プロフィール
概要
数の少ない種族で鍛冶を得意とする『ドワーフ』の中でも更に稀な『秘術鍛冶師』を務めており、ラクスタ王国の首都ラクスティアにて店を構えている名工。
ユージン達に暴行を受け暴力で脅されて剣を無理やり作らされた上に店を荒らされた挙句、愛用の金槌も奪われて倒れていた所をマグナスに救われ、そしてユージン達に奪われた金槌に代わる新しい金槌『オリハルコンスミスハンマー』をマグナスから貰った事で、それ以降は秘術鍛冶師としてグラディウスをはじめとする様々なマジックアイテムを鍛造する等でマグナスの助けとなっている。
人物
攻略本にも『偏屈』と説明される程に頑固な所があり、それは人間であるユージン率いる勇者パーティーに暴行を受けて倒れていた所を、人間であるマグナスが回復アイテムであるハイポーションを提供して治そうとしても首を振って「人間は信用ならん」と拒む程(ただし、マグナスが『ハイポーションを工房にある武器を買う際の手付金として受け取って欲しい』という茶番を行う事でなんとか受け取ってもらい傷は完治した)
そして一人前の鍛冶師であるため普通の武具なら道具は問わずに造ることができる(しかし、『マジックアイテムの鍛造』となると『魔力を帯びた金属で作られた金槌』が必須になるためこの限りではない)。
そして、本作のドワーフには『乗馬が苦手』という弱点があるのだが、『浮遊する絨毯』や後述の『グラディウス』においても同様である。
作中で鋳造したもの
- サンダートライデント
バゼルフの工房にあった壁に掛けてあったためユージン達に店を荒らされても無事だった武器の一つ。
ランクB(C以上は普通の武器屋には出回らず、ダンジョン探索やオークション等の方法でようやく手に入る可能性があるレア度)のトライデントで、雷属性を備えたマジックアイテム(と思われる)。
マグナスがこの武器を見かけた際に、『この武器の対価である金貨8000枚を揃える間に他の客に売られては困るから、先に手付金がわりとしてハイポーションを受け取って欲しい』という茶番を思いついて実行する事でハイポーションを受け取ってもらうことができた。
『ミスリルソード』に炎晶石(えんしょうせき)三個を素材として作成できる武器。
作中ではユージンに脅されて無理矢理鋳造させられた挙句強奪された。ユージン曰く『金貨8000枚は下らないマジックアイテム』な武器で本来なら強力な武器なのだが、ユージンが強奪した物はバゼルフが最後の抵抗として銘が付けられていない粗悪品で有り、作中ではデルベンブロとの戦いで折れた。
- グラディウス
合成アイテム『猛々しき森の心』と触媒となる素材『歴戦の大盾』を素材として(そしてハイポーション2本を依頼の対価に)『オリハルコンスミスハンマー』を使用して一週間かけることで完成するバトルゴーレム(当然ながら、バゼルフが丹精込めて作った傑作である為、前述のフレイムソードとは違って『gradivus(グラディウス)』と銘が右の脇腹辺りに刻まれているのがコミカライズ版にて確認できる)。
見た目は大きなヒグマの姿をしているため移動手段として使用する事もできるが、その真価は戦闘にあり、ボスモンスターの取り巻きの雑魚の相手をしたり、魔法の通じない強敵の相手を役目とする。
しかし作中ではボーンドラゴンやデルベンブロ、ユージン達との戦闘で破壊されてしまい、以降はグラディウスMk-Ⅱに取って代わられる事となった。
- 歴戦のフレイムソード
本編開始前の権力欲に目が眩んでいない頃のテンゼンからの依頼で鋳造した『フレイムソード』。
こちらはユージンに渡した物とは違い銘も刻んでいる特注品であり、デルベンブロに魂を売ったテンゼンがユージンと手を組みラクスタ王国のクーデター計画の際にユージンに貸与した。
その後、テンゼン改めテンゼン=デルベンブロがマグナスによって討伐され、この剣はテンゼンの遺品となったが、この剣は(ヒルデの所属する教会の信者や僧侶がユージンの赦免と共に装備品の没収に関してもゴネたのか)没収されずにユージンの手元に残っており、実質借りパクされる形となった。
- グラディウスMk-Ⅱ
ユージン達との最終決戦で破壊されてしまったグラディウスの後釜であるバトルゴーレム。
見た目こそ大柄なゴーレムそのもので人型となったので移動手段には向かなくなったが、デルベンブロの魔城の隠し通路に居たミスリルゴーレムからドロップした『高純度ミスリル』と、デルベンブロからドロップアイテム『双拳の魂』を素材に使用してるだけあって戦闘能力は大きくアップしている。
一見寡黙そうな外観をしているが、デルベンブロからドロップした素材で作られている為か、実はデルベンブロ同様お喋りな性格をしているらしい。
マグナスがラムゼイの遺跡で憂国義勇団から鹵獲した戦利品である『(事切れた)殺戮メイド』にアリ型サーヴァントで有る『ショコラの魂』を移植した事で修理もとい生まれ変わったショコラ。詳細はリンク先を参照。
- マリードの腕輪
マグナスがラムゼイの遺跡の最奥部にて入手した『海王石の腕輪』と、モリスの遺跡から入手した『マリードの魂』を素材に鋳造した腕輪。この腕輪をさすると、特殊な魔法生物(ガーディアン)であるウォーターゴーレム「マリード」を召喚出来る。
全身が水でできており、地上では大した性能を発揮できない一方、水中では無類の強さを持つ特殊な魔法生物(ガーディアン)であるウォーターゴーレム。
全身が液体なので武器等の装備は出来ないが、マリードの腕輪の装備者の乗っている船の船底にへばりつくことで船を高速で移動させたり、モーターボートの様な蛇行移動も可能にする。
