概要
東雲あづま
12月9日生まれ
クラスの背の順は
圧倒的に最前列
――――単行本一巻より引用
岡部閏原作の漫画『世界鬼』の主人公。鏡の国のアリス症候群罹患者。
白いシャツの上から黒いワンピースを着用。
14歳の中学二年生。しかし内外面ともに幼く陰気で、不登校。
そのロリ具合は第一話「PROLOGUE_1」で、おまわりさんに小学生と間違われたほど。
また後述のある場面にて、見事な絶壁ぶりが見られる。
父親とは死別し、母親は失踪している。
引き取られた先の叔父夫婦の家で、家族全員から陰湿な虐待を受けており
心の支えはペットショップの店員から譲り受けた小鳥『文鳥ちゃん』と、行方不明の実母だった。
(が、前者の文鳥ちゃんは、第一話に「鳴き声がうるさい」という理由で従兄(大学二浪)に殺された。享年・生後三ヶ月の短い命であった。)
ちなみに叔父家族・東雲家があづまに振るった虐待内容は作中に出てきただけで
叔父・匡樹(マサキ):強姦、暴行
叔母・彩香(サヤカ):あづまにろくな食事をさせていない、(あづま曰く「一ヶ月ぶりのお米」の出る夕飯にて)味噌汁に虫の屍骸を混ぜる、包丁の背で殴る
従兄・浩樹(ヒロキ):先述の通り文鳥ちゃん殺害、それに激昂したあづまの顔面を殴る。その後もあづまが文鳥ちゃんの屍骸を持っていたことを知ると「あてつけか」と文鳥ちゃんの片羽を引き千切る。
従弟・かずや:子供相応レベルの残虐さによるいじめ(罵倒、暴行、冤罪、嘲笑)
という具合に基本を一通りクリアしている。
あづまの基礎身体能力は、性差があるとしても12歳のかずやにも負けるほど貧弱。
しかし、チェシャ鬼との遭遇以降――
作中の活躍
チェシャ鬼の手引きにより鏡の中の世界「ワンダーランド」へ引き込まれ、そこで異世界の怪物「世界鬼」と戦うことになったあづま。
序盤は他のアリス症候群患者(以下アリス)らに気遣われ守られていたため戦闘行動は殆どなし。
実体化の能力で文鳥ちゃん人形を作ったり、文鳥ちゃんを模した装飾つきのピストルを出して撃ってみたら反動が大きくてデコにぶつけたり、本で読んだ「はんよーしばくだん」を出そうとして出なくて瀬木ひじりに励ましと応援を貰ったりしていた。
本格的な活躍は三夜目より。
世界鬼との戦いの最大にして最悪のルール
「アリスが世界鬼を殺すと、現実世界でそのアリスと日常的に接している人間が死ぬ」ことが判明。
他のアリス達は身近な、親しい人々を失わないために世界鬼の殺害を忌避するが、あづまはそれを聞いた直後、現れた三体目の世界鬼を巨大戦斧で瞬殺する。
あづまの身近にいる人間は、あづまのことを虐待する叔父家族4人。
あづまは不登校気味のため学校の人々は関わりが薄く、
実母は失踪して久しくやはり「日常的に接している人間」には入らない。
実父も、ともだちの文鳥ちゃんもとっくに死んでいる。
つまりあづまは、他のアリス達のように親しい人間を失うリスクがない。
あづまが世界鬼を殺しても、死ぬのは憎い叔父家族だけだし、現実での死因はただの心停止で突然の病死にしかならないので罪に問われることもない。
しかもワンダーランドでは現実の貧弱さは関係ない、それどころかあづまの意思次第であづまの身体能力は強化される。
こうしてハンデがなくなり、デメリットがむしろ希望の手段となったあづまは、主人公らしからぬ陰惨な低スペ少女から一転して殺意溢れる獰猛な戦士と化す。
・世界鬼を殺すためなら自分の身も省みない
・他のアリス達は眼中にないどころか邪魔するようならぶっとばす
・現実に帰って従兄や叔母が死んだ日に満面のキラキラスマイル
・叔母が死んだ日、聴取に来た警察二人の目の前で「うれしすぎてもらしそう」(ていうか漏れてる)
とはっちゃける。
関連イラスト
関連タグ
文鳥ちゃん - ともだち。殺された後もあづまは文鳥ちゃんの屍骸をポケットに入れて持ち歩いている。
瀬木ひじり - なぜか初日からあづまをしきりに気にかけるイケメン。
足立輝 - 最近現実世界でも出会い、交流を持つ。