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S-最後の警官-

えすさいごのけいかん

『S-最後の警官-』とは、「ビッグコミック」にて連載された警察アクション漫画、及びそれを原作とするTBSテレビの日曜劇場である。
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概要編集

『S-最後の警官-』は、小学館発行の成年コミック誌「ビッグコミック」にて2009年2016年まで連載された。原作:小森陽一、作画:藤堂裕。単行本全20巻。

テレビドラマは、TBSにて2014年1月12日(日)より放送。

映画化もされ2015年8月29日に公開された。


ストーリー編集

どんな凶悪犯でも殺さずに確保することを信条とした、“NPS(エヌピーエス)”と呼ばれる警察の特殊部隊が極秘裏に創設された――。

NPSは、SATの機動力とSITの捜査力を併せ持ち、国内すべてを管轄とする警察庁直轄部隊。

さらに、既存の『S』と大きく異なるのは、彼らの目的が、犯人を生かしたままの『確保』だということ。

『National Police Safetyrescue』警察庁特殊急襲捜査班 通称“NPS”

そのNPSに、犯人を素手でぶん殴って止める、まっすぐな男がいた…!!

これは、“倒すための拳”ではなく、“守るための手”を持つ男の物語。


主要人物(TVドラマ)編集

神御蔵一號(かみくらいちご) / 演:向井理編集

NPS隊員で階級は巡査29歳。プロボクサーから警察官になった異色の経歴の持ち主。制服警官として交番に勤めていたときに起こった銃乱射事件をきっかけに、NPSの突1(突入第一班)として香椎にスカウトされた。ボクシング仕込みのパンチを武器に、素手で相手を制することを得意とする近接戦闘のスペシャリスト。明るくて人懐こくい性格であるが、実際の事件現場では断固たる態度で臨む。周囲の状況などを考えずに独断で飛び出すことも多々あるが、とっさの瞬発力と集中力に秀で、一瞬の状況判断で窮地を脱する天性の能力を持っている。


蘇我伊織(そがいおり) / 演:綾野剛編集

SAT隊員。巡査で29歳。かつては刑事志望で所轄署に配属されたが、射撃の腕前を買われ特殊訓練員となり、SATの狙撃手として大抜擢された、SAT随一のスナイパー。冷静沈着で、射撃待機態勢を何十時間でも維持できる集中力・耐久力を持ち、高い洞察力と格闘能力を持つ、SATの理想を体現しているような人物。


棟方ゆづる / 演:吹石一恵編集

一號の幼馴染。28歳小学生の頃から一號と兄妹同然で育った仲。小学生の頃、両親と一號と出かけた繁華街で通り魔事件にあい、両親が被害にあってしまう。犯人は逮捕の際に射殺。両親とともに、憎むべき存在をも同時に失い、なぜ愛する両親の命を奪ったことさえ犯人に問えないのかという苦悩を抱えて生きてきた。その苦しみを常に傍で見続けてくれた一號には言葉に表せない親愛の情を持っているが、兄妹に近い関係性から恋愛感情は封印している。元来明るい性格で、人の命を救いたいと看護師の道を選んだ。


NPS編集

神御蔵一號

前述の通り。


香椎秀樹 / 演:大森南朋編集

NPS隊長。41歳。階級は警視で、警察庁1の切れ者との呼び声も高く、NPSの初代隊長となる。普段は枯れた中年の雰囲気をかもし出しているが、統率力・洞察力に優れており、「人を信じてこその警察」という信念を元に、少数精鋭かつ個性派揃いの面々を指揮する、頼れる隊長。かつてSATに所属していたが、犯罪者に対する信念の違いから現在は袂を分かつ。個々の能力を活かしたチームプレーで事件の解決に臨む。


古橋誠二朗 / 演:池内博之編集

NPS小隊長。階級は警部補。34歳。情報収集能力に秀で、またFBIでの訓練経験もあるネゴシエイタースキルの持ち主。身体能力・隠密性も高く、水中からの奇襲・射撃などを得意とする。バツイチで、筋トレバカ。


速田仁 / 演:平山浩行編集

NPS副官。階級は警部。35歳。容姿・性格共にクールな、NPSのNo.2。表情を崩すことは滅多になく、ほとんどの人間に無愛想で近寄りがたい印象を与えるが、その胸の内に誰よりも強い警察官としての矜持を抱いている。元SIT所属の二輪部隊で追跡・尾行を務める走りのエキスパート。


