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転生王女と天才令嬢の魔法革命

てんせいおうじょとてんさいれいじょうのまほうかくめい

『転生王女と天才令嬢の魔法革命』とは、鴉ぴえろ氏によるライトノベル小説である。
目次 [非表示]

この魔法は、きっと、あなたの笑顔のために。

2人の少女が未来を切り開く、「転生×天才」魔法ファンタジー!


概要

2019年2月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始し、2020年6月に完結。現在は後日談が連載中。作者は鴉ぴえろ氏。公式略称は「転天」。

後に富士見ファンタジア文庫から書籍化。イラストはきさらぎゆり氏が担当。序盤はあまり違わなかったが、三巻以降からweb版から時系列などが大きく変更されている。

電撃マオウで漫画版が連載。南高春告氏が作画を担当。


魔法が使えない王女がある日前世の日本人の記憶を思い出し、科学の知識を利用して魔学(魔法科学)を提唱し、開発・研究に勤んでいたが、そこに王太子に婚約破棄された天才令嬢を助手として引き取り、魔学による革命を目指す異世界ファンタジー


作風

主人公は転生者ではあるが、転生の設定はあくまでこの世界に存在しない文明を持ち込むガジェットとしての役割であり、作者曰く転生以外で同じ物語へ持っていけるなら他の設定でも構わないとのこと。そのため転生以前の人格は一切設定されていない。


転生による影響はいい方向に機能するとは限らず、ある時は悩みの種にもなりうる。また、「革命」に至る道のりは地道な対話から始まる人脈開拓や人間関係の構築であったりする部分が多く、類稀なる力を持つ主人公でありながら「超人として牽引する物語」ではなく「常人としてすべきことを成す物語」であるのも特徴。

そういう意味ではかなりストイックな作風でもあり、それを支えているのが「多数の成熟した大人」であることも特筆点と言える。この影響か、Web版では様々な人物をそれぞれ主役にしたスピンオフエピソードがいくつも存在する。


したがって登場人物の多くが物語を通して「成長を続ける」のも本作の特色。一見するとチョイ役・やられ役に見える活動が実は伏線になっており後で思わぬ形にて紐解かれることも少なくない。第一印象で登場人物を判断すると、物語を読み進めるにつれてかなりの確率で評価を改めることになるだろう。

そして、人外などの脅威に対しては転生による知識で培った力を存分に発揮するバトルシーンが描かれていたり、その知識を力にするまでの「研究者」としての一面をかなり濃密に描いているなど、場面毎にかなり性質の異なる物語が組み込まれている。


魔力が当たり前に存在する世界でありながらその仕組みが系統立てて設定されていたりする点から、ハイファンタジーとしての色もかなり濃い。


導入

パレッティア王国の王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアはひょんな事から魔法使いに憧れていた日本人としての前世の記憶を思い出した。しかし、先天的に魔法が使えない体質だった彼女は、日本人の時に得た科学の知識を利用して魔法を疑似的に再現する学問である魔法科学、略して魔学を提唱し、夢に向かって周囲を振り回しながらも邁進するアニスフィアはやがて王国一の問題児として噂されるようになっていく。


そんな中、アニスフィアは天才令嬢と持て囃され、次期王妃と謳われたマゼンタ公爵令嬢、ユフィリア・マゼンタが弟で王太子のアルガルドに一方的な婚約破棄を突き付けられる場面に乱入してしまう。状況を掴んだアニスフィアは、ユフィリアを攫い陛下とユフィリアの父親のマゼンタ侯爵の前でユフィリアを助手にすると宣言する。


魔法に愛されず、それでも魔法を愛した王女様はどこに向かうのか!? 転生者である王女様によるドタバタ劇がここに始まる。


国家

  • パレッティア王国

物語の中心となる国家。

初代国王が大精霊と契約したとされ、貴族の殆どが魔法を使える理由に精霊との契約が関係しているとされている。反面それゆえに精霊に対する過度な神聖視や自分たち貴族に対する選民思想が蔓延しやすく、内政面で割とギリギリ。先王の代では市井にいる魔法が扱えるものを取り入れようとした結果、反発を招いて長子がクーデターを起こす事態にまでなっている。

