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「あなたに何かあったからってバラバラになれる二人じゃないのよ!!」

「あたしたちは一心同体のはずよ!!だからパートナーになったんじゃない!!ちがう!?」


CV:小山茉美 / 伊藤美紀(劇場版『ベイシティウォーズ』『百万ドルの陰謀』での代役)


概要編集

冴羽獠のライバルであるプロスイーパー『海坊主』こと伊集院隼人のパートナー。

傭兵(女コマンド)のスイーパーで、海坊主の指揮する部隊にいたこともあった。

海坊主のことは彼の傭兵時代からのコードネームである『ファルコン』と呼んでいる。


人物編集

普段は海坊主と共に『喫茶キャッツアイ(COFFEE HOUSE CAT'S EYE)』を切り盛りしている店主。

左目の泣きぼくろ(TVアニメシリーズでは『'91』以外では描かれていない)と、ウエーブのかかったロングヘアが特徴的な女性。

女コマンドだったとは思えないほどの美人で、モデル並みのスタイルを持つ(初登場にはそんな彼女が海坊主に好意を抱いていることを知った獠が衝撃を受けていたほど)。


『美樹』という名前以外は彼女の名字や国籍等は一切不明である。

海坊主が傭兵として出向いていた「ある国」で美樹と出会った事と、彼女が「内乱が続く戦火の絶えぬ地で両親に死なれた身よりのない子供」だったとしか劇中では語られていない。


誕生日は1月15日

偶然にも『喫茶キャッツアイ』でアルバイトとして働いている麻生かすみと同月同日である。

生年は不明だが、1989年の誕生日に麻生かすみから 「あたしの二十歳の誕生日と美樹さんの二十代最後の誕生パーティ」 と言われて 「だ…だれが二十代最後ですか!!まだ数回はできます!!」 と強く否定していたので、この時点ではまだ20代後半であるらしい。


使用する拳銃は海坊主と同じくS&Wの物が多く、初登場時はM15を使用していたが、『闇のガンスミス・真柴憲一郎』の娘である真柴由加里のエピソードではコルトキングコブラを「良い銃だけどメカニズムがいまいちスムーズじゃない」と、改造を依頼していた。

ただし、この依頼は由加里を裏社会から引き離すために獠が仕組んだ芝居であり、彼の芝居に付き合った美樹は 「頭でわかってても…こんな嫌なこと二度とごめんだわ冴羽さん!!」 と後味の悪さから愚痴をこぼしており、同じく芝居に付き合った海坊主や野上姉妹も本心では乗り気ではなかった。


美樹が海坊主のパートナーになってからは、彼との仲はなかなか進展しなかったが、彼が視力を失った時に二人の関係に最大の転機が訪れる。

ソニア・フィールドのエピソードで、獠と墓地で決闘をした海坊主はギリギリで敗れるも(海坊主は利き腕をやられて敗けを認めるが、獠も弾切れにより事実上の引き分け)生還し、決闘の行方を見届けた美樹が彼を迎えた。


「命びろいしたようね…よかったわ……」


「…フン…命びろいか!!だが、俺の目はもうだめだ!!こんなおれのパートナーなど、もうおまえも見切りをつける気になっただろう!!」


この海坊主の言葉に対し美樹は「鉄拳」で海坊主の顔を本気で殴り、こう返した。


「命びろいしたって言ったのはね!!あたしのことよ!!あなたが死んでいたら、あたしも死ぬ気だった!!」


溢れ出る涙とともに、美樹は海坊主に圧し殺していた感情を全てぶつけるのだった。


「…死ぬ時は一緒よ…!!」


「美樹…」


こうして二人の絆は、最早誰にも絶ち切れない永遠のものとなった。

そして原作漫画の最終エピソードで美樹の念願は叶い、海坊主と結婚をしたのだった。


経歴編集

8歳の頃に、ある内戦国で両親を失い孤児になるが、戦地で海坊主に保護されて彼の元で育つ。

そして戦争を生き抜くため、身を守る術として傭兵の知識と技術を教えられる。


海坊主への尊敬の念がやがて恋心に変わり、一人前になった14歳の時に彼の指揮する傭兵部隊に加わろうとする。

しかし海坊主は美樹から「普通の女性としての人生と幸せ」を奪ってしまったと悔やみ、「傭兵を辞めて一緒に暮らそう」と嘘をついて、待ち合わせ場所の空港に置き去りにした。

その後、美樹は海坊主と結婚するために彼を追い続け、ついに日本まで来たのだった。


結婚を迫る美樹に対し、苦悩の末に海坊主は賭け(期限内に獠をペイント弾で撃つ)を提案する。

結果的には美樹と海坊主の心情を察した獠の計らいにより、賭けは勝ちとなる。

こうして正式に海坊主のパートナーとして認められ、彼をマスターとして二人で『喫茶キャッツアイ』を切り盛りするようになる。


喫茶キャッツアイ編集

喫茶キャッツ♥アイによくある風景

海坊主と美樹が経営する喫茶店。

詳しくは『喫茶キャッツアイ』の記事を参照されたし。

店の入り口や看板には『COFFEE HOUSE CAT'S EYE』とある。

この喫茶店の初出は『キャッツ♡アイ』だが、『シティーハンター』劇中での店名表記は「キャッツ♡アイ」ではなく「キャッツアイ」及び「CAT'S EYE」となっている。

