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青春の音が、響き合う――


概要編集

小学館のコミックアプリ「マンガワン」にて2017年4月25日から発表されているが、それと並行する格好で同じ小学館が運営する電子コミックサイト「裏サンデー」でも同年5月2日から掲載されている。

単行本は2023年4月時点で11巻までが刊行されている。

作者は阿久井真


バイオリンを中心としたオーケストラを題材とした作品であり、作者の阿久井は本作の構想を練るためにオーケストラ部が存在する千葉県の県立高校に取材を行っている。


2022年4月12日、アニメの構想が存在する事が明らかにされた。同年8月8日には具体的な放送時期などが発表された。

2023年4月9日から10月8日までNHKEテレで放送。監督は岸誠二、アニメーション制作は日本アニメーション

第1期シリーズの終了後、第2シリーズの製作が決定した。


あらすじ編集

バイオリニストであった父親の不倫に嫌気を感じてバイオリンを棄てた少年・青野一が、ひょんな事から再びバイオリンに手を取る。

バイオリンやクラッシック音楽から完全に足を洗うつもりで進学を決めていた公立高校にはオーケストラ部があったため、改めてそこを目指すことになり、一般入試でなんとか入学、バイオリンへの情熱を取り戻すべく一はそのオーケストラ部の門を叩いたのだった。


登場人物編集

1年生編集

主人公。とある事情によりバイオリンからしばらく離れていた。

パートは1stバイオリン。


主人公の中学からの同級生。バイオリンを一に教わることになる。

パートは2ndバイオリン。


天才的ヴァイオリニストの少年。

パートは1stバイオリン。


幼少期からバイオリンを習っている少女。小学生の頃にコンクールで一に出会っている。

パートは1stバイオリン。


気が強く律子とぶつかることが多い。

パートは2ndバイオリン。


人懐っこい性格の少年。佐伯とは同じ中学校出身で仲がいい。

パートはチェロ。


2,3年生編集

2年生。ダンス部とオーケストラ部を兼部しており、あまり練習には参加していない。

パートは1stバイオリン。

  • 立石真理

声 - 小原好美

青野達が入部したころのシンフォニックオーケストラ部部長。担当楽器はフルート。誕生日は8月18日。3年生。

原田と同じく整った顔立ちで、美人と言われている。チェロのパートリーダーを務めている高橋翼と仲が良く、「海に行きたいのに、受験勉強がある」などと愚痴をこぼす。フルートの実力はあまり良いとは言えず、度々指揮兼部顧問・鮎川広明に注意される。しかし自主練習を重ね、夏の発表会を十分な形で迎えて演奏を終え引退する。

  • 裾野姫子

声 - 金澤まい

シンフォニックオーケストラ部の2ndバイオリン次期パートリーダー。2年生。

しっかり者で面倒見が良く、食べることが大好きだが、オーディションでは非常に緊張するタイプ。

  • 佐久間優介

シンフォニックオーケストラ部の打楽器セクションリーダー。打楽器担当(夏の定期演奏会ではシンバル、秋のコンクールではティンパニ)。2年生。

几帳面な性格。立花の先代の北中管弦楽部の部長。初対面の青野に「嫌い」と言い放ち、歯に衣着せぬ言動で部員全体の痛いところを突きまくるなど、初登場時から嫌味キャラとして描かれる。しかし、嫌味な言動とは裏腹に物事の核心をつく指摘をするなど、他の部員には見せない積極的な面や信念があり実際はかなり頼れる先輩。自他ともに甘やかさないストイックな人物で、それがこうした形で表に出ている。青野も最初は彼に突っかかるが、その態度の裏に隠された本当の姿を知って、嫌な相手からちょっと苦手な相手へと変わる。同じ中学出身で部長の筒井とは仲が良い。立花は中学校時代からの後輩であり、原田もまた中学校時代からの先輩である。当時部が上手く行っていないことを知りながら引退したからもう口出しするのは辞めようと自分に言い訳し、舵取りに苦戦して孤立していった後輩(立花)を助けてやらなかったことを後悔しており、もう同じ過ちを繰り返さないと誓って今の態度になっている。甘党。

