研師見習いの服部達夫だ。やるからにはこの道で名を残すくらいの気持ちでいくぜ。
CV:柳コウヘイ
概要
アニメ「刀使ノ巫女」を原作としたソーシャルゲーム「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」に登場するキャラクター。
作中では、冒頭のストーリーから登場し、ゲーム版の主人公、安桜美炎が在籍する「美濃関学院」の高等部三年で、安桜の先輩として紹介され、安桜とは顔見知りの関係であることが明かされている。また、美濃関学院の中でも鍛冶科に在籍し、御刀の手入れや赤羽刀の研ぎ出しを学んでいる研師見習いの男子生徒であることが明記されている。
「伝統も大事だが科学などの最新技術も融合させるべきだ。」という、美濃関のなかでは長船女学園寄りの思想の持ち主で、美濃関へのコンピューター技術導入における、生徒側の旗振り役のひとり。シミュレーターを用いた戦術予想のほか、赤羽刀の分析を長船の技術チームに依頼したりするなど、幅広い分野に手を出している。日々、緑色のラインが入った白無地のTシャツと、上半身がはだけた緑色の作業着と軍手、茶色のベルトを着用している。
男性キャラクターとしての立ち位置
作中に登場する数少ない男性キャラクターとして、「リチャード・フリードマン」、「得賀健介」などと一緒にネタにされることも多い。
作中の扱い(キャラクター像)
伝統を守りつつ、人造砥石の開発や研ぎの工程を機械で行う「研ぎの機械化」の方法を模索するなど、真面目な研師としての姿勢も見られ、刀使の為の戦闘用シミュレーターの開発など、御刀以外での刀使へのサポートも見られる反面、鍛冶科の教師である田中先生や長船女学園の女生徒、瀬戸内智恵に対して恋愛感情を抱いている描写が見受けられたり、後輩である安桜から「変態」扱いされたり、異性への恋愛感情など、普通の男子高校生らしい一面も見られる。
そんな彼に対して思いを寄せる後輩の女生徒もおり、作中の男性キャラで唯一恋愛事情を覗えるキャラクターでもある。
また、ゲーム内のシステムである赤羽刀研磨(御刀再生)、御刀強化、合成、合祀強化などといったシステムを複数回こなすことによって彼の特別なエピソードが解禁される。
(解禁したエピソードは「刀使の記録」からいつでも閲覧可能)
ゲーム内での性能
現在メインメンバーとして部隊に編成はできないが、サポートメンバーとして実装されており、部隊のサポートとして編成し、任務で活躍させることができる。
余談だが、どのカードもスキル名は「研ぎ」に関係する言葉であり、彼の研ぎや御刀への情熱がうかがえる。また、入手方法もメンバー招集ガチャで比較的安易に入手でき、初心者がチュートリアル後のガチャで一枚は引くであろうカードでもある。
そんな彼のサポートの効果や性能、消費SPなどは、以下に示すとおりである。
(すべてスキルレベル1のときの効果。メンバー強化により、性能を上げる事が可能。)
服部達夫★3
スキル名「上級人造砥石」
消費SP 40
効果
①3ターンの間、後列の味方の致命率を+12%
②3ターンの間、美炎の攻勢を+48
服部達夫★2
スキル名「精密研磨」
消費SP 30
効果
①3ターンの間、後列の味方の致命率を+4%
服部達夫★1
スキル名「研ぎ直し」
消費SP 24
効果
①3ターンの間、後列の味方1体の攻勢を+12
二次創作やSNS上での扱い、ファン層による反応
意外とファン層にウケが良く、アニメ版の主人公・衛藤可奈美役の声優、本渡楓氏(通称えーで)も自信がMCを務めるラジオ内で「でもアイツイケメンだしな~」などの発言をしていることが知られている。
余談だが、男性キャラクターの中ではリチャード・フリードマンと共に、ファンアートを描かれることが多い。
また、彼がマイクロビキニを着用したイラストなど、「研師」の要素よりも「変態」方面ばかり取り上げられ、いじられることが多いのも事実である。
(後述のなりきりアカウントの存在により「なりきりアカで達夫が研師だと知ったわ」などと言われる原因の一つと考えられる。)
また、twitter上で#服部達夫と繋がりたい #とじとも服部部 #とじみこ達夫部などといったハッシュタグまで生まれ、彼の人気を物語っている。
twitterにおける「なりきりアカウント」の誕生
そんな彼だが、2019年、㋃にtwitter上に「服部達夫」を名乗るアカウントが現れた。
俗にいう「なりきりアカウント」だが、中の人が公益財団法人、日本美術刀剣保存協会に所属する現役の本職の研師であること、作中に登場する「折神家」のモデルになったと思われる「本阿弥家」の分家の人間であることが明かされ、twitter上で大きな話題と賛否両論を呼んだ。
(twitter上にて「本阿弥から分家した家の出。」、「本阿弥〇〇先生の折り紙じゃないか!ちょっと遠いが、中の人のご先祖様だ。」とツィートしており、Wikipediaによれば江戸時代には13の分家があり、そこから更に分派しているため、現代でも全国各地に本阿弥の人間が刀を生業にしている。とあり、彼の中の人はその中の一人であろう。)
ツィート内容だが、とじともゲーム内のガチャやランキングイベでの結果報告をはじめ。
本作、刀使ノ巫女に関連するゲーム、アニメ、コミカライズの作中に登場する御刀の実物や、作中に登場する御刀と同じ作者、同じ流派の刀工による作品など、実際の日本刀を交えた刀剣解説。
実例を交えた銃刀法の法律面や刀剣購入時のアドバイス、購入後の流れを解説するにとどまらず、twitterのDM機能などで刀剣鑑定や研磨見積もり、他の職人への仲介人役などを引き受けている。
(「顔や名前も分からないような相手に鑑定や研ぎなどの仕事を任せるのはいかがなものか?」と中の人本人は苦言を申しながらも「未来の愛刀家の育成の為。」として中の人個人の仕事として。
依頼を引き受ける前に中の人の身分を明かしてから依頼を引き受けている。と明かしている)
また、動画や文章などで研ぎの技法を(本人曰く、「秘伝などは除き、ネット上に公開されている範囲で」)公開したり、twitter上で活動する若手の職人にアドバイスをするなど、その活動は多岐にわたる。
「なりきりを超えた服部達夫」、「服部達夫が研師であることをなりきりアカで知った」、「研師として活動する真面目な達夫が見られるのはtwitterだけ」などといった、その存在を支持する旨のツィートが多々見られるが、非公式なりきりアカウントという性質上、その存在には賛否両論の声がある。