クマさん、概要を書く
2014年、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載開始。
2015年、主婦と生活社の「PASH! ブックス」より新書版で書籍化。
イラストは029が担当。既刊20.5巻(2024年5月2日時点)。
2018年4月、主婦と生活社のWebコミックサイト「コミックPASH!」にてコミカライズ開始。他、ニコニコ静画やpixivコミックでも配信中。
作画担当はせるげい。既刊12巻。(2024年8月2日時点)
2020年9月から「PASH UP!」にてスピンオフ漫画『くまクマ熊ベアー ~今日もくまクマ日和~』が配信されていた。作画担当は佐藤ユキノリ。全2巻。
2022年12月から同じく「PASH UP!」にて完全オリジナルストーリーのスピンオフ漫画『くまクマ熊ベアー外伝 ~ユナのよりみち手帖~』が配信されている。作画担当は滝沢リネン。既刊2巻。(2024年3月1日時点)
2016年には『熊熊勇闖異世界』のタイトルで台湾角川から翻訳版も発売されている。既刊8巻。
2023年2月に主婦と生活社による「PASH!文庫」の創刊を受けて文庫化された。同レーベルの創刊作(ローンチタイトル)となり、同時にレーベル最大のキラータイトルとしても売り出されている。こちらは現在10巻まで刊行している。
ネットゲームそっくりな異世界に飛ばされてしまった引きこもりの少女が、神様から貰った装備である熊の着ぐるみを身に着け冒険するファンタジー作品。
サブタイトルは一部を除いて、「クマさん、○○」となっている
クマさん、あらすじを説明する
15歳から諸事情で引きこもり生活を送っている主人公のユナ。
日課となっているVRMMORPG「ワールドファンジーオンライン」にログインすると、神様のいたずらにより、レア装備である「くまセット」を装備した状態で異世界に飛ばされてしまう。
しかたなくそのへんをうろついていると、女の子が狼らしき獣に襲われているところに出くわしたため、獣を蹴散らして女の子を助ける。
結局その子の案内で街に連れて行ってもらい、冒険者として生計を立てることにした。
クマさん、登場人物を紹介する
本作の主人公。15歳の少女だが学校に行かず引きこもっている。
株でしこたま儲け、一生遊んで暮らせるほどのお金を持っているおクマん長者であり、世間体を気にする毒親に一億円を叩きつけて黙らせ、たかりに来る前に内緒で高級マンションの一室に引っ越していた。
日課であるVRMMOがアップデートされたためログインした所、神様の悪戯でゲームにそっくりな異世界に飛ばされてしまった。
レベルも1に戻されてしまったが、もともとかなりやりこんでいたことに加え神様が資産を異世界のお金に換金してくれた上、アップデート記念プレゼントであるレア装備「くまセット」のあまりのチートぶりもあって特に苦労もなく、異世界で元々の特技である料理を生かしパン屋と食堂を経営して暮らすことにしている。ただし出来ないこともそれなりにある為、そこは仲間に頼っている。
「くまセット」はレベルが上がると強化され、スキルも覚えるチート装備。譲渡不可(本編や幕間ショートアニメでは、手渡そうとするユナの手に吸い付いて離れない、重くて持ち上げられない、などの描写がなされている)。
くまゆる(CV:宮島えみ) / くまきゅう(CV:黒瀬ゆうこ)
ユナの召喚獣。黒いくまゆると白いくまきゅうの二匹。両手についているパペット人形から召喚される。
人の言葉は解るが、喋る事は出来ない。敵を検知や薬草探しなど、ユナ本人も知らない特技を多数持っている模様。
また、ユナのスキルで通常サイズからぬいぐるみサイズまで変更自在。汚れてもユナが送還して再召喚すれば元に戻る。
甘えん坊で片方だけを構いすぎるともう片方が拗ねていじける。
フィナ一家
ユナが異世界で最初に合った少女。10歳。
冒険者ギルドで魔物の解体を手伝っている。ユナにとっての命の恩人。
後頭部の大きなピンクリボンがトレードマーク。
クマさんファンクラブの副会長。
