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衛藤可奈美

えとうかなみ

衛藤 可奈美(えとう かなみ)とは、テレビアニメ『刀使ノ巫女』の登場人物である。
目次 [非表示]

「今度また試合しようね!」


概要

今度また試合しようね!かなみほ


プロフィール

所属美濃関学院(中等部二年生)
年齢13歳(胎動編)→14歳(波瀾編)
誕生日8月13日
身長156cm
血液型O型
好きなもの・こと剣術
御刀千鳥
流派柳生新陰流
声優本渡楓

人物像

一人バージョン

明るく前向きな性格で、友人も多い。剣術マニアで、剣術のことになると目の色が変わる。寝ても覚めても稽古に余念がなく、夢の中でも鍛錬を欠かさない。夢の中では、若い頃の母藤原美奈都に剣術の稽古をつけてもらっているが、現実に戻ると稽古をしたという記憶は消える。


とりわけ試合が大好きで、相手の妙技や工夫を見ると楽しくなってしまう。テンションが上がるだけでなく確かな観察力でその内実を把握することができる。


親友の柳瀬舞衣が作るクッキーが好物である他、「好きになるアニメがなぜかすぐ打ち切りになる」など好みがかなり独特。

また、自宅では父と兄との3人暮らしで家事が当番制だったため、家事も一通りこなせる。

ただし、鍋を火にかけている合間に立ち合いのイメトレをしてしまったせいで、危うく火事になりかけた事があるなど危なっかしさは拭えない。


ちなみに第二部となる波瀾編において「少しだけバストが成長している」「彼女は大きいですよ」と演じている本渡楓などから指摘されており、実際時間が進んだと見られる公式グッズにおいては(14歳にしては)巨乳として描かれていることがある。そのためか、ねねには初対面の時点で懐かれた。

また胸の発育に良いと言われる納豆は彼女の好きな食べ物でもある。

納豆をたべるんご


姫和からは「一見能天気に見えるが、常に思案を巡らせており、油断のならない奴」と人物評を受けており、実際普段のイメージとは異なり、冷たくクールな面を見せることもある。

一方で他人の言行や感情に敏感であり、表面には出さないだけで相手の言動に傷つくこともあれば、立場上対立していた相手であってもその悲運な境遇に同情して肩入れすることもある。

ただし自分自身のネガティブな感情は殆ど漏らさず、悲しい時も明るく振る舞う癖があり、また自らの献身性や疲労を表に出さないため、周りが気付く頃にはとことん追い詰められている状況になっている。

そのことについて脚本・原案・シリーズ構成の髙橋龍也は「可奈美は言わない子」であり「可奈美の危うさに唯一気付いているのが舞衣」と評した。


刀使として

衛藤加奈美センシティブな作品可奈美衛藤可奈美

中等部ながら学院の代表になるほどの剣の腕を持つ。予想外の事態にも対応でき、機転も利く、という能力的には刀使の卵として申し分ない人材である。また、S装備+ノロによる強化に、S装備無しで対抗できる。


使用する御刀は千鳥。切っ先の付近に焼けたような白い痕跡が残っているのが特徴の一振り。刀身はやや短めで、切っ先の付近が強く反り返っている。


流派は柳生新陰流。江戸時代、将軍家御流儀であった流派で、自ら先を取るより、「相手の動きや考えを読み、それに乗って勝つ」スタイルを主体としており、対応力に優れている。しかし、相手の剣術を見たいあまり無意識に手加減をして試合を長引かせたくなる事があり、その事について「自分は本気を出そうとしていないんじゃ」「それは相手に対して失礼なのでは」と悩んだ事もあった。この無意識の手加減癖と、相手が誰であれその剣の良い部分を探して讃える癖が故に、彼女との戦闘は各キャラの強さを量る基準にはなりにくい。たとえ第三者視点では互角に見えたりそのキャラが可奈美を圧しているように見えたとしても、可奈美が相手を見るために力を加減しギリギリで勝つよう調整するのは「いつものこと」だからである。

