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概要

荒魂専門の国家公務員。正式には「特別祭祀機動隊」という名称で、警察の一組織という扱いである。神薙の巫女という立場もあるため、刀使になれるのは女性のみ。名称の由来は古代日本における年長の女性や家主を表す「刀自」(とじ、戸主の意)からであると思われる。


全国で合計600名ほどの刀使が存在する。ただしこれは確認されているだけで、中には組織に属さない刀使も存在することが示唆されている。ただしこういった刀使は明らかに政府の認可を受けていないと推察されるため、おおよそ違法(現実世界で言う所の銃刀法違反)である。


刀使として力を発揮できるのが若年の傾向が強い(特に中学生から高校生)ため、その多くは未成年で構成されている。よって国からは「特別司法警察職員」に近い扱いを受けている。


刀使は「御刀」と呼ばれる神性を帯びた刀を所持しており、人々に仇をなす異形・荒魂を斬って祓うことを職務とする。公務員であるため、うら若き学生でありながら時には休暇を返上しての活動を要求される場合もある。


公務員とはいえまだ年齢的には学生が多いことから、剣術に加えて一般的な学問も勿論疎かにしているわけではなく、こういった組織を成立させるため刀使やそれにまつわる者のための教育組織として「伍箇伝」が組織されている。これらを一括する組織が折神家が指揮する「刀剣類管理局」となる。


ちなみに刀使になれるのは女性限定だが、御刀の再生や精錬、戦闘時の補助装備開発、オペレーション、荒魂の研究などといったバックアップに関しては男女を問わず参加している。このため女子校と定められた二校を除いて実は共学である。


御刀を構えている間は巫女の能力として超人的な能力を使うことが可能となり、普通であればありえない動きや行動を取ることもできる。ちなみに刀使とはまた違った「巫女」も存在する模様。


刀使に対する世間的な見方は曖昧であるが、そもそもあまり情報が表沙汰になっていないこともあって、どこか遠い存在になっている節がある。第二部における漏出問題以降は風当たりが冷たくなっており、刀使の保護者の中には職務の危険性への不安に加え、バッシングの対象になっていることを危惧して引退させるものもいた様子。


一方で同じ組織で働く警察や協力関係にある自衛隊などからは非常に感謝されている節がある。また、自分達大人ではなく未来ある未成年達に戦いを任せないといけない状況を、歯痒く思う声もある。


条件

刀使になるには先の通り女性である前提条件に加えて、御刀に認められる必要がある。よって、その御刀自体にも人によって相性の善し悪しがある。一度認められたとしても相性が途中で悪化して適合しなくなることもある(六角清香など)。一方でどんな相手とでも一定の力を発揮する御刀も存在する。ちなみに自分と適合した御刀以外を使用できるが、その場合は刀使としての能力が弱体化する。


若年であるほど力を発揮できるが、人によっては加齢後でも十分活躍できる(例外的な要素を含むが折神紫など)が、その多くは引退することが多い。リタイア後は後進の育成・サポートに回る者も多いが、完全に役目からは離れて普通の家庭を築いたり、関わり合いのない人生を送る者も居る。


能力・装備

刀使には様々な特殊能力が存在し、これにより超人的な力を発揮することができる。ただし使用する際は御刀を媒介して異世界・隠世から超常的な力を引き出すため、御刀と触れ合っている必要がある(燕結芽は鞘に入った状態で能力を使役していたことから、鞘への納刀時も刀使と御刀が接触した扱いになる様子)。ゲーム版では炎を発生させたり、謎のエネルギーを発したりといった能力を発揮しているが、アニメ本編では例外を除いてこういった自然を操るレベルの能力を使役できるものは居ない。よってこの辺りはゲーム的な演出と推測される。


装備


  • 御刀(おかたな)

神性を帯びた金属・珠鋼から精錬された日本刀の総称。先の通り異能を異世界から引き出す能力を持ち、荒魂を鎮める唯一の攻撃手段とされている。原料の一つとして必要な砂鉄は特殊で、日本でしか採取することができない。また新たに御刀を製造することは現在の技術では不可能とされており、現在は時折荒魂が落とす赤羽刀と呼ばれる錆びた刀を再生する形で研師が製造している。一度御刀として生成されると、その神性からか原則的にはまた錆びたり、何かの拍子で折れたりする不安から開放される(とはいえ切れ味の鈍りなどはあるためメンテナンスは必要)。先の理由から日本でしか入手できないため、米国政府が日本から大量のノロと一緒にこの精製前の赤羽刀を持ち出したこともある(それが本編の引き金となった大事件「相模湾大災厄」の原因にもなっている)。なお、御刀を収める鞘は、腰の位置にある専用の金具を用いて固定装着されていて、普段刀使の持つ御刀の持ち手部分は地面を向いている。御刀を抜く際は鞘を固定している部分にある可動軸を用い、抜刀しやすい位置まで持ってくることができる。ただしゲーム版のキャラクターは鞘の設定こそあるが立ち絵の都合上か金具を装着していないことが多い(みにとじでは描かれている)。


  • 赤羽刀(あかばねとう)