純真無垢な性格だが、解体作業中の来客の際に、血塗れでナイフを構えた状態で応対した上に、それで驚かれてもキョトンとしたりとややズレた面を見せることも。
フィナの妹。7歳。
いつも母親であるティルミナと一緒にいる健気な女の子。
フィナほどではないが、解体作業ができる。
フィナ・シュリの母親。可愛すぎる人妻その1。
不治の病に犯されており、病状の悪化で死にかけたところをユナに救われる。回復後は以前から想いを寄せられていたゲンツからプロポーズされ承諾し再婚する。今はユナの元で事務作業をおこなっている。
これでも元冒険者だが、さすがに復帰は家族総出で止められている。それでも、元冒険者故の反射神経は顕在なようで、『今日もくまクマ日和』では孤児院の仕事を手伝いつつ、(ギャグ描写込みとはいえ)死角から飛んできたボールを片手間にキャッチする離れ業を見せている。
ゲンツ(CV:鶴岡聡)
冒険者ギルドで働いている。冒険者を辞めたあと、冒険者ギルドからスカウトされた。
ロイ亡き後、ティルミナが病気にかかり、二人の娘であるフィナとシュリの面倒を見ているため、結婚する以前からもフィナとシュリのことは娘同然に大切に思っている。
ティルミナの回復後ユナに背中を押され、ティルミナと結婚しフィナとシュリの義父となる。
ロイ
ティルミナの元夫。故人。
元々はティルミナ・ゲンツの三人でパーティを組んでおり、その後解散しティルミナと結婚。その後一人で依頼を受け帰って来れなかったという。
彼が亡くなってからは、かつての友であったゲンツが彼の家族であるフィナ達の面倒を見ている。
フォシュローゼ家
クリフ・フォシュローゼ(CV:遊佐浩二)
ユナの拠点となるクリモニアの街の領主。
領民に愛される気さくな領主を目指しているが、締める所は締めれるできる男。ユナのチートぶりに頭を悩ませつつ頼りにもしている。
部下の不正を見抜けず衰退を許した孤児院に、自ら頭を下げに行くなど人格者である。
エレローラ・フォシュローゼ(CV:巽悠衣子)
クリフの妻。可愛すぎる人妻その2。普段は国王であるフォルオートの補佐をしている為、王都で暮らしている。
年齢は35歳だが、10歳は若く見える美魔女。
『今日もくまクマ日和』では怒ると怖い強キャラと化している。
ノアール・フォシュローゼ(CV:日高里菜)
クリフの娘。愛称は『ノア』。10歳。普段はクリモニアにいる。
ユナのことが大好きで、自分で作った「クマさんファンクラブ」の会長をしている。
フィナとは身分を超えた友人となる。
シア・フォシュローゼ(CV:水瀬いのり)
クリフの娘であり、ノアールの姉。ユナと同い年の15歳で、良き友人。
王都の学園に通っており、エレローラと共に暮らしている。
オフィシャルファンブックによると「ユナが学園に通う展開を書くことになったら学友にする」ために登場させた裏話があるらしい。
ロンド(CV:手塚ヒロミチ)
フォシュローゼ家の執事。
有能かつ忠実で、クリフが最も信頼している部下。
ララ(CV:市邑咲)
クリモニアのフォシュローゼ家で働くメイド。
ノアのお付きのひとり、かつ教育係のひとりでもあり、結構活動的なノアに手を焼く事もしばしば。家(での勉強)を抜け出したノアを追う様は「いつの間にか追い付いて隣に控えている」という形になるため実は軽くホラー。
グージュ / ラーボン
フォシュローゼ家の護衛。
グランの誕生パーティーに向かう道中、クマハウスに泊めてもらう。
スリリナ(CV:小路裕夕)
王都のフォシュローゼ家で働くメイド。
クリモニア
冒険者ギルド
ラーロック(CV:多田野曜平)
クリモニアの冒険者ギルドのギルドマスター。筋肉が目立つ男性。
ユナが冒険者ギルドでトラブルにあった際に、謝罪を行い、その後も何度か接点がある。
ユナからは筋肉のせいで冒険者ギルドのギルドマスターとしか呼ばれない。
冒険者ギルドの受付嬢。
クリモニアの冒険者。金髪(アニメ版では銀髪)で細身の美人の魔法使い。常識人。
元はデボラネパーティーの臨時メンバーだったが、彼の素行に愛想をつかしパーティーを抜ける。一度お姫様だっこされてから、ユナの着ぐるみの触り心地を気に入っている。
