった槇村秀幸の義妹。
元々は兄の秀幸と二人で暮らし、裏世界とは全く関わりが無かったが、彼が麻薬組織『ユニオン・テオーペ』(TVシリーズでは赤いペガサス)に謀殺された事を獠から告げられ、悲しみに暮れながらも彼の新たなパートナーに自ら志願し、冴羽アパートに移り住む。
家事全般や依頼のチェック、依頼人との交渉、調査、お金の管理など、いい加減な獠をアシストするしっかり者だが、数ヶ月単位で閑古鳥が鳴くほど依頼が来ないことに加え、獠の依頼者の選り好みや、ツケでの飲み歩き、アパートや車を破壊する(される)のが原因だからか、常に金欠に悩まされる。依頼が無い時には、『冴羽商事』を宣伝するビラ配りをする。
手先が器用で自作と思しき獠を模した等身大の『リョウちゃん人形』やキーホルダー用のマスコットが登場している。絵心もあり、冴羽商事のビラのイラストも彼女が描き、博学ではないが、代わりに流行や最新の時事・芸能的な要素に詳しく、彼(と読者及び視聴者)に説明する。
仕事柄、動きやすい服装をする心掛けを獠から厳命されており、普段はロングスカートを身につけず、ミニスカートやパンツスタイルで行動。
基本的に男勝りかつ勝気であり、いわゆるラムちゃんと双璧を成す暴力ヒロインのはしり。
獠の「もっこり」には、後述のハンマーや道具などで天誅を下すのがお約束。恋愛方面には初心で鈍感であり、男性から惚れられても、その好意に気づかない。反面、嫉妬深く依頼人に嫉妬心を燃やすのも多々あり、早とちりや嫉妬からハンマーで制裁することもあった。
普段は獠に惚れているが、実は中性的な美男子タイプに弱く、そうした相手の前では顔を赤らめる。
一人称は「アタシ」だが、高校時代は一人称が「オレ」、登場初期も一人称が「オレ」、二人称は「おまえ」「アンタ」、激昂すると「てめえ」で、893言葉で喋ることが多かった。物語が進むにつれ言葉遣いも女性語を操れるくらいに女性らしく成長していき、過去を知る高校時代の同級生『北原絵梨子』から非常に驚かれていた。
ショートヘアで長身、言動や服装が男っぽく化粧も全くせず、男やオナベに間違われることも多く、本人もかなり嫌がっていた。高校時代以前は、そのボーイッシュな容姿や性格からタカラジェンヌ的な意味なのか、同性に憧れを抱かれ、ラブレターやバレンタインチョコレートを山の様に貰う。
髪は劇中セミロングには至らない長さまで伸ばしていたが、海原戦の前には決意の表れとしてベリーショートに。その後は髪が多少伸びている。
ハンマーを振い乱暴なイメージを抱かれがちだが、人当たり自体は決して悪くなく、普段は気さくで人懐っこい。ハンマー攻撃も専ら獠かミックに対してのみ。
本質的には優しく、住む世界の裏表に関わらず誰に対しても分け隔てなく接する思いやりを持つ。獠とはライバル関係にある海坊主やそのパートナーである美樹とも仲が良い。野上冴子・麗香姉妹とは友人として好意的に接しているが、冴子は獠に色目使いで度々利用するも、『もっこり』の抑止力としては感謝が多い、逆に麗香はとある一件から獠に気があり、隙あらば狙い続け警戒する。
その人としての温かさは獠を皮切りに、依頼人、マリィーやミックなど裏世界の人間にも多大な影響を与える。同時に物怖じしない度胸と行動力も併せ持つ。
また芯が強く、犯罪者の娘である上に、血縁者とも生き別れになり、唯一の家族だった義兄も殺される暗い過去を持つものの、真っ直ぐに生きる。兄を失った悲しみや辛さを感じさせず、気丈に振る舞う。獠からどれだけ突き放されようとも、彼について思い悩みながらも傍に居られるよう努め、過酷な過去を知った際にも、お互いが出会った日を誕生日として設定し毎年祝うと決めた。その気丈さはマリィーからも認められており、ミックからは本気で惚れられた。
獠からは普段は女扱いされていないが、依頼人に負けないスタイルの良さと、化粧とカツラで、多数の男にナンパを掛けられ、隠し撮り写真が町中で売買される。劇場版新宿PRIVATEEYESでもプロのファッションデザイナーから容姿とスタイルを評価され、ピンチヒッターのモデルとしてウエディングドレスを着用。
兄の槇村とは血の繋がりはなく、彼女は義理の妹である。本名は久石香。実の両親は生後間もなく離婚しており、刑事であった秀幸の父が追跡中に事故死した犯人・久石純一の娘。当時赤ん坊だった香は、槇村家に養女として引き取られ、秀幸の妹として育った。
