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概要編集

奴隷の売買で生計を立てる商人のこと。基本的人権の概念が浸透した現代社会においては基本的に違法扱いされる国が大半だが、歴史上は奴隷制が合法であった時代・地域の方が多く。様々な形態の奴隷商人が存在した。


戦争で得た捕虜や非征服地の市民などを軍・国から仕入れる方法が一般的。

その他、多量の借金を負った債務者や、罪人、口減らし目的で売られた貧民など戦争に由来しない供給元も存在する。

奴隷商人自らが部隊を結成して奴隷を捕獲するという手法も見られるが、少数の兵員では返り討ちにあうリスクがあり、大規模な兵員は国家クラスの資金力を持った勢力で無ければほぼ運用不可能という困難さからあまり大規模な成果を上げることはない。


大西洋奴隷貿易編集

ヨーロッパ人主導で行われた人類史上最も大規模かつ悪名高い奴隷貿易。主にヨーロッパ人商人がヨーロッパからアフリカへ銃器を輸出。その代金として黒人奴隷を購入し、それをアメリカ大陸に奴隷船で輸出。アメリカで奴隷を販売し、砂糖や綿を仕入れてヨーロッパに帰国、という三角貿易方式を取る。


奴隷を仕入れる際は、アフリカ現地人に商品であるヨーロッパ銃器を売りつけることで軍事力を強化させ、現地人に敵対部族などの捕虜を捕らえさせて代金として受け取るという手法が一般的だったとされる。


商品となる黒人奴隷は船倉に収容されるのだが、その収容密度は現代日本の満員電車のごとき人口密度であり、衛生面は最悪。食事も満足に与えられない。そして当時の航海技術では大西洋横断は月単位の日数を要するため、衰弱、病死、自殺などが蔓延するのはざらであったとされる。


奴隷を管理する船員側の環境すら過酷であり、賃金は安く食事も粗末で量が少ない。航海も現代と比べれば海賊や敵国の襲撃、反乱、嵐など多くの危険があり難破する可能性は決して低くはない上に海上においては逃げ場が無い。

更にアメリカ大陸で奴隷売却後、ヨーロッパへの帰路においては奴隷管理に人員を割かなくてもよくなる都合上、船員の数を減らして支払う給金を踏み倒したいという思惑から、船員の一部を衰弱死や事故死に誘導しようとする船長もいたとされ、船員の死亡率が奴隷を超えることも珍しくはないというから、どこをとっても地獄である。


この奴隷貿易は民族の大移動という側面もあり、奴隷としてアメリカに渡ったアフリカ人の数は通説では1200万人程とされ、現代アメリカの1割以上の人口を占めるアフリカ系アメリカ人の大半はこの奴隷たちをルーツとしており、現代にいたるまでアメリカに大きな影を落としている。


創作における奴隷商人編集

近年のWeb小説及びそれを書籍化したライトノベルの人気ジャンル異世界もの系の創作作品では『(作中世界のルールにおいて)合法的に奴隷を得る(もしくは売却する)ために取引する相手』といった立ち位置で登場する。

客との商売で奴隷商人が商品として扱う奴隷は『亜人含めての美女』『戦闘能力が優秀』等の場合は高額なのがお約束であり、主人公がその奴隷を得るための金策で奔走するケースも見られる。


ただし、『完治が極めて難病や呪いに身体が蝕まれている』『四肢のいずれかや片目が欠如している』等と言ったいわゆる訳ありの奴隷に関しては定価より安い値段で提供してくれる。


補足編集

単に奴隷の売買をするだけでなく、奴隷に関する固有の技術を持っているケースもあり、

『奴隷が自分を購入した主人に逆う…特に『主人に危害を加えたり命令に背く』といった行為を一切行えなくするような首輪や刻印及びそれを解除するための方法』というのがお約束である。


また、『奴隷』という表通り(表の世界)では大っぴらにはできない商品を扱うビジネスであるが故に、破ってはいけないルール(『魔法やスキルなどで洗脳状態にした者を奴隷として売買してはならない』等)も存在し、もし破れば重罪になるため(奴隷商人として)厳守する作品も見られる。


余談編集

『主人公が奴隷を得るための取引相手』だけでなく『主人公自身が奴隷商人である』という創作作品も近年ではいくつか創作されるようになっている。


関連タグ編集

奴隷 商人

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