「私は自分自身が唯一の最高にして最強の人間であると自負している。君の質問、全てナンセンスだねぇ」
「一歩クラスから飛び出せば堀北ガールを守れない。からだろう?」
プロフィール
学籍番号 | S01T004668 |
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誕生日 | 4月3日(牡羊座) |
身長 | 181cm |
所属 | 1年Dクラス→2年Dクラス |
学力 | B(71) |
身体能力 | B+(78) |
機転思考力 | D-(24) |
社会貢献性 | D-(25) |
総合 | C(53) |
一人称 | 「私」 |
CV | 岩澤俊樹 |
概要
本作の主要人物の1人。
高度育成高等学校における1年Dクラスの男子生徒。
日本有数の資産家である「高円寺コンツェルン」の跡取り息子。
頭脳、運動能力、共に学校全体で数年に1人という高いレベルにあり、家柄も超名門。個人としてのポテンシャルは桁外れだが、性格は唯我独尊で協調性が皆無という難点がある。落ちこぼれのDクラスに配属されたことに対しても、「学園が自分の能力を測りきれなかっただけに過ぎない」と考える不遜さを持つ。
人物
何者にも縛ることの出来ない存在で究極の自由人。そして同時に変人でもある。自分に絶対の自信を持っていて、周りに一切の関心を抱かず、全て己を中心に行動する。唯我独尊という言葉をそのまま体現したような男。
協調性は初期の須藤や堀北以上に皆無。行動理念は興味があるかどうかであり、特別試験ですら興味が向かなければ簡単にサボる問題児である。それ故Dクラスのクラスメイトの大半からは邪魔で奇怪な存在という認定をされている。
しかし、一見無計画に行動しているように見えて全てを緻密に計画している面もあり、プライベートポイント現金化の制度から、Aクラスとして卒業する確実な方法を見つけていた。
またクラス内投票の一件で自暴自棄になった平田が、八つ当たり同然の暴力を王美雨に振った際には庇う動きを見せており、どんな事情であれ、女子に暴力を振るってはいけないと考える程度の良識は持ち合わせている。この様に自分が「美しくない」と思うようなことには首を突っ込むなど、決して悪人ではない。
自負しているように全体的な能力面では疑いようがないが、高い能力を持っていながらも試験では全く発揮しようとしていないので、OAAの評価も高くない。
実力
普段から授業や試験に真剣に取り組まないため実力は未知数だが、入学時点で学校側からは学力、運動能力共に学校全体で数年に一人とされるほどのポテンシャルを持っていると評されている。
実際、特別試験でも驚異的な頭脳と身体能力の片鱗を覗かせている。綾小路からも「超高校級などという言葉では収まらない」などと評される身体能力や、無人島試験及び船上試験などで垣間見せた底知れない頭脳も持ち合わせている。
頭脳
Dクラスにおける定期テストなどで常にトップ争いをしており、定期試験の順位はほとんどクラス内で1位〜3位に食い込む程の高い学力を有している。
また洞察力と直感も鋭く、船上試験ではグループの優待者を学年の誰よりも早く密告し、正解している。混合合宿では龍園が探していた黒幕が綾小路であると瞬時に見抜き、綾小路が弁明を諦めるほど確信を持っている。
身体能力
OAAで学年No.1の須藤も自分よりも上だと認めており、水泳の50mでは遊び感覚で日本記録に迫るタイムを出している。戦闘能力も極めて高く、実際に上級生の複数人に囲まれた際には相手の攻撃を全て避け、一度も手を出さずに疲れさせて倒すという驚異的な手法を取っている。
2年生編の無人島サバイバルにおいて、綾小路と1対1の綱引きで互角以上の戦いを演じており、この際に腕力ではほぼ互角、ウエイトにおいては高円寺に分があると綾小路本人が明言していることから、純粋な力比べに関しては綾小路よりもやや上という事になる。
アニメ版では、驚異的な身体能力が更に化け物じみており、無人島では無数の木々に飛び移って高速移動したり、混合合宿では命綱無しで崖から飛び降りて無傷、素手で猪を狩猟しているなど、もはや人外の領域に達している。
才能の方向性
人工の天才である綾小路のように反復して学習し、誰にも追い付けないほど極めるタイプではなく、全てにおいて初見で何でも出来てしまう天然の天才タイプである。その為、綾小路とは全く異なる部類の適応力を持っている。
作中ではフラッシュ暗算が完全初見で挑戦したが、綾小路と坂柳しか分からなかった問題を難なく正解してみせたりと、あらゆる分野において底が知れない。
高円寺と同じく作中最強格の綾小路も武力については、「特定のルールに基づいた戦いなら、高円寺に分がある」と評価しており、極端に学力や格闘技を極めてる綾小路と違って、恐らく様々な分野において多芸多才なセンスを持ち合わせている。
余談
