概要
歌劇(左記タグの一般的な説明より、もっと直接的にこちらに近い)に打ち込む少女たちの姿を描いたミュージカル漫画。
当初は『ジャンプ改』(集英社)にて「かげきしょうじょ!」のタイトルで連載されていたが、同誌休刊に伴い『MELODY』(白泉社)に移籍し、タイトルのビックリマークが1つ増えた。
単行本は花とゆめコミックスから発売されている。
2024年2月時点で既刊は14巻。
ジャンプ改版全2巻も『かげきしょうじょ!!シーズンゼロ』と改題して発売済。
電子書籍では上下巻、紙の単行本なら分厚く1巻。
そのため、今から読む人は『シーズンゼロ』から読むことを推奨する。
登場人物
紅華歌劇音楽学校100期生
渡辺さらさ(CV:千本木彩花、舞台版第1章、第2章:志田音々)
奈良田愛(CV:花守ゆみり、舞台版第1章:二瓶有加、第2章:小越春花(NGT48))
城田美波(CV:河瀬茉希)
100期副委員長(予科・本科とも)。
文化祭の余興ではロミオを演じた。
浜田麻美(CV:神戸光歩)
100期生の中では3位の成績をおさめる。
文化祭の余興ではジュリエットの乳母を演じた。
増田恵
愛称はマッスーで明るいいじられキャラ。
聖と同じ高校出身で自身が持ってた紅華画報という雑誌を拾ってもらったことがある。
紅華歌劇音楽学校99期生
中山リサ(CV:小松未可子、舞台版第1章:石井陽菜、第2章:三田美吹)
99期委員長であだ名はタケ。
歌劇団入団後の芸名は朝霧涼。
早川陽菜乃(CV:神戸光歩)
ミュージカルが好きで紅華に行けば早くから一流の講師陣より沢山教えてもらえるからと入学した。
紅華を辞めたら劇団颯に行くつもりであることをリサに打ち明けた。
歌劇団入団後の芸名は美海しずく。
紅華歌劇音楽学校101期生
伊賀エレナ
中3受験で合格し、入学した。
歴史ある大企業、伊賀グループの娘でお嬢様学校である聖クラリス女学院出身。
澄栖杏
高3受験で合格した、さらさよりも年上の後輩。
イギリスの血を引くクォーター。
あだ名はジークフリード王子。
紅華歌劇団関係者
城花るり(CV:古賀葵)
冬組娘役トップ。
朝比奈琉(CV:内海安希子)
春組男役トップスター。
白木ユリナ
春組娘役トップ。
獅子戸槇
春組2番手男役。
風谷藍路
春組3番手男役。
椎名礼央(CV:斎賀みつき)
夏組男役トップスター。
美月圭人(CV:岸本望)
秋組男役トップスター。
龍崎まりあ
秋組娘役トップ。
専科
櫻丘みやじ
元冬組男役トップスター。
戦後紅華歌劇団を復活させた立役者でもあり、少年時代の国広に台本をあげ、彼を脚本演出家へと導いた。
一条明羽(CV:森なな子)
紅華歌劇団の理事も兼任している。
元男役トップスターでさらさが祖母と幼い頃に見た舞台ではオスカルを演じていた。
野原ミレイ(CV:天野由梨)
元娘役トップ。
天然でうっかりなところもあるが所作の優雅さで定評がある。
かつてジュリエットを演じたことがあり、沢田姉妹の憧れである。
OG
風花颯
里美星の前の冬組男役トップスター。
ロミオとジュリエットで退団。
さらさ達が入学して初めての観劇日で観た演目である。
音楽学校講師・職員陣
演劇(主に理論)担当でさらさ達A組の担任。
かつてミュージカル劇団「颯」に所属し絶大な人気を博していたが、奈落に転落する事故で足が不自由になり、引退。
あだ名のファントムは彼の当たり役からである。
愛の叔父でバレエ講師。
恋愛対象は男性で同僚講師の小野寺曰く、失恋すると面倒くさい。
