俺はもう何者にも縛られない
俺は自分の意思で、責任で力を振るい魔王を倒す
その時こそ世界中の人々は〈勇者〉なんぞより〈魔法使い〉のほうが偉大な存在だと知ることになる(Web版、書籍版、コミカライズ版共通)
プロフィール
年齢 | 18歳 |
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職業 | 魔法使い |
二つ名 | 魔王を討つ者 ※ |
サブ職業 | 武闘家 |
一人称 | 俺 |
利き腕 | 右利き(だが杖は左右どちらの手でも持つ) |
趣味 | 読書 |
苦手なもの | お酒、女性のスキンシップやアプローチ |
出身 | 小国ハリコンの領地内にある王立魔法学院都市 |
※:ラクスタ王国国王から功績を称えて授与される形で授かった称号。
概要
故郷である王立魔法学院をたった15歳で卒業するだけあって数多くの魔法を使いこなすことができ、しかも回復魔法以外なら攻撃、補助、妨害、特殊と幅広い分野に精通している。
運命の神霊タイゴンのお告げを受けた勇者ユージンの誘いもあるが、マグナス本人としても『魔法使いの代表として世界を救い、全魔法使いの地位向上に貢献する』という使命を背負っているため勇者パーティーの一員としてユージン達と共に冒険や旅をしてきた。
だが、プロローグでボスモンスターの討伐で活躍できなかった戦闘のあった日の夜に拠点にしている宿屋兼酒場にて『同じく戦闘で活躍していなかった』という自分の非を棚に上げたユージンからマグナスは戦力外通告及び追放宣言を受けてしまう。
そして勇者パーティーを追放され、同郷の仲間達から期待を受けて旅立ってる以上故郷に帰る訳にも行かずマグナスが途方に暮れている時に声をかけてきた商人から不思議な本を手にしたことで、マグナスの未来は良い方に好転していく事になる……。
キャラクター像
後述されている『攻略本』からありとあらゆる情報が手に入っても、アイテムや装備品を収集するのは違法に財産を蓄えた悪党のみで、罪もない人達から金品を盗む(RPGで言う所の『民家の中にあるタンスや壺からのアイテム収集』)ようなことは絶対にしないなど、正しい心の持ち主である。
また、魔法使いと言う職業柄『広く周囲に目を配り観察する』という癖が染みついてるので、(マグナスに覚えられる)人物が説明したり話しかけなくてもその場にいた人物の特徴を覚えることができる。
他にもお人好しな所があり、人助けにおいては『自分にとって有益な何かに繋がる情報として攻略本に載っているかから』という口実こそあるものの、自分に問題を解決するだけの力があるなら猶更困っている人は見過ごせない性分である。
そして、酔う事を嫌っているからか(飲めないわけではないが)酒の類は苦手である。
また、故郷である学院の開祖たる魔法使い『レスター』を尊敬しており、彼の自分達後輩へ贈った
汝、怒ることなかれ |
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怒りは冷静さを失わせる。汝を魔法使い無くさしむる(ではなくならせる) |
何より怒りは、未熟の証なり。羞(は)じよ |
という金言を固く守っているため、理不尽な仕打ちや不幸が自分に降りかかっても決して怒らない事を心掛けている。
だが、仮に大切にしている最愛の婚約者や仲間等を人質にされたり、愛着を持ったサーヴァントやゴーレムを完全に破壊されたりした場合や、陰湿な遣り口を行うなどして本気で自分を怒らせた極悪人に対しては絶対に許さず、その人物に対して仮に生き延びたとしても一生分のトラウマを植え付けられるほどの徹底攻撃によるオーバーキルを実行する。
一方でユージン(とヒルデ)が教会の過度の庇護も有り死刑にも終身刑にもならずに国外追放処分だけで済んだ際は(世界中のどこに行こうが二人は今後は一生石を投げられ迫害され続けるのも有ったので)それ以上深追いや深入りはせずそのまま放って置く度量や、戦闘に於いても攻略本での事前準備と情報整理や戦術の建て方により円滑な戦いをする事が出来る他、ヘイダルのクーデター計画を敢えて利用する事でアラバーナ皇帝を自主的に退位させてファラを女帝に即位させる為の計画表を即座に作る事が出来たり、攻略本の情報更新を応用する事で殺人事件の冤罪を被せた黒幕を暴いたり、正体不明の敵の正体を炙り出したりする等、頭の回転の速さや臨機応変に対応できる柔軟性・応用力も高い。
また、作者によると無意味な罪を犯したり、特に無辜の人々を傷つけることは(たとえ魔王を倒すためでも)可能な限り戒めているが、違法行為を何でもかんでも杓子定規に避けるわけではないとの事(詳細)。
魔法に関しては誰かに教えられるのも教えるのも好きな性分で有り、第5章の魔女見習いのケイトに対しても講義を行う事で自身が知らない情報(自分が使役するゴーレムであるグラディウスMk-Ⅱが実際にはお喋りな性格である等)を知るきっかけとなっている。
純情?それともムッツリ?
