概要
『シティーハンター』及び『エンジェル・ハート』を代表するカップリングである。
シティーハンターにおいて
無類の女好きの獠だが、パートナーの香のことを「唯一もっこりしない女」と呼び、普段は女扱いしておらず、時にからかったりしている。
しかし物語が進むにつれて香を意識するようになる。彼女を大切に思いながらも、いつか裏社会から足を洗わせるべきだと考えてもいた。このため、香に対しては信頼を寄せる言動を取ったかと思えば、素っ気く馬鹿にした言動になるなど、長らくどっちつかずの曖昧で屈折した態度を取り続けていた(依頼人や周囲の人などから見ると、その好意はバレており、「卑怯」と非難されたこともある)。香と良い雰囲気になっても、大抵それを獠がぶち壊すのがお約束になっていた。
また香がいなくなることを恐れるからか、自分の過去を話さずにいた。
香の方も獠からどんなに突き放されても彼を一途に想っているが、自分にはパートナーに向いていないと悩んでいること、恋愛方面には非常に鈍感であることから、獠の想いになかなか気づかずにいた(海坊主から「獠には愛する者がいる」と聞かされた時にも、「獠には自分の知らない愛人がいる」と勘違いしたほど)。
しかし変装した香とのデートやミック・エンジェルの登場など終盤にいくにつれて、お互いの信頼は深まっていく。そして香にパートナーの証として再調整した銃を渡し、ユニオン・テオーぺとの戦いではガラス越しのキスを交わすまでになる。その際にも、一緒に死のうとする香に「死んで悲しませるようなことはしない」と言った。
原作最後の海坊主の結婚式では、捕らわれた香を救う際、敵に香の命を救う代わりに自殺を強要される。「己の命を愛する者のために捧げる自己犠牲は至上の愛の形」という言葉を否定。
そして助け出した香を抱きしめ、香も彼に寄り添う。
エンジェル・ハートにおいて
シティーハンターと違い、獠が物語が始まる直前に香にプロポーズしており、物語開始時から内縁の夫婦状態にある。
香は獠と結婚式の写真を取る矢先に事故死してしまう。香の意識は彼女の心臓が移植された香瑩の中に生き続けており、獠と共に義親として香瑩を見守っている。獠は香の想い出に胸を打たれると涙を流している。
エンジェル・ハートでは、最初の出会いで香が負傷した獠を救い、彼に名前をつけるなど、二人の強い絆を感じさせるエピソードが多い。
アニメ版では
アニメでは、原作と比較して獠と香の絡みが増えており、獠が香の肩を抱いたり、香が腕を組んだりするシーンが存在する。
原作の香を馬鹿にするシーンがカットされており、特にアニメオリジナルの話では、獠と香が互いへの愛情を素直に表しているかのような描写がある。