魔力を持たずに生まれた子供は死産又は病死した事にされスラム街に捨てられる事が殆どで、平民に魔力持ちが生まれる理由に捨てられた子供の子孫で先祖返りにより覚醒した者が殆どだとされる。

資源豊富な環境に恵まれているため他国と争う必要が無く、人間社会は他者と協力する価値が必然的に重んじられている。またその資源量は魔物の生息地域とも近いことを意味するので、たびたび魔物の大量発生(スタンピード)に頭を悩ませている側面も。


  • アーイレン帝国

過去に周辺諸国を呑み込む拡大し続けていた国家。

以前はパレッティア王国を狙っていたが、実質貴族全員が魔法使いのパレッティア王国に進軍すれば返り討ちにされ逆に攻め滅ぼされる事を危惧した前皇帝は、国土拡大政策を辞め融和の道を選びパレッティア王国とは友好国の道を選んだ。

しかし、魔道具が開発された事およびパレッティア王国の内情が変化したことで、過激派が“パレッティア王国は進軍の準備をしている自衛の為にも攻め滅ぼすべきだ”と進軍の為の大義名分を盾に騒ぎ出しており、現皇帝は内乱を抑え込むのに頭を抱えてしまっている。


  • カンバス王国

パレッティア王国と山脈群を挟んで、反対側に位置する国家。

双方貿易が全く無く、精々が物々交換で行商人が交流する程度。国境沿いは樹海の為国民の一部は名前すら知らない者もいる程接触が無い実質上の鎖国状態の為謎だらけの王国でもある。


登場人物

ここ最近のrkgkまとめ

本作の主人公。愛称は「アニス」。

恐らく、特定屋も特定する事を諦める程の微々たる知識を引き継いだ転生者


ユフィリア・マゼンタ

本作のもう一人の主人公。愛称は「ユフィ」。


転生王女と天才令嬢の魔法革命

アニスフィアの専属の侍女。

アニスフィアとは姉妹のような絆で結ばれている。


レイニ・シアン

平民の母と男爵の父親の間に生まれた娘。

意図せず冒頭でユフィリアを追い詰めてしまう。


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アニスフィアの弟。ある種の元凶であり、同時に被害者。


ティルティ

アニスフィアの魔学研究を手伝っている呪いマニア。自分の魔法適性が原因で下手に使うと人格が汚染される体質の為実質上魔法を使えない。


アニスフィアとアスガルドの実父であり、パレッティア王国の現国王。

いまだ30代でありながら、パレッティア王国の内政問題やアニスフィアの魔学関連による心労から、白髪と皺が目立つ初老の男性にしか見えない苦労人。元々農業を好み王になれるともなろうとも思っていなかったが、先王の政策に反発した貴族たちを率いた長兄のクーデターを何とか抑えた結果、王として凡庸でありながら王の座に就く羽目になっている。

アニスフィアの魔学研究は国益につながることなどから認めているが、かつての自分と照らし合わせていることもあり、親友のグランツなどからは実はアニスフィアに似ていると思われている。実際漫画版ではリアクションがそっくり。


アニスフィアとアルガルドの実母であり、パレッティア王国の現王妃。夫とは同い年だが、彼とは対照的に少女と見間違われるほど若々しい外見。適応属性が風のみでありながら、その風魔法を極限まで鍛え上げた一騎当千の力量を持つ国内最強の一角。アニスフィアにとっていろいろな意味で頭の上がらない人。普段は外交に出ており、王宮にはあまり顔を見せない。


ユフィリアとカインドの実父。グランツ公爵家の現当主。

オルファンスとは違い年齢より若く見えるが、先王時代のクーデターを共に乗り越え、その前から親友でもある。立場上さすがに基本的に敬語だが、人がほかにいないときなどは砕けた会話もできる気の置けない関係。


