葛城康平
かつらぎこうへい
「正直、俺は今までDクラスの存在は眼中になかった。しかし前の試験で残した結果を見れば、注目しないわけにはいかないだろう」
学籍番号 | S01T004706→S01T004666 |
---|---|
誕生日 | 8月29日(乙女座) |
身長 | 180cm |
所属 | 1年Aクラス→2年Aクラス |
学力 | A(89) |
身体能力 | C+(58) |
機転思考力 | B(70) |
社会貢献性 | B+(77) |
総合 | B(73) |
一人称 | 「俺」 |
CV | 日野聡 |
高度育成高等学校の1年Aクラスに所属しており、坂柳と並ぶ二大巨頭の一人である男子生徒。
容姿は高校生らしからぬ風貌の男子生徒で、全頭無毛症により、若くして頭髪を失っている。
好戦的な坂柳とは対照的に非常に保守的な考えを持つため、クラス内では坂柳と敵対関係にある。
非常に優れた知性の持ち主で、小・中学校と常に学内トップの成績を維持し、長年生徒会の一員として生徒たちをまとめ上げてきた。冷静な判断力と慎重な性格を有し、紳士的な言動は優雅ささえ感じさせる。
実直かつ冷静な性格で非常に保守的な思考をしており、堅実に物事を進めていくタイプ。その為、無茶な戦略を好まない。クラスメイトの坂柳とは性格や価値観、考え方などが真っ向からタイプが違う為、同じクラスでありながら敵対関係にあり派閥争いをしている。
とはいえ、龍園の策に嵌って彼に有利な契約を結んでしまったり、油断から綾小路に無人島試験のリーダーを当てられたりしてしまうなど、所々で詰めの甘い部分がある。
無人島試験では先に見つけた綾小路たちにトウモロコシの畑を譲ってくれたりと妙なところで義理堅い。
クラス内投票で自分の部下が退学させられたことで学年末試験では坂柳を裏切る行動を取る一方、学園の外にいる妹に誕生日プレゼントを渡す手伝いをしてくれた綾小路を夏休み中に助けたりするなど、恩も恨みも忘れない性格の持ち主。
一度は坂柳と派閥争いをしていた程なので、学年の中では非常に優秀な部類に位置する。
綾小路からも初期の方では「優秀で言えば葛城、警戒するなら龍園」と評される通り、学力と知性、そしてリーダー性に非常に優れており、龍園からも坂柳が居なくなった際のAクラスのキーマンであると考えられている。
上述の通り、優れた知性で高校入学前でも成績優秀で、生徒会にいた経験を持つ。高校においても生徒会に入ろうとしたが、南雲の影響下に入る事を危惧した堀北学により入る事は出来なかった。
坂柳とは敵対している身ではありながらも、彼女からは意外に実力を認められており、クラス内投票の際も敵対はしているが優秀だからという理由で残された。
坂柳の思考をある程度は読めるようで、学年末試験における種目名を全て的中して見せたり、フラッシュ暗算において松下に圧勝したりと、彼本来の実力は非常に高い。
初登場は3巻で、無人島試験におけるAクラスの中心人物として描かれる。
坂柳と同じく、早い段階から高度育成高等学校の仕組みに気付いており、一度は彼女の対抗勢力になる程の派閥を作り上げていた。
しかし上述の通り、南雲の制御下に置かれることを危惧した堀北学によって生徒会への加入は見送られており、これによって少し派閥争いで不利になっている。
坂柳の派閥が優勢な中、クラス内での自分の立ち位置を確固たる物にする為、無人島試験では何が何でも結果を残さなければならない状況になり、龍園と契約を結んで試験において1位を目指そうと動く。
ちなみに龍園と結んだ契約とは「Aクラスは無人島試験でCクラスからの援助を受ける代わりに対価として卒業までの間、毎月一人につき2万prを支払う」という内容である。
実はこの契約内容が明かされたのは、原作よりもアニメ版の方が先だったりする。
3巻では龍園との契約で試験に臨むが、試験開始直後に部下の戸塚弥彦のミスでリーダーの正体が綾小路にバレてしまう。更に坂柳の指示で動いていた橋本が龍園と内通しており、彼に裏切られて結果的に大敗を喫してしまう。
4巻の船上試験におけるグループディスカッションにおいては、Aクラスの生徒たちを全員黙秘させ、他のクラスに優待者探しを進ませなくさせる戦法を取るが、櫛田によって試験の法則に気付いた龍園に嵌められ、またもや大敗を喫してしまう。
二度の特別試験の敗北で、クラスメイトから大きな責任を押し付けられてしまった為、Aクラスではますます立場が悪くなってしまう。
