概要
CV:松本梨香
作中で登場する獠と関わりを持つ女性。獠のかつての相棒でアメリカNo. 1のバウンティーハンターだったケニー・フィールド(CV:柴田秀勝)の娘。海坊主とも面識がある。
ケニーが生きていた頃は、獠をまるで兄のように慕っており、好意を抱いているかのような描写もある。
交通事故死した父の遺言により、裏の世界に関わらず、普段はOLをしている。
ショートヘアの金髪の美女で、スタイルも良い。日本語は日常会話程度なら問題なく話せるが、得意ではないようで「人質」と「質札」を真顔で間違えていた。
突然来日し、獠のパートナーになりに来たと話すが……
ここからはネタバレになります。
日本に来た理由は、海坊主に獠の暗殺を依頼するため。
表の世界で普通に生きていた彼女だが、6年前、父の知人の口から、偶然、ケニーが獠に殺されたと知り、自分を騙していたと復讐を決意。裏の世界に入り、銃の腕を磨くようになる。しかし獠を殺すまでの力は得られなかったため、海坊主に獠の抹殺を依頼しに来たのだった。
海坊主は自分がもうすぐ視力を失うため、その前に獠の決着をつけたいと考えていたこと、ソニアが香にまで手を出しかねないことなどから、ソニアの依頼を受ける。その代わりに彼女に裏の世界から引退することを条件とし、獠とも決闘という形で戦うことにした。
後述の真実を知った後の行動から、根は決して悪人ではないが、獠への憎悪から、衝動的になりやすく、復讐以外には周囲の事情やその気持ちが慮れない性格になってしまっている。
作中では
・海坊主に獠への復讐心を煽り、香にまで危害を加えることを仄めかして依頼を受けさせようとする
・獠が決闘を受けると了承しながらも、香を人質に取る
・海坊主に「事情があったはず」と言われても聞く耳を持たない
・獠が勝てば香を解放するという約束をしていながら、彼が勝てば香を殺害して自分と同じ悲しみを味合わせようとする
というような勝手な行動をとり続けた(後述の復讐者達も、過激な行動を取ってはいるが、ここまで自己中心的な行為には出ていない)。
決闘の場で、香を襲おうとした際に、彼女の身勝手さに激怒した美樹から父の死の真相について教えられる。
実はケニーは巨大な犯罪シンジケートに娘を人質に取られて、獠を殺すように脅されていた。しかし娘を守りつつ逃げ切る自信がなかったことから、獠に自分から決闘を挑み、あえて倒されたのだった。獠はソニアが余計な罪の意識を抱かせなよう真相を伏せ、表の世界で生きられるように手配をした後、姿を消したのだった。
ソニアはすぐには信じなかったが、父が死ぬ前に口にした「獠を信じろ」という言葉を思い出し、それが真実であると悟る。ソニアは今では親友同士の獠と海坊主が戦って死ぬこと、それで周囲が悲しむことを恐れ、決闘を止めようとするが、海坊主に阻まれる。
海坊主も獠も決闘はもはやきっかけのひとつに過ぎず、自らの矜持のために互いと戦おうとしていたのだ。しかし、既の所で、香が乱入したこと、彼女がプレゼントした時計のアラームによりお互いに引き分けで終わる。
ソニアは自分の行為を深く悔い、合わせる顔がないと姿を消す。探しに来た香に「獠のパートナーにはあなたが相応しい」と告げる。そして獠に裏の世界から身を引くことを話し、帰国していった。
余談
- 海坊主に美樹が自分の思いの丈を打ち明けたことで、互いの関係が進展する、獠と香が「互いの自分の誕生日を一緒に過ごしてほしい」と話し、獠が香のために生きる意志を明確に持つようになるなど、重要なエピソードである(作中でケニーは「裏の世界の人間は愛する者を死ぬことでしか守れない」と話していたが、原作の最後で獠はそれを真っ向から否定する「自分の愛する者のために何が何でも生き残る」という決意を話している)。
- 「愛する人を殺され、復讐する金髪美女」は、彼女の他にアニメオリジナルキャラクターとして『2』ではキャサリン・ヘイワード(CV:鶴ひろみ)、『3』ではソフィー・シルバーマンが登場する。前者のキャサリンは、海坊主がかつて組んでいた相棒の娘。真の仇であるダンディ・ジャックに騙され、彼への刺客として特殊訓練を施されて育った。来日して父の仇である海坊主の命を狙うが、最終的に自分がジャックに騙されていたことに気づいたこと、ジャックが獠達に倒されたことで、普通の女の子に戻るため、アメリカに帰国した。