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坂柳クラス

さかやなぎくらす

「坂柳クラス」は、衣笠彰梧による小説『ようこそ実力至上主義の教室へ』に登場する、東京都高度育成高等学校のクラス。学年4クラスのうちの1つで、入学時における1年Aクラスにあたる。
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概要編集

坂柳有栖がリーダーを務める。担任は真嶋智也


同校のシステム上、筆記テストよりも面接、個人的な面が大きく左右される。入学時の生徒の振り分けは能力が優秀な生徒からAクラスとなり、下位のクラスになるほどレベルが低くなる。入学時点でAクラス振り分けられたクラスなだけあり、生徒達の能力は高く、当初からクラスポイントは独走状態を続けており、クラスの降格は2年生の2学期時点では一度も無い


1年次の4月に40人でスタートしたが、1年次で1名が退学。2年次の1学期に1名が移籍、3学期に1名が退学したため、3学期時点でクラス人数は4クラスの中で最少の37人となっている。


クラスの特徴編集

作中でもトップクラスの頭脳を持つ坂柳を筆頭に、学力は他クラスの追随を許さないほど高く、運動能力でも突出した生徒こそいないものの平均以上の生徒が多く、学年で最も総合力が高いクラスと言える。またDクラス(堀北クラス)とは正反対に問題児がおらず、優等生揃いのため、問題を起こすことなく、規律面でも優秀。


しかし盤石とは言い難い側面もある。入学当初は、坂柳をリーダーとする好戦的な革新派「坂柳派」と葛城康平をリーダーとする保守派「葛城派」の2つの派閥に二分されていた。両派は主導権争いを繰り広げていたが、1年次の夏に行われた無人島試験にて葛城がクラスメイトの信用を失う失態を犯したため、派閥争いは坂柳が勝利して2学期には坂柳をリーダーとする独裁体制を確立した。しかしこの内紛で、多数のポイントを失っている。

また坂柳は、自分に絶対の自信を持つが故に「自分だけですべて考え、自分で行動する」ことを基本としている。クラスメイトのことも単なる駒としか見ていないため、方針や個々の役割を指示するだけで、誰かに相談したり、全体で意思疎通を図るようなこともしないため、圧倒的なトップダウン体質の弊害として、坂柳以外の生徒は没個性的になってしまっている。他クラスにいる参謀の役割を持つ生徒もいないため、坂柳不在の試験では、指揮者不在であっさり敗れることも多い。


坂柳自身がこのような欠点を誰よりも理解しているが、改めるつもりは毛頭ない。また綾小路清隆は総合力が高い反面、一芸に秀でた生徒が少ない点や他のリーダー達に比べて坂柳とクラスメイトの信頼関係の薄さを欠点として指摘している(それに対しても坂柳は情は不要と言い切っている)。


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