「お前たちに無理させてばかりではいられんからな」
概要
長船女学園の学長で、益子薫や古波蔵エレンの恩師。やや褐色の肌と灰色の髪が特徴で、スーツの上に羽織を着ている。
他4人の学長の後輩だが、遠慮せずハッキリと物を言う。同じ目線で接するので生徒たちとの距離が近く、姉のように慕われているが、怒らせると怖い。
薫とは頻繁に漫才のようなやりとりを繰り広げている。サボりたがりな薫に手を焼いているおり、時には怒号が飛び交うこともあるが、裏を返せば薫の実力を信頼しているからこそであろう。
まだ30代とそれほどすごい年を食っているわけではない。が、薫にわざわざ回りくどく「おばさん」呼ばわりされた際は「お前もおばさんの時がくるんだからな!!」と憤慨していた。
旧姓は新見(にいみ)。20年前の相模湾岸大災厄当時の特務隊メンバーの1人(副遊撃手)。
見ての通り昔は妹系のおとなしそうな感じであるが、当時から見た目とは異なりアクティブな性格だった様子。大人になるにつれて性格に見合った貫禄が出てきたようで、現在ではすっかり姉御キャラへと変貌している。
そういう点では甘えん坊キャラから高飛車な女性へと変貌した高津雪那に通じるところも。あまりの変貌っぷり4コマ計画では薫から「詐欺だろ」と言われている。
後に姉御肌となるわりには過去の特別遊撃隊の中では一番年下で中学三年生だった。そのため雪那にはよく先輩風を吹かされ、振り回されていた様子。
なお、舞草の中心人物にして、折神紫の妹である折神朱音とは親友の間柄であり、身分の違いがありながらプライベートな時間は親しげに語らっている。
ストーリーでの活躍(ネタバレ注意)
折神紫の正体を知り、それに対抗するべく結成された反折神派の組織「舞草」の中心メンバー。エレンと薫を派遣し、逃亡者となった衛藤可奈美と十条姫和を保護した。しかし後にそれが露見して逮捕される憂き目に合う(胎動編)。
第2部の波瀾編では刀剣類管理局の「特別祭祀機動隊」の本部長に就任し、様々な調査や指示を行っていた。その際は変転する事態に翻弄される刀使達の姿に心を痛めたり、情勢の変化に苦しめられたりしながらも、刀使達をサポートするために活動する。
最終決戦では一時的に相楽結月に指揮官の座を譲るが、事件後はまた本部長の座に戻ることとなった。しかし本人は結月に任せる気満々で乗り気ではなかったのか「休暇と賞与が欲しい……」と薫と似たようなことをぼやいていた。薫とは本質的には似た者同士なのかもしれない。
本部長という役柄もあってか、本編では雪那と並んで出番の多い学長側の登場人物である。そのため派生作品においてもしばしば登場しており、映像作品において声だけを含めても全作品に登場しているのは紗南だけである。
みにとじ
声はすれども姿は画面に写らず……という省エネな扱い。なにげに1話で最初に喋る人。時期的に当然だが、「薫を休ませてくれない上司」という立ち位置は波瀾編と同様。薫の携帯端末には「ブラック学長」(1話)、「極悪本部長」(2話)、「ババア(バカ)」(8話)などとろくでもない名義で登録されている事が判明した。
なお、第6話では薫が病みすぎた結果、「真庭紗南(お告げ)」という名義で登録される。
刻みし一閃の燈火
ゲームでもタギツヒメ憑依状態の紫を倒した後から徐々に出番を増やしていく。荒魂狩りを楽しむため任務に前向きな呼吹を見て、薫とのあまりの差にぼやいている。それ以外にも調査隊と絡む場面が多く、何かとトラブルや危機を抱えている彼女達の身を案じつつ、その意志をなるだけ汲んで行動させている。
サポートとしても登場し、通常版はHP1%で耐え忍ぶ根性効果を付与し、新選組バージョンでは無敵付与など防御寄りの効果が多い。
なお、新選組バージョンのモチーフは近藤勇らしく(スキル名が局長の胆力)なのか、木製の何かをぶち破っているイラストが描かれている。なお、御刀を持っていないので元々力が強いのだと思われる。