梶尾竜一 / 演:高橋努編集

階級は巡査部長31歳。警察犬・ポインター3号を相棒とする追跡捜査のプロ。地味目で老け気味(本人は気にしている)の容姿から、変装も得意としており、潜伏犯の追跡・発見に高い実力を発揮する。自分の食事や負傷よりもポインター3号のことが気にかかるという犬好きだが、マザコンでもある。


ポインター3号編集

梶尾の相棒の警察犬。シェパード。


SAT編集

蘇我伊織編集

前述の通り。


中丸文夫 / 演:髙嶋政宏編集

SAT隊長で警視。45歳。「日本の治安の死守」を第一義とする特殊部隊SATを率いる、質実剛健な人物。蘇我を始めとするSAT隊員たちと絶大な信頼関係で結ばれ、自分たちが『この国の最後の砦』であると自負しているため、確保を目的とするNPSの設立に憤りを感じている。かつての部下・香椎が率いるNPSの信条を受け入れられないものの、作戦に対しては妥協せず実行する。


山中一郎 / 演:本宮泰風編集

SAT副官・警部。40歳。香椎がSATを辞めた後で副官になった。相手の行動、言葉を巧みに読み取り自分のペースに丸め込んでいく。作戦実行の際、作戦を立案し隊長・中丸の指示を冷静に実行するべくチームを率いる。


嵐悟 / 演:平山祐介編集

SAT突入1班の突1で警部補。38歳。豪快な性格で曲がった事を嫌い、命令された事を全力で尽くす。既婚者で子供もいるが、特殊部隊の定めでSATに所属していることは口外していない。


上野耕司 / 演:淵上泰史編集

SAT突入2班・巡査。26歳。SATが絶対の存在というエリート意識を持つ。チーム最年少ながら仕事、訓練に対しても絶対に後れを取るまいとしている。自信家でカッとなりやすいが、真面目な性格。


科学警察研究所編集

横川秋 / 演:土屋アンナ編集

警察庁科学警察研究所・研究主任。32歳。階級は警視。警察庁で知らぬ者のいない切れ者で、迷宮入り寸前の事件の手掛かりを次々と見つけ出し解決に導いた、凄腕のシークレットハンター。香椎とともに変わり者としても有名で、一號に興味を示す。

かつてはハーバード大学に留学し、世界一の経済学者を目指していたが、爆破テロに巻き込まれたことで志を新たにし、「直接人の命を守る」ため警察へ入庁する。香椎と中丸との間に秘められた関係を感じさせる。


まんぷく食堂・棟方ボクシングジム編集

棟方耕三 / 演:本田博太郎編集

ゆづるの祖父。72歳。「棟方ボクシングジム」会長で、一號のボクシングの師匠。息子夫婦を通り魔発砲事件で亡くし、親代わりとしてゆづるを育ててきた。性格は昔気質で頑固一徹。一號と顔を合わせると悪態ばかりつくが、心底では実の孫同様に一號を大切に思っている。


神御蔵花 / 演:朝加真由美編集

定食屋『まんぷく』の女将で一號の母。52歳。10数年前に夫を亡くし、幼い一號を母一人で育て上げた女丈夫。性格は豪快かつ天真爛漫、明るい性格と料理の腕前により町内の人気者。棟方家で食事を共にするなど家族同然の関係。一號の鈍感さにはらはらすることも?


霧山塾編集

霧山六郎 / 演:近藤正臣編集

元警察庁次長で現在は作家。68歳。日本警察の改革を密かに推し進める勉強会『霧山塾』の塾頭。警視庁に在籍していた頃、日本テロリストの要求に屈する現場に遭遇。その後、SATの前身となる特殊部隊設立に貢献したが、「人命の尊重。例え犯罪者と言えども」という警察法第二条の拡大解釈により、幾度となく煮え湯を飲まされた過去を持つ。警察を辞職した後『霧山塾』を立ち上げ、政界・財界・官界に働きかけ、警察庁長官の天城を動かしてNPSを設立させる。


天城光 / 演:菅原大吉編集

警察庁長官官房・審議官。51歳。SATを脱退した香椎に接触、NPSを作らせた。日本警察の改革を密かに推し進める勉強会『霧山塾』の塾生で、霧山六郎の腹心。「確保」を目的とするNPSを設立し、活躍を期待する一方、「日本の治安を守る最後の砦はSAT。そのことを国民に理解させなければならない」と考えている。


正木圭吾 / 演:オダギリジョー編集

M」と呼ばれる、謎の国際テロリスト。世界中の紛争、武器流通にも関わっている節があり、これまで武器を手にすることのなかったような者たちにまで殺傷力の高い武器をばらまいているが、真意は不明。NPS創設者である霧山六郎との繋がりが疑われるが、その実態は…


関連タグ編集

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