分かりやすい例として御前試合の沙耶香戦(アニメ第1話、コミック第1巻)を挙げることができる。


  • 強烈な迅移で猛攻をしかけてきた沙耶香に対し、可奈美は一見余裕のなさそうな表情で防戦に徹しつつ、内心では「強い––この人の剣術が見たい。もっと知りたい」といつもの剣術バカっぷりを発揮していた。もちろん何も知らない観客からは「随分一方的な試合だなぁ」「美濃関は防戦がやっとだね」「これは鎌府で決まりかな」などと囁かれていた(コミック1巻)が、当の沙耶香本人はこれだけ攻めても剣がかすりもしないことに焦燥を覚えており、次の瞬間これまでの攻めを御破算にするような巻き上げを食らって敗北した。これを見ていた可奈美の友人たちは安堵しながらも「可奈美ったらいつも危なっかしいね。ギリギリ勝ちばっかり…」「なんでいっつもアレで勝てるんだろ」と、まさかそれが可奈美の悪癖によるものだとは思いもよらない様子で、理解者である舞衣だけが「可奈美ちゃん……大会でもその戦い方は変わらないんだね」と呆れた笑みをこぼしていた。

また「無刀取り」の名で知られている「刀がなくとも敵を制する」柳生新陰流の究極奥義も修得している。一般的に「相手を斬らずに制すること」は「相手を斬って制すること」よりもはるかに難しく、理想主義的である。しかしこの技を習得していたことにより、もはや斬られる以外に道がなかった沙耶香の命は救われ、殺人の一線を越えようとしていた姫和を引き戻すことができた。

なお、最終話の可奈美&美奈都の母娘対決では、お互いに無刀取りを仕掛け合っては宙返りや側転受け身で躱す様子が描かれていた。


さらに、一度見た剣術は決して忘れず、即座に模倣してやり返すことができる能力を持っている。これは観察眼の鋭さと、咄嗟に再現し得る身体能力の高さ、そして相手を師として倣おうとする謙虚な好奇心の高さによって実現されているものである。また、可奈美の趣味が「他流の技を修得する」となっているとおり、一度見たそれらの動きの理合を分析し、図書館で文献を漁って確かめ、シミュレーターで実践することで完全に自分の物にしてしまう徹底ぶり。余談であるが柳生石舟斎の教えには「自分の知らない事は知っている人から謙虚に学び、他流と勝負を争わず、ひたすらに自分自身の向上に日々努めよ」というものがあり、可奈美はまさにこれを体現していると言える。


文字通り寝ても覚めても鍛錬を続けている状況なため、アニメ内に限れば、母親の美奈都と並んで作中最強格の刀使である。少なくとも人間相手にはほぼ負けなしである。

第二部ともなると、姫和以外の相手には加減をしてようやくと言う程に腕前の差が付いており、そのことを糸見沙耶香に指摘された際には、強者故の孤独を感じるようになっていた。

そのため美奈都や姫和からは「底抜けに優しい反面、自分本位で冷たい内面も秘めている」という人物評を受けており、実際姫和が自暴自棄になった際は普段からは想像のつかないほど冷徹な態度を見せたこともある。ただしこれは姫和に活を入れて引き戻すための戦略によるものであり、本心は自己完結しようとする姫和に対する怒りや悲しみの激情が渦巻いていた。後述のとおり、可奈美が本気でキレたのは後にも先にもこの時が唯一であったという。(2018年6月24日「刀使祭 真の太刀」にて)

なお、後に明かされた裏設定では、御前試合で迷わず姫和に加勢した理由について、単純に興味本位だけではない感情も伴っていたことが示唆されている。本編でも姫和が自分のことを見ていないと悟ったことについて「(無視されて)ちょっと頭にきた」と本人を前に伝えている。