その気になれば個人でAクラスに上がる事が出来て、尚且つクラスに協力すれば強力な戦力になる綾小路と高円寺だが、前者は「目立ちたくない」、後者は「本気を出すのが面倒」という理由であまり協力的ではない。ただし、最近の綾小路は「自分が行動するよりも、周囲に任せて彼らの成長を促す」という側面の方が強く、高円寺に至っては周囲の人間が幼稚園児程度にしか思えない為、真面目に取り組めないと考えている。
とはいえ、綾小路と高円寺の2人が本気で特別試験に取り組めば、Dクラスの一方的なワンサイドゲームになってしまうという作劇の都合もあってか、同じクラスでありながら綾小路と共闘することは皆無。ある意味、作中では各クラスの戦力にバランスが取れてるのである。
動向
1巻の最序盤のバスのシーンから登場しているため早くから名前は出ていた。入学時から高度育成高等学校に関する疑念は既にあったらしく、茶柱がポイントに関するネタバラシをした際にはクラスで唯一Sシステムを理解しているような態度を取っていた。
2巻では暴力事件を起こした須藤に早々に中間テストで赤点を取って退学した方が良かったとただでさえピリピリしている彼の神経を逆撫でする発言したり、3巻の無人島試験では島を一通り探索した後、試験への興味が惹かれなかった為か勝手にリタイアする等の問題行動を見せている。
4巻の船上試験では綾小路や龍園を含めて、誰よりも先に優待者の法則に辿り着いており、我先にグループを裏切っている。本人にその気は無くても結果的にクラスポイントの増加に大きく貢献している。その後の5巻の体育祭も当然ボイコットし、6巻のペーパーシャッフルでもクラスに協力する姿勢を全く見せなかった。
7巻でDクラスの黒幕Xを執拗に探る龍園がアルベルトたちを率いて脅しをかけに来たときは「全員をノックアウトできないと考えることが不思議」と応答しており、果てしない実力を持っていることを匂わせていた。
8巻の混合合宿時点では、入学当初に知った卒業時のプライベートポイント現金化の制度からこの時には既にAクラスとして卒業する確実な方法に辿り着いていた。混合合宿では責任者選抜への不参加を認めさせるためにそれを代償にしたが、卒業時にAクラス所属となる方法の1つに過ぎないため何も問題はないと南雲に豪語している。
高円寺の中にはルールのようなものが存在しているらしく、全ての行事を無意味にさぼったりするわけでもない。それ故に温泉で男子とのくだらない競争に付き合ったりもしている。
基本的に試験では何もしない高円寺だが、10巻のクラス内投票で退学者を出さなければならなくなった際には、自分が退学にならないような立ち回りを見せている。この特別試験で退学が決定した山内を煽り、ヘイトを1人で買い続けるという行動にも出た。周りから見ればただの嫌な奴で終わってしまうような話だが、綾小路だけがその真意に気づき、追及されるもシラを切った。
11巻の選抜種目試験において、綾小路からはフラッシュ暗算に松下と共に選出されるが最後までクラスに協力する意思を見せなかった。ただ、綾小路と坂柳のみしか分からなかった最終問題に対しては難なく答えていたりと、最初から本気を出していればAクラスに圧勝していた。
2年生編(ネタバレ注意)
1巻のペア探しにおいては積極的にパートナーを探す動きを見せず、最終的に自分に頼み込んできた七瀬とペアを組んで試験に取り組んでいる。
2巻では大学レベルの100点阻止問題が幾つか含まれていた数学のテストにおいて満点を取った綾小路に対して、無人島サバイバルにおけるグループに誘っているが、自分に全て任せて試験をボイコットされるリスクを恐れた綾小路からは拒否されている。また終盤ではクラス内投票のようにクラスメイトたちから退学の的にされるという不安要素を消すべく、本気で無人島試験に取り組むことを宣言。
この際に無人島サバイバルで、もし1位を取れば卒業まであらゆる自由行動を黙認することを堀北とクラス全員の前で約束している。
3巻の無人島サバイバルで上述の通り、圧倒的な身体能力と無尽蔵の体力で着順報酬の1位を連発しており、7日目の時点では南雲や桐山、坂柳のグループを上回ってグループ1位を獲得している。
4巻の無人島サバイバルの後半では、11日目から最終日にかけて動いた南雲が率いるフリーグループからの妨害を物ともせず、最終結果は単独での1位を成し遂げた。
4.5巻の宝探しゲームでは、11巻で面識を持った王美雨とペアを組んでおり、50万プライベートポイントを獲得している。また無人島サバイバルで1位を獲得し堀北と公約した条件を満たしているため、卒業までは自分のポイントを稼ぎつつ自由に過ごすつもりらしい。
5巻の満場一致特別試験では退学者を1名出して100クラスポイントを獲得するという課題でも躊躇いなく賛成を押していたりと、その本質は全くと言って良いほど変わっていない。またリーダーとしての資質を出し始めた堀北を支持しており、自分との約束を守って貰うためにもプロテクトポイントを与え、彼女の退学に反対したりしている。
