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概要編集


主人公・衛藤可奈美の母親の現役時代の名前。結婚後は衛藤美奈都となる。

可奈美にとっては剣術の最初の師匠であり、彼女に剣術の基礎を叩き込んでいる。

本編の7年前、若くしてこの世を去ったのだが…。


プロフィール編集

所属鎌府高等学校(現鎌府女学院二年生)
年齢20年前時点では17歳、享年30歳(初期設定では24歳)
誕生日7月14日
身長167cm
好きなもの・こと剣術昼寝 / カレー焼きそば
御刀千鳥
流派柳生新陰流
声優伊藤静

本編の20年前は折神紫らと共に刀使として活躍し、特務隊の主攻撃手を務めていた。当時の御刀は千鳥で、これは後に娘の可奈美に受け継がれている。


刀使としての実力は抜きん出ており、当時の折神紫をはるかに凌ぐ、まさに化け物のような強さを誇っていたという。

御刀を使うときのスタイルも独特で、片手持ちで御刀を振るおうとしたり、左右で持ち替える癖がある。これには思うところがあるのか、後に夢の中の刀使となった美奈都が、可奈美に対して「真似しない方が良い」と忠告している。


ただし紫との勝敗数には揺れがあり、コンセプトワークスのイメージボードでは104勝0敗、舞台およびコミックでは104勝32敗となっている。

反面、可奈美をよりボーイッシュにした性格で、剣術そのものを楽しもうと加減する癖があり、特に初めての相手や流派に対する時はその度合いが強すぎてムラとなっていた。

よってその強さに反して大会成績を残すことはできなかった。

能天気で底抜けに明るく、何事にも悲観的にならない鋼のメンタルを持っており、大抵のことなら軽い調子で流してしまう。それは大人になってからも、そして隠世で彷徨っていた方の美奈都も変わらず。

母親だったころの美奈都を回想した可奈美は「死ぬ瞬間まで幸せそうだった」と回想している。

本人曰く「セクシー系」の少女だが、後輩の柊篝からは「がさつ系」と冷たい評価を受けている。

ちなみに紫や鏡島江麻の同級生であり、篝とは先輩後輩にして主攻撃手と副攻撃手の関係でもあった。


かつて、『敷島銀行立てこもり事件』にて、当時中学二年だった美奈都に出動要請が下り、数十秒で制圧したことがある。しかし荒魂以外に御刀を向けることが問題視され、彼女の功績とは裏腹に特祭隊の人員を目的以外で運用することを制する法律が出来上がるキッカケも作ったという。世間ではこちらの事件での功労者として名が知られているとされる。

この事件は美奈都にとってやはり良い思い出ではないのか、下記の通りこの事件を含めて可奈美は美奈都が刀使として活躍していたことをほとんど知らない。


本編での活躍編集

過去編集

20年前の相模湾大災厄で特別遊撃隊として参加する。大荒魂を鎮めるために二人だけで向かった紫や篝の様子を見て、命令を無視して二人と無理矢理合流した。


鎮めの儀」によってタギツヒメを鎮めたが、本来はタギツヒメと刺し違えるつもりだった篝を見て、現世に引き戻す。しかし戦友の命を救った代償として重傷を負い、刀使としての力も失ってしまった。引退後は結婚して家庭を持ち、可奈美に大好きな剣術をみっちり教えながら家族と共に穏やかに暮らしていた。しかし、「鎮めの儀」の影響でその寿命は大きく削れており、本編の7年前に若くして死去する。


現在編集

本編では何故か可奈美の夢の中に現れ、剣術の稽古を付けている。このため可奈美は睡眠学習というべき方法で、自然と剣術の腕を上げていた。

なお、夢に出てくるのは17歳当時の彼女であり、夢の中では当時の記憶しかないため、可奈美が自分の娘だという実感はなく、気味悪がるため可奈美には「師匠」と呼ばせている。


本編では最強格とも言える可奈美を相手にほとんど負けたことがなく、単純な実力では作中に登場する刀使全体で見ても次元が違うレベルと言える。

また隠世に閉じ込められていた20年間を他にやることがないという理由で、ずっと修行に費やしていたせいか、最終的には完全体のタギツヒメですら「負けっぱなし」になるほど強くなっている。

