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世界鬼

せかいおに

「裏サンデー」にて連載されていた作品のひとつ。作者は岡部閏(おかべうる)
目次 [非表示]

曖昧さ回避

暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する怪人・ヒトツ鬼の一体。⇛世界鬼(ドンブラザーズ)


概要


-”鏡の国のアリス症候群”それは病気ではない。-


裏サンデーで連載されていた作品の一つ。

作者は一部で「怖すぎる」と話題になった漫画、「灯台女」の作者でもある岡部閏。

ダークな作風と巧妙な伏線に定評がある彼だが、この作品ではそれらがいかんなく発揮されている。

そしてそのダークさの中に、心温まるような場面やシリアスな笑いを誘うシュールなシーンが不意に出てくるのも特徴。


1話目から救いようのない陰惨な展開であり、異彩な雰囲気を放ちつつも裏サンデー内での人気はかなり低かった。

しかし、それまでの多くの伏線回収と共に、ある事実が明かされた第9話以降で評価が一転。

以降、裏サンデーで上位の人気をキープしている。


ストーリー

存在するはずのないものが、鏡に映って見える奇病「鏡の国のアリス症候群」。

主人公となる東雲あづまはその一人である。


ある日、常人には姿すら見えない怪物「世界鬼」が現れ町を破壊するも、突如何者かによって姿を消す。

一方であづまは6人の男女と共に「チェシャ鬼」と名乗る謎の存在により、鏡のように左右が反転する世界「ワンダーランド」へと召喚される。

そして先ほど姿を消した世界鬼があづまたちの前に現れた。

鏡の国のアリス症候群の患者とは、ワンダーランドで世界鬼達を殺すための戦士「アリス」だったのだ。


果たして世界鬼とは何者なのか、その目的は?

ワンダーランドとは何なのか?


チェシャ鬼がアリスたちに語りかける。

「同情する。もしも君たちを幸福と呼ぶのであれば、堕胎された胎児をも至幸の人生を送ったと、祝福しなければならない。」


登場人物

アリス及びその味方

東雲あづま(しののめあづま)

覚醒あづま

本作の主人公。中学2年の14歳だが、学校にはほとんど行っていないらしい。

非常に背が低く、作中ではよく小学生と間違えられる。

父親と死別しており、母親も行方不明である。

そのため叔父一家に引き取られているが、そこでは陰湿な虐待を受けている。

心を閉ざしているからなのか、言動自体も年齢の割に幼い。

「お母さんはどこにいるの?おしえて」

「おまえ、さっきから、うざい!!」


文鳥ちゃん

東雲あづまが買っている小鳥。

この作品のマスコット的存在でもある。

どう見てもインコだが、これはあづまに文鳥ちゃんをあげた人が鳥に詳しくなく、「文鳥だっけかな」と言ったためである。


チェシャ鬼(ちぇしゃおに)

鬼 対 鬼

ガンツあるいはコエムシのようなポジションのキャラクター。

東雲あづま含むアリスたちと、世界鬼をワンダーランドへ引き込んだ張本人である。

慇懃無礼な丁寧語で話し、世界鬼やワンダーランドに関する知識をアリスたちに授けるものの、なぜか忙しいらしく、多くを語らない。

世界鬼達とは敵対関係にあるようだが、その目的等はほとんどが謎に包まれている。

後に、複数個体が存在することが判明。「チェシャ鬼」とは役職名らしく、個別に本名がある模様。

「感服に値するな。この状況下でその沈着な態度を…」

「予め言っておくが、質疑応答の時間はない。」


宇藤耕太郎(うとうこうたろう)

レンズ部分に★のマークが入った特徴的なメガネをかけた青年。

冷静な振舞いをしつつも、感極まるとすぐに泣くという一面もある。

漫画に関わる仕事をしており、この作品そのものを漫画のテンプレになぞらえたメタ的な台詞が多い。

彼の台詞の中にも、他作品やそのキャラの名前が多数出てくる。

ある意味で読者の視点に一番近いキャラと言える。

「でも実はね「異世界漂流系」もこれらに匹敵する位の超王道ジャンルなんだ。」

DBの気みたいに、H×Hのオーラみたいに、マンキンの巫力みたいに、NARUTOのチャクラみたいに、ね!?」


大倉快人(おおくらかいと)

薬物中毒の元自衛官。現在は服役中。

大きな古傷があるスキンヘッドというインパクトのある外見で、たまに目がイッていることもある。

しかし薬物を除けば、強い正義感と弱者への慈しみを持つ心優しい人物で、他人ともフランクな態度で接する。

元自衛官なだけあって銃火器の知識が豊富であり、上記の性格も相まって非常に頼りになる人物である。

「敵兵確認!発射準備完了!!」

「アメ舐める?元気でるよ。」


足立輝(あだちてるき)

19歳のフリーター。髪を染めて髭を生やしており、一見気が強そうだが割とパニックになることが多い。

とは言うものの、個性的なキャラばかりのアリスたちの中では最も一般人らしい一般人である。

一応、世界鬼攻略の糸口をつかんだ人物なのだが、世界鬼が現れる度に毎回真っ先に攻撃を受けて戦闘不能に陥る様は、ある意味あづまよりかわいそうに思えなくもない。

「ここはどこなんだ!?あの手はなんなんだ!?」


佐伯咲希(さえきさき)