主要キャラクター達のたまり場のようになっており、他に客が来ることはあまりない(美人店主の美樹が目当ての客が来ることもあった)。

美樹と喫茶キャッツアイの登場後は、『シティーハンター』の劇中では「お馴染みの場所」となり、獠が依頼人を連れ込んだり、暇潰しで海坊主をからかいに入り浸ったりするようになる。


獠が店に頻繁にいる関係で、槇村香100tハンマーによる攻撃に晒されることもあるため、店内のカウンター内には退避用のシェルターが備え付けられている。

香が獠をボコボコにしている間は海坊主と共にそこに入り、損害の請求をするために店内の壊された物をメモしている。


また店舗の地下には射撃場もあり、香がそこで銃の練習をすることもあった。


戦闘能力編集

獠には劣るが、海坊主に師事し、女傭兵(女コマンド)として戦場を渡り歩いてきただけあり、磨かれた腕は一流で度胸もある。

銃器の扱いにも長け、戦闘での海坊主のサポートも問題なく行っており、サブマシンガングレネードランチャー等の高威力の銃火器を的確かつ鮮やかに使いこなし、文字通り阿吽の呼吸と言える息の合ったコンビネーションを見せる。

もちろん、海坊主は口には出さないが、彼女には絶大なる強い信頼を寄せているのは言うまでもない。


海原神が率いるユニオン・テオーペとの最終決戦では、海原の船から海坊主達を救出すべく自動防衛システムの機関砲をロケットランチャーで破壊し、ロープ一本で軽やかに船に飛び移るといった手際のよいプロの技を見せ、これを見た野上冴子は「ヒュウ♡」と感心していた。


催眠術の名手であり、自己催眠をしたり、依頼人が催眠状態にあることを見抜いたりもした。


裁縫も出来るらしく、原作の最後での結婚式では、自前のウエディングドレスを作ってそれを着ていた。

また自宅の部屋にはお手製と思しき海坊主と美樹の人形が置かれている。


性格編集

上記の経歴からも分かるが、非常に一途な心の持ち主で、「海坊主以外の男は眼中にない」と断言するほどであり、彼が死ねば自分も死ぬほどの覚悟を持つ。


美人なので獠からも度々モーションをかけられているが、全く相手にしていない。

獠は海坊主の商売敵でライバルではあるが、敵対心はなく、迫られることはあるとはいえ、普段は「冴羽さん」と呼んで気さくに接している。

香とも仲が良く、彼女の射撃を見てアドバイスをしたこともある(この時に美樹が香の銃を調べたことで、獠がわざと照準を狂わせていたことが発覚した)。


その一方で海坊主が絡むと激情的な一面を見せることもあり、登場当初は海坊主をコードネームの『ファルコン』ではなく、渾名の『海坊主』で呼ぶ獠に対して 「ファルコンのことをそんなへんな名でよばないで!!」 と、ステンレス製のウォーターピッチャーがひしゃげる程にまでカウンターに叩き付けて本気で怒りを見せていた。

彼女にとって海坊主の存在とは「自分の人生の全て」であり、ソニア・フィールドのエピソードで失明寸前の海坊主からパートナー解消を告げられ、彼が喫茶キャッツアイから姿を消した時には冷静さを失い、かなり取り乱してしまった。

彼女の気持ちを察して冗談を言って絡んできた獠に対しては激怒して彼を罵倒しながら平手打ちを数発喰らわせたが、これにより少し気が晴れたのか落ち着きを取り戻した(美樹は獠に八つ当たりした事を謝り「ありがとう冴羽さん」と礼を言っていたが、次のコマではギャグシーンとはいえ、獠は鼻血を出して顔が腫れ上がっていた)。


優れたプロポーションの持ち主だが、冴子とは異なり、色気を武器にすることはなく、普段はカジュアルな格好をしている。

海坊主の危機を救うため、変装して平山希美子という名前で、獠にもっこり10発をちらつかせて依頼したこともある。

この時は厚化粧で「泣きぼくろ」を消して顔のイメージを変え、カツラで普段とは打って変わった妖艶な姿の美女になり、獠は最後まで正体が美樹だとは気づかなかった程であった。




エンジェル・ハート編集

詳しくはエンジェル・ハート『ミキ』の項目を参照。


こちらでは幼児の姿で登場する。

名前も漢字ではなくカタカナ表記。

もちろん戦闘能力はない。

前作ではあまり絡みのなかった冴子と関わりを持つようになり、海坊主とも前作とは違う形で、強い絆で結ばれることになる。


関連タグ編集

シティーハンター

パートナー:伊集院隼人

友人:槇村香

腐れ縁:冴羽獠


喫茶キャッツアイ

従業員:麻生かすみ


海坊主  伊集院夫妻


紫の上:海坊主にそんな意図は無いが、傍から見たら同じである。現に海坊主は作中で獠にこの話題を出されてからかわれている。

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