クマの格好をした少女の冒険者に気を付けろ
そのクマにケンカを売った者は血みどろになるまで殴られ続け泣いて謝っても許されなかった
奴を止めようとした冒険者たちにすらもその爪と牙を剥いて襲いかかったんだ
クマは相手が倒れても殴り続け、その場にいた冒険者全員を血の海に沈めたんだ
それは魔物も例外ではなかった
ウルフや魔猪の群れ、ゴブリンキングの率いる100匹のゴブリン大隊、ブラックバイパー……
ベテランの冒険者ですらクラン大隊で挑む、それらの脅威をクマは単騎で血の海に沈めたのだ
そしてクマは魔物を解体もせず血みどろのままギルドへと持ってくる
ゆえに、その名は「ブラッディベアー」。あらゆるものを血の海に沈め、己もまた返り血に染まった、血まみれのクマ……
ユナ「なに、それ、怖い。どこのクマよ。知らなかったよ、そんな物騒なクマがいたなんて!」
概要
ブラッディベアーとは、『くまクマ熊ベアー』のヒロイン・ユナにつけられた(彼女にとって不本意な)二つ名である。
由来は、もちろん、ユナの特徴ある服装と2匹の召喚獣・くまゆる・くまきゅうから来たものだが、彼女の輝かしい戦果から来たものでもある。
もちろんユナ自身は、その二つ名が自分を指すものだとは認めたくないので上述のようにスッとぼけるワケだが、それを遠目で見るクリモニア冒険者ギルドの所属冒険者および職員一同(そして本作を見ている読者と視聴者)の心の声は大抵いつもひとつにまとまる。
すなわち、彼らの心の声は「お前だよ!」あるいは「おまえが言うな!」というものである。
ユナの戦果
アニメ勢へのネタバレ防止のため、ここではアニメで描写済のものに限定して紹介する。
- ウルフの群れを殲滅(初心者が1頭倒せるかどうかのレベル)
- タイガーウルフの退治
- 巨大猪の退治
- 屈強な冒険者・デボラネを瞬殺(実際には殺してないが事実上の半殺し)の上で冒険者資格を剥奪させようとした(ギルマスの仲介と相互譲歩でこちらは不発)
- 原作ではデボラネに便乗して突っかかってきた多くの冒険者も同じ目に遭わせている。また、この出来事こそが「ブラッディベアー」の異名が付く事になった直接の原因である。
- ブラックヴァイパーの退治
- ゴブリン100頭を瞬殺し、ゴブリンキングを撃破
- クリモニアの財務責任者・エンズ・ローランドの横領摘発に協力(正確には、孤児院の補助金打ち切りの件で領主クリフを責めたことでエンズの悪行にクリフが気付いた)
- クリモニアの孤児院の復興と自立の支援
- エルファニカ王国から追放された魔導師・グルザムと彼が率いる1万体の魔物を撃退(アニメ版では、グルザム本人も捕まえた)
- 港町・ミリーラで暴れる盗賊を逮捕し、彼らを操っていた悪徳商業ギルドマスター・ザラッド逮捕に協力(盗賊退治は寝込みを襲われた腹いせとしてのついでだったが。なおアニメ版では1人で盗賊団を壊滅させている)
- 港町・ミリーラを封じこめるように暴れるクラーケンを退治
- 港町・ミリーラとクリモニアを繋ぐトンネルを掘る
- ミリーラをクリモニア(エルファニカ王国)の庇護下に置くための政治交渉の仲介として使者を務める
- クリモニアに蜂蜜を供与する「蜂の木」の守護
- 貴族学園の課外実習の護衛
- ブラックタイガーの討伐
- シーリンの街で横行していた誘拐恐喝事件の解決協力(正確にはミサが対立勢力に誘拐されたのを救出に行った際、同じ様に拉致監禁されていた子どもたちがいた)
ほか、彼女が建てた家はその特徴からクマハウスと呼ばれ、彼女がオーナーになった洋食レストランは「クマさんの憩いの店」、和食レストランは「くまさん食堂」である。