実母は既に他界しているが、後に母に引き取られていた2歳上の実姉・立木さゆりが登場。さゆりと香は両親が離婚する直前、共に母親から指輪を買ってもらっている。獠のパートナーとなってからしばらくした経った頃にさゆりが依頼人として香の前に現れ、紆余曲折の末に彼女が実の姉だと知るに至る。
危険な世界に身を置く妹を心配したさゆりに彼女の赴任先であるアメリカへ連れて行かれそうになるが、最終的に香の意思を尊重し、元のままという形で収まっている。それ以降、登場していない。
槇村家では養女であることは本人に伏せられており、20歳の誕生日を迎えたら秀幸が真実を話すはずだった。秀幸は知らなかったが、香は高校生の時点で自分が養女だとは気づいており、獠にそのことを話している。
但し香自身は非常に兄想いで、血の繋がりは無くとも心底大切に思っている。また兄の形見の指輪を大切にしている。
獠との関係
リョウ香も参照
獠とは高校時代に一度会っており、その日が3月26日で、この日を獠の誕生日と決めた。最初はスイーパーの獠を訝しみ、ある事件を経て人間性を気に入り、兄の相棒として認めた。香の男言葉は彼女が獠の言葉遣いを真似したことが始まり。
獠のパートナーになってからは彼が唯一「もっこりしない女」と公言されていた(実は相棒になる前に一度もっこりした事がある)が、パートナーとして過ごすうちに互いを信頼し、掛け替えのない関係を築く。獠に惚れた依頼人もふたりの関係に入る余地なしと諦めて去っていくことが多い。その影響で獠は人間らしい温かさを徐々に取り戻しており、アメリカ時代のパートナー達からは驚かれている。
獠とは互いに意地っ張りなのに加え、獠自身が不器用で(獠の過去や立場を考えれば仕方のない面もあるが)、香が恋愛面では非常に鈍感から、関係がなかなか進展しなかったが、様々な出来事や困難を乗り越え、終盤で気持ちが互いに通じ合う。
獠の「もっこり」に対しては主に鉄槌100tハンマーや刺鉄球付き鎖鎌こんぺいとうシリーズ(1〜6号まである)を愛用し、天誅を下している。他にも煩悩退散棒(寺の鐘をつく棒のようなもの)を使い、獠を布団でミノムシにしてアパートの屋上から吊るし上げを食らわせる。
ハンマーには大抵文字が書かれており、何も描かれていないパターンの方が少ない。このほか連載1周年記念プラチナハンマーや100ギガトンハンマー、アニバーサリーとして話数が描かれているものなど多数のバリエーションが存在。香以外にもレギュラーキャラクターの女性や依頼人が持っており、これで迫ってきた獠を撃退。
そのほぼ全てが獠に対するお仕置き用だが幼い頃から自作して愛用し、これでいじめっ子を撃退していた(毎回どこからハンマーを取り出しているのかは不明で、明らかに物理法則を無視した取り出し方をすることもある)。このため、劇場版では幼い頃は「爆走ハンマー女」と呼ばれていた。あくまでギャグ要素で、さしものハンマーも銃の攻撃には敵わない模様。
最初はド素人だったが、パートナーとして過ごすうち様々な技術を身につける。
当初は戦闘スキルが皆無で、危機意識が乏しく獠に守られることに依存していたが銀狐のリベンジに、獠にパートナーを辞めるように突き放された際、「プロ」としての意識に目覚める。海坊主から彼の師である『マイケル・ガーラント』直伝のトラップを教わり、免許皆伝を与えられた。
その腕は銀狐を追い詰め、ミックと対決した時にも奮闘。依頼人の女性がアパートに宿泊する際は、家中にトラップを大量に設置して依頼人を獠の魔の手から保護する。
拳銃は兄の形見であるコルト・ローマンを使用。射撃の才能はあるが、獠が香に人を殺させない様に狙っても絶対に命中しないように細工して、本人は自分には射撃の才能が無いと思い込んでいた(後に照準を直した銃を改めて獠から渡されている)。但し、この状態でも標的には直接当たらなくとも、周辺の物品を破壊して間接的にターゲットにダメージを与えた。
師匠である海坊主の影響か、重火器を好んで使い、戦闘スタイルはド派手で豪快そのもの。バズーカ砲や重機関砲の乱射、手榴弾乱れ投げに至っては致命傷に成らないダメージで気絶させる器量はあり、周囲は銃撃痕と爆発痕だらけの焦土と化すが、その光景に獠や海坊主は「プラマイゼロ」の評価を述べている。
至近距離からのリボルバー式拳銃への護身法も獠から教えられ、運動神経は悪くなく、素手でも素早い身のこなしで敵を倒した。依頼をこなし場数を踏むうちに度胸もついて戦闘スキルも高くなる。中盤では刃物を持った素人程度ならあしらえるようになり、終盤では獠なしで重火器や手榴弾を駆使して南ガルシアの諜報員を撃破した。