ユフィリアとカインドの母親。


ユフィリアの弟。


レイニの実父。元々は平民の冒険者だったが、功績を上げ男爵の位を賜った。レイニの母親は彼が平民だった頃に付き合っていた女性であったが姿を消したため、孤児院にいたレイニを発見するまでは彼女との間に娘が生まれていた事実すら知らなかった。


ドラグスの妻で、レイニの義母。


平民でありながら類稀な技術を持つ鍛冶屋。気難しさから他のスタッフがおらず、また本人はかつての経験から貴族を恨んでいるが、アニスフィアにとっては分け隔てなく付き合える仲であり、ひとつの夢を追いかける共通点から、家族やユフィリアおよびティルティとは違う形で最大の理解者と言える。アニスフィアの魔学は彼の鍛冶技術に支えられているところが大きい。


婚約破棄騒動に関わった1人。アニスフィアから説得され、対話によって活路を開くことを教えられる。


  • マシュー・スプラウト

温和な人柄と冷徹な指揮官の顔を併せ持つ近衛騎士団長。アニスフィアにとっては良き相談役であり、人脈を広げる足がかりとしても重要な役割を果たす。ナヴルの父。


  • ガーク・ランプ

近衛騎士団員。冒険者時代に野外で活動していたアニスフィアを挑発するも返り討ちにされ、以後アニスフィアの強さに憧れて彼女に仕えるため入隊。頭を使うのが苦手であることを自覚しているが、だからこそ自分のやるべきことを決して迷わない冷静な判断を可能とする。


婚約破棄騒動に関わった1人。大商会の後継ぎだったのだが、騒動後に商会が没落して追われる身となり、冒険者ギルドに匿われていた。


  • モーリッツ・シャルトルーズ 声:八代拓

婚約破棄騒動に関わった1人。魔法省の長を務めるシャルトルーズ伯の息子。精霊信仰に篤く、その分特権階級の意識と執着が強い。


魔法省長官。一般には知られていない魔法体系を知るに至る。


  • ミゲル・グラファイト

魔法省に身を置く臨時スタッフ。明るく調子のいい態度だが、その素性は冷徹な代々諜報員の家系であり、常に国益のため一貫して動き、不穏な影があればたとえ王家の首を飛ばすことさえ厭わない。


  • ラング・ヴォルテール

魔法省の次代を担う優秀な若手。


  • プリシラ・ソーサラー

常に目を細めた笑みを浮かべる本心の読めない女性。仕事人としては極めて優秀。


  • シャルネ・パーシモン

領地が天災に見舞われて困窮してしまい、アニスフィアの魔学に救われる形となった女性。


  • マリオン・アンティ

アンティ伯爵家当主。魔法省のエリートだが、婚約者ハルフィスの魔法の腕が悪いため周囲からの圧力に悩んでいる。


  • ハルフィス・アンティ

アンティ伯夫人。魔法の腕が良くなかった為アニスフィアの魔学に活路を見出し、頭角を現す。仕事の要領はいいのだが、それゆえに抱え込みがち。


  • モニカ

アニスフィアの研究にあたり新しく迎え入れた女性。とあるきっかけで研究参加者が大勢押し寄せた結果、その面接を唯一通過した人物。とある理由で、個人的にどうしてもアニスフィアの傘下に入りたいと強く希望したとか。


  • ルークハイム・ヴァン・アーイレン

アーイレン帝国の現皇帝。先代の皇帝による領土拡大政策を転換させパレッティアとは交渉を望んでいるが、膨れ上がり過ぎた帝国内で噴出する過激派などを抑えるにはかなり苦労している様子。魔力に一切頼らない純粋な武人にして、それでいてパレッティアの強豪に比肩するほどの実力を持つ名君。


  • ファルガーナ・ルグ・アーイレン

ルークハイム皇帝の弟だが、親子ぐらいの年齢差がある。わけあって普段は帝国と距離を置き、冒険者として暮らしていることが多い。

他国へのギルドに忍び込むなど、ある意味アニスフィア以上の破天荒な活動をしている。


パレッティア王国にある大森林「黒の森」の奥地に隠遁していた精霊契約者。通称は「リュミ」。

アニメ版では彼女がナレーションを担当する(アニメ第1話のエンディングクレジットでは「ナレーション:釘宮理恵」と表記されているが、字幕放送では役名が「リュミエル」と表記される)。


