曖昧さ回避
その他の同名キャラクター → ラム
※タグでは「ラム」の方が多い。
うちの解説だっちゃ!
CV:平野文(1981年版・パチスロ版)/上坂すみれ(2022年版)
うる星(ラム星、アニメでは鬼星)から地球侵略のためにやってきた宇宙人の鬼娘。
語尾に「だっちゃ」または「~っちゃ」を付けて話すのが特徴(原作漫画版では方言風であるが、TVアニメ版では語尾を付ける口調にアレンジされている)。
地球の支配権を賭けて諸星あたると鬼ごっこで対決する。当初は空を飛ぶ能力によってあたるを翻弄していた。
しかし、あたるは三宅しのぶから「ラムを捕まえたら結婚してあげる」と告げられる。しのぶとの結婚に目がくらんだあたるは「結婚!」と口ずさみながらラムを追跡。その執念の前にラムは捕まってしまう。
ラムは「結婚」と言いながら自分を捕まえた彼からプロポーズされたと勘違いし(令和ではラムの名前も呼んでるのでさらに勘違いできる要素が増えている)、惚れたことで諸星家に居候することに。
但し原作で居候を始めたのは、鬼ごっこが終わってしばらく後の星間タクシー騒動からである。令和アニメの方では鬼ごっこの後ですぐに居候を始めている。
また、元婚約者にレイがいる。
連載当初、ラムはレギュラーではなく一話きりのゲストキャラの予定だった。しかし連載が進むにつれて登場回数が激増し、ついに三宅しのぶからメインヒロインの座を奪ったという経緯がある。
さらに、あたるとラムがどちらが主人公なのかという事も曖昧になってしまっていた。これに関しては、あたるが『俺が主人公だったんだよ!』と反論している。
ちなみに1981年版アニメでは基本的にラム役の平野がトップクレジットだったが、2022年版ではあたる役の神谷浩史が先になっている。
容姿だっちゃ!
原作の彼女の髪色は虹髪(玉虫色)と設定されており、光の当たり方によっては色が変わって見える特殊な性質を持つ(いわゆる光メディアの盤面やプリズムと同じ)。カラー表紙などではサイケデリックな配色で描かれていた。
しかし、この設定を当時の手描きアニメ(セル画)で再現するとアニメーターが死ぬため、アニメ版は緑髪に改められた。Pixivの投稿イラストもアニメ版準拠が多い。
一方で2022年版ではデジタルアニメ化により色彩(仕上)はコンピューター処理できるようになった恩恵で、緑髪をベースに青・紫・黒などのグラデーション表現や、放電時には原作同様に虹色に発色するという演出がなされている。
瞳の色は原作ではまちまちで、青、緑、黄色などで描かれていた。1981年版は青い瞳にアイシャドウだったが、2022年版ではオレンジから黄色のグラデーションの瞳に赤いシャドウに変更されている(なお、1981年版の青い瞳とアイシャドウはラム母のキャラデザにそのまま転用されている)。
八重歯、鬼らしい角と虎柄のビキニ(原作によればブラにスペアがないので最終日が近づく中偶然あたるに剥ぎ取られてしまったことが敗因となるが、アニメ版では最終日で、旧アニメでは故意に、新アニメでは原作と同じように偶然剥ぎ取られたことで敗因となる。また後のデザインに関してはアニメ2020年代版では紐で纏めているという設定になっている。)という容姿は、後の創作作品における鬼娘系キャラの造形に多大な影響を与えている。
なお、『身長・体重・体脂肪率・スリーサイズ』はラムのモデルとなった『アグネス・ラム』と同様(日本でアイドル活動していた18歳デビュー当時の公称サイズ『身長:156cm / 体重:46kg / 体脂肪率:18.9/スリーサイズ:90cm - 55cm - 92cm』)との事。
性格だっちゃ!