6巻の体育祭では南雲がルールに手を加えたことで個人戦主体となったので、自分のプライベートポイントの為にクラスに協力する。結果は須藤に次いで2位を獲得している。1位ではないのは須藤と違って、団体競技に一つも取り組んでいないからである。
8巻の修学旅行では、Aクラスの橋本らと同じ班となる。もちろん、班の方針からは勝手に逸脱し、1人でスキーを延々楽しんだり、乗馬に勤しんだりして班員の願いが何1つ叶わなくなる大立ち回りをしている。
10巻では、一時的に不登校となった王に差し入れを入れていたことが明らかになる。過去に王から何かしらの恩を受けた様子で、そのお返しであると語っている。また、綾小路が堀北の邪魔になり得る自分を排除しようとしていることに勘づき、2人の間で一触即発の状態になりかけている。王と綾小路が高円寺を探している際にベンチプレス200kgを笑顔でこなしている描写も描かれている。
11巻では、交流合宿に参加はするものの、いつも通りサボりを決め込む。サボりから連れ戻しに来た綾小路と人間の優劣に関する問答を繰り広げ、優劣は「私か、私でないか」で決まると言い放つ。クラスに非協力的な理由として、周りが幼稚園児に見えてしまうことを挙げ、高度育成高等学校に在籍するよりも、中国でも再訪して修業を積むほうが有意義だが、それをできない事情があるとも述べている。
人間関係
クラスメイトたちとは基本的に関わりがなく、上級生の女子たちと放課後に遊ぶことの方が多い。また堀北によれば真っ直ぐ寮に帰宅することも多いらしい。
基本的に第三者の名前を呼ぶ際は数名を除いて、男子の場合は「〇〇ボーイ」、女子の場合は「〇〇ガール」、教職員は「ティーチャー」と呼んでいる。
クラスメイトにして、対極の天才。
物語の途中で綾小路の能力の高さの一端に気づき、学校生活で自分と同様に本気を出していない事を察しているが所詮は他愛の無い存在としか見ていない。とはいえ、そんな綾小路と自分は多少似た目線を持っていると見ていたらしい。更に彼の将来の計画も完全に見抜いており、綾小路自身も高円寺の実力を高く評価しているのと同時に、自分の計画へのイレギュラー要素として内心危険視している。
歯牙にも掛けない存在だと思っており、基本的に彼女からの指示や命令は無視している。しかしクラス内投票の一件からある程度見方が変わったらしく、何かと利害が一致すれば、まず第一に彼女に話を持って行く程度にはクラスのリーダーとして認めている。
1巻の最序盤のバスのシーンで面識を持つ。アニメ版だとこの2人の会話が物語の始まりである。それ以降の絡みはほとんど皆無。
クラスの中心人物である堀北や綾小路と同じく、Dクラスの生徒の中では話す方。彼の行動の数々は偽善だと見下してはいるものの、クラスの為に行動した1年間は幻ではないと一定の評価はしている。11巻で醜態を晒した際には思うところがあったのか、高円寺の方から絡むという稀な現象を引き起こしている。
クラス内投票で彼からのヘイトを一身に受けたりしている。彼に椅子で殴られかけた時には難なく受け止めており、茶柱に止められなければ制裁を加えていたかもしれない。
高円寺からの呼び方は「ワンガール」。
11巻で共に表紙を飾ったことで、異色のコンビとして多くの読者を驚かせた。作中における絡みは少ないが平田から八つ当たりされた際には庇ったり、宝探しゲームで行動を共にしたりしている。過去に何かしらの形で高円寺を助けたことがあるらしいが、本人は覚えていない様子。
高円寺からの呼び方は「レッドヘアー君」。性格が絶望的に合わないこともあって何かと衝突することが多く、作中でも屈指の犬猿の仲である。高円寺からすれば眼中にも無い様子だが、須藤の方は何かと身体能力において高円寺を意識している描写がいくつか存在する。
高円寺からの呼び方は「ドラゴンボーイ」。あまりに語呂の良すぎる呼び方に、坂柳や読者の腹筋を崩壊させた。圧倒的なステータスからDクラスの黒幕候補として一度絡まれてはいるが、龍園からは狂人と称されて興味を失われている。
高円寺からの呼び方は「リトルガール」。今度は龍園と読者の腹筋を崩壊させたが、本人的には容姿をバカにされていると感じ真面目に憤りを見せていた。何かとその陰湿で冷酷なやり口は認めているようで、クラス内投票で彼女を全面的に信じている山内に対しても、坂柳はそんなに甘くないと評している。
2年生編1巻の特別試験ではペアを組んでおり面識がある筈だが、何故か2年生編3巻では初対面のような反応を見せているため一時期読者を混乱させたが、普通に制作側のミスだと考えられる。
高円寺からの呼び方は「南雲生徒会長」。8巻で初めて接点が生まれ、南雲からは早々にAクラスで確実に卒業する方法を見つけた高円寺を評価しており生徒会に勧誘されているが断っている。