大年神とは
- 日本神話に登場する神。稲の実りを守護する。
- 漫画『いなり、こんこん、恋いろは。』の登場人物。1.をモチーフとしている。
大年神
日本神話に登場する神。「とし」は、もともと穀物などの実り・収穫を意味したが、その収穫に1年を要するところから「年」を意味するようになった。よってこの神名は本来、「豊かな実りをもたらす神」の意。
『古事記』では、スサノオとカムオオイチヒメとの間に生まれた神。この両神の間の子としては他にウカノミタマがおり、これも穀物神である。
イノヒメ、カヨヒメなどの女神との間に多くの子をもうけた神とされている。
カヨヒメとの間の子に御年神(ミトシノカミ、オトシノカミ)、孫に若年神(ワカトシノカミ)がおり、こちらも同様の神格の神とされる。
民間年中行事にて、正月に各戸に訪れるといわれる年神(歳神)とも類似点がある。
大年神を祀っている神社
葛木御歳神社(奈良県御所市)が全国の御歳神(御年神)を祭る神社の総本社とされる。
また、特に西日本では大歳神社や大歳様として田の畔の祠などに祀られている。
『いなり、こんこん、恋いろは。』の大年神
CV:子安武人
漫画『いなり、こんこん、恋いろは。』の登場人物。
穀物神の男神で宇迦之御魂神の兄。通称トシ様。
度を超えたレベルで妹を溺愛しており、当然であるが宇迦に避けられている。(高天原を逃げ出した後、伊奈里神社に彼を寄せ付けないために結界を張るほど)
一方で女癖が悪く、高天原だろうが現世だろうがお構いなく美女を見つけると追いかけてしまう悪癖を持っている。
こんなトシ様だが宇迦が神通力を消耗しすぎて存在が消えてしまいそうな時に身内として彼女を案じる一面もある。