敵側からは獠の数少ない弱点と思われる事も多く、敵に何度も捕まっている。縛られることもあるが、その対策としてカミソリを隠し持ち、拘束を自力で解いた事が一回だけある。また牢をハンマーで破ろうとした事も(最終的には隠し持っていた手榴弾で扉を見張りごと吹っ飛ばした)。
根がお人好しで詰めが甘いが、ポテンシャル自体は高く、屡々テロ組織の術中に嵌まり利用される。『さらばハードボイルド・シティー』(アニメオリジナル回)では、テロリスト集団『ブラック・アーミー』に催眠装置付きイヤリングにより“セイラ”として仕立てられ、ボスに操られる形で獠達と対立(そもそもこのネーミングは組織の作戦名称に過ぎない)。
正確な射撃、トラップの能力など素での実力が垣間見られる。戦闘スタイルも豪快ではなく、敵の力量を冷静に見極め、油断を突き、作戦失敗後の自決も辞さない。支配するイヤリングを破壊した後、尚も狙うが、説得により正気に戻ったが、記憶の前後が曖昧で覚えていない。
獠とコンピを組む中で彼とアイコンタクトなしでも彼の行動を予測可能になり、息の合ったコンビネーションを発揮できるまで成長。相手の力量にお世辞を言わない獠からも「シティーハンターというのはな、オレたちふたりのことを言うんだぜ!!」と認められるように。
エンジェル・ハート
香瑩の事実上の義母として、獠同様に彼女の保護者になっているが、獠と結婚式の写真を撮る道中、車に轢かれそうになった子どもを庇い交通事故で亡くなり、第1話の時点で故人。
生前にドナー登録をしており、彼女の心臓は死後に移植用として摘出されていたが、その心臓が正道会に強奪され、グラス・ハート(香瑩)に移植され物語が始まる。
本来は起こりえない事であるが、心臓が移植された香瑩の中に意識として生き続けている。移植により死んで苦しみから逃れようとしていた香瑩の心に変化が起き、組織を脱走して獠の元へ。また暗殺者の香瑩が普通の人間として生きることに彼女の心臓も影響を与えるようになる
(上述の通り「ドナーの意識が残る」ことは現実では起こり得ないが、現実でもドナーの記憶が僅かに受け継がれ、レシピエントの性格に変化がみられるといった報告もあるにはある。「記憶転移」と呼ばれているが、現状解明出来ておらず、反論も多い)。
事故死する直前に獠にプロポーズされており、本作でのふたりの関係は最初から実質的に内縁の夫婦。自分の心臓を受け継いだ香瑩を娘と思っており、獠と共に香瑩の義親となる。
槇村家の養女であることはシティーハンターの時と共通しているが(後に生き別れの実姉・立木早百合が登場する)、こちらでは獠のパートナーになる前に看護師をしていた。獠とも患者として出会い、名前のなかった獠に「冴羽獠」の名前を付ける。(多くの偽造パスポートや免許証の中のひとつにあった名義が『冴羽獠』)
またかなり男勝りだった前作に比べ、こちらでは母性的で慈愛深い性格になっている。
シティーハンターでは獠が銃に細工をして正確な射撃が出来なかったが、こちらでは本当に射撃の才能が無かったという設定である。
なお、エンジェル・ハートに於いても100tハンマーは健在で、彼女の自室クローゼット内に一本備え付けられ、娘になった香瑩に受け継がれた。
関連イラスト
関連タグ
シティーハンター / エンジェル・ハート 武器:100tハンマー
パートナー:冴羽獠 / 義兄: 槇村秀幸 / 養女:香瑩 義理の父:海原神 / 友人:美樹
師匠:海坊主 / お得意様:野上冴子 / 実姉:立木さゆり / ご近所さん:ミック・エンジェル・名取かずえ / 幼馴染み:御国真司 親友:北原絵梨子
カップリングタグ
関連人物
神谷薫:別作品のヒロイン。そのお転婆な性格と、主人公の過酷な過去と正体を知ってもなお傍で支えようとする姿勢が共通している。但し香の方が料理上手である。
リーンベル:エンドオブエタニティのヒロイン。「軍隊出身の凄腕の何でも屋と同居している」「気が強く、何でも屋のスケベな言動には容赦なく物理的なツッコミを入れる」「実力的にはまだまだ未熟」など類似点が見られる。ただし恋仲になるのは何でも屋とは別の人物。また「研究所から逃げて来た被験者でコードネームで呼ばれていた(体内にあるものが移植されている)」など香瑩との類似点も見られる。