「僕はそれほど、うぬぼれじゃないよ」
概要
プロフィール
人物像
基本
折神家親衛隊の第一席(なお一席というのは強さ順ではなく単に入隊した順番であることが結芽のエピソードで語られている。そのため彼女が最初の親衛隊員)。16歳。
前回・前々回の御前試合で優勝を果たし、現在の地位に就いた経緯を持つ。
折神紫の護衛と荒魂討伐の作戦指揮が主であるため前線に出ることは少ない。
一方で隊を直接率いる際には前線に出て特攻隊長を務めることが多い。
男性的な言動をとり、一人称が僕、とじともではボク。174㎝と身長設定が判明しているキャラでは何気に最も長身である。
容姿、性格ともイケメン。
そのためか異性同性問わずに人気があるが彼女自身は自覚していない。自身のカリスマをあくまで隊長として当然のものと考えたり、寿々花が自分をライバル視、あるいは気にかけていることにも気付いていないなど鈍感。寿々花が荒魂を投与した原因が自分にある(水をあけられたくないがために投与を決めた)ことにも全く気付いていなかった。
時には口説き文句のようなセリフを平然と吐くことも(相手は主に寿々花)あるが、当人に自覚はない。
高い実力に反して目指す背中とする結芽、見上げる頂きである紫の存在もあってか自分を強いとは思わず、武功を鼻にかけることもない(逆に言えばどこか自分に自信がない)。
性格
冷静な判断や思慮よりも衝動的、感情的に行動する節がありこの点は悪癖で、寿々花に諫められる場面も多い。
姫和に切られた際には取り乱しその後も落ち着きを欠いたり、波瀾編では独自に動いて結果的に現場を混乱させるなど、精神面ではやや脆い。
寿々花からはこれらの未熟と言える点を真希の吐露に合わせる形で「臆病」、「愚か」、「極端」、「直情径行」とまとめて言われてしまっている。
また、大きな問題を自分で抱えて猪突猛進で進む姿は姫和のことも含めて平城の生徒の傾向なのかと呆れられている。
一方で、平時での姿は仲間想いで優しく面倒見がいい。特に親衛隊には自分の背中を預けられるのは彼女たちだけといったことを発言している。
中でも、結芽に対しては甘い。ただし、彼女の不真面目さや周りに迷惑をかけた際に叱るのも彼女が基本的に行っており、怒鳴ったり諭したりと様々な方法で彼女を怒っている。年下であり子供っぽい結芽を可愛がっている様子が窺える。
夜見からは結芽を寿々花と甘やかす様子はおじいちゃんとおばあちゃんと孫とまで言われている。
波瀾編での合流以降は己の弱さと軽率さを自覚し、その反省もあって面倒見の良さが見え始め、さらに上記の欠点を克服し成長していく。
特に焦る姫和たちを落ち着かせたり、姫和について可奈美にアドバイスを送るなど先輩らしい姿も見せている。ある意味作中で地味に伸び代を見せたキャラでもある。
その他
ノロの投与についてはアニメでは「毒には毒を、穢れには穢れを」「戦い続けるための力が欲しい」「膨大な闇に立ち向かうには自ら闇を受け入れるべき」、とじともの個別エピソードではある経験から「力なき正義は無力」「力でなければ守れないものがある」といった思いから「仲間を守ることができる力」として欲したことが語られている。
親衛隊の中では唯一、刀使として使命に近い形でノロの投与を受け入れている。
一方で、ノロの投与自体に抵抗はあったり、自分たちが人間らしい死を迎えられないことを自嘲したりと、快く受け入れたという訳でもなく、ここでも思慮の浅い点がある。
男性的な言動や顔つきに反して胸は大きく、所謂おっぱいのついたイケメン。
作中では寿々花や夜見と同程度の大きさで十分あると言えるのだが、エレンの見立てではサラシで抑えているビックなバストとのこと(ようするに普段よりさらに大きい)。
結芽も真希の胸については意外と大きいとの発言をしていることから大きい方に入るとは思われる。
ただし、キャラクター原案などでは寿々花等よりも控えめに見えたり、サラシについても本当かどうかは不明なので具体的にどの程度かは不明。
刀使として
流派は神道無念流、御刀は薄緑(吼丸)。真希自身は薄緑よりも吼丸と呼び親しんでいる。
一撃一撃が鋭く重く、親衛隊に所属するだけあって高い実力を誇り、並みの刀使とは別格の実力。
御前試合2連覇という栄光を手にするなど実績もあり、同じ親衛隊の寿々花や調査隊の指揮を任されている木寅ミルヤにも勝利している。
正統派な攻めにおいてはかなり強く作中で刀使同士による剣術での戦闘では圧倒し、苦戦する様子は見られない。
しかし、ある程度の実力がある相手との戦いでは不意打ちに弱い一面があるのか、アニメ最初の戦いでは自分とは戦っていなかった可奈美の投擲、二度目の戦いではS装備のパージ、漫画版ではねねといった奇襲からの逆転を許し、追い詰めていたにもかかわらず逃走を許したり敗北している。