ギル(CV:中島卓也)
クリモニアの冒険者。大柄で体格のいい男性。無口だが優しい性格。子供に好かれる。
元はデボラネパーティーのメンバーだったが、ルリーナと同時にパーティーを抜ける。
デボラネ(CV:大泊貴揮)
クリモニアの冒険者。素行が悪い粗暴な人物で、ギルドに着いたばかりのユナに絡み、ボコボコにされる。ただし、ふざけた態度の新人が嫌いなだけで実は冒険者としては結構真っ当な人物であることがweb版で語られており、必要とあらば自分の感情を押し殺してユナに頭を下げて助力を乞うことも辞さない。
ユナのことを快く思っていないのはアニメ版でも変わらないが、OPでは何故かルリーナとセットで仲間キャラ様に描かれている他、くまさんの憩いの店がオープンした際には普通に客として来店し、ランズと共に料理に舌鼓を打っていた。
ランズ(CV:広瀬裕也)
クリモニアの冒険者。口が悪い。
デボラネパーティーのメンバー。パーティーで唯一デボラネを慕っている。
孤児院
ボウ(CV:岡村明美)
クリモニアの孤児院の院長。眼鏡をかけた年配の女性。
リズ(CV:徳井青空)
クリモニアの孤児院で働いている若い女性。
シェリー(CV:結木梢)
孤児院に入っている裁縫(刺繍)好きの少女。勤勉で生真面目。手先が器用で裁縫の基礎は亡き母から教わったもの。ユナが孤児院を救ってくれた事への感謝のため、彼女にクッションを作って贈った。のちにユナがその裁縫の腕を見込んで『くまさんの憩いの店』『くまさん食堂』の制服を仕立てる際、シェリーをミレーヌに紹介し、ミレーヌの伝でクリモニアの街のテーラー(仕立て屋)であるテモカ(CV:髙坂篤志)とナール(CV:島宮えみ)の夫妻のもとで下働きをする事となる。のち、その勤勉さと真面目さ、また腕の器用さと確かさから子どものいない夫妻に事実上の後継として見込まれる事になる。
のちユナからの依頼で「くまきゅう&くまゆるぬいぐるみ」を作り、孤児院のために複数作る事となるが、それが貴族や富裕層の間で評判になりつつある。
のちに腕試しを兼ねて(憩いの店の子ども用制服を着て)クリモニアの青空市に繕いやぬいぐるみなどの修繕を行う露店を出すようになる。この頃にはシェリーが孤児院出身でユナやミレーヌの庇護を受けた子である事は広く知られている(知らない人もシェリーの着ているくま制服を見て気付く)ので、大したトラブルは起こらず、むしろ街の皆が守ってくれるようになっている。
ミル
孤児院に入っている少女のひとり。くまさんの憩いの店の年少店員のひとり。孤児院の子たちに喜んで貰いたくてくまパンを考案しユナの力を借りて作り上げる。が、その事を聞き付けたティルミナとモリンが、くまパンを商品のラインナップに加えてしまい、店一番のヒット商品となった。
くまさんの憩いの店
モリン(CV:甲斐田裕子)
『くまさんの憩いの店』店主。
恰幅がよく、姐さん気質の女性。王都で開いていたパン店を悪徳金融に潰されかけていた所をユナに救われ、恩返しもあり彼女のスカウトを了承した。パンの味は王宮料理長であるゼレフが認めるほど。
カリン(CV:新田ひより)
モリンの娘。『くまさんの憩いの店』店員。
ネリン(CV:市邑咲)
モリンの姪、カリンの従妹。書籍版(および漫画・アニメ各版)限定キャラでありWeb版には登場しない。王都へ叔母のモリンを訪ねに行ったがモリン母娘がクリモニアに行った後であったため空き店舗を前に途方にくれる。しかしユナに出会って叔母たちの消息を知り彼女から運賃を渡されてクリモニアへ赴く事となった。のち『くまさんの憩いの店』スイーツ(ケーキ)部門の担当者になる。
くまさん食堂
ミリーラの町で父デーガと共に宿屋を営んでいた少女。料理が上手く、その腕を見込んだユナにスカウトされ、『くまさん食堂』をクリモニアに開く。
その他の人々(クリモニア)
ミレーヌ(CV:黒瀬ゆうこ)
クリモニアの商業ギルドのギルドマスター。一応20代。
普段は真面目で几帳面な性格だが、ユナの前になるとかなりフレンドリーになる。
エレナ(CV:宮島えみ)