- ブラッククレイモア
マグナスとレイがモンリバーでノーブルヴァンパイアを斃して入手した『呪われた十字架』とラムゼイの遺跡最深部にいたミスリルゴーレム・ゴズを討伐してその残骸から手に入れた『古代アラバーナ精製ミスリル鉱』、そしてマグナスがカジウ海域のバロンボ島の竹林でツインテールタイガーを斃して入手した『妖虎の牙』を素材に鋳造した呪いの魔剣。レア度を付けた場合はSSSと最高クラス。
鞘に生物の様な目玉が有り、「ギケケケケケケケ」と笑い声を上げる。柄の触り心地は、レイ曰く「生き物見たいにネトネトする」模様。
この武器を装備した者はこの武器で一振り(攻撃)する度に〈HP〉や〈MP〉が減少するという見た目と同じく呪いの装備そのものな厄介な欠点が存在するが、レイの場合は〈武具浄化〉のスキルでこの欠点を無効化している。
- バーラックメイル
古代アラバーナ精製ミスリル製の鎧で、要所に魔海将軍バーラックの根城の船から入手した『オリハルコン』が使用されている。
また、バーラックのドロップアイテムである合成アイテム『魔海将軍の魂』が合成素材に用いられているため、後述の特殊能力を使用できる。
水でできた膜(ウォータースクリーン) |
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その名の通りあらゆる攻撃を受け流す水のバリアを前面全てに展開できるが一日に三回までしか使用できない |
水流の盾(ウォーターバックラー) |
水でできた膜の下位版に相当する能力で、その名の通り半球盾程度の形のサイズしか受け流せないが、こちらは使用回数に制限がない |
所持品
- 金槌
バゼルフ愛用の金槌で、これも魔力を帯びた金属で作られていたためマジックアイテムの鍛造もできていたのだが、ユージン達に暴行を受けた挙句強奪されてしまった。
ちなみに、最終的にバゼルフがこの金槌を取り戻せたのかは描写されていない。
- オリハルコンスミスハンマー
マグナスがアリアの父親の豪商マルムからのメゴラウス大坑道の採掘場へのルート開拓についての依頼の報酬として手に入れ、マグナスから託されたオリハルコン製のハンマー。ユージン達に奪われた金槌に代わって自身の愛用のハンマーとなる。
- ゴッドハンド
マグナスがアラバーナのラムゼイの遺跡の最奥部から手に入れたランクAのマジックアイテムで、「いつも世話になっているプレゼント」としてマグナスから受け取った(とは言っても偏屈なバゼルフは「借りて置く」と言う形だったが)。
アンクを持った左手の様な手袋で、装備しているだけで〈力〉と〈器用さ〉が30上昇する。
人間関係
勇者パーティー
依頼人の一人だが、上から目線で馴れ馴れしい口調で『フレイムソード』鋳造の依頼をして来た事や、対価も払わず鋳造した『フレイムソード』と自身の仕事道具である金槌を強奪した為、極めて嫌悪している。
その為、最後の抵抗として彼に鋳造した『フレイムソード』は銘の刻んでいない粗悪品を渡した。
ユージンが自身の持っていた金槌を奪おうとするきっかけとなった僧侶。
web版・書籍版ではユージンやニャーコがバゼルフの工房で引き起こした暴挙に際し、「口止め料」を名目にバゼルフの愛用の金槌を奪うようにユージンに進言する(口止め料というのは本来、「自分の悪事の被害に遭った、若しくは自分の悪事を目撃した人々に対し、周囲にその事を他言しない事を条件に渡す物」である為、そうなるとこの場合、口止め料を払うべきなのはユージン達の方であり、ヒルデの主張は根本から間違えてしまっている)など、一般常識を含んだ教養にも欠けている一面も見せていた。
偏屈なバゼルフに対して実力行使に出たネコ人族(ケットシー)の女武闘家。
マグナス一行
ユージン達に暴行を受けて倒れた所を救出され、更にユージン達に奪われた仕事道具の金槌に変わる『オリハルコンスミスハンマー』を貰った事でグラディウスをはじめとするマジックアイテムを鍛造する等でバゼルフが助力している魔法使い。
マグナスの恋人であるマルム商会の娘。
彼女の父親である豪商マルムの依頼で有るメゴラウス大坑道の採掘場のルート開拓の際には彼女も同伴し、その際に知り合っている。
ルクスン大公国出身の光の戦士。
マグナスのコネで彼にブラッククレイモアとバーラックメイルを鋳造した。
その他の関係者
- テンゼン/テンゼン=デルベンブロ
彼がデルベンブロに魂を売り落ちぶれる前の若くて地位も低く、しかしラクスタ王国への忠義に厚く理想に燃えていた彼の騎士の誠心に心打たれて彼のために『歴戦のフレイムソード』を鍛造したのだが、『悪を助ける力として使用される』『それも自身に理不尽な暴力を加えてきたユージンの手に渡ってしまう』という皮肉な結果となってしまった。
- 豪商マルム
王都でも一二を争う『マルム商会』を纏める当主にしてアリアの父親。
バゼルフは彼とは直接会ってはいないが、彼が現在使用している『オリハルコンスミスハンマー』は元々は彼がマグナスに対して発注した依頼の報酬である。
ラクスタ王国(そしてラクスタ王家)に七代に渡って仕えている学者。
バゼルフは彼とは直接会ってはいないが、『2章以降でもマグナスの助けになっている』という共通点を持つ。
また、コミカライズ版ではマグナスが彼から託された『浮遊する絨毯』“ナルサイ号”の件を聞くと「まったく……良い趣味しとるわい」とナルサイに対して呆れる様子が追加された。