上品な口調で繊細な声楽講師。
タップダンス講師で歯に衣を着せずものをいうため、生徒から恐れられている。
桐島文子(CV:鈴木れい子)
日本舞踊の講師。
さらさの踏み出しを見て、その才能を見抜いた。
歌劇団OGで文化史講師。
安道を講師にスカウトした張本人であり、100期生入学試験でさらさを強く推した。
高木一夫(CV:麻生智久)
演劇(主に実技)を担当。
普段は物腰柔らかだが、演出家モードになると豹変しかなり厳しい。
安道曰く自身の現役時代に台本が飛んできたこともある。
大泉晴彦(CV:上別府仁資)
音楽学校教頭。
おおらかな性格で安道を紅華へスカウトしたもう一人の人物。
国広茂登
音楽学校名誉教授。
現在も本科生の授業を週2で受け持っている。
穴井一尉(CV:若本規夫)
新入生ガイダンスで集団訓練を指導している伊丹駐屯所の自衛官。キャラが濃く、教頭曰く愉快な男。
寮母(CV:八百屋杏)
生徒たちの世話を焼く母親的存在。
寮の食事だけでなく、生徒たちのお弁当も作っている。
水野信実
さらさ達100期生の卒業公演の指導を担当することになった人物。
通例で初演の演出担当が卒業公演の演出を担当するが、初演を担当した父は既に亡くなっており、娘である彼女が代わりに務めることになった。
安道とはかつての役者仲間であり、役者から演出家への転向も安道の発言がきっかけである。
白川家
白川暁也(CV:高梨謙吾、幼少期:山村響、舞台版第2章:結城伽寿也)
十五代目白川歌鷗(CV:麦人)
本名は丁嵐英雄。
幸恵の夫で志織とさらさの実父(であるがさらさは事実を知らない)。
美里屋一門宗家の当主である。
本名は清水真和。
志織の夫でもある。
白川家の血筋ではないが芸達者で大河ドラマ等でも活躍している。
さらさによく赤いバラを送っている。
歌鷗の妻で志織の母。
幼かったさらさに「どんなに筋がよかろうと歌舞伎役者には絶対なれない」と言ってしまい、後悔の念にさらされている。
白川巴(CV:今泉葉子)
歌鷗の妹で志織の叔母。
暁也やさらさに日本舞踊を教えた。
丁嵐志織
さらさの異母姉。
煌三郎と結婚したため、現在の苗字は清水。
さらさを陰から支えている一人でさらさが学生生活を送るための資金提供を健の許可を得てしている。
丁嵐玲奈(CV:河瀬茉希)
暁也の母で辰彦の妻。
丁嵐辰彦
暁也の父で歌鷗とは従兄弟。
早くに歌舞伎役者を引退しており、現在は洋食店を経営。
丈ノ介
暁也の美里屋の先輩。
幼い頃は意地悪もしたが、年がたつにつれて仲良くなった。
白川福ニ郎
美里屋一番の古株。
志織をかわいがっていたが、煌三郎との結婚を勧めた後、体調不良で急逝した。
音楽学校生の家族
渡辺家
渡辺健(CV:中博史舞台版第2章:中川晴樹(ヨーロッパ企画))
さらさの祖父。
小さい頃からさらさの面倒を見てきた。
畳屋を営んでいる。
渡辺美代子(CV:平野文)
さらさの祖母。
さらさに紅華歌劇団のことを教えた。
さらさが小さい頃に亡くなっている。
渡辺えつこ
さらさの母。
デザイナーをしており、さらさを未婚で出産した。
夢をかなえるため、さらさを連れて海外で生活しようとしたが、美代子から反対にあい、さらさを置いて単身で海外へ渡った。
仕事が忙しく日本にあまり帰ってこない。
奈良田家
愛の母で太一の姉。
女優をしている。
星野家
星野静(CV:前田真里)
薫の祖母で紅華歌劇団では「星野マリ」として春の白雪姫と謳われる娘役トップであった。
星野由紀子(CV:森なな子)