マグナスは物心ついた時から男所帯の環境で生まれ育ったのもあって、女性に免疫がなく(当然『彼女いない歴=年齢』である)以下のようによく言えば『初々しい』、悪く言えば『ムッツリスケベ』な反応を作中で見せている。
- デートで繋いだ手を恋人繋ぎに組み直された時には心の中で「(この手の繋ぎ方はなんかその……)エロい気がする……」と手に汗を掻く程に動揺する。
- 更に同じデートで腕を組んだ時に相手の娘の巨乳を押し当てられた時にも「や、やわらけー。」と心の中で取り乱して一瞬思考力を失ってしまう。
- 更に更に同じデートの最後に相手の娘に不意打ちでファーストキスを奪われた時には「お、女の唇ってやわらけえええええええええええ!?」と心の中で絶叫し、頬どころか首筋まで真っ赤になってしまう。
- 温泉でアクシデントから恋人兼婚約者の裸体が視界に入った際は我に返るまでガン見してしまう(更に言うとしっかりと男性特有の反応までしてしまう)。
- 砂漠の帝国の皇女に喜び極まって抱擁された際には赤面して取り乱してしまう。
しかしながら、その女性が嫌悪している女や自分と敵対関係にある女についてはそう言った態度や反応は微塵もせず、冷静に対処できる。
戦闘力
魔法使いなだけあって攻撃魔法を得意としているが、僧侶には劣るものの強化魔法や弱体化魔法を使うことも可能で、更には状態異常魔法で相手を妨害することもできる。
そしてステータス上昇の果実を限界まで使用した後は、格下相手なら剣士や勇者といった物理攻撃を得意とする相手でも互角以上に接近戦を行う事が可能になった。
更に4章以降は八魔将の一人であるカリコーンを討伐するために、魔法使いとしての能力を封印してまで格闘家としての戦闘能力をゼロから身につけてきたため、魔法どころか大魔道の杖を用いた打撃にすら頼らず敵と戦えるようになった。
そしてそのカリコーンを討伐したころには攻撃魔法と格闘攻撃を併用して戦う戦法も可能となり、Ⅱ系までなら無詠唱で攻撃魔法を瞬時に放つことも可能となった(Ⅲ系以上だと、精神を集中させるために詠唱が必要になり、どうしても隙ができてしまう)。
魔法系の所持スキル
- 呪文詠唱練達
魔法使いがレベル3で習得するスキル『呪文詠唱熟達』を習熟させて派生させたもの。
魔法発動の呪文詠唱のミスがほぼなくなる上に、詠唱速度が40%アップする。
- ヘヴィ・カスタマイズ
厳密にはスキルではなく、マグナス独自のテクニック。攻撃魔法を発動するための呪文詠唱を通常より長めに詠唱する事で『威力5倍化』、『単体攻撃化』、『会心率UP』等のバフ効果を攻撃魔法に付加する。
- 強化魔法増幅
2章の遺跡探索でマグナスが入手した『強化魔法増幅の技術書』で習得したスキルで、その名の通り強化魔法の性能をアップさせる。
- 余剰魔力放出
4章ラストにてマグナスが魔弾将軍カリコーンと、エルドラ=カリコーンの2体をレイやショコラ、グラディウスMk-Ⅱと一緒に討伐した事で得た膨大な経験値でレベル40となった際に得たスキルで、余った魔力を身を守る為の球殻状の障壁にする。
この障壁は不可視で有り、マグナスは障壁の内側から一方的に攻撃する事が出来る。
格闘家関連の所持スキル
- 練気功
武道家がレベル10で習得可能なスキル。
『一度、深い集中状態になる』という過程が必要になるが。一定時間全ての、全てのステータスを(特に精神力が最も高く)上昇させる効果がある(コミカライズ版では『全ステータスを上昇させ、それとは別枠で精神力と魔法耐性を急上昇させる』という効果になっている)。
武道家に転職したマグナスの場合は、『呪文詠唱』が最も集中力を引き出せる行為である為「ア・ウン・レーナ」の呪文で行っている。
- 内気功
これも武道家が習得するスキルで使用者の毒状態を解除する《解毒》とHP回復の効果がある。
これも練気功と同じく集中状態になるのが必要なので、こちらも「ア・ウン・レーナ」の呪文で精神集中を行っている。
僧侶でないため回復魔法を使えないマグナスとっては貴重な自力での回復手段である。
- 浮嶽靠
武道家がレベル17で習得可能なスキル(コミカライズ版では『浮嶽打』表記)。
拳の突きで攻撃する。大ダメージが期待できるが、相手に隙がないと容易に躱されてしまう。
- 硬気功
詳しい効果は不明だが『手や足に気を纏わせ強化することで、防御や攻撃に用いる補助スキル』と思われる。
- 点穴
武道家がレベル35で習得可能なスキル。
近接ダメージを与えた時に、何らかの弱体化や状態異常を付与する。
しかも状態異常に強力な耐性を持つ光の戦士やボスモンスターに対してもある程度効果を発揮する。
魔法
攻撃魔法
- ファイアⅢ
- ファイア系魔法の一種で、一抱えある火の玉を五つ飛ばして攻撃する。
- サンダーⅢ
- レベル23で習得するサンダー系魔法の一種で、天からの落雷を敵に直撃させる。
- ウィンドⅢ
- ウィンド系魔法の一種。
- マナボルトⅢ
- サンダー系とは別系統であるマナボルト系の魔法の一種で、他とは異なり単体攻撃及び必中の特性を持つ攻撃魔法である。だが、後述の大魔道の杖で使用する事で『自分のいる地形に一切被害を与えず、複数の敵を一掃する』という戦法が可能になる。
- ストーンⅢ
