概要
魔王モルルファイに仕える幹部『八魔将』の一角で、正式名称は『魔海将軍バーラック』。
カジウの海域の侵攻を担当しており、コルセア海とリャヌー海とジャンナップ海の交わる海域の海底に位置する沈没船に居城を構えている第3章の大ボス。
レベルは第1章の大ボスであるデルベンブロ同様レベル40で、その外見は海賊船長の格好をした骸骨の怪物で有り、その全身からは、青白い炎のような幽体が溢れ出し踊っている。
武器は両手に構えた二本の腕刀で、自身の船からレベル10のモンスター「パイレーツ・スケルトン」の軍団を召喚し、人海戦術を行う。
能力
- 海賊たちの戦歌
バーラックの専用スキル。
海賊らしい戦歌を歌う事により5分間、配下であるレベル10のパイレーツ・スケルトン達のレベルを2倍のレベル20にまで強化し、力や素早さなどの全ステータスを上昇させる。
因みに歌詞は「オレたちゃ海賊、魔物(オトコ)の中の魔物(オトコ)!奪え! 殺せ! 焼け! 犯せ!この世の海は全てオレたちのもの! 魔王サマにだって口出しはさせねえ!海原の神霊だってオレたちにかかりゃあ、ただの獲物!さあ、あの美しいサイレンを、オレたち全員の慰み者にしてやろうぜ!(コミカライズ版では『魔王サマ』以降の部分の歌詞は省略されている)」で、マグナスは「品の無い猥歌」、ショコラは「お下劣な歌」と評している。
バーラックの秘密
実はHPを二重に有しており、骸骨部分である本体と、白炎部分である霊体の両方の〈HP〉をゼロにしなければ完全に斃すことができず、霊体部分の〈HP〉を削ることができるのが、弱点である光属性攻撃、ヘイダル=ジャムイタンからドロップする〈天界の宝石:雷閃〉で光属性にもなった雷属性攻撃、そして〈海嘯の剣〉のみである。
最期はマグナスの合体魔法〈プラズマブラスト〉を(ショコラの手によって頭に刺さった〈海嘯の剣〉が避雷針の役割となり)一点に受けた結果、断末魔の悲鳴を挙げながら消滅した。
ドロップアイテム
- 魔海将軍の金貨
マグナスが必殺技として使用する『合体魔法』の発動に不可欠な『魔拳将軍の対指輪』と同じく世界に一つしかない貴重品で、レア度もSSSと最高クラス。
使用すると所持者のレベルを1単位で低下させることができ、それに合わせてステータスも弱体化するという効果を持つ。
これだけなら敵にハンデをつけるためだけのアイテムに過ぎないのだが、それに加えてもう一つの効果があり、それは魔海将軍の金貨でレベルが低下した状態で敵を倒した場合、低下したレベル1につき、倒した敵から入手するドロップアイテムの入手率が1.7%アップするという効果である。そのままレアアイテム入手のための手段として使うのも有効だが
- 自分のレベルを低下させることで、本来のレベル(ステータス)を隠蔽する
- 普段は本来のレベルと職業を封印して、戦闘時に能力を開放して敵の不意を突く。
- 自分よりレベルの低い味方にレベルを近づけることで味方のレベリングの妨げを減らす。(作中世界では自分のレベルが高い程、味方の獲得する経験値が減少するため)
といった応用にも使える。
- 魔界将軍の魂
合成アイテムの一種で、マジックアイテムの素材となる。
作中ではバゼルフによってマグナスが第2章で入手した古代アラバーナ精製ミスリルや、バーラックの居城である船に秘蔵してあったオリハルコンと共に、次の第4章におけるもう一人の主人公である少年レイの専用防具『バーラックメイル』の素材となった。
人物関係
魔王軍
バーラックが使える主であり、モルルファイの命によりバーラックはカジウの海域の侵攻を行うことになる。
協力者
バーラックの契約を交わしたカジウの海域に住む重鎮。
だが、その人物は他の八魔将との契約者とは異なり、八魔将の各国の侵略には加担どころか干渉すらせず、バーラックが討伐されてからはその力を継承し、本作のトリックスターとなる。
ちなみに、バーラックの力を受け継いだことで、他の八魔将の討伐に役立つ『天界の宝石』を持っている。
挑戦者
『魔王モルルファイを倒して世界を救う』という使命を持つ魔法使い。
同胞二人を屠ったため、そういう意味では『仲間の仇』とも言えるのだが、バーラックは特に恨み節はマグナスには言わずに、全力で挑んだ。
マグナスに仕える殺戮メイド。
カジウ諸島連盟の海洋警察『カリオストロ』の警察隊長を務める剣士。