CV:東山奈央
人物像
Bクラスの女子生徒で、クラスのリーダー格。長い髪とかなりの巨乳が特徴。
明るい性格で、他のクラスの生徒にも気さくに話かけ、交友を深めている。
個人で約264万もの膨大なポイントを所持しているが、詳細は不明。
学力・コミュニケーション能力・人望や社会貢献性を加味するとAクラスであってもおかしくないと数多くのキャラから評されている。
ネタバレ(閲覧注意)
9巻のネタバレ含まれます。
一見、裏表の無い本物の善人のように思えるが、実は中学時代に万引きをした過去がある。
母子家庭で経済的に厳しい中、妹のプレゼントを手に入れる為にやった行いだが、当然母親から怒られ、中学3年生の時に思い詰めて、不登校期間が続いた事があり、本人はこの長期の不登校の期間がBクラスに配属された原因であると推測している。
一之瀬の人望については、龍園や坂柳のような他クラスのリーダー格や、南雲などの他学年の生徒からも一目置かれている。これは一之瀬が過去の罪を償う意味で善行を行い続けた結果、周囲に人が集まっただけの事である。
生徒会に配属される前に(時期的に4.5巻前)、この過去を南雲に話してしまう。
その結果、綾小路清隆を挑発する為に動いた坂柳有栖が学校中に噂をばら撒き、中学3年生の時と同様に再び部屋に引き篭もる事態になってしまう。
更なるネタバレ
2月の下旬になっても学校に来ない一之瀬を心配する面々が増える中、ようやく一之瀬が学校に姿を表す。その際に再び坂柳に追い討ちをかけられそうになるが、坂柳に責められる前に何者かに心を壊され、既に立ち直っていた一之瀬には通用せず、Bクラスの面々の前で自分の罪を告白して、更にその上でBクラスを率いてAクラスを目指すという宣言に、Bクラスの生徒たちは改めて一之瀬について行く事を決め、結果的に噂を流した坂柳の敗北という形で事なきを得た。
もしこれが、一度目の心の骨折だったなら。
一之瀬はポッキリと折れていたかも知れない。
だが、既に一之瀬の心は折れた。
いや『オレが叩き折った』。
そして完治した。
何となく察しが付いている通り、一之瀬がクラスメイトの前で自分の過去の罪を懺悔出来たのは、裏で坂柳に引き摺り出された綾小路清隆が引きこもる彼女の部屋に何度も通い続け、心を開かせたからである。
この一件以降、一之瀬は綾小路を強く信頼することになり、それが後に恋愛感情として発達するのであった。
余談
アイドルとしても通用するレベルの優れた容姿に加えて校内でもトップレベルの人望を持ち、その上綾小路ですら認める程の機転思考力や柔軟性、視野の広さを有している彼女だが、彼女の側近的な立場に立つ神崎曰く、一之瀬はリーダーに向いていないらしい。
正確に言えば、優秀である事に違いはないが、この学園の校風には合わないという方が正しいだろうか。と言うにも、彼女の信念や性格から来る普段の行動は龍園や坂柳のような冷酷な面を持つ優秀な生徒からは付け入る隙でしかなく、1年次の間で一之瀬は彼等に上述の件も含めて徹底的に叩き潰されている。
事実、上に上がるためにはどんな手段も厭わないと言わんばかりの試験や大切なクラスメイト達との信頼、複雑なシステムに振り回される生徒同士と教師同士の駆け引きの連続に一之瀬は心の奥底で既に疲弊し切っており、春休みに再び部屋に訪れた綾小路にその不安な心情を漏らしている。
綾小路は彼女が完全に潰れた場合の事態を想定している節が有り、実際に2年生に昇格してからの彼女のクラスの低迷具合は着実に表れ始めた。