- ストーン系魔法の一種で、石礫の嵐で、敵を滅多打ちにする。ちなみにストーン系魔法には『打撃属性』もあるため、骨や岩石といった硬い体を持つ相手にも有効な攻撃手段となる。
- シェイドⅢ
- ファイアⅣ
- レベル31で習得するファイア系魔法の一種で、狙った所を中心に巨大な爆炎の火柱を上げる(だが、書籍版2巻の序盤では『ファイアⅢ』と表記ミスになっている)
- フリーズⅣ
- レベル32で習得するフリーズ系魔法の一種で、敵を巨大な氷塊に閉じ込める程の冷気を発生させる。
- サンダーⅣ
- レベル34で習得するサンダー系魔法の一種で、雷の竜を飛ばして敵を攻撃する。
- ストーンⅣ
- ストーン系魔法の一種で、ストーンⅢより大きな石礫の一斉射撃で、敵を滅多打ちにする。コミカライズ版では『周囲に落ちている岩石や瓦礫を弾丸のように撃ち出す』というというパターンも見られた。
- ウィンドⅣ
- ウィンド系魔法の一種。そして魔導書を使って習得できる遺失魔法の一種でもある。
- マナボルトⅣ
- マナボルトⅢの上位型で、こちらも魔導書を使って習得できる遺失魔法の一種でもある。
妨害系の魔法
- スリープⅡ
- その名の通り敵を睡眠状態にする。
- ポイズンⅡ
- レベル24で習得する状態異常魔法で、敵を猛毒状態にする。
- パラライズⅡ
- レベル26で習得する状態異常魔法で、敵を重麻痺状態にする。
- ブラインドⅡ
- レベル28で習得する状態異常魔法で、敵を視力喪失状態にする。
- バインドⅡ
- レベル34で習得する状態異常魔法で、敵を重束縛状態にする。
- イナプト
- 敵一体の器用さを減少させる。
補助魔法
本来、魔法使いの使う強化魔法は『強化魔法増幅』というスキルを会得していないと使い物にならないのだが、魔法学院に所属していた頃のマグナスは一匹狼気質だったため、『他人を強化する』この分野の魔法を軽視しており件のスキルも習得していなかった。
そのため、本来なら補助効果もたかがしてれいるのだが、後述の『大魔道の杖』の特殊効果でそれを補う事で強力なバフ効果をもたらすことができる。
- ファイアウェポン
- エンチャントウェポン
- 対象を攻撃面で強化する補助魔法。
- マジックアーマー
- 対象に光の防護を与える補助魔法
- マジックシールド
- 対象の持つ盾や回避力を強化する補助魔法
- ストレングス
- 対象の攻撃力をアップさせる補助魔法。
- タフネス
- アジリティ
- 対象の素早さを上昇させる。ちなみに、コミカライズ版では『クイックネス』という名称になることもある。
- デクスタリティ
- 対象の器用さを上昇させる。ちなみにWeb、書籍版では名称だけで効果が不明だったがコミカライズ版にてその効果が判明した。
その他の魔法
- レビテーション
- 自由落下の速度をコントロールする魔法で、Ⅰはレベル3で、Ⅱはレベル16で習得できる。前者は上昇はできないがMPの消費は少なく、後者は上昇も可能だがMPの消費が多い。
- タウンゲート
- レベル13に到達した魔法使いが魔導書『タウンゲートの書』を使用する事で習得できる遺失魔法(ロストマジック)の一種で、その効果も『術者が過去に訪れた事のある人口一万人以上の大きな街へ瞬間移動するための門を開く』というものでもある。しかも、門が展開される三分間の間なら、術者以外の人や物も通行可能である。しかしその性質上、人口が一万人に満たない小さな町や村などでは使用できないという難点が有る。
- フライト
- レベル29で習得する魔法で、その名の通り大空を自由に駆けることができる。しかし発動中は他の魔法が一切使用できなくなるという欠点があるため、戦闘で使うには不向きである。
合体魔法
本来は《魔法の神霊ルナシティ》にしか使えないとされている魔法の一種。
だが、マグナスの場合は『魔拳将軍の対指輪』を装備することで使用できる。
しかしMPを大量に消費する(レベル40となったマグナスの見立てによると「2発で全魔力の8割を持って行かれる」)ため燃費が悪く、連発が安易にできない為、マグナスは戦闘の際は基本的にⅣ系の攻撃魔法や格闘術を使って牽制し、合体魔法は相手(特にカイザーサンドワームやドラーケンの様な大型の魔物や、八魔将クラスの敵)にとどめを刺す為の切り札として使用している。
- フレアバースト
- ファイア系の魔法とサンダー系の魔法を合成する事で発動する合体魔法。深紅に輝き燃え盛る稲妻の赤い龍を飛ばして敵に炸裂させ、巨大なクレーターができる程の大爆発を起こす。
- メテオストライク
- ウィンド系の魔法とストーン系の魔法を合成する事で発動する合体魔法。天から巨大な隕石一つを飛来させて、敵に墜落させて攻撃する。なお、墜落時の衝撃も攻撃手段になるため多数の敵が相手でも有効な攻撃手段となるようである。ただしその衝撃で混戦中は味方側もダメージを受ける危険性も有る上、威力や落下ポイントの微調整も難しいと言う欠点も有る。
- マグマフォール
- アイスコフィン