一方で可奈美本人は相手が誰であれ(人間・荒魂の区別なく)剣を通してまっすぐ対峙して感覚的に相手を理解する習慣があり、相手を「よく見る」ことへのこだわりを持っている。「剣術を通して、よく見て、よく知ればお互いに分かり合える」という主張は、それまで頑なであったタキリヒメの内心に波紋を広げ、さらに「剣による対話」はタギツヒメの孤独を満たす契機となった。


立ち合いすら誕生日プレゼントになるというくらいな程、とにかく剣術を見ることが生き甲斐になっているため、強さに纏わることへの欲求は計り知れない。

可愛い女性を売りにしたアニメには珍しく「強い相手と戦うのが好き」な性格からカナロットのあだ名をファンから与えられている。ただし相手が相対的に腕前が劣る場合であっても「あの人の○○すごい!」など、絶対的評価(長所を見つけて褒める)をする癖がある。このように各々の強みを見極める性格から、たとえ相手が未熟な新人であってもその点は変わらない。


一部の視聴者の推測以上に筋金入りの戦闘狂であることが窺えるが、ただの戦闘狂というわけでなく、荒魂による被害はむしろ快く思ってない。みにとじでは任務も「鍛錬になる」と仕事を前向きに捉えてることが窺えるが、警報に対し難しい顔を見せたり、逃亡中だからと荒魂の被害を見過ごそうとする姫和を叱るなど、荒魂によって人々の平穏が脅かされるのは決して良しとしていない。

彼女が好きなのはあくまで剣術に限られ、それを直で見られる試合や立ち会いに強い執着を持っている。

よってゲーム版の登場人物にして、荒魂との戦いを楽しむ七之里呼吹とは似て非なる性質と言えるが、可奈美自身は「剣術を通じて相手を理解しようとする」という意味では似ていると考えているようである。


また可奈美は、迅移や八幡力など刀使が共通して持つ諸々の超能力とは別に、彼女特有の異質な能力を持っており、作中でたびたび不思議な現象として登場するが、アニメ終了後の今も謎に包まれている。以下に例を上げると…。


  • 直立不動の状態であったにもかかわらず、折神紫が空間の割れ目から御刀を取り出す様子や、その中から荒魂の目が睨みつける様子を肉眼で捉えていた。これらはライフルの弾をも凌ぐ速度で迅移していた姫和ですら全く見ることができなかった
  • 集団戦の稽古において先輩たちの攻撃をいなしながらもなぜか舞衣や薫の動きが全部見えていた。本人はこのことについて「うーん、見た、というより視えた……かな?」と自分でもよくわかっていない様子。ちなみにこの集団戦稽古において可奈美は「個人としては無敗」であったという。
  • 生還後の御前試合では試合会場内にいる全ての人々の会話や動き、果ては考えていることまで「視え」ていた。
  • 本来なら辿り着けないはずの迅移の層に、空間に切れ込みを入れる形で介入するという謎の動きを見せる。どうしてそれができたのかは本人曰く「がんばってきた」
  • スペクトラムファインダーが捉えられないエリアの、極めて微弱な荒魂を「見つける」ことができる。

これらの事情はその他の謎も含めて第二期への持ち越し案件とされているが、先行きは不明である。


経歴

実は彼女の母にして剣術における最大の師匠であった藤原美奈都(衛藤美奈都)は、20年前に発生した相模湾大災厄の時に、折神紫等とともにタギツヒメ封印のために活躍した刀使のひとりだった。大会成績こそないものの当時の折神紫を遥かに凌ぐ異次元レベルの強さを誇っており、特務隊の主攻撃手として活躍していた。しかし柊篝と共にタギツヒメを封印した際に命を削り、刀使の能力を失ってしまう。

その後結婚し、娘・可奈美を設けて彼女に剣術の基礎を教えたが、先述の儀式の副作用により可奈美が6歳のころにこの世を去ってしまう


可奈美の夢の中には、先の通り17歳の美奈都が現れており、夢の中で剣の手ほどきを受けている。このことは起きると忘れるらしいが、教わった技などは身に付いており、また夢を見ると美奈都に稽古をつけてもらっていることを記憶している。