ユナがこの世界に来て初めて泊まったクリモニアの宿屋の娘。Web版と書籍版で扱いが少し異なっている。
Web版では進路に悩んだ果て、実家の宿屋を出て『くまさんの憩いの店』のスイーツ部門担当者となっている。
書籍版ではネリンと仲良くなって彼女にクリモニアの町を案内する。のちに『くまさんの憩いの店』の営業時間の問題を解決させるため、実家の宿屋でネリンの作ったケーキを仕入れて売るようになり実家を『くまさんの憩いの店』の事実上のアンテナショップにした。
エンズ・ローランド(CV:沢木郁也)
王都の騎士団長ルトゥム・ローランドの弟。でっぷりと太った悪徳貴族。
上司であるクリフの目を盗み孤児院への補助金着服他、様々な邪悪を一家ぐるみで働いていた。だがユナの糾弾で真実を知り激怒したクリフによって、即全ての悪行を暴かれ処刑された(ただし表向きは「出先で武装盗賊団および魔物に襲われての事故死」として処理されている。これは王都にてルトゥムと騎士団の造反を招かないための王家による処置だがルトゥム自身は弟の愚行もそれゆえの顛末も薄々は気付いている)。
王都
王都の冒険者ギルドのギルドマスター。女性のエルフ。薄緑の髪の色をしている。
鷹のような召喚鳥「フォルグ」を呼び出し、尚且つその視覚情報を共有できる。
アニメ版では出番は少なめだが、フォルオート王の前でユナの大暴れを混乱しながら実況していた。
エルファニカ王家
エルファニカ王国の第二王女。桃色の髪をしている幼女。純真無垢で素直。
「くまさん」が大好き。
ユナが書いた絵本「クマさんと少女」が大のお気に入り。
ティリア
フローラの姉でエルファニカ王国の第一王女。妹と同じく桃色の髪の持ち主。気さくで好奇心旺盛。
学園に通っており、シアたちの同級生でもある。シアや妹の話に出てくる「くまさん(ユナ)」に会いたがっていたが機会がなかなか訪れなかった。学園祭編にて、ようやくの初登場を果たす。
フォルオート(CV:石田彰)
エルファニカ王国の国王。ハンサムな中年男性。
王都の一大事を偶然にも救ってくれたユナ(主に作ってくる料理)に興味を持ち、気に入っている。かなりフランクでフットワークが軽く、王であるにもかかわらず、共もつけずに一人でユナの家を訪ねたりもする。
そのせいか、ユナにはあまり敬ってもらえない。
キティア(CV:中村桜)
エルファニカ王国の王妃。のんびりほわほわとした美人。
どれだけ食べても太らない体質で、エレローラの嫉妬を買っている。
エルナート(CV:森永彩斗)
エルファニカ王国の王子。20歳の成人で結婚もしている。父の補佐を行っているが、ユナが王城に来ると父が仕事を自分に押し付けて逃げ出し、多忙になってしまうため、彼女に対しては含む思いが無い事も無い。
その他の人々(王都)
グルザム(CV:鳥海浩輔)
かつて危険な思想と非道な実験を行ったことにより王都を追放された魔術師。
復讐のため、十年という月日と己が命をかけて一万もの魔物を王都にけしかけたが、事情を知らないユナによって全滅させられ、アニメ版では自身もあっさり倒される出オチに終わるほどの憐れで悲惨な結末を遂げている(原作〜コミカライズでは、悪あがきで国王を単身襲撃した末に一瞬の返り討ちに散っている)。
ゼレフ(CV:武田太一)
王宮料理長を務めるやや恰幅の良い中年男性。
プリンをはじめとするユナの異世界料理に強い感銘を受けている。
後に、シーリンでの騒動時に料理人のボッツが負傷し、誕生パーティーが中止の危機に陥った際にユナに助っ人を頼まれ、見事にパーティーを成功させた。
なお、ボッツとは同じ師匠の下で修業した旧友でもある。
ミリーラ
ミリーラの冒険者ギルドのギルドマスター。
若い女性でユナが羨ましがるような抜群のプロポーションの持ち主で、本人もそのことを意識したような露出の多い服を着ている。海沿いの街に住んでいるがゆえの、健康的な日焼けがチャームポイント。
ザラッド(CV:吉野裕行)
ミリーラの商業ギルドの元ギルドマスター。強欲な金の亡者。