  • サリア

辺境にある樹木に宿る精霊。カンバス王国内では禁忌の伝説とされており、近づく者はいない。


  • ソナタ

Web版のとあるエピソードに登場する、もう1人の「魔法が扱えない者」。


用語

魔法

「世界のあらゆる場所に存在する精霊に働きかけ、魔力を代価にし魔法を形とする。そして精霊と適合する魔力の性質があって、それが適性になる」

これが一般常識であり、精霊が神聖な存在であるとされる所以でもある。


精霊契約

「大精霊などの上位精霊との契約を交わし、力を借り受けたという伝説が貴族の始まりと言われている」神聖な儀式。

把握されている精霊契約者はただ一人だけとなっている。

現代で精霊契約を行う為の最低基準を満たした資格者はユフィリアただ一人とされる。


魔法省

精霊信仰の総本山。

元々は信仰活動が中心の宗教的存在だったが、かつての内乱解決に貢献したことで発言力が強まっている。基本的には王権には及ばないが、『精霊契約』についての資料は王族ですら魔法省の許可を貰わないと閲覧が出来ない。

信仰に重きを置きすぎる点と力が強まった影響で、価値観の停滞を招いており、民のことが視野に入っていない点も含めて、安定期に入った王国の斜陽化を招く原因になっている。必然、王族でありながら適正属性が無いアニスフィアとは犬猿の仲。


魔学

魔法を科学的に解明する事を目的にする学問。

当初はみんなの幸せを願って研究データを含め一般公開を行っていたが、“魔法モドキ”などと魔法省に言われ続けた為公表しない方針に転換した。又、解明の結果魔法で天変地異も起こす事が可能で有ると証明してしまっており、研究データは極秘扱いとなっている

莫大な魔力を持つアニスフィアと助手のユフィリアがその気になれば某ラノベの“戦略級魔法師”と同じ事が可能であり、その危険性を理解している為関係者たち皆は死んでも喋らない位の心構えをして研究をしている。

なお、魔法省の一部も魔学を認め始めるようになってきているが、“魔法モドキ”と揶揄し続けてきた事がたたって、魔法省には情報が一切流れないように情報統制が敷かれている


離宮

アニスフィア達が暮らしている所。

元々は子供を作る道具扱いしてくる男性貴族からアニスを守る為に両親により用意された避難所だったのだが、魔学の研究を始めてからは研究所としての存在感が強くなっている。なお、魔学の恩恵を一番受けており、ここだけ近代化が異常に進んでいる。魔学が非公開となった為、恩恵がここしか受けられなくなったのも大きいとされる。

アニスフィアが見つけだした(イリアやユフィリアのように)何等かの問題を抱えた女性の駆け込み寺的要素も持っている為、離宮に居る侍女たちの殆どがアニスフィアに保護された人々であり、実質上アニスフィアを心から慕う者たちだけで構成されている。


精霊石

「精霊が集まる場所で採集したり、高位精霊から贈られると言われてる精霊の力の結晶」

これが一般常識なのだが、その実態は精霊の化石化した死骸だと推測されている。


魔石

魔物が精霊を捕食・取り込み、体内で結晶化させて種族固有の力を高めた事で生み出される『変質した精霊石』。

いわば身体を失いはしたが魔物そのものと言って差し支えない。

生物がこれを取り込んだ場合はその生物を身体とするべく最適化されるため扱えるが、必然取り込んだ者はその魔石側に寄った体質へ変化する。

一方精霊石のような形で使おうとしても「魔物は精霊を食う」という性質があるため、普通の魔法どころか一般的な魔学の技術とも相性は極め付けに悪く、本格的な研究は長らく棚上げされている。