ただし17歳の美奈都はあくまで17歳時点までの記憶しかなく、その実感のなさから「お母さん」と呼ばれるのを嫌うため、指南を受けていることも相まって可奈美は「師匠」と呼んでいる。


胎動編(第1話~第12話)

伍箇伝の代表戦に選出され、御前試合で平城学館代表の十条姫和と対戦する。

そこで姫和が突然とった警視庁刀類管理局局長折神紫への襲撃にも即座に対応し、紫の背後に一瞬現れた荒魂の「眼」を確認し、事情を察して姫和の逃亡に手を貸す、という行動に出る。反折紙体制派組織・舞草に助けられた2人は合流した舞衣たちと共に鎌倉へと乗り込む。


そして、最終的にはタギツヒメと同化した紫と対峙するが、その圧倒的な力の前に苦戦する。

姫和と共に大荒魂を攻略中にそれの圧倒的な力に押されて死にかけた際に、美奈都から教わった事を思い出して実践(本人は美奈都が取り憑いたものだと思っていた)、大荒魂・タギツヒメに大傷を負わせている。


波瀾編(第13話~第24話)

糸見沙耶香とコンビを組んで荒魂討伐に乗り出しているが、そんな中で、沙耶香から「可奈美は強くなりすぎている=自分が手合わせしても満足させられない」と指摘され、突出した強さを得たが故の孤独感に気付かされてしまう。

その後、折神朱音の付き添いとしてタキリヒメと面会する。母の仇であるはずの禍神であるが、可奈美はタキリヒメにタギツヒメとは違う何かを感じ取り、敵意ではなく対話と相互理解を呼びかけた。その声に心を揺らされ、さらにねねの記憶を読んだことでタキリヒメは可奈美の誘いに応じることとなった。しかし、直後にタギツヒメの市ヶ谷襲撃を受けたタキリヒメは可奈美の目の前でタギツヒメに力を吸収されてしまう。今際の際にマスクが外れて、初めて可奈美の顔を見たタキリヒメは穏やかに微笑み「そんな顔をしていたのか千鳥の娘」「(可奈美の剣には)どこまでも飛ぶ姿が見えた……その刀のもう一つの名のように、雷すらも切り裂いて飛べ、人よ……高く……速く……遠く……」と言い遺して消え去った。せっかく分かり合えた直後の別れは可奈美に大きなショックを与えたが、この最期の言葉が後の展開を予知した御神託として活きることとなる。


同時期に洋上の潜水艦にてイチキシマヒメと面会し、折神紫とも再会を果たす。しかしやはり敵意を見せることはなく、母親達を救えなかったことや禍神と契約を交わした罪悪感で傷つく紫に対しては「でも…うちのお母さんは死ぬまで幸せそうでしたよ。死ぬまでってなんか変ですけど」と深い同情の念を示した。


強者故の孤独感を思い知らされる中、イチキシマヒメと融合した姫和と対峙。しかしその強大な力を察して、「どうせ姫和が消えてしまうなら、思い切り手合わせしたい」と、挑発のような申し出をしたことで、手合わせが実現する。

ただしこの挑発はあくまでも戦略的なものであり、この時彼女が抱いていた感情は極まった立ち合いへの期待感ではなく、一人で全て終わらせようとする姫和への怒りや悲しみが織り混じったものである。脚本家によると殆ど怒らない可奈美が作中で唯一本気でキレた場面であったとされている(ちなみに演じている本渡楓もこのとき同様の感情を覚えていたという)。


この時、未来予測同然の能力を得た姫和ですら、自信が可奈美から一本取るビジョンが見えなかったくらい、可奈美の強さは極まっていた。

剣術監修によると身体能力自体は荒魂ブーストによって姫和が上回っていたものの、可奈美は瞬間的に組み立てた戦略と、それに則った構え方によって相手を動かして制する、まさに活人剣の極致を実現したことで勝ったのだという。「勝てる未来がなかった」というよりは、可奈美が組み立てた戦略の術中に嵌って「負ける未来を予測させられた」ということかもしれない。

