「俺は俺なりに努力して成長する。そこに他のヤツがどうであるかなんて関係ない。そんな風に思うことにしたんだ」
プロフィール
学籍番号 | S01T004672 |
---|---|
誕生日 | 10月5日(天秤座) |
身長 | 183cm |
所属 | 1年Dクラス→2年Dクラス |
学力 | E+(20) |
身体能力 | A+(96) |
機転思考力 | D+(40) |
社会貢献性 | E+(19) |
総合 | C(47) |
一人称 | 「俺」 |
CV | 竹内栄治 |
概要
高度育成高等学校の男子生徒。所属は1年Dクラス→2年Dクラス。バスケットボール部所属。
主人公の綾小路清隆のクラスメイトで、池寛治と山内春樹とは親友の間柄で成績下位の3人組であることから、1年次は「Dクラスの3バカ」とも称された。
人物
短気で粗野、ちょっとしたことで激昂して暴力を振るおうとする『落ちこぼれ』のDクラスを象徴するような赤髪の不良生徒。しかし、根は素直で友達想いであり、大好きなバスケットボールには真摯に取り組んでいる。
今まではバスケットに打ち込んできた反面、勉学には取り組む気もなかったため、入学当初の学力は学年最下位であった。学力的には高度育成高等学校に入学することが疑問視されるほど問題があるが、中学生の時点で既に全国レベルのバスケット選手として頭角を現していたことが学校側に評価されている。
入学後は、学力が下位で同じような精神年齢の池と山内と入学当初からつるんでおり、毎日馬鹿な言動や行動を行っていたことから「Dクラスの3バカ」と呼ばれ、周囲からは呆れられていた。しかし、物語が進むにつれて、堀北鈴音と共に精神的に大きく成長していき、堀北の導きによって、これまでの自身の言動がクラス全体に度々迷惑をかけてきたことを自覚し、徐々に理性的になり現在ではクラスの中でも比較的冷静な部類にまで落ち着いている。
実力
身体能力は、学年トップ(本気を出していない綾小路と高円寺六助がいるが)。全国レベルのバスケ強豪校から一度は推薦の声が掛かったこともある為、バスケ部においては1年生にして唯一レギュラー入りを果たすなど、同学年の中では明らかに飛び抜けている。
喧嘩においても中学時代の場数や身体能力を生かして学年でも充分強い分類だが、体格が桁違いな山田アルベルトや、場数や技量に圧倒的な差がある宝泉和臣相手では分が悪い。
反面、学力は連立方程式すら解けない程で、6巻まで円周率の存在を知らなかった。態度を表に出さない櫛田桔梗ですら絶句するレベルであった。しかし1年次の体育祭にて改心して、好意を抱くようになった堀北に良いところを見せるべく、苦手な勉学にも取り組むようになる。元々、スポーツ選手として集中力は備わっていたこともあって、堀北の指導によって目に見える形で徐々に成績を伸ばしていき、2年生の5月頃には学年でも中位ぐらいにまで引き上げ、11月にはクラスで38人中11位という順位にまで上がっている(一方、視力の低下という弊害も起きている)。
当初は、クラスのお荷物でしかなかった須藤だが、最近では文武両道となってクラスの中心人物としてのポジションを確立している。図らずとも堀北の「不良品はほんの少し手を加えるだけで良品に変わる可能性を秘めている」という言葉を実際に体現している。
また、龍園クラス担任の坂上数馬によれば、学年で最も成長した生徒として名前が挙がるほど、学校側からも評価されているとのこと。
動向
高校入学前は、水商売をしていた母親が蒸発し、毎日粛々と過ごす父親と中学までは二人暮らしだった。自身のことをクズの両親から生まれたクズなんだと内心で自虐したりと、本人の口ぶりや境遇からして、劣悪な家庭環境で育ったものだと推測できる。
早々に勉学を諦めスポーツのプロを目指そうとしていた中でバスケと出会い、中学時代は本気で努力し全国でも屈指のバスケ強豪校からスポーツ推薦を貰う程の実力を身につけるも、暴力事件を起こして推薦を白紙にしてしまった過去がある。推薦が取り消されてしまった為、高度育成高等学校に入学し、本格的にバスケのプロを目指すことになった。