御刀の元となる、各種名刀が錆びた状態で発見された姿。「相模湾大災厄」の際には多くの赤羽刀が国外に持ち出されようとしていたが、事件によりその多くが海の底に沈んでいる。その後は何故か倒した荒魂から採取されることが多い。アニメ本編ではほとんど出てこない要素で、どちらかと言えばゲーム向けの設定といえる。この赤羽刀を御刀として再生させるための職人を育成している学校も存在する。


  • スペクトラム計

荒魂専門のレーダー装置で、過去に使用されていた探知機。「荒魂同士は引き合う」という性質を利用して、荒魂誕生の元となる「ノロ」をスポイト一滴分垂らした状態で荒魂化させ、荒魂の方角を探知する方位磁石のような機械。ただいくら小さいとはいっても荒魂は荒魂であり、万が一他のノロを取り込んだ場合などは大型の荒魂へと成長して暴走するリスクが存在するため、廃止の方向へ進んでいった。一方でアナログな装置なため改竄される心配がないというメリットもある。


  • スペクトラムファインダー

刀使、警察、機動隊といった公務員に支給されるスマートフォンに搭載されるようになった新型の荒魂探知機。先のスペクトラム計の強化版で、ノロを用いた技術は廃されている。ただし探知対象の改竄が容易で、折神紫がタギツヒメの支配下にあった際はこの情報が恣意的に歪められ、親衛隊のノロには反応しないよう細工が施されていた。第二部の発端となった「鎌倉特別危険廃棄物漏出問題」以降は、紫がタギツヒメの支配下から脱したこともあり、正常に反応するよう修正されている。


  • ストームアーマー【S装備】

アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)と折神家が共同開発した技術。刀使の基本的な能力を底上げするパワードスーツ。刀使の動きを阻害しないことを目的とするためか全身をスーツで覆うことはなく、必要箇所のみに装甲を取り付けるという形の装備となっている。刀使の能力向上に使える反面、輸送にはそれなりの手間がかかることや、稼働時間が少ないなどの欠点がある。また、御刀と同じく隠世から異能を引き出しているのか(エネルギー源がノロである可能性が指摘されている)、あるいは他の要因かは定かではないが、稼働限界を越えるとその機械的な見た目とは裏腹に、文字通り霧のように消えてしまうが、理由は不明。開発段階では稼働時間に制限がなく、高い段階の八幡力と金剛身の自動制御を可能とする珠鋼搭載型もあったが、被験者が暴走するなど問題が多発し、計画は凍結された。


特殊能力


  • 写シ(うつし)

刀使の基本中の基本となる能力。自身の身体を幽体に近いエネルギー体へと一時的に変換する。これを発動することにより、刀使はあらゆるダメージを幽体へと肩代わりさせることができる。ただし使用中は精神疲労が伴ううえ、幽体と言えど欠損すれば写シを張り直さない限り、その部分の機能は失われる(例えば足ならば歩行できなくなる)。このため欠損レベルのダメージを受けると、その衝撃も相まってか半ば強制的に解除されるような描写がある。また、写シを張っていてもダメージを全てカットできるわけではなく、相応の痛みは感じるようになっており、矢や刀などが刺さったまま写シを解除すると、それらの物体はそのまま肉体に残ってしまう。写シの発動可能回数や持続時間などは刀使によって大きく異なるが、多くても3回程度。例外として、鎌府女学院の伊南栖羽は1度の戦闘に16回の写シを使用したことがあるため、あくまでこれは目安。写シの剥がれた状態で攻撃を受ければ当然そのままのダメージを負うこととなる。


  • 迅移(じんい)

刀使の使用する能力の一つで、写シに次いで使用頻度が高い能力。簡単に言えば高速移動術であるが、厳密には「隠世に存在する時間の流れが早い空間を利用して、現世の時間の流れを無視して加速する」能力。迅移にまつわる空間にはいくつかの「層」があり、このため迅移には段階と呼ばれるいくつかのレベルが存在する。刀使は基本的な迅移となる一段階を使用して2.5倍速で行動できるが、一部は二段階となる6.25倍速まで加速できる。また、十条姫和など限られた刀使はさらに上の段階を使用することができる。厳密には三段階が16.66倍速(大体撃ち出された銃弾と同じ速度。この状態で放たれた突きを「一の太刀」と呼ぶ)、四段階はそれ以上の39.06倍速(ライフル弾以上)となるが、三段階以上は神力の消耗が激しく、使い手はいないとされている。なお、前人未踏と呼ばれる五段階はそのまま隠世の深淵に飛び込んでしまい、現世への帰還手段を失ってしまう。


  • 八幡力(はちまんりき)

あまり表には見えないが、先の二つと並んで基本となる能力の一つ。刀使の筋力を神力によって増加させる能力。要するに身体能力を向上させることで超人的な馬鹿力を発揮する、本来ならありえない高さまで飛ぶ、着地時の衝撃を抑えるなどの行動が可能となる。これと他の能力を掛け合わせることで、それらの能力を高めているかのような描写もあり、文字通り縁の下の力持ち的な能力である。本編では言及されていないが迅移と同じく段階があり、益子薫といった極一部の刀使は第五段階まで使用出来る。