元々ゲスト扱いだったこともあって、初期と後期でキャラに差異があったりする。
初期は『大人のお姉さん』と『鬼』という造形が盛り込まれたことから、色っぽく過激な発言が多い。ややもとすると悪女キャラに近いものだった(令和のアニメ版ではその悪女っぽい部分を残しつつも大部分が中期以降のものになっている)。
これがメインとして活躍しだすと、年頃の女の子らしい無邪気さとちょっと天然ボケの入ったおてんば娘へと転身していった。
この天然ボケはかなりのもので周囲への配慮に欠き、他人を無自覚に巻き込んでしまうため幼馴染みのランにトラウマを与えている。
あたるに対する一途さは全編を通して変わらず、あたるからイケメンの面堂に心変わりしたしのぶと対照的に、元婚約者のレイでイケメン慣れしている部分はあるものの、ラムはあたるへの想いをブレさせず、彼女の純情な乙女心などが窺える(ちなみにレイのことは彼が食べることしか興味ないことなどが原因で別れた)。
しかし、あたるからも言われることがある様に気性は荒い方であり(惑星小学校、中学校時代のエピソードなど顕著)、他の女の子に移り気なあたるに対し電撃や円盤に搭載された攻撃装置すら用いて制裁を行っている。タイムスリップして小学1年生のあたるにラム以外の女に触ると電撃を放つ人形をつけて調教を試みたこともあったが人形の方が電撃の出しすぎで壊れて失敗に終わった。
ただ、別に暴力系ヒロインというわけではなく、それを除けば特に護身行為などの理由がない限り他人に攻撃する場面は意外と少ない。純情さや気性の荒さもあたるなどに浸透するにつれて段々と読まれやすくなっていったからか、しばしば利用されたり、あるいはいじられる形で話が進むことも多かったりする。
尚、アニメ版ではあたるの両親と良好な関係を築いているらしくラムちゃん呼びされている。一方で原作ではあたる同様に「ラム」と呼び捨てで、居候として受け入れられてはいるもののあまり接点はない。令和のアニメ版では旧作同様に可愛がられるなど良好な関係を築いている。
ちなみに、実は恋愛以外では結構甘いところがある。
金銭面でも「失業してもウチが食わせてあげる」とヒモ容認宣言しており、同居をOKしただけで、あたるが一生かけても払えない星間タクシーの代金を全て立て替えたことすらあった(と言っても科学が遅れている地球基準だからであり、ワープ可能な宇宙船(1台で全地球人が使用するエネルギー量を上回る)を個人所有出来る宇宙人にとっては正にタクシー代に過ぎないが)。
更に複数ある未来の一つでしかないが、「ハーレム資金のためにあたるに家財道具全部売り払われ、それでも足りなかったので騙されてバイトをさせられ、部屋が狭いからと屋根の上で寝かされ、飯も食わされない」という散々な扱いを受けて、やっと愛想尽かして逃げる様な未来もあり(※)、対象次第なら一種のダメ男製造機になりかねない人物である。
また、あたるが泣きながら「帰ってしまった」ことを吐露するという場面でも(ラムの父ですら苦言を呈している)、「自分をそれだけ大事にしてくれている」と依存を肯定的に捉える一幕があり、また別のパラレルワールドでは「レイと付き合ったままの世界線」というのもあることから、本質的にはダメンズ好きなのかもしれない。
※…当のあたるはウサギの着ぐるみを着用して身を隠してその未来を目の当たりにしていたが、未来の自分のラムに対するこの所業を耳にした際に逃げられて当たり前だと本気でブチギレた。
能力だっちゃ!
電撃による攻撃が得意で、しかも自在に空を飛べる(『Biefeld–Brown effect』を伴う『Ion-propelled aircraft』と同様の原理で飛行しており、『大阪万博:EXPO'70』世代の科学知識で理解可能)。アニメでラムが飛行する際のピュルルルル…という独特の軽快な効果音が耳に残っている方も多いのではないだろうか。
これらの能力から、どちらかといえばラムは鬼というより雷様がモチーフにされているのかもしれない。また角は生え変わり、そして角が無くなると能力を一時的に失う。ついでに錯乱坊のアイテムで電撃ともども飛行能力を封じられたこともあった(種族故の『尖った歯』や『鋭利な爪』はそのままだったが)。
その能力からPixivでは某ポケモンや、同じく属性に電気を持つヒロイン達とのコラボイラストも多い。
なお初期には、雷の他に、あたるに対して噛みつきやひっかきも使っていた。
ちなみに、作中ではしのぶを始めとして怪力を持つヒロインが多くて誤解されがちだが、ラム自身は電撃による攻撃が強力であるがそれ以外では普通の女の子同様に非力。あたるに腕相撲であっさり負けたり、スタミナ強化薬を飲まされた面堂に押し倒された時に力任せに押し返せなかったり、原作初期のあたるの友人に囲まれてセクハラされまくっていた時に抵抗できなかったりしている。
しかも三次元機動はできるものの飛行速度が高いわけでもなく、筋力をつけるための運動をしてもすぐにバテるなど体力的に見ても平均的である。
なお、それなりに優秀な頭脳を持ち特に理数系が得意な模様。編入した高校では理数科目を「あんな簡単な事」と言い放っている。
また宇宙からきて時間が短いものの、地球の言語では“難しい”とされる日本語での会話を難なくこなしており語学力も堪能。ただ、流石に現代文と古典は苦手な模様。
好物は辛いもの。しかも彼女が作る料理は地球人だと火を吹くほどの激辛料理であり、地球人とは異なる味覚を持っている。(登場初期に作った料理は激マズだった)
しかも梅干しや梅の実を食べると酔っ払ってしまうという独特の体質を持つ(梅酒はなぜか飲んでも酔わないが)。
未来だっちゃ!
