因幡(うる星やつら)
うるせいやつらのいなば
漫画『うる星やつら』の登場人物。
運命製造管理局の人間。管理局の制服で亜空間を自由に移動できるうさぎの着ぐるみを着用している。
空腹で行き倒れていた所をしのぶに助けられ、その後互いに好意を抱く。
物語終盤では重要な役どころを務める。
原作での初登場は31巻で昭和版TVアニメ終了後だが、OVAや劇場版に登場している。
OVA化から漏れた「愛と勇気の花一輪」(33巻収録)が令和版でアニメ化された事で、原作で彼が登場する回は全て映像化を果たした事になる。
「今ある現実が選択肢次第でどんな未来を迎えるか」という運命を製造・管理している夢の世界の機関。具体的には運命を決めるドア(厳密にはドアノブ)を作り、そのドアがどんな運命を指し示すかを決定している。例えるならば「恋愛シミュレーションゲームのルート」を作っているようなものだが、細かすぎる変更もあるため、間違い探しレベルしか変わらないものもある。
逆に言えば、ドアが作られていない未来はどういう努力・選択をしても辿り着けないことも意味する。また、あくまで「自然な形で迎える未来」のため、あたるのような一般人がアラブの石油王並みのハーレムを所望し実現した未来では「ハーレム資金のためにラムをぞんざいに扱って逃げられた」というトンデモない代償が付いて回っていた(原作および昭和版では飯も食わせないというモラハラ通り越して虐待レベルの所業も含まれていた)。
作中で3人の手で無断製造されたドアノブは以下の通り。
- あたる:前述のハーレム
- しのぶ:現在の混沌な日常がこのまま未来でも続く
- ラム:後述の通り既に正規に作られていた為ダブっていた
制服は、男性職員は因幡と同じうさぎの着ぐるみだが、女性職員だと過激なバニースーツとなっている。因幡以外の職員は、一見するとエプロンを着たウサギだが、実は素顔が見れないぐらいにフードを深く被っているだけで、初登場シーンなど、時々口元が露わになっているシーンもある(原作だと白黒なので分かりづらいが、令和版だと口元が肌色に着色されるのでわかりやすい)。要するに、因幡はラフに着こなしてるだけということである。
外部の侵入があった場合には、秘密保持のため、一度作ったドアを廃棄処分・全消去することも。先述の通り、ドアのない未来は迎える可能性すらなくなるため、あたるは「今自分が最も可能性を消したくない未来のドア」を死に物狂いで死守しようとしていた。