- ストーン系の魔法とアイス系の魔法を合成する事で発動する合体魔法。其々の魔力を込めた両手を重ね合わせて握り拳を作り、その拳を相手に叩き付ける。当たった相手は徐々に肉体が凍結して行き、最終的に氷のオブジェと化し、正に「氷の棺(=Ice Coffin)」に閉じ込められた状態になる。遠距離技が殆どの魔法の中では珍しい完全な近接攻撃型の魔法で有る為、リーチがかなり短く、敵に対して至近距離まで接近しないと当てられないと言う欠点が有るが、マグナスは『魔嵐将軍のブーツ』を装備している事や、素早さの能力を底上げする素早さの果実を50個食べている為、機動力の問題はある程度解決している。
- プラズマブラスト
- サンダー系の魔法を二つ同時に合成する事で発動する合体魔法で、マグナス初の同じ魔法での合体魔法。同じ魔法が相乗効果を生み出し、天上から想像を絶するほど烈しい、荒ぶる雷光を撃ち放つ。発射する際は電撃が暴走気味になるも、敵の頭上に避雷針の様な物が有れば、電撃が全て一点に集中し余さず降り注ぐ。
- パニッシャー
- サンダー系の魔法とマナボルト系の魔法を合成する事で発動する合体魔法。重ね合わせた拳から雷の弓矢を顕現させ、構えて引き絞った後、紫電の矢を射放き敵を貫く。
- フィニッシャー
- マナボルト系の魔法とシェイド系の魔法を合成する事で発動する合体魔法。掌打とともにMPを一発で刈り取り、対象を激昏睡状態に陥らせる。相手を殺さずに無力化する場合での倒し方をしたい際には特に有効。
装備品
武器
- 古樫の杖
本編開始の時点で、マグナスが使用している魔法使い専用の武器である杖。
高級品で性能はそれなりには良いのだが、ランクはDの装備品で後述の大魔道の杖を入手した後は御役御免となったのか、アリアの実家であるマルム商会にて他にも入手したレアアイテムと共に売却された(と思われる)。
- 大魔道の杖
前述の攻略本の情報を元に、マグナスが手に入れた魔法使い専用の武器である金色の杖でランクも上級クラスのS。柄の部分はミスリルで作られているため軽く、とても硬いためブーメランの様に投擲したり、接近戦の際には打撃武器(棍棒)として用いる事も出来る。また貴重な鉱石である『紅晶石』が大きめのサイズではめ込まれており、マグナスの見立てでは「金貨10万枚(貴族みたいな贅沢暮らしが500年もできる程の額)でも買い手が付く」代物である。
また、魔法を使用する際は以下のような便利な特殊効果をいくつも兼ね備えている。
攻撃魔法の威力を73%増加させる |
強化魔法の効果を186%増加させる |
状態異常及び弱体魔法使用時に(相手のレジストによって)失敗する確率が51%ダウン |
魔法使用時に消費する魔力が25%減少する。 |
単体にしか効果のない魔法や特殊効果も範囲を拡げて全体化させることができる |
その他
- 守護天使の指輪
大魔道の杖と同じくマグナスが攻略本の情報を元に入手した装備品でランクはA。装備すると防御力が大幅に上がり、全ての属性攻撃及び全ての状態異常に対する耐性もアップする効果がある。ただしマグナスの戦闘での立ち回りが上手く、攻撃を受けること自体あまりないため、活躍する機会は少ない。
- 疾風朧々の長衣
2章の遺跡探索でマグナスが入手した装備品(マント系のアクセサリ?)で、装備すると回避率が飛躍的に上昇するのに加えて、任意で使用できる忍者の分身の術の如く自身の残像を複数出現させて、相手を幻惑する特殊能力も備えている。
- 賦魔の石
2章の遺跡探索でマグナスが入手したアクセサリで、身に着けている(書籍版では『安静にしていると』と表記されている)とMPが徐々に回復する。
- 魔拳将軍の対指輪
マグナスがデルベンブロを討伐して得た装備品で、世界に一組(二個)しか存在しないレア度もSSSと最高クラス。両手の親指にそれぞれ嵌めて装備し、指輪を嵌めた手に魔法をストックしておくことで(それぞれ詠唱が必要になるが)一度に2つの魔法を使用できる。これを利用する事でマグナスは魔法の神霊ルナシティにしか使えないとされている『合体魔法』を使用する事が出来る。
- 魔嵐将軍のブーツ
マグナスがヘイダル=ジャムイタンを討伐して得た装備品。しかしレア度は不明である(だが、少なくとも『魔拳将軍の対指輪』と同じレア度のSSSではあると予想される)。装備すると、空中に階段や床があるかのように空を登ったり駆けることができる。この効果が発動している間はフライトのように魔法の使用を妨害することはない。
- マリードの腕輪
2章の遺跡探索にて入手した『海王石の腕輪』と『マリードの魂』を、バゼルフに合成してもらったマジックアイテムで、この腕輪をさすると、全身が水でできており、地上では大した性能を発揮できない一方、水中では無類の強さを持つ特殊な魔法生物(ガーディアン)であるウォーターゴーレム「マリード」を召喚出来る。マリードは全身が液体なので武器等の装備は出来ないが、マグナス達が乗っている船の船底にへばりつき、戦艦を高速で移動させたり、モーターボートの様な蛇行移動も可能にする。
- 魔弾将軍の腕輪
マグナスがカリコーンを討伐して得た装備品で、世界に一つしか存在しないレア度もSSSと最高クラス。この腕輪を装備して魔法の発動媒体として使用した場合、必要MPを本来以上に要求され充填まで時間がかかる代わりに、威力が激増する(「弓を引き、矢を放つ」と言ったイメージ)。つまり、この腕輪の装備者はヘヴィカスタマイズより強力な増幅効果を、術者の技量に依ることなく行使できるようになる。