モンスター騒ぎに便乗して盗賊に扮した冒険者崩れに町を封鎖させ、支給品を高値で売り付けるだけに飽きたらず、住民への略奪まで指示し私腹を肥やしていたが、ユナの活躍によって盗賊団諸共滅んだ。
ダモン(CV:稲田徹) / ユウラ(CV:行成とあ) / レーラ(CV:天野聡美) / レオ(CV:篠原侑)
ミリーラの家族。ダモンとユウラは雪山で遭難したところをユナに助けられる。
デーガ(CV:西村知道)
ミリーラの宿屋の大将。アンズの父親。
マッチョだが料理の腕は一流で、ユナが食べたがっていた和食料理(正確には、海の向こうの「和の国」料理)を振る舞い絶賛された。
宿屋に名前はなく、ミリーラの住人の間では、「アンズちゃんのお店」や「デーガさんの宿屋」で通っている。
ジェレーモ
ミリーラの商業ギルドのギルドマスター。元は一般職員……と言うよりも昼行灯の無能な職員だった。
しかし実は、少々気は弱いがまっとうな善人で、ザラッドの目を盗んで商業ギルドから僅かながらも食糧を横領し、ミリーラの人々のうち特に飢餓状態や病気に陥り命の危険がある人を優先して密かに配り、決して絶望しないように元気づけていた。いわゆるやる時はやる男。
ザラッドが逮捕されたことでギルマスの席が空いたためジェレーモに命を救われた人々や、その話を聞き彼の所行に気付いていた街の長老たちからも推挙され、新生ミリーラ商業ギルドのギルドマスターの座に仕方なく就く。
シーリン
ミサーナ・ファーレングラム(CV:天野聡美)
シーリンの領主の孫娘。ノアとは旧知の仲。愛称はミサ。
品行方正なお姫様。くまさんファンクラブ発起メンバーのひとり。
グラン・ファーレングラム(CV:髙坂篤志)
シーリンの領主のひとり(シーリンは街の成り立ちから2家による共同領主制をとっている)。フォシュローゼ家とは家族ぐるみの付き合いで、特にクリフは若い頃にものすごく世話になったらしく恩義を感じている。
エルファニカ国王の誕生記念式典に出席する際の旅程でオークに襲われていたところを、ユナに助けられた。
サルバード家取り潰し(これに伴い共同領主制が解除され領主家がファーレングラム家に一本化された)の際に、息子のレオナルドに領主の座を譲って隠居し(表向きはサルバード家の横暴を許し町政に混乱を来した事の引責辞任)元領主となる。以降は機を見てはミサを連れてクリモニアによく遊びに来るようになった。
レオナルド・ファーレングラム(CV:手塚ヒロミチ)
グランの息子でミサの父。愛称はレオン。
父を尊敬し範とする孝行息子で、妻や娘を心底愛する良き父で、民に敬意を絶やさぬ良き貴族であるが、グランからは「気が弱い」(いざという時の胆力に欠ける)と常日頃から忠告されている。
グランの引退後は、その後を継いでシーリン初の統一領主となった。
ボッツ(CV:中島卓也)
ファーレングラム家お抱えの料理人。
以前は王都の店で料理人をしていたが、上司に疎まれて店を追放されてしまい途方に暮れていたところをグランに拾われたという過去があり、彼に強い恩義を抱いている。
サルバード家の妨害工作で腕を負傷し、グランの誕生パーティーが中止の危機に陥ってしまい、ユナが助っ人を連れてくることに。当初は焦りからか「どこの誰かも(アニメでは「どこの馬の骨かも」)分からない料理人に任せられるわけがない」と無理にでも働こうとしたが、助っ人が旧友であるゼレフと知り、彼に全てを任せた。
ガジュルド・サルバード(CV:間宮康弘)
サルバード家の家長でシーリンの領主のひとり。ユナからは「ガマガエル」「ヒキガエル」と呼ばれるほどの容姿の持ち主。
民を蔑ろにして自らの利益のみを求め、そのために他を踏みつけにする事を「貴族として当たり前のこと。領主が富む事で町も発展させられる」と嘯く悪徳貴族で、民を大事にして善政を心掛けているファーレングラム家を「とるに足らぬ塵芥な奴らの人気取りに腐心し貴族の地位を貶めている無能な奴ら」と軽蔑しており、シーリンの共同領主制に不満を持っている(若い頃に心無い学友や自らの所属派閥の目上の貴族たちからシーリンの町の分割統治を「半人前の貴族だ(本物の貴族じゃない/偽物の貴族だ)から領地の半分しか任せられないのだ」と幾度にもわたって揶揄・嘲笑された過去が見られ、これが強烈なコンプレックスとなり分割統治を認めた先祖やそれを維持していた親を憎み軽蔑していた経緯がある)。
