概要
人物像
竜之介の許嫁。
見た目や性格などは、淑やかで可愛らしく、そんじょそこらの女性では敵わない程女らしい。
しかし、その正体は男性であり、本人もちゃんと男性としての自覚を持っている。
これはどうしても女の子が欲しかった父親(声:肝付兼太(昭和版)/坂口候一(令和版))の育て方のせいであり、おかげでこうなってしまった。
今で言う男の娘だが、当時はそんな言い方は存在しなかったため、作中ではもっぱらオカマ呼ばわりされている。
その女らしさは、作中における女好きの双璧諸星あたると面堂終太郎もだまされかけ、渚自ら男であると明かすまで完全にはわからなかった程(ただし双方とも本能的には女性でない事は分かっており、作中では男と分かるまで一切手出ししていなかった)。
登場した際には既に故人(幽霊)だったのだが、成仏するために許嫁である藤波竜之介とキスしたいと言い出す。「俺は女だ!」と逃げ回る竜之介を捕まえ、気絶している隙にと思ったが、幽霊のままでは不可能だった。そしてこの直後、ある方法により生身を取り戻す。
その後は、キスして成仏する目的に近付くべく、竜之介親子と同居する事になる。見た目に反して、青年相応に非常な大食いであり、そのせいでただでさえ破綻している藤波家の財政をさらに困窮させている。
見た目は女の子そのものだがそれに反して凄まじい怪力の持ち主で、さらに相手との間合の取り方も非常にうまい。その強さは竜之介でさえ手も足も出ない程(と言うよりゴリ押しタイプの竜之介とは相性が悪い)。
ちなみに竜之介はケンカ慣れしてそんじょそこらの男では何人いても相手にならない強さで、実際に友引高校の男子全員を平気で倒したこともあり、作中屈指の強さである。しかもそれでさえ渚自身は全く本気を出そうとしていなかったので腕力に関しては最強候補の一角となる。
その強さは相撲で鍛えたもので、生前には相撲大会があれば必ず参加して必ず優勝し横綱になっていた程の腕前。
ただし、戦法は(まともに戦法を見せたのは竜之介の時くらいだが)土俵の経験を活かした円の動きでとにかく回避に徹して相手が攻め疲れた相手をその腕力で抑え込むもので、他のうる星キャラの様に自分から攻める手段を持っていない。
一方で、生身を得たとは言っても、生き返ったわけではないようで、幽霊よけの護符には弱い。あまり使われると消えてしまう恐れがある。
ちなみに死因は、父が経営する店独自の名物(特産のウニを使ったかき氷の新メニュー)を作ろうとして試作品を食べ続けた結果、食べ過ぎで中毒を起こしたことによるもの。まず父が倒れ、その後に渚も倒れてしまった。こうして看板メニュー構想が未完成に終わった心残りから、父とともに幽霊になったが、その翌年に店を訪ねた竜之介に一目惚れして、今に至る。
他の人物との関係
前述通り、あたるや終太郎でさえ男性とは気付けなかった。ただし薄々は感付いていたようであり、ちょっかいは出しておらず、気付かれた後にはあたるが平気で殴ったりしている。
ちなみにあたるは女には、何が何でも暴力を振るわないことが女子全員から絶対の信頼を受けるまでに知れ渡り、女殴るくらいなら自分を殴るほうがマシであることが作中にて明記されている。
上記の通り、完全な逆キャラである竜之介とは親が決めた許婚である。
渚自身は竜之介に惚れているが、竜之介はこれを嫌っており、力で避けようとしてはいたが、結局は圧倒的な力量差にねじ伏せられている。
女性らしさに憧れつつ腕力に自信とアイデンティティを持っている竜之介は渚に敗北し、しかも傷付けない形で手加減されたとあいまって完全に不貞腐れたが、渚から男性が女性を殴る(しかも好意のある相手を殴れないことも付け加えられた)ことはどうなのかと問われ、竜之介も渚との関係を見直す事を受け入れた。
ちなみにこの関係は両者の父が学生時代からの親友同士であるがゆえに決まったものだが、わざわざ性別を逆にした意味はよくわかっていない。もっともこんな育て方をするうえに親友同士になる程だろう。渚の父は竜之介の父と同類であり、あくまで渚は女の子(うちの看板娘)だと言っている。
もし当時から男の娘という言い方があれば、間違い無く使われていたキャラであることは、前述の通り。
ただ渚の場合、女の子として育てられてしまったがゆえにこうなったのであり、男性の自覚がありながらキャラを作ったりしている所の全く無い。完全に素で男の娘である。
竜之介は、女としての自覚を持ち、女物を着て女らしく振舞うことを目標にしているが、渚の場合はそういう描写が見られず、男らしくという意思がありそうには見えない。
ちなみに、「オカマ」と言われると「失礼ね。男よ。」と言い返すので、彼の中の男女観は気になるところ。
令和版の彼を演じる村瀬歩氏は多くの男の娘役を演じている。※れっきとした男性声優です。*
関連タグ
男の娘 女装男子 だが男だ こんな可愛い子が女の子のはずがない
潮田渚…名前や境遇がよく似ている。こちらもれっきとした男子であるが、女子のような髪型や体型で中性的な容姿をしており、周りからよく女子に間違えられている。また皮肉にも女装した際に言い寄ったキャラが令和版キャスト繋がりである。