また、(現在位置がバレる事を嫌う狙撃手にとっては喉から手が出るほど欲しい)様々な探知能力に対しての絶対的なカモフラージュとオートカウンター効果も持っており、この腕輪を装備した人物を『遠見の水晶玉』と言った遠隔での監視が出来るアイテムで監視しようとした場合、そのアイテムは破壊、もしくは探知効果が阻害される。
所持品
- 攻略本
本編のプロローグにて勇者パーティーを追放されたマグナスが、「他に買い手がいないから」という事情で商人から格安で譲ってもらった本。
表紙は青色で、本の中の全てのページが神と、仕える神霊(とそれを解読できるマグナス)にしか扱えない特殊文字『聖刻文字』で記載されており、普通の人間では(アルセリアの世界地図の土地と建物の形状、人物のプロフィールに記載された写真や魔物の挿絵以外は)解読できないのだが、その内容は『魔王モルルファイを討伐するまでに必要となるあらゆる情報が完全網羅されている』という、一種のアカシックレコードな代物である。また、表紙には『大丈夫! 神にも通ずる攻略本だよ!』というどこかで聞いたようなキャッチコピーが聖刻文字で記されている。
ただし情報は日の出とともに最新の情報に書き換えられる為、読める者がそのページやイラスト等をある程度メモするか記憶しておく必要が有る。
また、あくまで魔王を討伐するまでの情報が書かれたものである為、それ以外のどうでも良い情報(デートに着ていくべき服装など)やRPGで言うところのメインイベントについては基本明記されていない、マグナスにとって重要人物でない人物の詳細は魔王を討つ為の弊害となる事で攻略本に情報が更新されない限り簡単な説明しか記されない、人物の死亡に関する事は一日では判明しない(例としてその日に暗殺等で重要人物が死亡してまだそこまで経っていない場合、更新まで多少時間が掛かる)、情報が更新されると死亡した重要人物の項目は消失する、他人の利益や幸福を奪う様なやり方も明記されている、と言った欠点も有る。
他にもあくまで情報は情報で有る為、それを活かすも殺すも使用者次第であり、マグナスは持ち前の応用力と柔軟な思考力をフル活用している事で、攻略本の真価を十二分に発揮できている。
その絶大な効果と、戦争や諜報活動、貿易と言った情報戦に於いては『切り札』と言うべき存在と性能故に、正にマグナスにとっては生命線であり、絶対に盗難されたり汚損や焼却等で破壊されたりする訳には行かず、基本マグナスは腰のホルダーに常備しており、本当に信頼できる者(アリア、バゼルフ、ショコラ、レイ)以外にはその存在と効果は絶対に明かさず、譲渡もしない。
スペクターによると「神の力が宿っている」との事。
ちなみにWeb版・書籍版・コミカライズ版ではマグナスが『神にも通じる(カミツーの)攻略本』といった呼び方を便宜上のフルネームとしている。
- 浮遊する絨毯(ホバリングカーペット)
ラクスタ王国でも5枚しか存在しない(マジックアイテムの秘蔵数では他国の追随を許さない、アラバーナ帝国の帝室でも4枚しか所有していない)とされているランクAに属するマジックアイテム。
名前の通り空飛ぶ絨毯そのもので、直進時の最大スピードに限り馬の約二倍のスピードが出るとされ、それは七人もの大人数や大重量物を積載していても変化がない程である。ただし海上の移動は出来ない模様。(詳細)
作中ではマグナスが『マルム商会から借りたもの』と『ナルサイから借りたもの』をそれぞれ使用しており、後者は『ナルサイ号と名付ける』という条件付きでナルサイから譲り受けた。
後にマグナスもアラバーナの古代遺跡探索中にこれとは別の絨毯を3枚入手したが、どれもナルサイ号より遥かに小さいサイズだった為、マルム商会に買い取ってもらう前に、サイズ違いが存在するのならば、スピード、操縦のしやすさ、小回りの利き具合と言ったその他のスペックはどうなのだろうかと事前に性能テストも行っており、その結果、“ナルサイ号”の性能が全てにおいて、他の『浮遊する絨毯』とは一線を画していた事が判明。この事に関してマグナスは「ナルサイめ、どこまで俺に貸しを作ってくれるのか!」と満足していた。(コミカライズ版ではこれらの件はストーリーにはあまり関係ないと判断されたのか省略されている)。
- グラディウス
マグナスが攻略本の情報を元に集めた触媒『歴戦の大盾(グランツの使用していた大盾の欠片)』とグランツと共に倒したボスモンスター、フォレストジャイアントから入手した合成アイテム『猛々しき森の心』を素材としてバゼルフがオリハルコンスミスハンマーを使用して一週間かけて造り上げた『バトルゴーレム』に分類されるマジックアイテムで、巨大なヒグマの姿をしている。
移動手段としては浮遊する絨毯には劣るもののスピードは馬と同じ位出せる。だがその真価は戦闘にあり、マグナスがボスモンスターに専念できるように取り巻きの雑魚の相手をしたり、魔法耐性が極めて高い強敵の相手等を役目とする。
しかし作中ではボーンドラゴンやミスリルゴーレム、そしてデルベンブロとの戦いのダメージの蓄積も有り最終的にユージンに破壊されてしまい、その後はグラディウスMk-Ⅱに取って代わられる事となった。
- 屍竜の王錫
マグナスがメゴラウス大坑道のボスモンスター『ボーンドラゴン』を倒して手に入れたランクSのマジックアイテム。