故にこの戦闘では、素早く周囲を動き回る姫和とは対照的に可奈美はほとんど動かず、必要最小限の僅かな動きによってカウンターをとっていることがわかる。

紫はこれを「(可奈美は)天・地・人の三才を正確に読み取り瞬時に戦いを組み立てる。鎌倉の夜にその片鱗を開花させ今やその極致に達しようとしている」と評している。


禍神の力を以ってしても敵わなかったことに唖然とする姫和を抱きしめ、己の拭えない孤独感と姫和を思う心を両方ぶつけることで己の本心を吐露し、頑なに自身を犠牲にしようとする姫和を引き留めようとする可奈美。姫和もそれを受けて落ち着きを取り戻したかに見えたが、直後に復活したタギツヒメによって吸収されてしまう。


その後可奈美は姫和を失った悲しみを隠すようにひたすら街に溢れた荒魂を討伐し続ける。そのせいか元々トップクラスであった討伐成績は群を抜いていたという。


決戦の日、可奈美は「遺品となる小烏丸だけでも取り戻したい」と学長達に出撃を志願する。これを受けて紫とともにタギツヒメの元へと辿り着いた可奈美は、千鳥の共鳴によってまだ姫和が生きていることを知ってタギツヒメに戦闘を挑む。完全体となったタギツヒメの前に二人は軽くあしらわれてしまうが、これまでの活人剣とは真逆の「柳生新陰流殺人刀(せつにんとう)」の猛攻によってタギツヒメを追い詰め、千鳥の一斬によって中から姫和を救い出す。

その後、仲間とともに激闘の末、四段階迅移のステージにタギツヒメを追い込む。直前、タギツヒメの根本にあるものが寂しさであることを知って、タギツヒメを助けることを決意する。

「我を楽しませるために永遠に戦うつもりか」というタギツヒメの問いに「違うよ。私自身の楽しみのためだよ」と答えて、立ち合いが剣を通した会話であることを強調し、これまでに手合わせをした刀使達の技を繰り出す。そこには僅か数十秒程度しか手合わせが叶わなかった結芽の技も含まれており、剣を相手そのものとして記憶する可奈美の姿勢が表れた一瞬となっている。


可奈美との戦闘を楽しんでいたタギツヒメだったが、横から姫和の奥義が突き刺さり隠世行きに王手をかけられる。「お前の命だけでは到底足りない」と現世を巻き添えにしようとしたタギツヒメだったが、さらに可奈美の追い打ちを受け、「私の命も半分あげるよ」「不思議な縁だね」という一言に孤独をほぐされて穏やかに微笑み、奥義を受け入れて可奈美・姫和ともども隠世の彼方へと封印された。


最終回では、現世に戻ることが出来なくなっておよそ四ヶ月もの間、何もない隠世を彷徨っていた。しかし何かの拍子に出現した生家にて学生時代の母・美奈都と再会。そして同じく彷徨っていた姫和らとも再会を果たす。その後は未練を断つために師匠である美奈都と打ち合いを行い、一本取ることに成功する。これにより免許皆伝を言い渡され、7年前生き別れた母に今度こそ本当の別れを告げることになる。それまでの「師匠」呼びを「お母さん」に改め、胸にすがり付いて泣きじゃくる様は、葬儀で涙一つこぼさず我慢していた6歳の可奈美とは対照的なものであった。


最後は姫和共々、現世に舞い戻ることに成功、そしてエピローグでは再び御前試合の決勝の場に立った。

「命を半分あげる」と言う言葉を素直に受け取れば、可奈美や姫和も両親と同じく「寿命を削ったのではないか」と憶測されている。

しかし、二人の場合は現世に自らの存在すら残していないことから、同一視できるかは曖昧である。

実際、両親とは違って現世に戻ってからも刀使の力は失っていないため、存在そのものが丸ごと隠世に飛んだと解釈する方が自然と言えるか。


ドラマCD『名残花蝶』

帰還後、空白期間を埋めるため長い間補習を受けていることが判明した。また、先の御前試合では姫和に敗北を喫したことで改めて自分の未熟さを自覚して、鍛錬に励んでいる様子が描かれている。

