「かえでだよーよろしくね☆」
「そういうことならおねーさんに任せなさい!
2人まとめて手取り足取り教えてあげる☆」
概要
漫画『お兄ちゃんはおしまい』のキャラクターの1人。
漫画第7話(アニメ第3話)話から登場。
主人公・緒山まひろの妹・みはりの元同級生(※みはりが飛び級で大学生になったため、同級生だったのは高校1年生まで。)。
のちにまひろの同級生となる、もみじという妹がいる。
家事全般を得意とし、まひろにはみはりよりも姉のような慕情を抱かれている。
プロフィール
来歴
漫画第7話(アニメ第3話)話にて初登場(ただしアニメ1話の回想にて、中学時代のかえでと思わしき人物が登場している)。
緒山家のトイレに入っているところをまひろにドアを開けられるという、かなり衝撃的な初対面を果たす。
引きこもりで人との関わりがなくなっていたまひろのためにみはりが呼び、呼んだみはりは理由を付けてかえでとまひろを二人きりにする。
最初は警戒していたまひろだが、一緒に料理をしたり、化粧を教えたりして打ち解けた事でまひろにはお姉ちゃんのような存在と認識され、懐かれる。
漫画第9話~9.5話(アニメ第3話)話にて、緒山姉妹とショッピングを楽しんでから水着を購入し、映画鑑賞する。
映画の途中で、トイレへ行ってなかなか戻らないまひろを心配してトイレに様子を窺いに行き、そこで漏らしてしまっていたまひろの世話をすることで、さらにまひろに懐かれる。
それ以降も、みはりへのプレゼントに悩むまひろにアドバイスしたり、まひろ達に水着を見繕ったり、まひろが自撮りやプリクラを撮る際には渾身のサポートをしたりなど、(本来は「妹」であるみはりよりも)頼れる「姉」としての立場でまひろと関わっている。
容姿
左:漫画版、右:アニメ版。
全キャラに対して髪のインナーカラーの追加をはじめとしたキャラデザが変更されているアニメ版において最も顕著にデザインが変更されているキャラであり、原作である漫画版のデザインと比べるともはや魔改造に近いくらいの変貌をしているキャラである。
そのため、pixiv上でも原作の漫画風のデザインで描かれたファンアートと、アニメ版のデザインで描かれたファンアートの二種類が存在するが、より性的なデザイン(後述)だからかアニメ版のデザインで描かれているものの方が多い。
漫画版では赤髪のポニーテールだが、アニメ版では髪色がピンク色にインナーカラーが水色という非常に派手な色になっている。
中学生までは妹のもみじと瓜二つの地味なスタイルだったが、高校に入学したのを機に今のスタイルになった。
中学生時の姿は、アニメでは髪のインナーカラーがピンク色になっている以外は漫画版と同じで変化はない。
アニメでは全体的にキャラ間における体型の差が激しくなった。
その影響で、漫画版でも作中一の巨乳キャラだったが、更に豊満な身体つきになり、特に爆乳に変貌したバストはもはや凶器とも言える。
私服も原作よりも肌の露出が多く、水着もクロスホルタービキニに変更されてギャルらしさが上がっている他、乳揺れが強調されているような描写も多い。
一応、バストアップした理由としては、実は本来はもう少し小さく設定されているのだが(アニメ公式設定資料集などを見ればわかる)、「まひろの心情を反映して」時折大きく描かれているとの説明が監督によってなされている。実際、かえでがまひろに「まだシたことないでしょ」と迫るシーンや水着を着用するシーンなどでは胸部がとりわけ大きく描写されるが、それ以外の普通のシーンではそうでもなかったりする。
なお、作品内において世間的に見た目が良いということなのか、友達が勝手に応募して受かってしまっただけという割とありふれた理由ではあるがファッション誌の読者モデルをしたこともある(原作71.5話)。
余談だが、作品内で見た目が良いと言われやすいまひろが応募してみたところ落選している。ま、まあ、写真写りとかもあるからさ……
他キャラクターとの関係
緒山まひろ
この物語の主人公。
本編でまひろが初めて打ち解けた家族外の人物。最初こそはその派手な格好もあってまひろに怖がられていたが、すぐに仲良しに。その後も色々とまひろの世話をした結果「お姉ちゃん」のような存在と認識され、めちゃくちゃ懐かれてしまった。それはもう、かえでと話すときには自然に甘え声が出るくらい。
逆にかえでからも、妹と同い年だということや、親友の妹である(と思っている)こともあって「まひろちゃんも妹だよ」というくらいには仲が良く(原作26話)、自分が友人達と遊んでいる際中でもまひろを見つけるやいなや(人見知り故に逃げ出そうとする)まひろを捕まえて一緒に遊ぼうとしたりすることもある(原作79話)。おしゃれ好きなかえでだが、高校の友人を除けば身近な知人(もみじ、みはり、あさひ)はおしゃれに興味がない子たちばかりなので、多少なりとも興味を持っておしゃれに付き合ってくれるまひろを非常に気に入っているようだ。