大魔道の杖と違って武器として使用することはできないが、死後間もない屍を一度だけ、アンデッドとして復活させて使役する事が出来るという強力な特殊効果を備えている。だがその分魔力(MP)の消耗も激しく、魔力の継続消費が維持できなくなると屍に還ってしまい使役も二度と出来なくなる為、長期間使役する為には魔力を回復させるマジックポーションを定期的に飲む必要が有る。
- 魔法の道具袋Ⅲ
マグナスがサブクエストをクリアして入手したランクAのマジックアイテム。見た目は小さな巾着袋だが、その小ささに反してかなりの数や大きさの物を収納できる。いわば他作品で言う所の主人公が身に着けているポケットに相当する。
- ラクスタ王国公認証明書
マグナスがラクスタでの功績を称えられ、ラクスタ国王から“魔王を討つ者”の称号と共に贈与された、ラクスタ公認の“魔王を討つ者”であることを証すための証明書。ラクスタ国王の直筆サインと玉璽が捺された立派な公文書であり、この証明書を提示すればラクスタ内のどこでもありとあらゆる便宜を図って貰える。その気になれば勇者の名を笠に着て横暴の限りを尽くしたユージンの様に振る舞う事も可能だが、マグナスはその様な真似をする事は無いとラクスタ国王も信じてこの証明書を発行し託している。また、アラバーナ帝国、カジウ諸島連盟、ルクスン大公国でも同様の証明書と“魔王を討つ者”の称号をマグナスは贈与されている。
- グラディウスMk-Ⅱ
ユージン達との最終決戦で破壊されてしまった、グラディウスの後釜であるバトルゴーレム。
見た目こそ大柄なゴーレムそのもので、人型となったので移動手段には向かなくなったが、デルベンブロの魔城の隠し通路に居たミスリルゴーレムからドロップした『高純度ミスリル』と、デルベンブロからドロップした『双拳の魂』を素材に使用してるだけあって戦闘能力は大きくアップしている。
また、『双拳の魂』を素材にした事により、デルベンブロの両腕と同じく火属性と氷属性の攻撃も可能となった他、5章のヴィヴェラハラのアラキル荒野の戦場での戦闘では、2章の遺跡探索で入手したアダマンタイト製の大斧も装備している。
因みにデルベンブロのドロップアイテムが素材に使われている為か、ゴーレムと意思疎通が可能な魔女のケイトによると、デルベンブロ同様意外とお喋りな性格をしているらしい(それを聞くまでマグナスは寡黙なプロフェッショナル気質だと思っていた)。
- 魔神の壺
2章の遺跡探索でマグナスが入手した魔法生物(ガーディアン)を1体だけ収納して運ぶことのできる掌サイズの古びた陶器。ただし、壺の中身の魔法生物の銘(名前)が分かっていないと中から呼び出すことができないという制約があるため空の状態の物は希少で、ランクAに分類されるマジックアイテムである。作中ではグラディウスMk-Ⅱを持ち運ぶのに使用している。また、銘が分かっていれば別の魔法生物を代わりに入れる事も可能。
- ファラの寝室の鍵
アラバーナ帝国首都に有るアラバン宮殿のファラの寝室の窓の鍵。
憂国義勇団からファラの命を救ったマグナスが礼としてファラ自身から託され、相談事や謁見の手続き等が面倒な際はこの鍵を使ってファラと会合している。
- 古代アラバーナ帝族の印璽
2章の遺跡探索でマグナスがマデッタ皇太子(を自称する古代魔法帝国の亡霊「スペクター」)から託された事で入手したアイテムで、手に持った状態で『印璽をもって命ずる』の言葉をキーとして、殺戮メイドに命令して操ることができる。
- アブソリュート・エア
2章の遺跡探索でマグナスが入手した二等辺三角形の八面体状のクリスタルのマジックアイテム。
頭上に投げて使用すると、その瞬間から戦闘で発生した自分達が受ける風属性のダメージを一定値まで完全吸収し、守ってくれる効果がある。
- アブソリュート・サンダー
2章の遺跡探索でマグナスが入手した二等辺三角形の八面体状のクリスタルのマジックアイテム。
その名の通り、前述のアブソリュート・エアの雷属性版に相当するアイテムである。
- 潮風の鈴
2章の遺跡探索でマグナスが入手した掌大程もある大きな鈴のマジックアイテム。振っても全く音がしないが、正確には人の耳には聞こえず、潮風の精霊たちにのみ聞こえる音が鳴り、潮風を自在に操れるランクSのマジックアイテム。敵船の海域をベタ凪の状態にして足止めしたり、追い風を発生させて自身の乗っている船の速度を上昇させる、飛んで来た矢を風で避けさせるなど、海洋貿易や海戦、船旅と言った帆船を使っての航海の際には持ってこいのアイテムで有り、船乗り達にとっては喉から手が出る程欲しい夢のお宝。事実3章ではマグナスはこの鈴を持っていたおかげで船での移動や海戦は順風だった。ただし、同じ「潮風の鈴」を敵味方双方が使用した場合効果が相殺されてしまうと言う弱点が有る。
- 魔海将軍の金貨