  • 筒井俊樹

シンフォニックオーケストラ部の次代部長。担当楽器はホルン。2年生。

佐久間とは仲が良く、中学校時代からの友人。優柔不断かつ優しい性格。中学校時代のオーケストラ部の出来事(立花の件)を機に部長になろうと決心する。文字の綺麗さやポスターの傾き具合を細かに気にするなどとても几帳面な部分がある。青野と同じく運動は苦手。

  • 滝本かよ

声 - 渕上舞

シンフォニックオーケストラ部の2ndヴァイオリンパートリーダー。当時の3年生引退を機に、1stヴァイオリンから異動する。2年生。

後輩の青野を気に入り、親密な態度をとる。2ndヴァイオリンの中での数少ない経験者。裾野・羽鳥とは食事などで一緒に過ごすなど仲が良い。

大学は医学部進学志望で、受験勉強と部活の両立に関して母親を納得させられなかった。熟慮の末、受験のため秋のコンクール終了後に部に籍を残したまま活動を休止する。

  • 東金梨香

シンフォニックオーケストラ部の管楽器セクションリーダー。担当楽器はトランペット。2年生。

青野を呼び捨てで言う、気が強い性格。佐久間に言わせると自分に甘い所がある。

  • 平良まりあ

シンフォニックオーケストラ部の部員。担当楽器はオーボエ。2年生。

明るい性格で絵を描くのが好き。原田の相方の次席奏者だった、3年生の町井美月と共に、青野と小桜の関係を気に掛けている。バッカナールでは序盤のオーボエのソロ部分を担当。

  • 篠崎加奈

声 - 鈴代紗弓

青野と秋音と同じ中学出身で、中学時代に小桜ハルをいじめていたグループの主犯格。基本的にクズな人物として描かれる。小桜を助けようと秋音はいじめから守ろうとするが、小桜は不登校となり最終的に転校したため、いじめから庇っていた秋音だけを標的にするようになり、秋音はそれに反発する態度を見せるなど幾度となくいざこざを起こし、二人の間には確執がある。高校入学後、小桜と街で再会した際に彼女を恐喝しようとするも青野に制止され、彼の強圧的な態度に気圧され(この時青野は佐久間ならどうするだろうか考え真似していた)撃退される。

  • 米沢千佳

声 - 前田佳織里

海幕高校オーケストラ部で青野達の先輩。2ndヴァイオリンのパートリーダー。3年生。

  • 柴田修

声 - 福島潤

海幕高校オーケストラ部で青野達の先輩。3年生。

  • 鮎川広明

声 - 小野大輔

オーケストラ部の顧問。海幕高校オーケストラ部OBであり、武田とは同期。当時はトランペットを担当していた。生徒のことをよく見ており、その指導も的確だが、自他ともに厳しい性格なため練習はとても難易度が高い。青野のことは音楽に携わる人間として当然経歴を知っており、武田に相談されて入学前から海幕に来る事も知っていたが、発破をかけるために当初はわざと知らない振りをして佐伯の名前だけ憶えているような態度をとっていた。

  • 武田先生

声 - 金子隼人

青野一と秋音律子が通っていた松戸市立中学校の教師。海幕高校オーケストラ部OBであり、鮎川とは同期である。人格者で面倒見が良い。青野と秋音にとって人生の転機を齎してくれた恩師。かつてコンクールを総なめしていた青野のヴァイオリンのファンで、彼の再起の切っ掛けになればと秋音と引き合わせたことで物語が始まる。


3年生。爽やかな見た目と優しい人格で人気がある。

パートは1stバイオリン、コンサートマスター。


その他編集

一の父親で世界的に有名な天才ヴァイオリニスト。

スキャンダル発覚により現在は海外にいる。

  • 青野の母親

声 - 斎藤千和

明るい人柄の女性。かつての夫である青野龍二の不倫相手の息子である佐伯の存在は知らない。約一年ぶりにヴァイオリンを手に取った息子のことを喜んでいる。ヴァイオリンの練習のため度々家を訪れるようになった秋音と意気投合し、彼女のことをかなり気に入っている。現在は何ら影を感じさせないが、青野の回想によると不倫報道の際は心ないマスコミの取材合戦で精神的に追い詰められかなり酷い状態だった模様。女手一つで家計を支えていたが、過労のため倒れてしまう。その際の一連の出来事で息子がオーケストラ部を辞めようと悩んでいたことは知っているが、異母兄弟の存在と二人が喧嘩して互いに壁を一つ乗り越えたことは知らされていない。

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