概要
BLUE GIANT(ブルージャイアント)とは、石塚真一による漫画作品で、作者が好きなジャズを題材としている。シリーズの発行部数は海外を含め2023年3月時点で約1100万部(※映画関連メディアによる発表)。
マンガ大賞2016で3位、第62回小学館漫画賞、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞など、前作の『岳』に引けを取らないほどのアワード受賞歴を持つ。
日本を舞台とした『BLUE GIANT』、ヨーロッパを舞台とした『BULE GIANT SUPREME』、アメリカを舞台とした『BLUE GIANT EXPLORER』と続き、2023年現在ではニューヨークを舞台とした『BLUE GIANT MOMENTUM』が始まっている。
2022年アニメ映画化が決定した。NUT制作で、2023年2月に放映された。
作品解説
サキソフォニストである主人公の宮本大が仲間と出会い、プロのジャズ奏者として目覚めていく話。最初の舞台は当時の編集の地元であった仙台であり、後に東京へと移った。そこで、ピアニスト志望の男に出会い、それと幼馴染でドラムを始めた男とメンバーを組み、一旦は成功を収めるが、ある事故をきっかけにメンバーは解散、それぞれの道を歩むことになる。
続編ではドイツが舞台となり、そこでそれぞれの国籍や経歴を持ったピアニスト、ベーシスト、パーカッショニスト兼ドラマーと出会い、ヨーロッパでセンセーションを巻き起こすが、最後はそれぞれの道を歩んでいくことになり、日本へ帰国。
そして、現在は日本時代の友人を追うため渡米、ジャズの本場とは異なるアメリカ(ジャズの本場はアメリカ中部)を横断し、世界一のサックス奏者となるため新たに出会った仲間とともにさらなる冒険に挑んでいる。
登場人物
- 宮本大(みやもと だい)
CV:山田裕貴
仙台市生まれの仙台市育ち。元はバスケットプレイヤーを志願していたが、身長差や能力の限界を感じ、高校から趣味で始めていたサックスに目覚め、荒削りながら力強い演奏を得意とし、その才能を発揮することになる。意外と腕っぷしは強い。高校時代は三輪舞という水泳部の女性と交際していたが、遠距離恋愛でジャズに没頭してしまったことで、お互い進展しないまま別れてしまう。
- 玉田俊二(たまだ しゅんじ)
CV:岡山天音
大の友人で、高校時代はサッカー部で、大学でもサッカーサークルを続けていた。東京に憧れ上京したが大と雪祈に影響を受け、ドラムを始めることになり、確実にメンバーの一員として成長を遂げていくようになる。
- 沢辺雪祈(さわべ ゆきのり)
CV:間宮祥太朗
大が東京のジャズハウスで出会った男で、やや老け顔だが長身の二枚目。長野県松本市出身で、実家はピアノ教室で4歳からピアノを続けてきたがジャズピアノを理解してもらえる仲間に恵まれずにいたため、最初はやや協調性に欠けていた。作曲センスも持っているがやや理屈っぽく考えるところがあり、自分らしさを追究しようとして自分を追い詰めてしまうこともしばしば。超然と振る舞い都会的な生活を謳歌しているようで、日夜警備員などバイトに明け暮れており、古いアパートに暮らしている。異性にはモテるが特定の誰かと付き合ってはいない。
『SUPPREME』でのNUMBER FIVEメンバー
- ハンナ・ペーターズ
ドイツ人女性ベーシスト。女性というだけで周囲に甘く見られていた。
- ブルーノ・カミンスキ
ポーランド人ピアニスト。気性が荒く、仲間の演奏にダメ出しばかりしていた。
- ラファエル・ボヌー
フランス人ドラマー兼パーカッショニスト。同国でジャズピアニストは珍しく、変わり者の烙印を押されていた。
『EXPLORER』でのDAI MIYAMOTO MOMENTUMメンバー
- アントニオ
アルバカーキで知り合ったメキシコ人ピアニスト。小柄だが気が強く、人を惹きつける演奏能力を持つ。至って真面目な性格であり、メンバーと対立することもしばしば。
- ゾッド
ニューオーリンズで知り合った黒人ドラマー。大柄な体格で非常に力強いドラミングを行うが、慎重派でもあり、過去の過ちや家族への思いからやや保守的になっていた部分もあった。ポーカーにハマっており、大との大勝負を演じ、彼の度胸と心意気に打たれメンバー入りを決意する。
- ジョー
ゾッドから紹介されたマイアミ在住の白人ベーシスト。弦と会話しているような、天才的な演奏能力を持っているが、極度のアルコール中毒者でもあったため、第一線から除け者にされていた。自己中心的だが、音楽に関しては誰よりも従順な一面があり、どんな曲調や作風でも合わせてしまう。