「でないと、私のすごいとこ見せられないじゃん」
概要
プロフィール
人物像
折神家親衛隊の第四席で、親衛隊の中では最年少の12歳。年齢と作中で名前を呼んだ相手が限られることもあってかほとんどのキャラに「○○おねーさん」と名前を呼んでいる。
幼くして御刀に認められた神童で高い実力があり第四席ではあるが親衛隊での実力はトップクラス(結芽も当初勘違いしていたがこれはただの入隊順なので強さに関係ないのだが)。
しかし、かつては回復不可能な病に身体を蝕まれた過去があり、それ故か「すごい私をみんなの記憶に焼き付けたい」という思いがあり勝手な行動をすることがある。
さらに年相応、もしくはそれ以上に子供っぽいわがままな性格。
周囲からは暴走しないように気を使われているため(また恐らく病の影響もあって)出撃許可が出ることが少ない。そのため本人はこの扱いに不満を抱いており、独断で糸見沙耶香を連れ戻しに行ったり、舞草(もくさ)の根城に殴り込んだり、無防備な折神紫に不意打ちを食らわせようとして返り討ちにあったりしている。
親衛隊としても予定が空いてもすぐ埋まる、ろくに休みがないという多忙な生活を送る他の三人とは違いそういった仕事にはあまり熱心ではなく、親衛隊権限を悪用して部下を困らせたり任務で隊の指揮を放って勝手に一人で動いたりして真希に苦情が寄せられている。
ただ、単に好き勝手にふるまっているだけではなく、仲間思いで親衛隊の居場所を好んでいる。
ドラマCDでは紫や他の親衛隊と花見に行けなかったことを残念がっていたり、高津雪那にひどい仕打ちを受けている皐月夜見に「たまには怒ってもいいんじゃないの?」と気にかけている一面も見せている。
とじともでは花見を行うために密かに紫や親衛隊の仕事を何とかしようとしたこともあった(幼い結芽にどうにかできるような仕事の内容、量ではなかったが紫たちが結芽のために逆に予定を開けて花見は実現した)。
その思いもあってか紫や親衛隊も結芽の意を組んで動くこともある。
親衛隊の三人で結芽の相談に乗ったり、真希や寿々花は夜見から孫を甘やかすおじいちゃんとおばあちゃんと呼ばれるほど甘やかしたこともある。
ただ、真希が結芽に対して前述の我儘な行動に度々説教を行っているようにただ単に甘やかされているわけでもなく妹のようにかわいがられているといったところ。
本人もそういった際には素直に反省していることが多い。
とじとも内のセリフから紫以外の親衛隊の面々もある程度結芽の過去を知っているものと思われる。
とじとものホームでのボイスには「パパ、ママ…」と寂しげにつぶやいているものがあり、そういった寂しさを和らげてくれるのが親衛隊と言ったところなのかもしれない。
綾小路出身で沙耶香と同じ、寿々花の後輩にあたるが入学と同時に親衛隊入りして本部のある鎌倉に引っ越ししたため同じ学校に通った期間はない。
イチゴ大福ネコが好きで各グッズを集めている。
刀使として
親衛隊一強いと自負しており、親衛隊の中でも強豪に位置する獅童真希が、紫と並んで目標にしている程。元々御刀は「年少者の方が相性がよくなる」特性もあり、真希も次世代の波が来ていると実感している。
実際舞草の根城に殴り込みをかけ、その場にいた人間を全員倒したり、古波蔵エレンと益子薫のコンビに優勢に立ち回っている。
自分の強さを見せるためにあまり他者との連携を意識せず単独行動を好み、群れることについても弱いと考えている。
強い相手との戦いを好む好戦的な性格で勝負事自体も好きだが、すごい自分を見せるという思いもあるためか相手が弱いとやる気にはなりにくい。逆に強い相手なら負けても楽しんでいる。
親衛隊はノロによる強化を受けているが彼女はあくまで自分の実力だけで戦っており、最後までその力を使わず病の身体を維持するために使っていた。
そんな彼女でも紫には実力が及ばず、衛藤可奈美とはアニメで戦った際にはS装備の彼女と互角だったが、とじともの時系列不明(恐らくパラレル)の個別エピソードでは、一度も勝てなかった。
とじともメインストーリーで生存(復活)ルートを歩み、病み上がりで復帰した際は、冥加刀使を軽く捻り潰したのは勿論、タギツヒメすら忌々しく思うほどの実力を持っている。
経歴
胎動編
