CV:宮本侑芽
概要
聖暦1838年トーマの月の7日(現実で言うと7月7日生まれ)。
フィーベル家に居候している清楚で温良な金髪美少女。普段は分かりにくいが実はスタイル抜群で、男子から人気がある。
後述の能力のために秘密結社「天の智慧研究会」に身柄を狙われており、作中で起こる事件の渦中には常に彼女がいる。
本来ならば存在を厳重に秘匿されなければならないが、全貌を掴みきれていない研究会をおびき出すための釣り餌としてアルザーノ帝国軍上層部に利用されている。
過去
元々の名はエルミアナ=イェル=ケル=アルザーノ。アルザーノ帝国の現女王であるアリシア七世の子で第二王女「だった」。
しかし、魔術ならざる力を持つ「異能者」であることが3年前に発覚し、王家の威信を揺るがしかねない存在となってしまい、表向きは流行病で急死したことにして王家から追放され、女王の根回しにより貴族の名家フィーベル家に預けられた。
当時は母に捨てられた悲しみから荒れていたが、システィーナと間違われて営利誘拐の被害に遭ったことをきっかけに周囲に心を開くようになった。
ちなみに、このとき彼女を救い出したのが軍属時代のグレンである。そのためグレンと「再会」した時から正体に気づいており好意を持っていた。
周囲から拒絶され追放されたという経歴は、「無能」の落印を押されて学園を追い出されたグレンと似通っていなくもない。
能力
魔術師としての実力は第一階梯。これだけなら大したことないように思えるが、強靭な精神力の持ち主であり、目前に危機が迫った状況においても落ち着いた思考が可能。
癒しの力を発揮する法医呪文、穢れを祓う浄化呪文などの白魔術が得意。
- 王者の法(アルス・マグナ)
彼女が追放されるきっかけとなった異能の正式名称。当初は触れた相手の魔術を強化する「感応増幅」だとされていたが、実際には全くの別物であり、未だ謎に包まれている。
人間関係
居候先の娘で姉妹同然の親友。
クラス担任講師であり、命の恩人。事件に巻き込まれるたび助けられており、彼に好意を抱いているが、システィーナの想いも知っているためアプローチを避け続けていた。しかし、後に起こった大事件「フェジテ最悪の三日間」にて本心を隠すことをやめ、システィーナにライバル宣言をしている。
自身の護衛として軍から派遣されてきたクラスメイト。マイペースな彼女の面倒を見るなど、日常では立場が逆転気味。
軍から出向してきた講師。グレンを巡る恋のライバルになりかねないと警戒している。
- アリシア七世
実の母。彼女が自分を手放さざるを得なかった事情を理解しているために恨みはなく、久々に再会したときも他人行儀に振舞ったが、本心では恋しく思っており、後で本心を吐露している。
関連タグ
千鳥かなめ:「特殊能力を持った狙われるヒロイン」と言う部分が共通。恐らく元ネタ。
以下、終盤のネタバレ。
ルミアの役割とは、「天の智慧研究会」大導師フェロード=ベリフ、その大元の正体である魔王と契約している外宇宙の邪神レ=ファリアがこの世界で活動するための新たな器である。
約5800年前、魔王はレ=ファリア諸共「正義の魔法使い」に敗れた際、己の魂を別人に引き継がせ、後にタイタスを名乗りアルザーノ帝国を建国、以降の王の子は全て女性として生まれるよう設定、さらに歴代の王配の大半を自身の魂の継承者とすることで、自分の魂に取り込んだレ=ファリアの欠片を歴代女王たちに引き継がせてきた。
ルミアが「王者の法」を発現したのは、彼女が器として限りなく完成に近い存在になっていたためである。