そのため、視聴者からは後述するようにその強さに関しては懐疑的な声もある。が、第二部では数人がかりでも押されていたような巨大な荒魂を一撃で倒すなど、常人離れした芸当を披露する場面もある。
結局、相手との相性が悪さやメンタル面の脆さを考慮しても、間違いなく作中屈指の実力者の一人であることには違いない。
ノロによる強化も受けているが、その力のおかげか暗躍していたタギツヒメや、秘匿されていたタキリヒメの存在も感知できていた。作中の後半では結芽のようにノロの力を使わなくなったか、あるいは体内からノロが除去されたのか、いずれにせよ精神的な成長が上回ったためか、ドーピングに頼らずとも十二分の実力を発揮していた。
経歴
胎動編
親衛隊の任務に誇りを持ち、主である紫を襲撃した十条姫和(と逃亡を助けた衛藤可奈美)の追跡に執念を燃やす。
山中で可奈美と姫和を此花寿々花と共に追い詰めるが、2人のコンビネーションに翻弄され姫和の斬撃を食らって敗北してしまう。
その後は荒れた自分を寿々花に指摘されたのもあり、気持ちを落ち着かせようと1人になっていた。
実は折神親衛隊はいずれも荒神の源であるノロを身体に投与することでそれを自分の力にできる(要するに一種のドーピング)研究の被検体となっている(燕結芽は生命維持のみでノロそのもので戦闘力増強をしたわけではない)。
可奈美達が折神本家に乗り込んだ時は、前回の敗戦の教訓から寿々花と別々に行動、姫和と相まみえる事を選んだ、この戦いの中自身はまったく強いとは思っていないことを述べた。ノロの力を使いS装備の姫和を追い込んだかに見えたが、彼女の思わぬトリックプレーを食らったのが元で再び敗北してしまった。
益子薫と古波蔵エレンの後を追ったのはよかったが自分達を指揮していた紫が大荒魂タギツヒメであることに驚愕、タギツヒメに挑む可奈美達を見て立ちすくむ結果に終わる。
薫達の戦いの後で病状悪化のため死んだ結芽を荒魂にしてでも彼女を生き返らせようと考えたが、寿々花にはそれは彼女を二回死なせること・生き返ってもそれはもはや結芽ではないとして諌められた上、自分達にもはや人間としての生死は残されてないことを悔やむなど、軽率な思考が顕になることが目立った。後に寿々花にも言われるが、これも直情径行な考え方によるものだろう。
波瀾編
事件解決後に消息不明となったが、フードをまとった謎の刀使として荒魂討伐を行う。しかし、同じようにフードをまとった謎の刀使「姫」が各地でノロを強奪したため、同一犯のように認知されてしまう。太刀筋から可奈美と姫和、そして真庭紗南本部長には一方が彼女であることには気づいたが…。
実はかつての贖罪の気持ちから、差し違える覚悟で結芽のものと思われるイチゴ大福ネコのストラップと共に、タギツヒメを追っていた。が、タキリヒメを狙ってきたタギツヒメと交戦したことで可奈美や姫和と出くわし、紫や寿々花と再会することとなる。
タギツヒメが3体に分裂していたことを知り、結局周囲に混乱を与えたことを反省し、さらに寿々花に頬を打たれたことで自分の弱さを認めて、可奈美たちと合流する。
紫が監視しているイチキシマヒメとも対面し、自分達に荒魂した大元であったことと、その理由「人間と荒魂が融合することこそが幸せにつながる」という発想をしていることに憤りを隠せなかった。
説得を行ったものの夜見と袂を分かつことになり、過剰な摂取を続ける彼女を寿々花とのコンビネーションで打ち倒す。
その後消息不明となっていた夜見は、命を懸けて高津雪那を救出し死亡。その亡骸を弔っていた雪那を切り捨てることができず、夜見と心中するつもりだった雪那に「夜見の想いを無下にしないで欲しい」として彼女を救出した。
タギツヒメと可奈美、姫和が隠世に消えてから二か月後には寿々花と共に再び刀使の指揮を行っていた。
桜の下でイチゴ大福ネコのストラップを掲げ、寿々花の手を取り、「(夜見や結芽の分まで)強くなろう、一緒に」とかつてとは違う意思を伝える。ただし、ここでも寿々花が照れた様子を見せるのに怪訝な顔を見せるなど鈍感であった。
最後の御前試合決勝においては新たな親衛隊と思われる黒い制服を着てある2人の試合を観戦している。
刻みし一閃の燈火
とじとものメインストーリー第一部においては攻撃的な一面が目立つ。
好きなもの・ことの誇りある勝利に絡んでか、とじともでは強い刀使と1対1を望んだり、褒めたりとする一方で、弱い刀使とみなした場合は辛辣な言葉を浴びせている(もっとも美炎の欠点は他のキャラも指摘しているが)。
「弱者の分際で楯突くつもりか」との発言もあり、弱いと見なした刀使にはかなり厳しい態度を取る。
