「私は歓迎かな。綾小路くんが本当に実力を持っているのならリーダーでも」
プロフィール
所属 | 2年Dクラス |
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学力 | B+(76) |
身体能力 | C(54) |
機転思考力 | B-(57) |
社会貢献性 | B(67) |
総合 | B-(63) |
一人称 | 「私」 |
CV | 田澤茉純 |
概要
高度育成高等学校の女子生徒。所属は1年Dクラス→2年Dクラス。
主人公の綾小路清隆のクラスメイトで、軽井沢や佐藤とは友人の関係にある。
人物
裕福な家庭に生まれ、容姿や能力にも恵まれていたため、順風満帆な人生を送ってきたタイプだが、『あくまでも優秀な人間止まり』という自己評価から自らが先頭に立って、物事を動かす気はない。安定志向でとても慎重な性格だが、たまに退屈さに耐えかねてスリルを求めることがある。
クラス内での学力や人間関係では、中位のカーストに位置しているが、実際はもっと優れた学力・身体能力を有するも、無用な軋轢を避けるため、実力の一部を隠して生活している点では、綾小路の女性バージョンとでも言うべき存在。
周囲に上手く溶け込んでいるため、どこにでもいるような人間に見られがちだが、その本質は異なり、信念の強い現実主義者。特に人間関係はシビアに見ており、ルックスや能力などのスペックで人の良し悪しを判断する傾向にあり、それらに優れていることから自己評価もかなり高い。
心理戦に強いという自負があるものの、想定外の事態には弱く、内面での冷静さを失いやすい。
恋愛も相手のスペックや家柄、内面の成熟度で決め、妥協は一切しないタイプ。理想の恋愛対象は大学生などの自身より成熟した男性。
将来のビジョンもしっかりと描いているが、どの道を進むのかは決めきれていない。
高度育成高校に入学してからは海外の一流大学に進学し、大使館勤務を経て国連で働くという壮大な夢も見るようになったが、Dクラスがクラスポイントを全て失ったことで自身のAクラス卒業は現実的に不可能だと判断し、その夢を自ら諦めつつあった。
しかし1年生編の学年末試験にて、その鋭い感性から綾小路の実力の一端とクラス内での暗躍に気付き、綾小路がリーダーになれば、Aクラス卒業も夢ではないと現状認識を改め、綾小路に期待している。
動向
本格的な出番は11巻から。
11巻の選抜種目試験(学年末試験)にて、数学が得意なのか、過去に経験があったのか不明だが、高円寺と共に「フラッシュ暗算」のメンバーに選出。高円寺と違って真面目に取り組んだが、最後の3問は自力で回答出来ず、最終問題は司令塔の綾小路から助けを借りることで正解したが、Aクラスの葛城に敗れた。
この最終問題はAクラスの司令塔である坂柳と高円寺という世代で屈指の学力を持つ生徒だけが正解しており、これまで目立った成績を残してこなかった綾小路も難なく正解したことで、綾小路が実力を隠していることに気づくことになった。
11.5巻の冬休み中に、綾小路に接触。綾小路が実力を隠していたことを認めさせるも、謙遜する綾小路の言葉を疑っており、本当の実力に興味を抱く。
2年生編(ネタバレ注意)
2巻の無人島サバイバルのグループ決めでは、綾小路と組めば上位入賞の可能性が高まるとの算段から、同じグループになるよう提案する。しかし個人的な事情から退学の可能性があった綾小路は単独で挑むことを決めたため、叶わなかった。また、この時に連絡先を交換している。
5巻の満場一致特別試験では、クラスで最もOAAの低い佐倉を退学させる事を提案した綾小路に、猛反発する長谷部以外が沈黙する中で真っ先に賛成の意を示して、綾小路を援護した。またその前の櫛田の暴露では、軽井沢らと篠原をバカにしていたことが明るみとなり、篠原とは一時、不仲となった(6巻で関係は修復されている)。
7巻の文化祭では、松下、佐藤、王、前園が発案したメイド喫茶が採用されることになり、接客の練習でも他の3人が苦戦する中で松下のみがそつなくこなしていたが、その時から体調不良の兆し(綾小路だけが気づいた)があり、文化祭当日は風邪で寝込んでしまい、欠席となった。
9.5巻の冬休み中に、前園の発案の話し合いに、須藤、王、篠原、池、小野寺と共に参加(綾小路に近い人物は意図的に除かれている)。参加メンバーから実のある話し合いは期待してなかったが、「綾小路が実力を隠してる疑惑」について話し合うものだったため、松下は綾小路へ不信感が向かないようさり気なく擁護に努め、皆が綾小路に本気を出すよう呼びかけようとする中、一人、強要することを制止した。
12巻の学年末試験前に綾小路から呼び出しを受ける。綾小路はクラスの内情をAクラス(坂柳クラス)に漏らしている”裏切り者”を突き止め、最後の確証を得るために”冬休みの話し合い”の参加者であった松下に接触したのであり、松下は一部始終を語る。この話し合いは綾小路にとって今後、松下が有益かどうかのテストも兼ねているらしく、松下も綾小路の意図を見抜いていた。
人間関係
クラスメイト。
当初は意識してなかったが、1年次の学年末試験を機に興味を抱くようになる。綾小路は堀北よりも実力が上だということも察しており、綾小路がクラスのリーダーになることを望んでいる。
自クラスのリーダー。しかし私情を挟まず合理的な綾小路と違って、決断が感情に左右される懸念が拭えないため、クラスのリーダーとしては信用していない。
クラスメイトで友人。
友人グループではあるものの、スペックで人の良し悪しを判断する傾向から、内心はあまり評価していないと思われる。