侵略者→押しかけ女房→腐れ縁になるほどの仲にまでなったわけであるが、可能性としての二人が結婚する未来は存在するようである。
なお、因幡編で判明したラムの未来には、
- あたると結婚式を挙げる未来
- 先述のようにあたると結婚したものの、使い潰されて夜逃げした未来
- レイと結婚して、ランちゃんに一生呪われ続ける未来
- 面堂と結婚する未来
があり、面堂とラムが結婚する未来に至っては服の色違いバージョンなど複数ある上にしのぶや面堂の許嫁候補のはずの水乃小路飛鳥が面堂と結婚している未来が作中皆無だったので、ラムとあたるが努力し続けないと、不幸になるか、ラムがうっかり面堂財閥の奥様になってしまいやすい傾向があったりする。
なお、これらの未来については運命管理局の聖域をラムたちが汚した罰として一つ残さずリセットされ、部外者を招き入れた首謀者である因幡が罰として一から作り直すこととなった。ただし、OVA版ではラムの作った「あたるとスイートホームで幸せに暮らす未来」を中身も見ずに因幡が作り直す未来の一つに入れたことで、少なくとも迎えられる未来であることは確定した。
そして最終章の鬼ごっこ。
あたるに嘘でも好きと言ってほしいと考えたラムは鬼ごっこで自分のことを好きと言えば簡単に捕まり、きのこで覆い尽くされる地球を助けると条件を出した他、地球でのラム達宇宙人達の記憶を全て消去する装置を使うという暴挙に出た。
ここで好きと言ってしまえば全て解決するのだが、あたる的にはもし好きと言えば「地球を救う為に嘘で好きと言った」と思われる可能性もあり、「二度とラムが大好きだという本心が届かなくなる」未来を恐れてますます好きと言えない状況だった。
だが、あたるの絶対にラムとの思い出を忘れないという言葉と、ラムの古いツノを大事に持っていたことから漸く想いが伝わり、鬼ごっこに終止符を打てた。
未来は誰にもわからないが、確かにラムとあたるの愛が深まったラストであった。
そして、あたるとラムはこれからも痴話喧嘩しながら共に生きていくだろう。
余談だっちゃ!
コラボ関連
『虎柄』繋がりで阪神タイガースのキャンペーンキャラクターに抜擢されることもしばしば。
実際にタイガースグッズとコラボしたフィギュアや、家電量販企業のJoshin電器とコラボしてタイガース応援グッズを展開するなど、けっこうな頻度でコラボしている。
その他っちゃ
かつて宮尾岳がアニメ版『うる星やつら』の仕事を行っていた際、作業中にスタジオぴえろからラムちゃんに関してひとつの通達があったそうである。
それは「ラムちゃんのビキニの面積を小さくするな」というものだった。
担当のアニメーター諸君(特に男ども)が自らの魂の赴くままにラムちゃんを描いたあげく果てなき人体の神秘への冒険魂を燃やした者たちが続出した結果であったらしい。(該当ツイート)
名前の秘密
2022年版アニメでは、鬼族語について「日本語をベースにヨーロッパ企画の上田誠が作った言語」とされているのだが、これにより「ラム」は鬼族語で「愛」を意味する言葉という設定が付与されることとなった(外部リンク)。
尤も上田がそこまで考えて設定したのかは不明だが。
愛称だっちゃ!
ラム | ラムの父、ラムの母、あたる、しのぶ、錯乱坊、サクラ先生、藤波竜之介、♨先生、弁天、おユキ、ランちゃん(怒った時)、レイ |
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ラムちゃん | テンちゃん、パーマ、カクガリ、チビ、ランちゃん(通常時)、あたるの母、あたるの父 |
ラムさん | 面堂終太郎、メガネ、因幡 |
ラムさま | 飛鳥 |
他にも居ましたら追記お願いします。