シーリンの各ギルド(特に商業ギルド)に自らの息のかかった人間を送り込み、自らに対立する者に対しては様々な悪辣な策謀を巡らせて陥れ、自らに逆らえないようにしていた。また、その一環としてシーリンの有力な商家の子どもたちを誘拐し、拐った子どもの命を質にその親を恐喝していた。さらに、それでも自らに逆らう者は拷問や暗殺にかけており、あまつさえその家族を洗脳して自家の奴隷にしていた。
なお、サルバード家はローランド家の縁戚(つまりクリモニアで非道を働いたエンズの親戚)である。
ミサの誘拐に対して「息子が勝手にやった事だ」と全ての罪をランドルの責任にして逃れようとした。その卑劣な行動がユナの(実の両親の無責任ぶりを思い起こさせて)過去のトラウマを抉り見事に逆鱗に触れてしまったため、ユナは思わずクマチートでガチに殺りそうになったがエレローラに制止の声をかけられた事で、寸手のところで取り返しのつかない事になる事態を回避できた(ただし、殺さないだけでしっかり殴り倒した)。なおも言い逃れようとするが、のちエレローラとクリフの手によって全ての悪事が露呈し(アニメではカットされたが、我慢の限界に来た使用人にも告発されている)、全てを知ったフォルオート王の裁下によって極刑に処された。
ランドル・サルバード(CV:井上雄貴)
サルバード家の嫡男だが甘やかされて育ったバカ。自らの親の権力を嵩に着て取り巻きを侍らせ傍若無人にふるまっている絵にかいたようなドラ息子。シーリンの街中で散策して遊んでいたミサにつっかかり、ユナに挑発され窘められて因縁が出来る。際限なくイキりまくっている夜郎自大で粗暴なKYで、この国における権力の構造や在り方にもかなり疎い。
親の非道を、つぶさに見ているため、その様から思いっきり悪と正義を取り違えて学んでおり、人の情や助け合いの在り方を軽蔑し、サルバード家の非道の犠牲者は「弱いくせに」と軽蔑して嘲笑い、逆らう者は陥れて従わせ利用し最後には殺してしまえばいい、と何のてらいもなく当然の事のように考え公言する修羅外道。さすがに表立っては言わないが国(王家)そのものすらも侮っている向きがある。その様に、さすがの父ガジュルドも手を焼いており、切り捨てる事も頭によぎっているが、そんな父の考えも見透かしており、いずれは自らが逆に父を切り捨てるつもりでいた。
ユナの活躍の果てガジュルドが慎重策に出た事を「所詮は親父も凡人」と嘲笑い「俺が親父の代わりにヤってやンよォ!」と配下に指示してミサの誘拐を画策・実行した(この実質後先を考えない行動は流石にガジュルドも頭を抱えつつそれを指摘した。が、ランドル自身は、後先を考えている「つもり」でいるため父親の叱責を正面から鼻で笑い飛ばした。そもそもランドルの考えは他の貴族の存在や国の力などを全面的に侮り腐った「この俺様以外は全部バカ」という夜郎自大な弩級の妄想に基づくものであるため親以上に認知や認識が歪みきっており現実そのものが見えていない)。これだけでも十分な所業だが、さらにこの時に配下がノアとフィナを傷付けたため、ついにシーリンにガチのブラッディベアーをバーサーカークラスで大降臨させてしまった、ある意味で本作屈指の偉業を成し遂げた身の程知らずの勇者……いや大馬鹿野郎である。
ユナを牽制するために監禁していたミサを連れ出し人質とするが逆にユナによってミサを奪還され、くまパンチの一撃のもとに半死半生の重体へと沈められた。
全てが露呈した後は貴族籍を剥奪されシーリンからも追放され、辺境の親戚のもとにて監視付きで(事実上の監禁と懲役を受けて)過ごす事となった。
その他
カイ(CV:松田利冴)
コケッコウの村の住人。
ブラックバイパーから村を救うため単身クリモニアの街まで助けを求めにやってきた、勇気ある少年。
恩人であるユナから金は貰えないと言うほど感謝しているがユナからは「それとこれとは別。どんな関係でもお金に関してはしっかりしなきゃダメ」と釘を刺された。
