概要
物語開始前からあたるとは悪友だが、彼らの存在はほぼアニメオリジナルである(そのため原作ベースだと基本出てこない)。ラムへの呼び掛けは、メガネのみ「ラムさん」。パーマ、カクガリ、チビは「ラムちゃん」と呼ぶ。リーダーはメガネで、4人組の中で(というか『うる星やつら』の全キャラクターの中で)特に強烈な個性を放っており、ある意味作品タイトルの「うるせーやつら」という言葉が文字通り一番当てはまるキャラ達と言える。
最も本気でラムに恋しているのはメガネぐらいで、他3人(特に彼女持ちのパーマ)は親衛隊の名の通りアイドル扱い、チャンスがあればワンチャンぐらいの距離感である。
原作での扱い
1年生編にあたる初期の短期連載期では、メガネ、カクガリ、チビと容姿が似た人物(名前は原作で登場しない)があたるの友人兼ラムの取り巻きとして活躍しており、ラムちゃん後援会を自称していた。
星間タクシーを呼び寄せる原因を作ったり、リボンで能力を封じられたラムちゃんに集団でセクハラしたり、ラムちゃんの電撃をくらって悦ぶ初期のあたる以上の猛者揃いであった。
もっとも、彼らは面堂終太郎が登場する長期連載期(2年生編)を境に物語に登場しなくなり、代りに容姿がパーマに似た白井コースケや北斗があたるの友人として登場するようになる。
2022年版アニメでの扱い
本作品では設定が原作準拠になっているが、ラム親衛隊(ラム後援隊)は結成されていない模様。そもそも結成の原因となった星間タクシーのエピソードがオミットされ、ラムは鬼ごっこに敗れてから直ちに諸星家に居候している。
ただ、原作の短期連載期に登場したラム親衛隊のモデルに当たる人物は本作にも登場している。名前はそれぞれ80年代アニメにおける本名(カクガリは80年代と同じく通称)が使用されているものの、メガネ達とは似て非なる別人となっている。
なお、コースケや北斗は第1話Aパートからあたるの友人として登場している。
メンバー
メガネ
CV:千葉繁。本名はサトシ。ほとんど押井守と千葉繁が生み出したといえるキャラ。口癖は「オダマリッ!」。
当初は「生徒A」というモブキャラに過ぎなかったが、声優の千葉繁の演技が押井守に受け、スタッフがみんなで弄りだして『うる星やつら』を語る上で欠かせない最強の一人に成長した。
押井の代弁者的存在であり、ナチスや全共闘学生の様に群衆の前でデカい声でアジることもしばしば、やたらと長い独り言を呟く(叫ぶ)シーンも多い。2作目のアニメ映画『ビューティフル・ドリーマー』では「友引前史」という文書を執筆しアニメ史上に残る名長台詞を朗読した。その語彙力と饒舌さで彼の右に出る高校生はまずいないと思われる。
マニアックなオタク趣味の持ち主で立ち食い蕎麦、戦車関連にやたら詳しい。映画撮影時には仕切りたがった。部屋にはラムのポスターが壁中に貼られており、どこから入手したのか写真を収めたアルバムも多数所持している。メンバーの中で一番ラムに執着しており、正にラムに青春を捧げた男と言えるだろう。
2022年版アニメでは彼に相当するキャラクターとしてサトシ(CV:佐藤せつじ)が登場しているが、黒髪である。
パーマ
CV:村山明。本名はコースケ。ラム親衛隊の一員。立ち位置は原作の白井コースケに相当するので、4人組の中では唯一彼女がいる。
カクガリ
CV:野村信次。本名はヒロユキ。ラム親衛隊の一員。体は大きいが四人組の中で一番影が薄い。顔が温泉マークに酷似しており『ビューティフル・ドリーマー』でもネタにされた。チビと仲が良く二人で行動する場面も多い。
原作で彼に相当するキャラクターは大柄ではあるが、髪型は角刈りよりもパーマ寄り。2022年版に登場する同名の人物(CV:奥村翔)も原作寄りのパーマがかった黒髪である。
チビ
CV:西村朋紘(1-5話)→二又一成/平成パチスロCV:小林大紀。
本名はアキラ。ラム親衛隊の一員。「突撃隊長」という肩書きを持っているようだが、実際は気が弱いただのパシリである。カクガリと仲が良いが泣きつくのはメガネ。
原作で彼に相当する人物は顔立ちは似ているが、チビではない上に髪もやや長い。2022年版に登場するアキラ(CV:阪口大助)は原作での設定をベースにしている。
関連イラスト
余談
『半妖の夜叉姫』第1・2話では彼ら+あたるの色違いと思しき不良が主人公・日暮とわと戦っている。