(余談ではあるが、とじとも生放送内のアフレコ企画「美濃関学院放送部」では、タギツヒメの一部となったイチキシマヒメと思われるリスナーが、美奈都から逃れようと助けを求めてお便りを送ってくる珍事が描かれている)


生前は幼い可奈美に剣術を教える一方で刀使時代の話はほとんど教えておらず、可奈美はただ「お母さんはめちゃくちゃ強い刀使だったらしい」といった具合に伝聞調で知るのみであった。相模湾大災厄の真相は勿論、紫の盟友であったことや大災厄に参戦していたことすら全く知らされていなかったため。

その事を真庭紗南折神朱音から教えられた際、可奈美は十条姫和柳瀬舞衣らと共に自らの「血筋」に驚愕していた。

ただし「刀使としての仕事に誇りを持っていて死ぬまで幸せそうだった」と可奈美が語る程度には刀使としての自分について教えていたらしく、罪悪感で深く傷ついていた紫にとってその事実は少なからず救いになったことが窺える。


最終決戦後編集

最終回にて、タギツヒメを隠世に送るため共に飛んだ可奈美と、隠世にあった自宅と同じ空間において対面する。そして現世での事情を知った後、同じく隠世に存在していた篝とも再会する。

隠世の美奈都が17歳の記憶と姿のままなのは、20年前の一件によって現世と隠世で魂が半分に分かれたためであり、可奈美にとっては母になる前の母ということになる。またその際に千鳥も半分に別れたとされており、現世の千鳥と隠世の千鳥の二振りを通して会うことができていたのではないかと美奈都は推測している。

(ただし同条件であったはずの十条母娘は最終回まで会うことができておらず、どうして衛藤母娘にだけそれが可能であったのかは未だ謎のままである)


最後はいずれ消滅する隠世の運命を悟り、娘である可奈美に心残りが無いよう何戦か交えてから打ち負かされることで「もう私と同じぐらい強い」とお墨付きを与え、「私の剣術」の免許皆伝を授与する。そして今度こそ本当に永遠の別れであることを悟って泣きじゃくる娘を母親として抱きしめ、篝と共に二人に別れを告げた。

娘達を見送った後は、その光景を密かに眺めていたタギツヒメに

「あんたもこっち来たら?あんたも私達と一緒でしょ?消えちゃうまでに一試合しない?私に負けっぱなしじゃ悔しいでしょ?」

と誘い、笑顔で立ち合いながら篝とともに隠世ごと消えていった。


なお、本編では一瞬しか映っていないが、結婚相手(可奈美の父)は同級生で、可奈美曰く「ラブラブだった」とのこと。本人曰く腐れ縁で、恥ずかしそうに「うぇ~想像したくないな~あんな奴と…」「何がどうやってあんな奴と~」と語りつつ、おかげで可奈美が生まれたと考えることで一応納得していた。学内では誰に対してもフランクでサバサバとした男前系女子であったが、旦那に対してはいわゆるツンデレだったのかもしれない。


ゲーム『刻みし一閃の燈火編集

サポートや20年前の記録関係のイベントで出てきていたが、2019年4月12日よりメインメンバーとして参戦。

イベントや個人エピソードでは紫との交友エピソードや、孤立する篝を解きほぐそうと奮闘する様子が描かれている。

基本的にメインの視点としては紫、篝となることが多く、美奈都は彼女達の意識を変える役割が多い。


性能面では、立ち合い好きなアニメよろしく対単騎向けの性能が中心。また、モーションでは持ち替える癖や片手持ちなどの独特のスタイルがしっかりと再現されている。


余談編集

夫と息子(可奈美の兄)も剣術を扱える。流派は疋田派新陰流。このことから御刀が扱えないだけで夫と息子も強いのではと推察するファンも居る。


また彼女の刀の片手持ちや持ち替え癖は夫の影響の可能性がある(疋田豊五郎の逸話が元ネタと思われる)。


関連タグ編集

刀使ノ巫女 衛藤可奈美

折神紫 折神朱音 鏡島江麻→羽島江麻 吉野いろは→五條いろは 相模雪那→高津雪那 新見紗南→真庭紗南 伏見結月→相楽結月 柊篝→十条篝

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