マグナスがバーラックを討伐して得たアイテムで世界に一枚しか存在しないレア度はSSSと最高クラス。これを使用すると使用者の現在のレベルを“レベル0~現時点のレベル”まで調整する事が出来る。(レベル0にした場合、使用者の職業の力を一時封印する事が出来る。)一見、敵にハンデを付けるだけの何の役にも立たないただのデメリットアイテムに見えるが、実際はレベルを下げている間、モンスターを斃した時に一定確率で入手できるドロップアイテムの入手確率がアップする。しかもレベルを下げれば下げる程入手確率は跳ね上がる(レートは作中にて語られていないが、少なくとも『1レベルにつき1.7%アップ』と思われる)ので、マグナスはこのアイテムで魔法使いとしての力を封印し、ある目的の為武闘家のサブ職業を一から鍛える事にした。
また、
- 自身のレベルを下げて本当のレベルを隠蔽する。
- 普段は本来のレベルと職業を封印して、戦闘時に能力を開放して敵の不意を突く。
- 自分よりレベルの低い味方にレベルを近づけることで味方のレベリングの妨げを減らす(作中世界では自分のレベルが高い程、自分よりレベルの低い味方の獲得する経験値が減少するため)。
と言った使い方も可能。
- フランベルジュ
第2章の遺跡探索でマグナスが入手した『イフリートの魂』を素材に、第5章でシャロンに依頼して制作してもらった、人形遣い(ゴーレムマスター)であるシャロン謹製の傑作品であるフレイムゴーレム。レベルは24で、相手の炎属性攻撃を吸収して自身を回復させる能力を持つ。
本来はメヘスレス対策として使用する予定だったが、エリス=バーラックがメヘスレスと契約した後に討伐して力を得たため、エリス=バーラック=メヘスレスの火炎攻撃対策として使用する事となった。
- シュトルムヴィント
マグナスがヘイダル=ジャムイタンからドロップした『魔嵐将軍の魂』を素材に、第5章でシャロンに依頼して制作してもらったガス状ゴーレム。レベルは32で、意思を持たない完全従属型のゴーレムであり、防具のように装備することで、風を纏って稲妻のスピードとパワーで飛行したり、雷を放って敵を攻撃するなど、思いのままに操ることができる。装備者は全身に闘気の如く渦巻く風と紫電を纏う。
天界の宝石
魔王モルルファイに仕える幹部『八魔将』の力を受け継いだ魔物を倒して初めて入手できる宝石で、いずれも他の八魔将を倒す上で役立つ効果を秘めている。因みにどれも《破壊不可》アイテムである。
- 天界の宝石:赤青
魔拳将軍デルベンブロの力を受け継いだ魔物、テンゼン=デルベンブロを斃してマグナスが入手したルビーとサファイアが混ざった宝石で、使用すると『魔嵐将軍の力を弱め、正体を暴く効果』を発揮する。
- 天界の宝石:雷閃
魔嵐将軍ジャムイタンの力を受け継いだ魔物、ヘイダル=ジャムイタンを斃してマグナスが入手した宝石で、装備していると『装備者の雷属性の攻撃が、光属性の攻撃としても扱われる』という効果を発揮する。
- 天界の宝石:柔玉
魔弾将軍カリコーンの力を受け継いだ魔物、エルドラ=カリコーンを斃してマグナスが入手した宝石で、現時点での効果は不明。
人間関係
味方・仲間
王都ラクスティアでも有力な豪商マルムの一人娘。
レアアイテム集めをする中で奴隷商人のアジトに幽閉されていた所を偶然発見し、そのまま救出したのが二人の馴れ初めで、後に相思相愛の恋人及び婚約者となる。
王都ラクスティアに店を構える『秘術鍛冶師』のドワーフ。
ユージン率いる勇者一向に暴行を受けて倒れた所をマグナスに救出され、更に勇者一向に奪われた仕事道具の金槌に変わる『オリハルコンスミスハンマー』を貰った事でグラディウスをはじめとするマジックアイテムを鍛造する等でマグナスの助けとなっている。
マグナスがアラバーナのラムゼイの遺跡で出会ったサーヴァント。元々アリ型だったが作中憂国義勇団の殺戮メイドに胴体を破壊され、その後はマグナス達が倒して鹵獲したその殺戮メイドの身体をバゼルフに修理素材として再利用され、殺戮メイド型サーヴァントとして生まれ変わり、戦闘能力と奉仕能力が大幅上昇し、以降マグナスの冒険のサポートを行う事となった。
勇者パーティ
マグナスが所属していた勇者パーティーでリーダーを務めていた神霊タイゴンに選ばれた勇者。詳細は個別記事を参照。
勇者パーティでヒーラーを務めている女僧侶。詳細は個別記事を参照。
勇者パーティに所属する、鋼の斧を愛用している女戦士。詳細は個別記事を参照。
ユージンが追放したマグナスの後釜として勇者パーティに加入したケットシー(ネコ人族)の女武闘家。マグナスは彼女とは(関心も無い為)あまり関わっておらず、後に名前と彼女の乱暴狼藉を知って投獄された事はナルサイから初めて聞いた。(Web版・書籍版のみ。コミカライズ版では聞いたかどうかは不明)
1章での関係者
マグナスが攻略本に記されているサブクエストで立ち寄ったエンゾ村で衛兵を務めている戦士の男性。魔物の呪いによる病で衰弱している村長の孫娘『メル』を助けたいと言う思いが一致した為、呪いの根源であるボスモンスター『フォレストジャイアント』の討伐の為に共闘する事となった。
ラクスタ王国(そしてラクスタ王家)に七代に渡って仕えている学者の家系である眼鏡をかけた男性。彼はマグナスには大きな借りが有り、『ナルサイ号』を譲ってくれたのも彼で有る。また、マグナスは『攻略本』に記載されたモンスターの説明や、職業によるステータスの伸びしろ等を(『攻略本』の存在をなるべく明かしたくない人物の前で)説明する際は、彼からの受け売りで教えて貰ったと誤魔化している。
- ラクスタ国王
ラクスタ王国の国王。