魔道具

魔学の原理に基づいて作られた、魔法を扱えない者でも魔力を科学的に活用して魔法を発現できる道具。

誰でも扱える分、道具ごとに機能が限定されている。

  • マナ・ブレイド

剣の付けに精霊石が埋め込まれた魔法の剣。

魔力を込める事で刀身が形成される。Web版原作では刀身がないが、コミカライズ版やアニメ版では短剣のような刀身が存在する。

イメージ的にライトセーバービームサーベルのような物。

柄の先端の装飾品はリミッターになっており、普段は剣がアニスフィア自身の魔力に耐えられる程度の出力しか出せないが、リミッターを解除してアニスフィアの膨大な魔力を注ぎ込めば、ドラゴンの魔法障壁を傷つける事も可能な切れ味になる。

魔法を斬ることも可能な反面、物理衝撃に弱く、精霊石が急激に磨耗して破壊されれば使い物にならなくなる。


  • マナ・シールド

マナ・ブレイドの盾版。

腕輪の形をしている魔法世界版ビームシールド

アニスフィアの魔力であれば、ドラゴンブレスに数秒だが耐えられる。

親(国王)からは、鎧化出来ないかとオーダーが出ているが、可動域の干渉問題が在るうえ全身を覆うには精霊石の出力が不足するため実用化には至っていない。


因みにマナ・ブレイド及びマナ・シールドは“信頼のおける王宮の侍女達”と国王は護身具として密かに身に着けている。


アニスフィアがユフィリアの為に作った一品物の剣。

「虹」という名の剣 名前の由来はユフィリアの魔法が虹色のように美しかったから。

作中での登場は非常に早いが、その中身は魔学を志した時から現在まで積み上げた12年におよぶ知識の集大成。

マナ・ブレイドをベースに、およそ魔法に関する機能を一振りの剣に可能な限り詰め込んだロマンの塊。それだけなら夢想の産物に過ぎなかったのだが、ユフィリアという適正者が来たことで本格製作がされた。

ユフィリアが嗜む剣術を考慮し、レイピアのような形状になっている。

アニスフィア曰く

「刀身は精霊石を練り混ぜた魔力導体に! 接合して精霊石を埋め込んだ事で魔力伝導率を向上! 試してみないとわからないけれど、刀身に属性付与をする補助が可能! 更に魔杖のように魔法の媒体としても使用可能! 魔剣と魔杖、両方の機能を有する奇跡の融合剣!」

との事

ユフィリアが実際に魔杖としてテストした際、杖として規格外の性能で有ると驚いている。


  • セレスティアル

ユフィリアがトマスに特別発注したアニスフィア専用のマナ・ブレイド

「空」という名の剣 名前の由来はアルカンシェルに近い名前にしたい事、アニスフィアが空を飛ぶ姿に心動かされたから。

ユフィリアの助言で「魔法使い」として確固たる自信を持ったアニスフィアにとって、魔法を使う道具の延長線ではなく武器というコンセプトで作ったもの。

アニスフィアの莫大な魔力にドラゴンの魔石の力を重ねがけした最大出力にも耐えきれる耐久性を持っており、マナ・ブレイドの弱点であった耐衝撃性能も限界まで強化され、刀身がしっかり有る事から魔力が切れても身を守る用途に使える汎用性がある。

アルカンシェルの技術の応用で刀身に限界まで精霊石を練り混ぜてある為魔杖としてもアルカンシェルと同じく規格外となっている。

魔法世界版斬鉄剣のような存在で、試運転を兼ねた実戦では余りのじゃじゃ馬ぶりに困惑したうえ、その異常な切れ味にドン引きしてしまっている。

魔法の天才令嬢に贈られた魔学の知識の結晶と言えるアルカンシェル

魔学の天才王女に贈られた魔法の知識の結晶と言えるセレスティアル

正にセレスティアルはユフィリアのアルカンシェルと対の剣と言える存在となっている。


  • 魔薬

魔石を主原料とした身体強化薬。ティルティとの共同製作品。

『気が昂る・理性の枷が外れる』という"副作用"が存在している。

コミカライズ版では『スゴイ効く MAYAKU』という文面付きで描かれており、

アニメでは第一話の時点で登場している。なお登場時に、「ちょっと気分がハイになってちょ~っと依存性がある」と言っており、読者が予想している名前の由来に近寄った性質になっていると思われる。