ただし超能力に頼らない純粋な剣術においては当世最強となっており、齢14にして(脚本家曰く)剣聖として扱われるようになったが、今もなお止まることを知らず、ドラマCD時点でますます強さを増しているとのこと。また獅童真希とはCD内での立ち稽古で意気投合しており、彼女から「衛藤の強さは純然たる刀使の強さ」「明るい希望」「目標」と評された。

なお、本編では未解決のまま語られずに終わった可奈美特有の超能力についてはさらにその特異性を増しており、スペクトラムファインダーの射程範囲の外にある極めて微弱な荒魂の存在すら「視える」ようになっている。


ゲーム『刻みし一閃の燈火

活躍は作中と同じだが、安桜美炎とは良きライバル関係となっている。

ただし基本は美炎がメインとなるため、アニメと比べればメインクエストでの活躍は控えめ。

それでもオリジナルストーリーになってからはしばしば主軸として描かれるようになっており、姫和の不器用さにツッコミを入れるなど本編以上に突っ込んだシーンも見られる。


ゲーム的な性能面では攻撃型の美炎に対してこちらは受けて返す防御・援護寄りの調整が多い。

また、サービス開始初期のガチャで登場した巫女服の可奈美は、その強さから使用率がずっとトップクラスである。

その理由は3ターンで発動する奥義の存在。この奥義は平均4ターン発動となる本ゲームにおいて、威力や効果を犠牲に回転率をあげているタイプとなる。

一撃は軽いながらも追加効果が強烈で、挑発(敵のターゲットを集める)+回避率アップの組み合わせである。

これだけではリスクを抱えるだけに見えるが、さらに部隊長にした際に発動するスキル「回避率アップ」を加えると、奥義発動後は通常攻撃を自分に集中させたうえで避けまくるという、アニメ本編さながらのぶっ飛んだ光景が見られる。

ただし必中となる奥義には効果が薄い、一撃が弱いため避けられてもダメージが稼げずジリ貧になる、全体攻撃の前には味方を守れないため無力などの欠点も多く、ストーリー攻略ではやや使い道を選ぶ。

それ以外の衣装も評価の高いキャラが多く、主人公らしく総じて外れのない戦力となっている。


サイドストーリーでは本編よろしく、剣術を見たいがために力をセーブしてしまうことを「失礼」ではないかと悩んでいたが、綾小路武芸学舎の装備科に所属する森下きひろから「力をセーブするのも戦術の一つ、他の人より選択肢が多いだけ」と肯定されている。


余談

絵師繋がり

その外見に、キャラデザ担当が同じ奇跡の駆逐艦娘を連想したファンもいる。

雪風&‘’雪風‘’


剣術一家

父と兄も剣術を扱える。流派は疋田派新陰流。

この設定を受けて、実は御刀が扱えないだけで「家族揃ってみんな強いのでは?」と推察するファンも居る。

しかし二人は美奈都に稽古をつけてもらっている可奈美を後ろで見ているシーンしか描かれておらず、どういった関係かもあまりよくわかっていない。


中の人の愛が重い

ファンからは可奈美を演じている本渡楓の愛がとてつもないことで知られる。元々本渡は作品愛に深い人物で知られるが、特に可奈美への思い入れが深い。

最初はそうでもなかったようだが、回を重ねるごとに作品愛は勿論、自分の演じる可奈美というキャラクターに深く惚れ込んでしまった。

例えば事前の発表回等の時点ではまだ本渡は長髪だったが、キャラに触発されて髪を可奈美に合わせるようになった。さらに収録中はスタッフへの質問なども爆発的に増えて、半ば引かれるほど。


さらにグッズ等は関係者から譲渡してもらうのではなく実費で購入することにこだわっており、自宅は刀使グッズで溢れているらしい。特に本編のDiscはすべて二枚購入というガチっぷりである。