マグナスはボーンドラゴンを斃してメゴラウス大坑道を数百年ぶりに解放した功績から、晩餐会では彼から貴族の称号を授与されかけたが、魔王を倒す旅の途中で有る為断った。
一方で謁見の際には「魔王を討つ者」の称号とラクスタ王国公認証明書はしっかりと貰っており、国王も(王家の権威が薄れかねないリスクを押してまで)直接玉座から立ってマグナスに直接握手を求めた事から、マグナスに絶大な信頼を寄せている事が窺える。
2章での関係者
2章の舞台である『アラバーナ帝国』の皇帝。
マグナスは謁見して以来ユージン並みに傲慢かつ懐古主義者である彼の事を「白粉野郎」と内心で罵倒して嫌悪しており、最終的にヘイダルのクーデターで彼が生命の危機に陥った際は、悪魔の様な笑みを浮かべて皇帝の座を放棄すればヘイダルも見逃すだろうと助言し、結果、彼はファラに皇帝の座を禅譲した。
アラバーナ帝国第ニ皇女→アラバーナ帝国女帝。
マグナスのラクスタを救った実績は既に知っていたこともあり、マグナスのアラバーナ帝国内での冒険に協力的で、愚帝の独断で投獄されたマグナスを開放したり、アラバーナ帝国のあちこちにある遺跡を探索する上で不可欠な『古代遺跡探索許可証』をお詫びという形で渡してくれたりしていた。
マグナスに対しては、ラクスタどころかアラバーナの問題すらも解決できる能力は勿論の事、彼の女性関連で初心かつ誠実な人柄も気に入っており、戴冠式および凱旋式では“魔王を討つ者”の称号の他に、「新女帝の夫」と言う称号までマグナスは与えられかけ、危うく凱旋式が結婚式になる所だったが、アリアも出席していた上、マグナス自身も冗談と気付いていたので杞憂だった。
マグナスがアラバーナで出会った女僧侶の老婆にして、現アラバーナ帝国神官。
マグナスがアラバーナで出会った『伝説の冒険者』にして、現アラバーナ帝国密偵。
マグナスが『タブラの遺跡』にて遭遇した三つ子の三兄弟である遺跡漁り。
3章での関係者
カジウ諸島連盟の海洋警察『カリオストロ』の警察隊長である剣士。
- ゴルメス
- ピートル
4章での関係者
魔弾将軍カリコーンを討伐する上で、マグナスの仲間になった〈武勇の神霊〉プロミネンスに選ばれた四人いる光の戦士の内の一人。
詳細は個別記事を参照だが、現時点での『魔王軍との戦い』においてマグナスにとって最も心強い戦力となる仲間である。
- ルイーゼル
- ベアトリークシーヌ
- ゲオルグ
- アンリ
5章での関係者
- シャロン
- イザベッラ
- ズッチ
- ケイト
- ティナ
敵対者
魔王軍の首領である本編のラスボス。
マグナスは記事冒頭にある通り、自分への誓いの為モルルファイの討伐を最終目標としている。
八魔将の一柱である『魔拳将軍』。
彼からは「部下になればラクスタ王国の半分をお前にやろう」と誘われたが、そもそも魔王モルルファイの指示でそう言っていただけで有る上、正統派な勇者と同等の高潔な精神を持っていたマグナスはキッパリと断り、そのまま討伐する。
その屍を『屍竜の王錫』で使役し「アンデッド・デルベンブロ」にして晩餐会でのテンゼン=デルベンブロ戦で切り札として使用した。
- テンゼン/テンゼン=デルベンブロ
デルベンブロの力を受け継いだ元ラクスタ王国の近衛騎士隊長。
- ヘイダル/ヘイダル=ジャムイタン
アラバーナ帝国第一皇子であり、ファラの兄。
マグナスは本来ならファラでは無く彼を皇帝に即位させる予定だったが、彼自身は八魔将の一柱である『魔嵐将軍ジャムイタン』を裏切って討伐した後、力を受け継ぎ魔物と化していた(その為マグナスはジャムイタン本体と戦う事は無かった)為、ファラを女帝に即位させる計画に変更した。
八魔将の一柱である『魔海将軍』。
自分とショコラ、ロレンス(とグラディウスMk-Ⅱ)の三人(と一体)で戦い、これを討伐する。
- エリス/エリス=バーラック
ゼール商会の女党首。行方を眩ました上彼女に関するデータが『攻略本』に書かれていなかった為、マグナスは彼女の討伐を保留。現在、第4章以降のトリックスターとして暗躍している。
八魔将の一柱である『魔弾将軍』。
前述のエリスが攻略本でも予習不能なトリックスターと化してしまった事で、マグナスが予定を変更して次の討伐目標にした。
魔法使いの天敵とも言える特徴を備えているため、マグナスは〈武勇の神霊〉プロミネンスのお告げを受けた光の戦士に助力を求める予定で、紆余曲折あってレイと共に討伐に成功したのだが……
- エルドラ/エルドラ=カリコーン
レイと同様に〈武勇の神霊〉プロミネンスに選ばれた四人いる光の戦士の内の一人。
カリコーン討伐の使命を王より承っていたが、その道中で逆玉が成立するとその使命を放棄した。
詳細は個別記事を参照。
余談
作中では魔法使いらしく頭脳明晰及び冷静沈着な振る舞いをするマグナスではあるが、コミカライズ版では(作画ミスによるものとはいえ)1つのコマに8本しか写っていない魔法の杖を二度に渡って「10本」と言い切ってしまうという天才にあるまじきミスをしてしまっている。
『マグナス』はラテン語の形容詞としては『偉大、巨大な』を意味する言葉であり、作中でもナルサイやデルベンブロがマグナスを呼ぶ際に『偉大なる魔法使い』という二つ名を用いており、マグナスの作中での活躍ぶりで考えると実に的を得ている二つ名である。