魔学における闇の側面を象徴する代物であり、その危険性を理解している両者は口外無用としている。


  • “架空式・竜魔心臓”(ドラゴン・ハート)

ドラゴンの魔石を顔料として背中に刺青という形で刻み込んだ魔法陣

魔薬と違って投与する必要が無く、魔力を刻印に注ぐだけで身体強化を始めとした魔法の恩恵を受けられるようになる(なお、反動が強く発動後アニスは長期療養を余儀なくされている)。

魔力を込めていない時でも、精神干渉系魔法などをクシャミなどの形で自動的に無力化する性質が有る。ただ、魔石との相性の問題から、アニスフィアの様に魔石の持ち主から呪いという祝福を授からないと拒絶反応が出ると思われる。

なお、コミカライズ版では施術が行われたと思わしき描写止まりとなっているが、アニメでは施術風景と術後の様子が描かれている。


  • ケラヴノス

扱いの難しかった魔石を初めて実用化させた魔石武器。

魔学に携わる協力者が多数現れたことで発想が広がり辿り着けた代物。

魔石を魔法の媒体として使おうとしても、魔力自体が魔石(魔物)のそれに置き換えられるので、好きに扱えないうえ制御も困難であるが、弓矢という形で魔力を即座に放出することで体内に魔物の魔力を溜め込む必要がないことから、魔石のデメリットを克服した。


  • フラムゼーレ

身体に炎と熱気を纏う機能のみを搭載した一点物の魔石武器。

極めてシンプルな性能であるため、そのポテンシャルは使い手の身体能力に全面的に依存するが、その分使い手が強ければ強いほど単純にその者の戦闘能力を文字通り爆発的に底上げする。


  • シュネルヴィント

エアカッターを放つ機能を盛り込んだ魔石武器。

魔法を得手とする者にとって、剣を振るうというたった1つの動作で生まれる「隙」を、逆に風の刃放出という「追加の一手」に変えることができるため騎士との相性が非常によく、また使い手が多いエアカッターを風適正がなくても自在に扱える点からも重宝する。


  • ?????(ネタバレあり)

とある者が所有することになった一点物のマナ・ブレイド。

短剣状の刀身を持ち、マナ・ブレイドとしての用途もこなすが、その本領は「癒し」と「護り」。

主と認識した者に対して、怪我を負えば治癒魔法が自動で発動し、攻撃を向けられれば魔法障壁が張られる。


飛行用魔道具

パレッティア王国においては、飛行という行為そのものが当初価値を見出されていなかった。

活動領域がそれほど広くないため空中を移動領域として活用する価値が低いほか、外敵が空からやってきても魔法による地対空戦法で撃墜すればいいからである。

したがって「飛行」を「魔学で技術導入」するという二重の意味で、転生知識による産物の極致と言える。

  • 魔女箒

風の精霊石を推進源とした“空飛ぶほうき”

アニスフィアの完全な趣味の為に作られた為乗り心地などは一切配慮されていない。

試作段階の為ごくたまに出力が不安定になり制御不能の暴走を起こしてしまう事がある。

アニメにて手を掲げる事で全自動で手元に飛んでくる機能が搭載されている事が判明した。


  • エアドラちゃん

モーターボート型の乗り物で推進源はジェットエンジンのような物

動力及び機体がドラゴンの素材で作られている。

ドラゴンという最高級素材だけで構成されている為、飛行用魔道具版コンコルドといえる存在。

Web版とそれ以外でやや管理が異なる。


  • エアバイク

“エアドラちゃん”の運用データを元に安価な素材で量産化に成功した飛行用魔道具。

名前の通りバイク型で馬より早い。


魔学魔法(仮称)

