概要
よしだもろへによる日本の漫画。『ヤングエース』(角川書店)において、2010年8月号から2015年5月号まで連載。単行本全10巻。
2013年2月に設立したプロダクションアイムズがテレビアニメの制作を担当した。2014年1月から3月までTOKYOMX、テレ玉、チバテレ、tvk、三重テレビ、岐阜放送、サンテレビおよびKBS京都ほかで放送された。また韓国のアニメ専門CSテレビ局・ANIPLUSでも放送されている。
あらすじ
伏見いなりは、同級生の丹波橋紅司に片想いをしているが、その想いをなかなか打ち明けられない日々を送っていた。ある日、いなりは宇迦之御魂神の御使いの狐・コンが川に落ちかけているところを助け、そのことをきっかけに宇迦之御魂神から変身能力を授かる。その日から、いなりは友人や神々の助けを得つつ、丹波橋との仲を縮めようと奮闘する。
登場人物
人間
本作の主人公。京都・伏見に住む女子中学生で、藤草中学校の2年生。内気でドジだが、頑張り屋な性格。丹波橋に一途な恋心を抱いている。コンを助けたことがきっかけで、宇迦之御魂神から神通力の一部を授かり、万人へ変化する能力を得る。
少女漫画家の父・初午(はつま)と、アシスタントの母・葛葉(くずは)、高校生の兄・燈日の4人家族。
いなりが想いを寄せる同級生の少年。バスケ部に所属している。爽やかな性格で、他人に優しく、周りからの支持も厚い。父は他界しており、母と弟の白兎(しろう)との3人家族。
いなりの幼馴染であり、同級生。いなりからは「京子ちん」と呼ばれる。ボーイッシュで冷静な性格。いつもドジを踏んでいるいなりを見て苛立っているが、ここぞというところではとして友人として檄を飛ばしている。
いなりの幼馴染であり、同級生。いなりからは「マルちゃん」と呼ばれる。おさげ髪に眼鏡を掛けたオタク少女。いなりのドジにたびたび萌えている。
いなりの同級生の女子。才色兼備でクラスの級長的存在であり、丸太町曰く「藤草中のアイドル」。
いなりの兄で、高校生。全国模試で上位に入るなど学業成績は良いが、重度の中二病を患っている。霊感が強く、神様を見ることができるが、過去の出来事から宇迦之御魂神には刺々しい態度をとっている。
高天原
伊奈里神社の主神で、穀物神。通称は「うか(様)」で、人間からは「お稲荷さん」と呼ばれている。御使いのコンを助けてもらった礼として、いなりに自身の神通力の一部を授ける。
とある事情から乙女ゲームに耽溺しているオタク女神。自分を溺愛する兄の大年神のことを露骨に避けている。
コン / CV:原紗友里
宇迦之御魂神の御使いの子狐。油揚げが好物。川に落ちかけているところをいなりに助けられ、いなりが変身能力を得るきっかけを作る。いなりが変身能力を得てからは、手のひらサイズの御使いとなり、いなりをサポートしている。
太陽神の女神。全ての神の頂点に立つ存在で、彼女の命令にはどの神でも逆らうことができない。新神いじめを趣味としている。
穀物神の男神で、宇迦之御魂神の兄。通称「トシ(様)」。シスコンで、妹の宇迦之御魂神を溺愛している。加えて女好きであり、美人を見るとつい追いかけてしまう悪癖がある。
稲荷大神五柱の一神で、通称「ミヤちゃん」。お嬢様言葉で話す気立ての良い女神。宇迦之御魂神が高天原にいた頃、人間界のお土産として乙女ゲームを渡し、宇迦之御魂神を二次元コンプレックスに目覚めさせた。
宇迦之御魂神と大年神の母。怒ると怖い。櫛名田比売とはライバル関係にあるらしく、見栄のために娘へ見合いを強要しており、宇迦之御魂神にとっては兄と並んで頭痛の種になっている。
天照大御神の弟で、宇迦之御魂神と大年神の父。目力で女神も男神もメロメロにできる。長大なリーゼントにサングラスという容貌。
用語解説
伊奈里神社(いなりじんじゃ) | 伏見家の近所にある神社。主神は宇迦之御魂神で、御神体としてキツネが祀られている。モデルは伏見稲荷大社と推測される。テレビアニメ化に際しては伏見稲荷大社が協力している。 |
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藤草中学校(ふじのくさちゅうがっこう) | いなりたちが通っている中学校。伊奈里神社の近所にある。モデルは藤森中学校と推測される。 |
高天原(タカマガハラ) | 神の国。天照大御神をはじめ多数の神が住んでおり、様々な掟が定められている。 |