先述の通り幼くして御刀に認められたため神童と謳われていたが、入学後に病を患ってしまい、ずっと入院生活を送っていた。病弱になった事で両親と疎遠になり、ただ死を待つだけの日々を送る抜け殻状態となっていた時に紫(と相楽結月らしき人物)からノロのアンプルを与えれられる。病弱の体を克服し親衛隊入りを果たしたが、病気自体は完治しておらず、無理に体を動かすと病気が悪化してしまう。それ故に戦闘に加わる事を止められていた。戦闘狂になったのは自分の存在を他者に認識して欲しかったが故である。
しかも、沙耶香の連れ戻しに失敗した後で脇腹を押さえてしまい、舞草殲滅後に、誰もいなくなった根城の敷地内で血を吐いてしまう。つまり彼女は、活躍すればするほど、自分の「寿命」を確実に縮めてしまう状態となっていた。
他の親衛隊とは違いノロの力には頼らず、刀使として正々堂々の真剣勝負を望んでおり、その相手に衛藤可奈美が相応しいと判断、折神宗家に乗り込んできた彼女に勝負を挑んだ(それ以前にも、「乱心」した十条姫和と、それに付き合った可奈美と相まみえようとしたがこの時は振り切られた)が、途中で仲間を倒された復讐に燃える益子薫と古波蔵エレンに邪魔される。その怒りで体の中のノロの力が溢れ出すが、その力には一切頼らず、二人を倒した、のだが、苦戦を強いられてしまった。故に「どうしてこんな弱い奴らに苦戦したのか」(要約)と自分への悔しさをあらわにした。
もうおしまいかぁ…まだ全然足りないのに…もっとすごい私を…みんなに焼き付けたいのに…なんにもいらないから…覚えていてくれてれば…それでいいんだよ…
可奈美に追いつき、何が何でも倒そうと彼女を追いかけたもののあの戦いの影響からか病気が悪化、誰もいない木の下で力尽きてしまった。
真希は荒魂にしてでも彼女を生き返らせようと考えたが、此花寿々花はそれは彼女を二回死なせること、生き返ってもそれはもはや結芽ではないとして諌めた。
波瀾編
すでに埋葬されており、回想シーンと墓石のみの登場となる。
しかし真希や寿々花、夜見はそれぞれ彼女の形見を所持、その死を受け止めている。しかし彼女に人として生きてほしかったと思う真希や寿々花および相楽学長と、人の生を捨ててでも使命に準じることが幸せだと考える夜見とでは、彼女の死に対する見解が異なり、これが夜見の命運を左右することになる。
また、彼女に苦戦した可奈美は、タギツヒメとの最終決戦の際、彼女の繰り出した技を思い出して披露している。それだけ彼女の暴れっ振りは可奈美の脳裏に焼き付いて離れなかったと言える。
なお、23話に流れた最後に放送された通常EDでは、最後の最後で後ろ姿で佇む姿が追加された。なお、大荒魂の真実が判明するまでは、タギツヒメのビジュアルが「荒魂化した結芽」ではないかという憶測も流れた。
刻みし一閃の燈火
メインストーリーにおいては七之里呼吹に襲いかかる形で初登場。その後も親衛隊側の誤解もあって戦った調査隊の話を聞き、真希と寿々花の攻撃をある程度耐えてみせた六角清香に襲い掛かる。
親衛隊には調査隊に対して干渉しないようにと学長同士での話もついていたがそれを無視していた。
彼女たちを追い詰めたものの調査隊が全員そろって対抗しようとしたため群れているから強くないと判断。やる気をなくして退散した。
個別エピソードやイベントでは子供っぽい一面が特に大きく取り上げられ、倒した荒魂の数を競う勝負を持ち掛けたりもしている。
メインストーリー第二部のPVにおいては『もう一つの可能性』、真希の「結芽、お前を一人にはしない!」とのセリフに結芽の姿やシルエットが映る演出とともに、プレイヤーに生存を予感させた。そしてとじともがTV版とは違う時空へ進むことが確定する。
メインストーリー第二部の第5章ではアニメと同じく病状が悪化して死亡するという展開となっている。しかし終盤において展開が分岐し、真希が「隠世側で結芽が生きている可能性があること(体内への荒魂注入を受け入れたことが理由)」を知り、現世に引っ張ってくることで蘇らせようと奔走していたこと、そして寿々花が結芽の遺体に対する事後処理を行えないままで居たことも判明する。
そして第二部のクライマックスでは、記憶を失って隠世で過ごしていた結芽が現れ、本編と同様に自身の強さを示すため、はぐれていた真希や寿々花に戦いを挑む。
その激闘の末、御刀南無谷駆使景光と引き換えに結芽を現世に取り戻すことに成功した。
第2部のクライマックスでは裏ボス的な立ち位置としてバトルパートでは専用の戦闘BGMファンの中では、未収録なのが勿体ないという声が上がっている。