また、妹や女子中学生の裸や下着姿を見ても特に何とも思わないまひろが、スタイルの良いかえでには唯一少しだけ反応する。
両方ちゃん付けで呼び合う(「まひろちゃん」「かえでちゃん」)。
緒山みはり
親友。
少なくとも中学生の頃から一緒であり、みはりの飛び級により学校が離れ離れになってもなおちょくちょく互いの家を訪ねたり、クリスマスデートをしたりするくらいには仲が良い。
「お兄ちゃんに喜んでもらいたい」というみはりに、料理スキルやファッションセンスを付けた張本人。一方のみはりもお返しの形で、時折かえでに勉強を教えている(アニメ限定の描写だが、その甲斐あってか中学校の期末テストでは22位を取っている)。
みはりがたった一杯の甘酒(※)で酔いが回ってキス魔となった際、めちゃくちゃキスされて放心状態になっていた(しかも角度や体勢から見るに口)(原作30.5話)。
その上で記憶まで失っているという危なっかしすぎるみはりに、かえでが「一生お酒禁止」を言い渡す羽目になったのは言うまでもない。
※:甘酒の原料は米麹と酒粕の2種類であるが、米麹だとアルコールが含まれておらず、酒粕でもアルコールは1%未満と極めて少ない。そのため名前に「酒」と付いているものの、販売されているものはソフトドリンク扱いである。原作においてどちらの甘酒を飲んだのかまでは語られていないが、酔うという描写や直前のアルコールが飛んでる等の台詞から恐らくは後者だと思われる。
双方呼び捨てで呼び合う(「みはり」「かえで」)。
なお、中学時代はみはりからはこの頃から呼び捨てされていた(「かえで」)が、かえでからはちゃん付け(「みはりちゃん」)であった。
穂月もみじ
妹。
姉妹仲は、緒山兄妹に負けず劣らず良好。また、姉はガーリーなものが好きだが妹はボーイッシュ寄り、姉はボンキュッボンだが妹は……といった風に正反対なところはあれど、面倒見や人当たりの良さなどで共通している。もみじには良き姉として慕われているが、同時にスタイルの良さを嫉妬されていたり。
もみじがまひろに特別な感情を持っていることに気づいており2人の仲が進展するように促したり、もみじのまひろと一緒にプリを撮りたいという願いに対し、あまり着飾ることに興味がないもみじをギャル風にすることを条件に二人きりで撮る機会をセッティングすることを提案した。ただしその感情が具体的にどういうものかは把握してない模様。
今でこそ派手派手ギャルなかえでだが、中学生のころまではもみじと同じようなぱっつん&ショートヘア(こけしと形容される。)だった。
「もみじ」「お姉ちゃん」と呼び合う。
桜花あさひ
妹の同級生の元気っ子。
小さい頃からの知り合いで、かえでにとっては「妹みたいなもん」とのこと。
バイト先のハンバーガーショップに来たあさひに、何かしら奢るのが日常茶飯事。
また、オシャレ好きなかえでが、ファッションにそれほど頓着しないあさひを振り回すことがしばしばあるようで、その点では若干面倒がられている。
あさひのことはそのまま「あさひ」と呼ぶが、あさひからは「(もみじの)ねーちゃん」と呼ばれる。
室崎みよ
妹の同級生の百合厨。
もみじとは中学生からの友人なので、関係はそれほど長くない。
一同で海に行くとなった際、年齢の割にはかなり胸が成長しているみよが、同じく大きな胸を持つかえでに水着の選び方について相談したことがある。その後は「お姉さん」として慕うようになった。一人っ子であるみよには、みはりにしろかえでにしろ、「姉」という存在はかなり特別なものであるようだ。
天川なゆた
妹の同級生の天然っ子。
一緒にBBQや海に行くなどしており、多少面識がある。
アニメ放送後の影響
大幅なキャラデザの変更や描写の影響で、セクシーさが前に出たキャラというイメージを持っている人も少なくない。
pixiv内においても、アニメ化前までは「穂月かえで」のタグがついた作品は原作者であるねことうふ先生のものを含めてもほとんど無かったが、アニメ放送後は1400作品を大きく超える量にまで急増(アニメ化が決まった直後、アニメのPVの宣伝も兼ねたねことうふ先生によるかえでの誕生日イラストまでで数えて、11作品しかなかった)。
その上でアニメ版のキャラデザでかつ服を着ている絵の方が少ないといういつぞやの及川雫のようなバブルが到来し、R-18率は4割近くをキープする異常事態となっている(R-18ではない作品であっても水着などの露出が多い作品ばかりである)。
アニメ放送の影響でたしかに人気は出ただろうが、逆にそんなアニメ版の「あまりに漫画版とかけ離れているキャラデザインで」あることも合わさって、漫画版における性的な言動がまるで無い「優しいお姉ちゃんらしさ」を無視するかのような性的な言動ばかりを描いたファンアートを嫌う人も少なからずいる。
ある意味で、アニメ化における最大の被害者と言えるのかもしれない……。
関連イラスト
漫画版
アニメ版