これだけに飽き足らず、様々な伝説を残しており、刀使ノ巫女の作品ファンからほぼ満場一致で「刀使ファンの頂点」と称され、そのガチさを尊敬されている。


  • 可奈美に恋しすぎて可奈美のタペストリーにキスして口紅が取れなくなる
  • 可奈美の誕生日には納豆ご飯を用意、そして当然のようにキス
  • 可奈美の抱き枕といつも添い寝している。出かけるときに挨拶したり、オフの日は語りかけたりするなど家族同然の扱いをしている。
  • 可奈美と電話するという一人芝居による遊びを個人的に楽しむ。電話番号も登録している
  • プロジェクト東京ドールズの生放送にて(コラボした縁から)可奈美からの手紙を朗読することになった際のやりとり。司会「(衛藤可奈美さんとは)どういったご関係で?」本渡楓「同居している関係」と返答。
  • ちなみにこの前には自身の番組「とじらじ」を体調不良で配信延期となった矢先で、ファンをヤキモキさせたが、全く変わらないクオリティでファンを安心させた。
  • 「十条可奈美」を辞書登録している。
  • 他人がシーンについて語る際「第○○話『(その回のサブタイトル)』の一幕ですね!」と正確な話数を即座に提示してくる。
  • 刀使ノ巫女にまつわる服を自作し、毎回生放送などで披露する。しまいには商品化に繋がったりもする。
  • スマホゲーであるとじともに重課金。本人曰く「良い所の家賃レベル」まで注ぎ込んでいる。
  • 終いにはクレカ上限を越えて「決済方法を変えてください」と言われる。人呼んで「ギャラを作品に返上する女」。
  • 忙しい中、オフの日に刀使ノ巫女の聖地巡礼をしばしば行っている。
  • 他の作品では滅多に泣かないそうだが、刀使ノ巫女の最終回では号泣した。
  • 『とじとも』のOVA決定報告をサプライズで言い渡された際にもホロリと来ていた。
  • 作品愛を訴え続けた結果、ラジオ番組の設立の一助となる。
  • ガチャで良いものを当てるジンクスを試すコーナー「ガチャの巫女」ではなかなか良いものが当たらない。が、コーナーの締めなどでトークしながらこっそりガチャを引いて良い物を当てまくり、ディレクターからいつも大目玉を食らう。だがやめない
  • SNSでひたすら刀使ノ巫女にまつわるワードで検索してファンアートを楽しむ。
  • スタッフのみの参加となるファンミーティングにガチで「行きたい」とゴネる。結果、イベントでのコーナージングルを事前収録して間接的に参加する。
  • そして実はこっそり関係者席でファンミーティングを楽しんでいたことが発覚する。

関連タグ

刀使ノ巫女 主人公


他作品タグ

結城友奈 - 制作会社が同じアニメの主人公。明るくフレンドリーだが抱え込みやすい性格、お菓子をくれる巨乳の親友がいるという共通点がある。さらに言うと、中の前日談にて共演しているというつながりもある。こちらも1期では「ラスボス戦の末、魂が現生に戻れなくなり、先代の導きで帰還できた」という可奈美と似た結末になった(ただし2期では自己犠牲で世界を救おうとして仲間達に止められ別の形で世界を救うという可奈美とは真逆の展開になった)。

刻みし一閃の燈火のコラボイベントでは、なんと共演。可奈美と息の合ったコンビネーションを見せ、その様子を見た舞衣がちょっと嫉妬する場面も。


孫悟空(ドラゴンボール) - 強い人と戦うのが好きという共通点をファンからネタにされているキャラクター(カナロットという通称もあるほど)。ずば抜けた強さを持ち、どこか満たされなくなっているという点でも似ている。とじらじ生#4では番組の流れでモノマネが始まり、本当にドラゴンボールネタが炸裂。公式がついに追いついた形となった。


外部リンク

本作の剣術監修をしている「古武術 刀禅 是風会」による可奈美の立ち回りの解説

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