プロデューサーによるととじとものサントラを手がけた柳川和樹氏よりデモが届いた時運営チームはどのBGMをどの話で使うか分かっていたが会議室で聞いてた男性スタッフさん達が号泣して手直し無しで1発OKになったと裏話として話している。
救出後、身体はノロを受ける前に逆戻りしており、再び病に苦しむようになってしまった。とはいえ安静にしていれば命に別状はないという程度には治癒しており、タギツヒメが防衛省を襲撃した際は病み上がりの身体で応戦、益子薫をして「あいつ一人でいいんじゃないか」と言わしめた。
しかし病は完治したわけではなく、タギツヒメとの初戦では大きく圧倒しつつも、発作がぶり返して戦闘不能となり、真希と寿々花に連れられて即再入院となった。一応すぐに復帰した身体のあちこちが痛むなど万全な状態ではない。
不調にもかかわらず結芽の戦闘行動を許しているのは、真希と寿々花が「病院に隔離しようとするとかえって反動で暴走しかねない」という理由からである。そのため二人は結芽の体調を気遣いながら任務に従事している。
親衛隊には以前にもまして家族代わりのような意識を抱いているようで、結芽の復活に驚く皐月夜見を前に、自分達の元へ戻ってくるように訴えかけている。
先の舞草の一件があることから、舞草の構成員だった人間からはあまり快く思われていない。
最終決戦では美炎とともにタギツヒメの本体であるヒルコミタマと交戦、真の力を発揮した美炎を見て立ち会いを望むなどしていた。
『年の瀬の大災厄』以降は、本編とは別の形で再編された特務警備隊の一員として、元折神紫親衛隊のメンバーとともに所属する。その後、不穏な動きを見せる日高見派の鎮圧のために秋田へ向かう。
舞草の一件について、結芽自身も表面上は悪びれた様子はなく、わだかまりが残ったままとなっている。
しかし内心まったく罪悪感がないわけではないようで、再び舞草(一部過激派)と対峙することになった際はいささか戸惑いを見せ、加減をするよう心がけ、戦力を削ることに成功する。
ちなみに本編外のショートイベントでは、本編では決着の付かなかった対可奈美との手合わせがみにとじより先に実現している。
ゲーム版でもその人気は高く、人気投票では安定の一位を維持しており、その存在をプレイヤー達にも焼き付けている。
とじとも三周年と同時に開始されたイベント。纏まった休みを貰ったためそれぞれの警備隊メンバーが実家に帰り家族と過ごすのだが、結芽は帰るつもりがないらしい。真希と夜見の結芽への説得により燕家の家族仲が初めてユーザー側に明かされた。
アニメ本編では結芽の両親はさも娘を見放したように描かれていたが、実際はそんな単純な話ではなかった。
両親は一人娘の結芽をとにかく溺愛しており、その望みをなんでも叶えるやや甘い親であった。
しかし初等部に入学後に重病が発覚。名家の出身である母親は元々メンタルの強い部類ではなく、結芽を愛するあまり衰弱していく娘の姿を見るのに耐えきれず、心労で倒れてしまう。そのため医者に面会を止められていた。
母なりに努力して会う努力をしていたが、結局心の病を発症してどうにもならなくなり、父親だけはなんとか通うようにしていた。しかし妻に気を使って隠れて結芽に会っていたことを察したことでさらに心労が重なり、電話くらいしかできなくなった、というやりきれない事情が明かされた。結芽の容姿は母親似であることも明らかになり両親と会えたのも実際は結芽が両親と会うことを望んでた紫と相楽の結芽を一番気にかけてた優しい大人たちが夜見を通じて説得したことで実家に帰っている。
またこのイベントストーリーのシナリオを担当したのは、とじとものシリーズ構成を担当している朱白あおい氏ではなくアニメ本編のシリーズ構成脚本原案をゲームの設定監修を担当した髙橋龍也氏が担当している。
琉球剣風録
胎動編の1年前、折神紫親衛隊入隊前の綾小路武芸学者初等部6年生として登場。
S装備運用試験が行われる沖縄に入る。
北斗との立ち合い、DARPA部隊壊滅、リディア討伐とその天才ぶりを見せつけた。
みにとじ
すでに亡くなっている設定だが、他の親衛隊メンバーの回想として過去の出来事が描写される。
なお生前の回想では、本編ではあまり見られなかったツッコミ役としての場面が多く、ポンコツ臭さが否めない年長組を引っ張る場面もあった。
また、ソフト版限定の11話では「ゆめ」というエピソードが収録され、先のゲームで描かれた可奈美との対戦が描かれた。
関連タグ
哀しき悪役:このような印象を抱く人もいる。ただし、敵役ではあったが悪役かというと微妙なところである。