ズン(CV:加藤将之)
コケッコウの村の村長。
村をブラックバイパーから救ってくれたユナのために、コケッコウとその卵を差し出す。
ルイミン
隣国にあるエルフの里をまとめる里長一族のエルフ。里長の孫でありサーニャの妹。
里を守る結界の弱まりを受け、その強化のために姉を呼びに王都までやってきた……が、姉の居場所が解らずに途方に暮れた果て王都のクマハウスの前で行き倒れユナに拾われる。
ギルマスを務めている姉とは正反対な、結構な迂闊さんで軽くトラブルメーカー。気さくでノリは軽い。
ムムルート
エルフの里を取りまとめている里長。サーニャ&ルイミン姉妹の祖父。長ではあるものの現状は責任ある立場や里の仕事は息子(サーニャたちの父親)に任せており自身は半隠居状態(なお見た目は初老の男性だが、逆転の発想をすれば長命なエルフをして外見に老いが見られるぐらいに歳を召しているとも言える)。
若い頃は里を出て冒険者をしていた過去があり、いわば本作における「先代勇者パーティの魔法使い」的な立場の人で、この世界の生き字引とも言える。
その立場からユナがこの世界の過去の因縁と対する事になった時(古い遺跡に潜る時、過去に封印された災害級の魔物の復活に遭遇してしまった時など)には知恵や力を借りる事になる。
クマさん、アニメ化する
同年10月から同年12月にかけてTOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-X、BS11にて放送された。
アニメーション制作はEMTスクエアード。
尚、尺の都合と本作のゆるふわ系の世界観を尊重してか、モンスター解体時の出血や殺人、処刑等の残酷な描写はある程度ぼかされている他、クマハウスにフィナ姉妹が泊まった際にもユナ以外の入浴シーンはシルエットのみでカットされるなど、一部規制が厳しいような描写もある。
また、第1期第1話は第3話と第4話の間の出来事をあたかもVRゲーム内のことのように演出しており、第2話が実質的な第1話となっている(もっとも、このような「本来の一話を二話へあえて持っていった上で一話はアニメから入る人でも楽しめるような説明回等にするやり方」は、本作のシリーズ構成のであるあおしまたかし氏がよく使う手法でもある。なお、後に監督の信田とともに「海外で放送されることも考え、どんなアニメかを分からせる意味で適切な回を1話に持ってきた」とも語っている)。
2020年12月24日、2期制作決定のアナウンスがされ、2022年11月4日に『くまクマ熊ベアーぱーんち!』のタイトルで2023年4月より放送されることが告知された。
2023年4月から6月まで、TOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-X、BS11にて放送された。
主題歌
1期
OP曲『イツカノキオク』
作詞・作曲:宮崎まゆ / 編曲:高橋修平 / 歌:和氣あず未
ED曲『あのね。』
作詞:eNu・戸嶋友祐 / 作曲:戸嶋友祐 / 編曲:川田瑠夏 / 歌:ユナ(CV:河瀬茉希)
最終回ではユナとフィナ(和氣あず未)による『あのね。-loved ones ver.-』となっている。
2期
OP曲『キミトノミライ』
作詞・作曲:宮崎まゆ / 編曲:高橋修平 / 歌:和氣あず未
ED曲『ずっと』
作詞:ReNee / 編曲:きなみうみ / 歌:ユナ(CV:河瀬茉希)
クマさん、関連動画を見せる
1期
PV第1弾
PV第2弾
2期
ぱーんち!PV第1弾
ぱーんち!PV第2弾
ぱーんち!PV第3弾
クマさん、関連イラストを見せる
クマさん、関連項目を編集する
異世界転移 / 異世界トリップ 熊 着ぐるみ 顔出し着ぐるみ
users入り
くまクマ熊ベアー100users入り くまクマ熊ベアー500users入り
くまクマ熊ベアー1000users入り くまクマ熊ベアー5000users入り
カップリングタグ
クマさん、関連リンクを貼る
くまクマ熊ベアー ~今日もくまクマ日和~ - PASH UP!