4.5巻の夏休みでは学園の外にいる妹に誕生日プレゼントを贈ろうとするが、高度育成高等学校において外部との連絡や接触は固く禁じられており、それによって悩んでいたところを綾小路と須藤に助けられる。その後、伊吹と共にエレベーターに閉じ込められた綾小路に借りを返す形で助けている。
5巻の体育祭では同じ紅組のDクラスに足を引っ張られ、尚且つ自分に離反するクラスメイトが増えてきており、結果は3位で終わってしまった為、これによって完全に葛城の派閥は崩壊することになる。
6巻のペーパーシャッフル以降は坂柳がクラスのリーダーを務め、葛城がこれまで負けた分を彼女が取り返してしまった為、完全にリーダーの立場を追われてしまい、もう二大巨頭とも呼べない立ち位置になってしまった。
そして10巻のクラス内投票時点で、完全にAクラスは坂柳の独裁体制が敷かれており、彼女に集団にトップは二人もいらないということで退学者として指名されてしまう。
葛城本人も、序盤に負け続けたのは自分が龍園も契約を結んでしまったせいだと責任を感じていた為、退学を受け入れようとしていた。
実はそれは坂柳のブラフで、結局退学になったのは葛城を最も慕っていた弥彦だった。
坂柳はある程度葛城の実力を認めており、最初から彼を残すつもりでいた。更に葛城に味方した生徒は悲惨な末路を迎えると改めてクラス全員に見せしめをした事により、改めてAクラスは彼女によって私物化されて行くことになる。
これにより、葛城は坂柳に対して大きな怒りと憤りを感じることになり、後に葛城の大きな転機へと繋がって行くことになる。
11巻の学年末試験では、綾小路と幸村に協力する形で坂柳が選択した種目名を予想し伝えている。(ちなみに葛城の種目予想は全てドンピシャで的中している)
しかし、彼のそんな動きを読んでいた坂柳によって、試験前に学年末試験において手を抜くようなことがあったら関係のないクラスメイトを見せしめに退学にすると脅され、彼女に協力を強制される。
完全に坂柳の管理下に置かれたAクラスで、既に日陰の存在になっていた葛城。
坂柳に反撃したくてもクラスメイトを人質に取られ出来ない立場にあり、それ以前に1年生の時の無人島試験で龍園と結んだ契約もあってか、クラス内でのカーストは最も下だと言える立ち位置におり、最早Aクラスにいても何も出来ないも同然となりつつあった。
そんな彼の感情を見抜いた龍園がその場にいた綾小路の前でこう言った。
「Bクラスに来いよ、葛城」
既に龍園はクラス全員からポイントを掻き集めており、葛城のポイントを合わせれば2000万PPtで彼をクラス移動させることが出来る。
龍園にとって坂柳を倒して退学に追い込めたとしても、Aクラスに葛城が残ることは好ましい状態ではない為、先に葛城を崩しておいて、その後坂柳を倒し一気にAクラスを崩す算段を立てていたのである。
龍園により、葛城は内側に隠していた坂柳に対する復讐心を刺激され、彼に勧誘される形でAクラスを裏切る決意をした。
これ以降は名実共に、龍園クラスの参謀としての立ち位置に収まり、無人島サバイバル、満場一致試験、体育祭など数多くの試験において重要な役割を務めるようになる。
そして葛城は、高度育成高等学校の歴史上で初めて正当な手段で貯めた2000万prを使ってクラス移動をした生徒となった。
しかも移動したクラスは本来目指すべきAクラスではなく、その下位クラスだと言うのだから、それを実行可能にした龍園が改めて学年全体から異質な存在として写るようになった。
元クラスメイト。考え方の違いで派閥争いをしていたが、弥彦が彼女の策略によって退学させられたことにより明確に関係に亀裂が入った。彼女からは一定の実力を認められてはいるものの、所詮は玩具や遊び相手程度だと考えられている。
彼の一番の側近だったクラスメイト。派閥が完全に崩壊しても葛城を一番に慕っており、葛城もまた彼に高い信頼を寄せていたが、結果的に坂柳により見せしめとして退学に追い込まれ、これが坂柳への復讐を決意するきっかけとなった。
新たなクラスメイト。当初は坂柳以上に犬猿の仲だったが、同じクラスになって以降リーダーとして彼を立てつつクラスの勝利の為積極的に協力する。ただし服従しているわけではない為意見が違えばキッチリ反対意見を述べる。
他クラスの友人。夏休みで交流が生まれ、他の生徒と同様に何の変哲もない生徒だと思い込んでいたが、龍園によってその見方が大きく変化し、人伝てではあるが彼の実力を認めている。
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