薫の母で静の娘。
紅華歌劇団OGで歌の上手い娘役「白鳳美雪」として活躍していた。
山田家
山田清子
山田彩子の姉。
彩子が合格した時には誰よりも喜んでくれた。
杉本家
杉本弦
紗和の弟で12歳。
バレエダンサーを目指しており、奈良田太一の大ファンである。
伊賀家
伊賀瑠衣
伊賀兄妹の長兄。
芸術には疎いがビジネス的な意味で歌舞伎役者の後援会をやっている。
伊賀呂威
伊賀兄妹の次兄。
兄妹の中で唯一家にいてデイトレードをやっている。
伊賀圭
伊賀兄妹の三兄。
アメリカ在住。
伊賀礼
伊賀兄妹の四兄。
モナコ公国在住。
JPX48関係者
小園桃(CV及び舞台版第2章:逢田梨香子)
JPXのセンター。
最新の総選挙では2位。
森川ゆら
紅華をモデルにした連続ドラマ「虹色ステップ」の主人公、早乙女文を演じることになった。
横川亜香利
最新の総選挙で桃を破って1位になった。
桃曰く真面目でいい子。
その他の人物
愛のJPX卒業の引き金になってしまった人物。
愛を知る以前は引きこもりだったが、存在を知ったことで外に出て活動したり、オタク仲間が出来た。
ある時の握手会で愛の手を握ったところ、愛の男性恐怖症が発動してしまった。
自分のせいだと思って謝りたく神戸にやって来た所でさらさ達と知り合う。
愛が行方不明になった際は情報を活かして居場所を突き止めた。
さらさからの呼ばれ方はニートさん→、ストーカーさん→、キモオタさんと変遷していった。
辻陸斗(CV:畠中祐)
薫の夏休み編に出てきた高校生。
高校野球で甲子園を目指しているがメンタルが弱い。
兄・海斗がプロ野球選手でそのプレッシャーもあってであった。
バス停にいた薫に声を掛け、お互いに想いを寄せるが、花火大会デートで境遇が似ていると思って薫を哀れんだ失言をしたため関係が拗れ、二人の関係は終わってしまった。
後に高校野球県予選の決勝に進み、逆転サヨナラで甲子園出場の切符を手にした。
その様子が町のテレビに映っており、薫はかじりつくように見て、涙を流しながら喜んだ。
バス停の待合所にお礼を書いた紙が貼られた画像がSNSで拡散され、進学後も野球を続けていることが判明した。
チョ子(CV:雨宮天)
聖の友人でクラスメイト。
悠太(CV:村瀬歩)
聖の友人でJPXヲタ仲間である。
樹
聖の友人でクラスメイト、そしてJPXヲタ仲間である。
平山琢也(CV:高塚智人)
彩子の高校の同級生で想いを寄せていた人物。
お人好しで矢野に告白するも振られてしまう。
彩子の高校の同級生で親友。
いわゆるサークルクラッシャーとされており、他の女子からは嫌われていた。
彩子に告白するも気づかれずに終わってしまった。
寺沢樹音
志織が所属してたガラパゴスヘヴンのメンバーでメジャーデビューが決まった後、ギター担当だった志織を振った。
海宝竜美
エレナが通っていた聖クラリス女学院の先輩で次期生徒会長。
エレナが高等部の生徒会入りするのを期待し、受験前に動揺する言葉を掛けた。
TVアニメ
2020年10月28日に「シーズンゼロ」を含めてのアニメ化が発表され、2021年4月16日には放送時期が明らかにされた。
2021年7月からTOKYO MX、AT-X他にて全13話が放送された。また、ABEMAやdアニメストアなどによる配信も行われている。
BDは全4巻が発売中。
制作スタッフ
監督 | 米田和弘 |
---|---|
シリーズ構成 | 森下直 |
キャラクターデザイン | 岸田隆宏 |