1巻では平田の提案した自己紹介を空気を読まずに断るなど粗暴な一面を覗かせ女子を始めとしてクラスメイトたちからは悪印象を持たれていた。また遅刻や居眠りもクラスの中で断トツで多く、彼の入学時点での行動はクラスポイントが0でスタートした原因の一つとなっている。
その後、赤点組として堀北が開催した勉強会に参加するも、お互いに性格が合わずに破綻する。最終的に櫛田の説得もあって再度参加し、勉強に精を出すようになる。
その筈だったが、あろう事かテスト前日に寝落ちするというミスを起こし赤点を取ってしまう。しかし綾小路と堀北がプライベートポイントで須藤の英語のテストの点数を茶柱から1点買ったことで赤点を回避し難を逃れている。
2巻の冒頭では龍園の策に嵌められ石崎たちを殴ってしまい、再びクラスを危機に陥れる。佐倉や一之瀬の協力もあって、今回も難を逃れる。
暴力事件の解決の手柄を綾小路が堀北に全て押し付けている為、須藤はそんな彼女に対し深い感謝と好意的な感情を持つようになる。
5巻ではメイン巻となり、その身体能力の高さを見込まれて堀北と平田から体育祭におけるリーダーとしてクラスを引っ張るように頼まれる。
初めて誰かに頼られたことで練習に躍起になっていくが、体育祭本番で龍園に卑劣な策で苦しめられた事でフラストレーションが溜まり、不甲斐ない結果を残すクラスメイトたちに当たり散らすようになり、ついに逆上して自分を宥めた平田を殴ってしまう。
その結果クラスから孤立し、逃げるように体育祭を棄権するも彼を呼び戻しに行った堀北に説得され、クラスメイトたちに深い謝罪をし、再び協力する意思を見せる。
午後の部はほとんどの競技を棄権していたので体育祭のMVPにはなれなかったものの、堀北からは下の名前で呼んでもいいと許可を貰い本人的には結果オーライとなっている。
堀北からは(ペーパーシャッフルの時点で)「中学生レベルの学力に到達した」と言われた。
つまり、推薦時および入学時の学力は小学生レベルだったということであり、それと同時に、その学力で今までのテストを乗り切っていたということになる。
(いくら高い身体能力を誇っているとはいえ、小学生レベルの学力の人を推薦で入学させるのはどうなのか)
その後、しばらく表立った出番は無かったが、9巻では喧嘩に発展しそうだった池と山内の仲裁に入っている。その際に堀北から特別視されている綾小路に対し、やや嫉妬めいた描写がされている。
10巻のクラス内投票では山内が綾小路に批判票を集めているように動いていることを知らず、彼の行動を批判しつつも親友としての情けで擁護するような態度も取っている。しかし、何の罪もない綾小路と坂柳の指示でクラスを裏切った山内を天秤にかけ、結果的に友人である山内への擁護を諦めるなど、初期とは別人と思える程に冷静かつ合理的に物事の判断が出来る様になっている。一方で、開示された投票結果はこれまでの行いが災いして、ワースト2位であり、山内が退学してなければ他ならぬ須藤自身が退学していた。
11巻では、山内が退学になった上に投票において賞賛票がAクラスから圧倒的に入っていた綾小路に対し、彼と坂柳が内通し示し合わせた結果だと内心疑っていた(須藤の読みは半分当たっており、綾小路の意志じゃないにしろ、坂柳は最初から山内を陥れて綾小路に賞賛票を固めるつもりだった)。学年末試験ではバスケの選手として選出され、クラスの勝ち星に大きく貢献している。
2年生編(ネタバレ注意)
1巻では久しぶりのメイン巻となる。特別試験で組んでくれる1年生を探しており、天沢と接点を持つ。七瀬たち1年生が綾小路の退学を狙っていることを知り、堀北に危害を加えようとする宝泉の前に立ちはだかるも、圧倒的な実力差の前に惨敗した。その後、綾小路が宝泉のナイフを直接受け止めた場面を間近で見たことで彼に対する見方がこれまでと大きく変化する。その後、綾小路が数学のテストで満点を取った際にも他の生徒ほど動揺はしておらず、彼が実力を今まで隠していたことをついに確信する。