  • 金剛身(こんごうしん)

刀使の戦闘術の一つ、その名の通り身体が金色に発光する能力。写シとは異なり肉体の硬度を高め、物理的な硬度を得る能力。写シとは異なり短時間しかしようできないため、一見すると防御術としては写シに劣るように見えるが、霊体的な写シとは違い攻撃を弾き返すことができるため、これを応用した戦術を組むことができる。とはいえ基本的な防御術としては写シの方がずっと効率的である。しかも短時間しか発動できず、タイミングを見極めた発動を要することから効果的な活用は特に難しい。よって使い手はそれほど多くなく、実際本編で多用していたのは古波蔵エレンなど極少数である。同じく言及はないがこちらにも段階があり、古波蔵エレンや極一部の刀使は第五段階まで使用出来る。


  • 明眼(みょうがん)

刀使の能力の一つで、視覚を強化する。肉眼をレーダー化することで、さながら特殊ゴーグルを付けたような感覚となる。これにより望遠や熱探知、暗視なども可能となるため、幅広く戦術を立てることができるようになる。その分頭に入ってくる情報が多いこともあり、金剛身ほどではないが使い手は少ない部類である。この能力を使える刀使は往々にして判断力に長ける者が多いようで、現状把握能力の高さも相まって部隊長として任命されやすい。


  • 透覚(とうかく)

刀使の能力の一つで、こちらは聴覚の強化を行う。しかし先の明眼に比べるとあまり取り沙汰されることはない。集音マイクのように特定の音を集中して聞き取ったり、ノイズをカットするといったことも可能となる。これもまた使い手はそれほど多くないが、これと先の明眼と合わせると機械よりも正確な情報・状況分析が可能となる。が、先の通り使い手が少ない能力であるため、この二つを併せ持つ刀使は柳瀬舞衣など極少数。


  • 鑑刀眼(かんとうがん)

刀使の能力の一つ、刀と打ち合わせることで相手の性質を分析するという、先の二つとは異なり個人など一部対象に特化した情報集積能力。発動時は映像的な演出なのかどうかは不明だが、時折陽炎のようなものが目元に浮かぶ。アニメでは未登場の能力で、使い手もゲーム版の木寅ミルヤしかいないなど、金剛身と並んで使い手は希少。設定上は打ち合うことによって発動するものであるが、アニメ「みにとじ」ではコメディタッチだったこともあってか、離れた相手であっても使用可能で、戦闘に関わらないもの(食料品の文量、温泉に含まれる成分など)でも情報集積が可能だった。戦闘時は相手の傾向や弱点といったものを見抜くことができるため強力であるが、原則として相手と打ち合うことを求められるため、懐に飛び込む都合上、発動リスクがやや高い。そのためか、ゲームでもミルヤがこの能力を駆使する場面はあまり多くない。


  • 龍眼(りゅうがん)

厳密には大荒魂の力によって発現する能力で、刀使の能力としてはイレギュラー。一言で言えば未来視の能力であるが、正確にはこれから起こる未来を無数に予測し、脳内でシミュレートが無尽蔵に展開されていく力。しかし能力は半ば強制的に発動されるため、制御の手法を身に着けなければ意志とは関係なく毎回毎回無数の可能性が提示され、人間の脳がパンクして暴走してしまう。このためむしろ隙を生むことにもなりかねないなど、正に人間の手に余る異能と言える。


ただし、これには一つ欠点があり、この能力は未来視の能力ではあるが、「未来」を直接視るのでは無く、あくまでも「計算」である為、自分に対して相手の実力が大きく上回られていると、

自分の負ける未来しかほぼほぼ見えなくなると言う重大な欠陥を抱えている。


関連用語


  • 研師(とぎし)

御刀の再生や調整などを賄う職人。刀使とは違い男女問わず技術と気概さえあれば誰でもなることができる。アナログな技術にこだわる職人も居れば、最新技術の投入を推進する職人もおり、それぞれで思想は異なる。


  • 冥加刀使(みょうがとじ)

ノロを体内に摂取して強化された刀使のこと。アニメ本編には尺の都合で登場しなかった語句だが、設定上は元からこの区分が存在した。ノロを摂取した刀使はその力を活用することで、ストームアーマーなしでも身体能力を向上させることができる。その代わり摂取しすぎると人間が荒魂化する危険性もある(ちなみにかつては人間の荒魂化はよく報告されていたが、現在は減少している)他、健康面に及ぼす被害も大きい。また、特定のノロは荒魂を束ねる「姫」の位にあるタギツヒメなどからは洗脳されやすくなってしまうという弊害もある。ただしノロの活用は本来健康問題を抱える刀使などを救う目的から始まったものであり、これも人類の発展を願っての研究であった。親衛隊に投与された従来型と、後期のタギツヒメ近衛隊に投与された新型の二つが確認されており、後者は従来型と比べて投与のリスクが低いらしいが、先の通りタギツヒメの支配力が強く及ぶようになってしまっている。なお、本編では荒魂と融合した例があるが、これについては似て非なるものである。


関連項目

刀使ノ巫女 伍箇伝

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