解説
CV:遠野ひかる
本作の負けヒロインの一人にして(一応)メインヒロイン、すなわちメインマケイン。
ツワブキ高校1年生で温水和彦のクラスメイト。
ファンからの愛称はラッコあるいは4Kラッコ。
性格としては明るく社交的で友人も多い。容姿に関しても誰もが認める美少女でスタイル抜群。
他者の機微や空気を読む事にも長けており、誰かが辛いときには寄り添えるタイプの人間
……とこれだけなら良いのだが、負けヒロインの負けヒロインたる所以としていくつかの看過できない欠点がある。
まず一つ目が天井知らずの食欲を持つ食いしん坊であると言う事。
食べる事に関して並々ならぬ執着を持ち、いつも…とまでは行かないが結構な頻度で何かを食べている。
一回の食事量も尋常ではなく、初登場時には「ハンバーグセット」や「サラダ」「スープ」「デザート」に加え、「大盛ポテト」と「スイカとパンケーキ(アイスのトッピング付き)」・「豚シャブサラダ」まで平らげる始末。
一応自制心が無いわけではないのだが、食べていいと判断すると遠慮も何もないので食べ尽くしてしまう。
当然、こういう食生活では体重も増え気味(本人は否定するが)な訳で、四六時中ダイエットに励んでいるものの「食事の回数を増やすと痩せる」とか「食べる前に何かを入れておけば痩せる」といった言い分を語る有り様で、食欲を抑える気は全くない。
それでも一応は体重に関して一進一退(?)らしいのだが……いずれにしろ相当な残念ポイントなのは変わらない。
温水からはこの部分を一日に体重の20%の食事を取るラッコに喩えられており、それが読者からの愛称としても定着している。
もう一つの欠点が、人間関係に関して受け身になりがちという事。
前述の通り社交的でコミュ力は高く、他人と仲良くなることには長けているが、そこから人間関係を進めていく事に関しては割と苦手。
交流を深めるほど、いつか亀裂が生じる可能性を危惧してしまい、途端に本心が言えなくなる。
更に明るく遠慮のない振る舞いをしつつも、内心では相手にちゃんと自分事を理解して欲しいと思っている節があり、これらが合わさる事で恋愛関係に関しては完全な「待ち」の姿勢に入ってしまう。
「この顔と乳で負けヒロインは無理でしょ」と思われがちだが、対する正ヒロインにして親友の姫宮華恋が杏菜を超える美貌かつ乳牛女(温水曰く4KTVに対する8KTV)であるうえに性格も良いため、純粋に力負けで勝敗が決したものと思われる。
一応、八奈見側にも「幼馴染ゆえの付き合いの長さ」という武器はあったが、恐らくは上記の残念ポイントなどのために「異性としてまったく意識されず、付き合いの長さが恋愛面のアドバンテージにならなかった」ことが仄めかされている。
その結果、幼なじみの袴田草介(CV:逢坂良太)にファミレスで振られることとなる。やり場のない虚しさから、草介の飲み残しに口を付けていると、偶然居合わせた温水に目撃されたことで、成り行きで彼のテーブルに同席する。
その後は同情を誘うような様子で温水を振り回し、次々と料理を注文してヤケ食いをしまくった末、持ち合わせが無かったため、彼に立て替えてもらった(これが物語の始まりとなる)。
料理が得意で、上記のファミレス代の返済を現金の代わりに手作りの弁当を提供することで、温水と交流し友人となる。
更に温水に紹介される形で文芸部に所属。以降は温水と共に周囲の人間が引き起こす様々な問題や騒動に関わる事になり、イマイチ頼りにならない温水に対して助言をしたり背中を押して共に学園生活を送る事になる。
当初はあくまで友人同士であり「告白したら振るよ?」「三年後にプロポーズされるって事?今の内に断っておこうか?」と温水とは恋愛関係になる気はない事を明言していたものの、次第に心境に変化が起きたのか、温水が他の女子と仲良くしていたりするとあからさまに不機嫌になり、「文芸部は恋愛禁止」、「抜け駆けは無しだよ?」と釘を刺すようになる。尤も、この感情が恋なのか或いは温水という居心地の良い存在を失うのが嫌なのかというのはイマイチはっきりしておらず曖昧で微妙なまま二人の関係は続いていくのだが……
そして忘れてはいけないが文芸部に属しているという事もあり彼女も執筆活動を行っている。
ジャンルとしては恋愛小説。とあるコンビニを舞台に主人公のA子が好きな男子である○○君になんとか話しかけようと悪戦苦闘するという内容。
コンビニで朝食を買っている間に悉くとしてチャンスの逃す彼女であったが、何時のころからか馴れ馴れしいクラスメイトの××君が同じコンビニを利用するようになる。
〇〇君とは話が出来ない上に、××君の余計なそして何か一つ物足りない気遣いに不満を抱きつつA子は今日も同じコンビニに通い続ける。
誕生日は11月29日(いい肉の日)。身長156cm、バストはEカップ。
余談
宝島社が毎年刊行する「このライトノベルがすごい! 2025」にて、「負けヒロインが多すぎる!」が総合1位を獲得した。また各部門でもマケイン関係が上位を席巻したのだが、なんの巡り合わせか、彼女の順位は二位であった。そのため、ここでも負けヒロインとしての負けっぷりを遺憾無く見せたとして各所で話題となった。
誤記
八奈見杏奈は誤字なので注意。菜と書くのが正しい表記である。
関連イラスト
関連リンク
関連タグ
八奈見杏奈:誤字
望月美琴:よく摂取カロリーで比較されるキャラ。
アクア(このすば):(一応)メインヒロインかつギャグ要員。中の人は別人だが、性格や言動・ブルーヒロインつながりなど変な意味で共通点が多い。
山田杏奈(僕の心のヤバイやつ):下の名前が同音異字、ならびに巨乳・食い意地の強いメインヒロイン繋がり。