魔学によって生み出された人口の魔法「精霊魔法」と違い、理論を構成してから発動させる為書面化が可能となっており、再現性が非常に高く条件が揃えばだれでも使う事が可能な魔法となっている。


  • 定義(非公開)

アニスが敵との戦闘や魔物狩りの際に行使する戦闘術。自身の脳をコンピューターと定義し、自我や感情などの処理を最低又は停止させ、空いた処理スペースを戦闘用思考に全振りする事で疑似的なゾーンに入り、自身を殺戮マシンのようにする奥義。目標達成するまで戦闘用疑似人格(一種の自己催眠)に移行している為原則解除されない。


  • 〇〇〇〇(極秘)

ユフィリアが魔学の知識を元に発明した究極の精霊魔法

精霊を使って“架空式・竜魔心臓”(ドラゴン・ハート)を再現した物の為、規格外の力を発動させるが、行使した際に「ドラゴン・ハート」と比較にならない程の反動に襲われた事と、その威力が強大過ぎた事から極秘扱いにする事となる。


  • ×××(永久封印)

上記の魔学魔法を元にアニスフィアが行使した禁断の魔学魔法で“架空式・竜魔心臓”の本来の力を発揮する魔法。

そのあまりにも危険な効果と行使するのに命がけなうえ、反動まで上記の魔法とそっくりでしかも、倫理的に問題だらけな事から理論の存在すら抹消・永久封印処置がされる事となる


  • アルカンシェル

マナ・ブレード『アルカンシェル』にユフィリアの全ての属性の魔法を込めて放つ

全属性乗せ魔法でユフィリアの最大攻撃魔法

虹色に輝き蝶々の様な形の魔法となっている。

因みに、する事で精霊魔法』はこの魔法を行使している最中に偶発的に行使した物で、リュミエルに指摘されるまで当人たちは気づいておらず、事実を知ったあとは大混乱となる。


書籍情報

  • 小説版

ファンタジア文庫

1巻:2020年1月18日発売

2巻:2020年5月20日発売

3巻:2021年1月20日発売

4巻:2021年8月20日発売

5巻:2022年8月20日発売

6巻:2023年1月20日発売

7巻:2023年7月20日発売

  • コミック版

電撃コミックスNEXT

1巻:2021年1月27日発売

2巻:2021年8月27日発売

3巻:2022年2月10日発売

4巻:2022年8月26日発売

5巻:2023年3月27日発売


アニメ

2023年1月から3月にかけてAT-XTOKYOMXBS11テレビ愛知関西テレビにて放送された。


スタッフ

監督玉木慎吾
シリーズ構成渡航
キャラクターデザイン井出直美
音楽日向萌
アニメーション制作ディオメディア

主題歌

OP曲:花たんアルカンシェル

作詞曲:doriko


ED曲:千本木彩花、石見舞菜香「Only for you

作詞曲:馬渕直純

※5話まではエンディング画面に『パカパカ』が多用されているシーンが有る為、ポケモンショックに注意。6話からは修正が入った模様。


関連動画

PV第1弾


PV第2弾


PV第3弾


番宣SPOT①


番宣SPOT②


転天ちゃんねる


関連イラスト

センシティブな作品転生王女と天才令嬢の魔法革命2

転生王女と天才令嬢の魔法革命転生王女と天才令嬢の魔法革命6


関連タグ

小説家になろう 富士見ファンタジア文庫 電撃マオウ 2023年冬アニメ 百合

転天:略称

ユフィアニ:カップリングタグ


スパイ教室:同時期にアニメ化された同じラノベレーベルによる作品。百合要素も含まれている。

処刑少女の生きる道:昨年アニメ化された百合ファンタジーラノベ。

今夜すきやきだよ:同時期にテレビ東京系列で放送が始まった漫画原作ドラマ。こちらは舞台が現代の日本といった違いはあれど「2人の女性が主役」「片方の主役が婚約者だった相手から婚約破棄を言い渡される」「お互いの得意不得意の分野の歯車が噛み合ってコンビを組む」など、共通事項がちらほら見られる。


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外部リンク

小説家になろう

コミカライズ

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