姫和や可奈美の追跡を部下を倒して邪魔した美炎たちを攻撃したり、山狩り最中に出会った時には本命の可奈美たちの前に腕慣らしをするなど、その姿はほぼ悪役(本来ストッパーを務めているはずの寿々花も真希の行動方針を支持している)。
おかげで美炎からの評価は、「上から目線で頭にくる」、「勘違い(調査隊としての活動中にたまたま可奈美たちと出会ったため協力していると思われた)で斬りかかってきたのに謝りもしない」、「荒魂の利用も目撃したので、更には『嘘つき』」とボロボロである。
胎動編、波瀾編序盤及びそれらと時系列を共有するとじとものメインストーリー第一部ではこのような点が目立つ。これはゲームシナリオを考えた段階で親衛隊は悪役として描く路線であったためで、スタッフもアニメより棘のある性格になっている自覚はあるという。キャラの違いを肯定的に受け取るのであれば、賊を野放しにする羽目になった苛立ちからくるものだったのかもしれない。実際本編でも山狩りの際は嬉々として「山狩りだ!」を宣言している辺り、本編でも棘を見せる面もゼロではなかった。
ただしアニメ放送後に公開された第二部以降はアニメのイメージにより近いキャラへと修正されており、アニメ版以上にその目的もはっきりとしていた。
とじともでは上記の通り、シリアスなメインストーリー第一部では美炎たちを見下す嫌味な人物だが、本筋とは異なるイベントや本人に迫る個別エピソードでは部下や親衛隊の仲間を大事にする優しい人物と、扱いが異なる。
さらにイベントではロールプレイングによる訓練だったとはいえノリノリで世界観を忠実に守ろうとしている(真希蔵を名乗ったり詳細な設定を考えたり)。逆に政治向けのイベントには気乗りしない様子。
個別エピソードにおいてかつて自分が率いた部隊から多数の負傷者を出し、壊滅を避けるために部隊を撤退、その怪我で一部の刀使は引退することになるという事態を引き起こしたことが判明する。
その一件が忘れられず、また、力不足を実感したこともあり、ノロの投与を決め、親衛隊への入隊を決めたことが語られた。
ゲーム内のサポートキャラのうち綿貫和美は真希に忠誠を誓っており、寿々花同様に側に立ちたいと考えてる。
しかし、寿々花信者とまで呼ばれる苗場和歌子からは寿々花と近い真希に対して嫉妬を覚えていると対照的。
また、隊の実力に余るミッションと隊長の経験不足から負傷し刀使を引退、技術科に入り後に舞草にも所属する笹野美也子というキャラクターがいるが彼女の一件が真希の一件と同じかは不明。
メインストーリー第二部のPVにおいてはタギツヒメの討伐に加え、死んだ結芽を取り戻せる可能性を模索するために放浪していた。合流後は確執のある瀬戸内智恵から敵愾心を抱かれているものの、結芽を救う手立てを持つ智恵の協力が必要なこともあって、智恵との対立を望まない姿勢が描かれた。
隠世にまで出向いて結芽を寿々花とともに蘇らせた後は、元親衛隊として刀剣類管理局に協力する、結果、タギツヒメ側についた夜見とは袂を分かつこととなるが、拒絶されてもなお夜見の身をあんじながら戦っていた。
やがて、夜見が雪那に心酔して行動していたことを真っ先に悟ると、限界まで力を行使していた夜見をこれ以上消耗させまいと奮戦し、かろうじて救出に成功する。
三周年イベント結芽の帰郷では家族構成が判明。両親に弟と妹がいるとのこと。なお、休暇で実家に帰る時の監視役として寿々花が同行することになった。
ネタ
ノロによるドーピングに頼ったり、自信のない発言の数々、タギツヒメを見て立ちすくむ等メンタル面の弱さが見られ、「ヘタレ」「第一席(笑)」扱いする視聴者もいた。
ただし、第一席は入隊順であるため強さは関係ないこと、刀使としての実力はむしろ強い扱いであり、一方で当人も「自分を強いと思ったことはない」と自嘲し、自分よりもずっと強い人間として紫や結芽を思い浮かべるなどもしている。これはどちらかと言えば、ただ第一席という肩書きが誤解された結果の扱いと言える。
そしてタギツヒメに騙されていたのは彼女だけではないこと(同じように誰かのための行動でも真希より大人で冷静な相楽学長が該当する)も考慮しておきたい。
もっとも、上記の通り彼女も成長している=未成熟な一面は意図的に演出された部分も多く、ある意味視聴者の反応は想定されているものとも言えるか。
また、波瀾編やドラマCD、とじともなどで寿々花に対するラブコメ主人公のような振る舞いが増えたので別のネタができたりもしている。
作中でも親衛隊では時にはその実直さをからかわれている様子も見られる。
関連タグ
犬吠埼風…制作会社が同じアニメの登場人物で、中の人が同じ。
千葉エリカ…こちらも中の人が同じ剣士キャラ。