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概要
東南アジアを中心に分布している。
成体の平均的な全長は3mほどで、最大で6mと言う記録がある。
有毒の蛇としては世界で最も大きい。
大型の成体が最大限に鎌首をもたげた場合には、大人の胸元に迫る高さに達する。
興奮したり外敵を威嚇したりする際には鎌首をもたげて頚部を広げるが、フードコブラ属のように(コブラと聞いてイメージされるほど)甚だしく広げることはない。
威嚇中はその場から動けなくなってしまう他のコブラと違い、移動が可能なのでそのまま迫ってくることがある。
肉食性で、野生では毒の有無に関わらず他種の蛇を捕食する。それ以外ではトカゲや、飼育下ではマウスも食べる。
毒性について
毒は象をも斃す威力があると言われるが(仮に存在していたらスーパーサウルスのような超巨大な恐竜すら殺してしまうほどの毒を持つ)、実際恐ろしいのは質より量で、世界最大の毒蛇らしく巨体相応の毒を有しており、パスツール研究所で飼育員が噛まれた際は、血清を1リットル使った。
ちなみに単体の毒の威力ならもっと高いのが小型のサンゴヘビなど、他のヘビにいるものの、注ぎ込む毒の量が段違いなので最終的な毒性ではキングコブラが上回ってしまう。
そうした危険性(+頚部を広げる姿をほとんど見せず、他の蛇同様にとぐろを巻いて動かないため客にガッカリされること)から日本では現在ジャパンスネークセンターと体感型動物園iZooくらいでしか飼育、展示されておらず(恩賜上野動物園でも両生爬虫類館で飼われていたが、2007年9月17日に死亡。現在は展示されていない)当然一般人が容易に手を出していいような存在ではない。
なお、蛇としては性質はおとなしく、余程の事が無い限りは(食事以外で)他の動物を攻撃する事は無い。
メスは落ち葉や枯れ草などを体で器用に寄せ集めて巣をつくり、そこに卵を産み落として、孵化寸前まで保護する習性がある。
創作上のキングコブラ
猛毒を有し、同族である蛇を喰らう生態とその巨体によって「キング」の称号を得たキングコブラは、毒蛇の代名詞的存在としてフィクション作品にも出演する機会が多い。
- 『ドラゴンクエスト』シリーズのモンスター→『キングコブラ(DQ)』の記事を参照。
- 『キン肉マン』シリーズの超人→『キングコブラ(キン肉マン)』の記事を参照。
- 『けものフレンズ』シリーズのフレンズ→『キングコブラ(けものフレンズ)』の記事を参照。
- 『wizardry』のモンスター→シナリオ#5『災禍の中心』B3に出現。データ上はドラゴンの眷属だが、通常攻撃に毒と麻痺の追加効果がある以外に目立った特技はない。ただしB3は迷宮全体でも特に複雑な構造で、毒状態になってもそう簡単には脱出できない。後続に同じく毒持ちのスコーピオンを伴っているのがまたいやらしい。
- MARVELのアメコミに登場するヴィラン。→キング・コブラ
最強王図鑑では
初登場は『動物最強王図鑑』…なのだが、毒が効かない相手に瞬殺。マンガ版でも同じ手を食らっており総じて不遇。
なおマンガ版のバーターがある関係上アニメでの登場が期待されたが、先に『動物最強王図鑑PFP』で再登場が決定している。(アニメ登場の可能性が失せたわけではない)
ここでは動物の体重を目安1000kgにし、体のサイズも独自の大きさになるのだが…どう見てもデカすぎる。
その大きさはなんと17メートル。これは史上最大の蛇「ティタノボア」を越えるサイズであり、どことなく某ディズニー映画の敵の大臣にして世界一力のある魔法使いの巨大な蛇の姿の第二形態を思わせる大きさである。
以下、『動物最強王図鑑PFP』ネタバレ注意。
まず結果から言うと、なんと早々に散ってしまった。
相手だけ見ると、アフリカタテガミヤマアラシが相手であり猛毒で相手を仕留めることができるのは大きいと思われたのだが、先述の通り大きすぎたのがあだとなりヤマアラシの腹にうまく潜り込めなかったのだ。
(ちなみにキングコブラはQチャンネルによる予想クイズでもラーテルを差し置いて優勝すると言われていたのだが…これを知ったお2人の反応やいかに。なおQチャンネルは前作『天界頂上決戦編』の予想の際に禁忌を侵してしまったり、そもそも性格が悪そうであるなど一部最強王界隈からは嫌悪の声も上がっているが、そういう人は嗜好や事情の問題があるためつっこんではならない。)
しかし敢闘はしていた模様であり、アニメ最強王図鑑での登場の可能性が失せたわけではないことにも留意されたい。