2巻では綾小路のテストの点数を不正だと決めつけるクラスメイトに対し真っ向から注意し、彼の実力を完全に認めているような発言をしている。1年生たちが綾小路を退学にしようとしている事を知っている数少ない生徒の一人で、彼に何か事情がある事を悟り、友人として綾小路と親密になっていく。
3巻の無人島サバイバルでは3日目に綾小路と合流するも、彼と行動を共にしている七瀬を強く警戒しており、綾小路に危険を促しているなど、理解者としてのポジションを確立していく。その後、篠原を助ける為に池に協力している。
5巻の満場一致特別試験では、クラスメイトの退学の賛成をしていた高円寺や匿名でずっと賛成に入れ続けた一人を批判しており、1年生編の頃に比べて仲間に対する情がだいぶ厚くなっていた。
6巻の体育祭では、雰囲気の悪いクラスを小野寺と共に変えるべく、男女の団体競技で共闘。宝泉を倒し学年一位をもぎ取るという大活躍を見せる。この頃から小野寺から好意を向けられるようになるも、須藤本人は全く気付いていない。
7巻では大学に入ってからバスケのプロを目指す道も模索しており、本格的に人生の選択肢を増やそうとしている。また綾小路からは、それとなく小野寺からの好意に触れられてはいるが、堀北一筋の彼にとって実感はあまり持ててない模様。
8巻の修学旅行では、ついに堀北に告白することを決意。綾小路に見守ってもらうよう頼みこみ、2日目の夜に告白、須藤からの好意に全く気が付いていなかった堀切は驚くも、”初恋を待ち続ける”堀北からは断られる結果に終わった。
9.5巻の冬休み中に、前園の発案の話し合いに、松下、王、篠原、池、小野寺と共に参加(綾小路に近い人物は意図的に除かれている)。「綾小路が実力を隠してる疑惑」について話し合うものだったため、綾小路が自分より喧嘩が強く、身体能力も上であることを皆に語った。
人間関係
当初は特別仲良くも悪くもない友人だったが、2年次の宝泉との一件後は彼を特別視するようになり彼に強い信頼を寄せるようになる。綾小路も須藤のポテンシャルは序盤から高く評価しており、意外にお互いの信頼関係は強い。
一方で綾小路と堀北が共に行動していたことから、一時は二人は実は付き合っているのではないかと疑ったり、嫉妬することもあった。
好意を向けている相手。テストで赤点を取り、暴力事件を起こした自分を見捨てず助けてくれたことから恩義を感じ、彼女に実直な好意を向けているが特に進展なし。
関係を進展させるべく、2年次の修学旅行中に告白するもフラれる結果に終わった。
親友。3巻時点で下の名前で呼び合うなど、クラスメイトの中ではかなり親密。馬が合うのか常に3人で行動しており、クラスメイトからは3バカと揶揄されている。山内の退学後は、池と本堂遼太郎とつるむことが多くなった。
クラスメイト。入学した時から須藤のことは評価していたらしく、部活に全力な姿勢は素直に応援している。体育祭の一件から親密になり、小野寺からは好意を向けられているも須藤は全く気付いていなかったが、綾小路がそれとなく伝えたことで知ることになった。
犬猿の仲。暴力事件を起こした際に侮辱された事や特別試験も平気でボイコットした事もあり気に食わないと感じている一方で、身体能力においては自分よりも高円寺の方が優れていると口には出さないが内心認めている。
暴力事件と体育祭と合わせて2度も良いようにされているのであまり良い印象を抱いていない。顔を合わせると常にお互いを煽り合っているので、高円寺とは違った意味で犬猿の仲だったりする。
初対面で見下されており、綾小路の退学もしつこく狙っている為、あまり良い感情を抱いていない。逆に体育祭では彼を反面教師にしており、宝泉と自分を重ねる事で客観的に今までの自分を振り返っていた。
関連タグ
類似キャラクター
桜木花道・・・赤髪の元不良バスケットマン繋がり。