サブキャラクターデザイン | 飯田恵理子・髙田晃・牧孝雄 |
プロップデザイン | 古賀美裕紀 |
総作画監督 | 今岡大・福永智子・髙田晃・牧孝雄 |
美術設定・監督 | 谷川広倫 |
色彩設計 | 坂上康治 |
撮影監督 | 浅黄康裕 |
音響監督 | 長崎行男 |
編集 | 今井大介 |
音楽 | 斉藤恒芳 |
音楽制作 | キングレコード |
アニメーション制作 | PINE JAM |
主題歌
OPテーマ
『星のオーケストラ』
作詞・作曲:ヨシダタクミ / 編曲:saji&河合英嗣 / 歌:saji
EDテーマ
『星の旅人』
作詞・作曲・編曲:斉藤恒芳 / 歌:渡辺さらさ&奈良田愛
『シナヤカナミライ』(第4話・第10話・第12話)
作詞・作曲・編曲:斉藤恒芳 / 歌:杉本紗和&山田彩子
『薔薇と私』(第8話・第9話)
作詞・作曲・編曲:斉藤恒芳 / 歌:星野薫(第8話)・沢田姉妹(第9話)
劇中歌
『ごめんねLOVE』(第4話)
作詞:吉田詩織 / 作曲・編曲:原田ナオ / 歌:奈良田愛&小園桃
※振付を虹のコンキスタドールの的場華鈴が務めた。
『My Sunset』(第5話)
作詞・作曲・編曲:斉藤恒芳 / 歌:山田彩子
『桜吹雪舞うなかに』(第8話)
作詞:斉藤恒芳・斉木久美子 / 作曲・編曲:斉藤恒芳 / 歌:星野薫
※リンク先は予科生全員ver。
『試練の時』(第12話)
作詞・作曲・編曲:斉藤恒芳 / 歌:山田彩子
各話リスト
和数 | サブタイトル | 和数 | サブタイトル |
---|---|---|---|
第一幕 | 桜舞い散る木の下で | 第二幕 | 銀橋を目指す者 |
第三幕 | クマのぬいぐるみ | 第四幕 | 涙の上書き |
第五幕 | 選ばれし乙女 | 第六幕 | スターの片鱗 |
第七幕 | 花道と銀橋 | 第八幕 | 薫の夏 |
第九幕 | ふたりのジュリエット | 第十幕 | 百年に一度の秋 |
第十一幕 | 4/40 | 第十二幕 | きっと誰かが |
第十三幕 | かげきしょうじょ!! |
舞台
2023年10月18日(水)~22日(日)まで、こくみん共済coopホールにて上演された他、初日の19時公演はAmazon Prime Video、DMM TVなどで配信もされている。
BDは2024年3月発売予定。
制作スタッフ
脚本 | 鈴木智晴(劇団東京都鈴木区) |
---|---|
演出 | キムラ真(ナイスコンプレックス) |
音楽 | 斉藤恒芳 |
振付 | 松本稽古 |
美術 | 濱田真輝 |
照明 | 鈴木健司(ルポ) |
音響 | 関谷一真 |
衣裳 | 木村猛志 |
ヘアメイク | 前田亜耶 |
歌唱指導 | うえのけいこ |
舞台監督 | 今泉馨(P.P.P.) |
宣伝美術 | 雷雷公社 |
宣伝写真 | 内田遊帆(ALiCE) |
制作プロデューサー | 藤田勝一(ALiCE) |
キャスティング協力 | 鈴木秀尚(AKA)・吉野佑紀(AKA) |
音楽プロデューサー | 諏訪豊(キングレコード) |
プロデューサー | 慶長聖也(ALiCE) |
企画・制作 | ALiCE |
製作 |
|
特別協力 | 池田理代子プロダクション |
企画協力 | メロディ編集部 武田直子・青木典彦 |
主催 | 舞台「かげきしょうじょ!!」製作委員会2023 |
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