一般人ポジションその2。少し強引なところのある女性。

アリス症候群のせいで鏡面が見られないため、ルームシェア中の後輩に様々な面で依存している。

二夜目以降、その本性が大爆発し、後述の黒江共々大変なことになった。

「…だからってっ…なんで、私が命はらなきゃいけないの?」


黒江稔(くろえみのり)

長い黒髪が特徴的な女子高生。少しおどおどした振る舞いのおとなしい性格。

長い間「かわいいけど目立たないキャラ」の位置に甘んじていたが、突如ネタキャラとしての道を爆走し始めた。

「本当に……本当なんですね。昨夜の事…全部。」


瀬木ひじり(せきひじり)

眼光の鋭いイケメン。同じく冷静なキャラの宇藤と比べると、より冷たく苛烈な印象を受ける。

現実での立ち位置等一切不明で、なぜか初めてアリス達が集合した時からあづまの事を気にかけている。

「ちんたら走ってんなよ!潰されるぞ!」


海外のアリス

ペロ・バタグリア(ぺろ・ばたぐりあ)

49アルゼンチンの14歳の少年。上半身半裸に黒いパーカーを着た、やや露出度の高い格好をしている。同じ49アルゼンチン担当のチェシャ鬼であるスカップと一緒に初登場を果たす。身体に自らの血液でRIPという文字を書いている。

スカップ曰く、泣きながら戦うらしい。情緒不安定である。

「秤は僕の家族を、天へと放り投げた。」


星・朧朧(しん・ろーろー)

香港の14歳の少年。顔半分に傷跡があり、片方の髪にパンダがモチーフのアクセサリーを付けている。

また彼は御曹司であり、正義感が人一倍強い。14歳としてはやや老けた印象である。

「ようやく一矢報いる時が来たな!」


イヴ・ハートフィールド(いう゛・はーとふぃーるど)

アメリカの14歳の少女。長めのツインテールに生まれながらにして自力で呼吸が困難な状況にあり、常にガスマスクを着用している。片方の膝から下がなく、松葉杖を突いている。

ガスマスクはカッコイイから着用しているらしい。性格がひねくれている。

「MOTHER FUCKER!!!」


エリック・フロウ(えりっく・ふろう)

オーストラリアの14歳の少年。糸目のオールバックで、紐のついた麦わら帽子を首にかけている。

彼と目があったあづまは何故か恐怖心を抱いていた。

「一度言ってみたかったんだよね。この台詞。」


オリオン・ツァーツァリス(おりおん・つぁーつぁりす)

ギリシャの14歳の少年。担当チェシャ鬼はルッキョン。市松模様の帽子が印象的である。

常に読書をしている。イヴと同じく、性格がひねくれている。

「俺、留守番でもいいならそうしたいな。」


ゾフィ・クリスマン(ぞふぃ・くりすまん)

ドイツの14歳の少女。担当チェシャ鬼はジズ。ぱっつんの前髪と下まつげの長い閉じた目に、常にヘッドホンを付けている。

ヘッドホンからは"バイオロウキ"という神の声が聴こえてくるらしい。ジズ曰く、彼女が口を開けば話が悪い方に進むとのこと。

「これは純然たる希望なの。」


世界鬼

作中でアリスたちと戦うことになる正体不明の怪物たち。

いずれもサイケデリックなデザインをしており、ネーミングは読みが「〇かいおに」で統一されている。


奇怪鬼

奇怪鬼 in wonderland

寄り目の着ぐるみのような顔をした巨大な世界鬼。

腕と頭が胴体と分離している。

また、胴体には巨大な口があり、乳首の部分に目が存在する。

その巨体と怪力を活かした攻撃を行う。

一方、その正体は…


自戒鬼

自戒鬼 in wonderland

魔女のような姿をした世界鬼。

右手に持ったボールに電撃をため、それを上空の魔法陣のようなものに向けて発射しさらに増幅、それにより落雷を起こして攻撃する。

さらに左手に持つ剣を使った攻撃も行う。

ちなみにワンダーランド内では左右が反転しているため本来は右手と左手が逆であり、ワンダーランドの外に1ページだけ姿を現した際もそのことが確認できる。


境鬼

境鬼 in wonderland

SFチックな姿の世界鬼。

腰にあるアフターバーナーによる高速飛行が可能であり、両腕からの遠距離攻撃を得意とする。


老獪鬼

タコのような姿の世界鬼。

他者の生命エネルギーを糧に自身の強化を行う「融合種」であり、いわば寄生型。

第三夜までの世界鬼で唯一言葉を発する下りがある。


誓鬼

第四夜後に登場。とんがり帽子のような頭部が特徴。

規格外の容量(強さ)の世界鬼であり、その強大さは一般人にすら視認でき、ワンダーランドへの転送が困難なほど。

しっかりとした言葉遣いで会話ができ、時に重大な事実をアリスらに告げる。


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