鬼龍院楓花
きりゅういんふうか
「他人からの採点など、何の意味も持たないものだ」
女版高円寺六助と呼べる人物で、何者にも縛ることの出来ない存在で究極の自由人。そして同時に変人でもある。自分に絶対の自信を持っていて、全て己を中心に行動する唯我独尊という言葉をそのまま体現したような女。
自分の実力に絶対の自信を持っているからこそ、Aクラスでの卒業にも興味がなく、高円寺と同様に関心があるのは、プライベートポイントのみで個人では優秀な成績を残すが、特別試験でクラスに協力するといった協調性は皆無。個人成績は優秀なことから誰も何も言えず、クラス内では異端扱いされている。
実は、入学当初は1年Aクラスの生徒であった。しかし最大戦力と目された当の鬼龍院がクラスへの協力を拒んだため、南雲雅率いる1年Bクラスに瞬く間に追い抜かれた過去があり、そのことからクラスメイトの桐山生叶には嫌悪されている。
また南雲は学年を支配下に置いているが、鬼龍院だけは南雲に恭順しておらず、不遜な態度を崩していない。南雲は鬼龍院を学年の最大の敵と見定めて、何度か勝負を仕掛けたが、鬼龍院は南雲を無視して不戦敗を選択し続けたため、今では互いに無視している。
ただし、高円寺とは違う部分もある。人間関係に関して、他人に一切興味を持たない訳ではなく、自身が興味を持った人間には一度は声をかけている。
高度育成高等学校に入学してからは、堀北学と南雲雅に一度は興味を抱いたが、すぐに興味を失っている。しかし後輩の綾小路清隆に対しては「面白い生徒だとは思う」と経過観察となった。
実は、名家出身で親の敷いたレール通りの人生を歩むことを良しとせず、自分の人生は自分で決めるとの考えから、卒業後も実家を頼らず、普通の大学に行って、普通の企業に就職して普通の人生を送ることを望んでいる。
また、両親より祖父が権威ある人物で、その権威を使えば何不自由のない人生が約束されるらしい。
鬼龍院も祖父のことは慕っている。
2年生編(ネタバレ注意)
2巻で、高難易度のテストで唯一、満点をとった綾小路の噂を聞きつけて、接触。綾小路が自身に実力を悟らせなかったことで、却って興味を強める。
3~4巻の無人島サバイバルでは単独グループで参加。試験中も綾小路の動向には注目していたようで、最終日に綾小路が妙な動きをしていたことから、GPS付きの時計を破壊して自身の位置情報を消したうえで綾小路を尾行。そこで理事長代理である月城と教師の司馬の二人に襲われる綾小路を目撃して、興味津々に参戦。綾小路と月城の一対一の状況を作り出すため、自身は司馬を受け持つが、戦闘のプロと思われる司馬に制圧された。
共闘したこの一件で綾小路のポテンシャルを垣間見たことで、以降は最大級の興味を抱くようになる。
9巻では、同級生の策略で鬼龍院が万引き犯に仕立て上げられそうになる事件が発生。同級生を問い詰めた結果、南雲の命令と自白したため、南雲を詰問するも南雲は関与を否定。無人島での一件の貸しの返済として綾小路に調査を依頼する。
9.5巻では、冬休みに綾小路と遭遇。綾小路の行く末を見届けるために、留年を検討して学校側に可否を確認したこと(学校側には認められなかった)や身上話をする。
クラスメイトたちとは基本的に関わりがなく、一人で自由気ままに過ごしている。
最大級の興味対象。綾小路の行く末を見届けるために、留年を検討するほど。
クラスメイトで自クラスのリーダー。だが、桐山には一切の興味がなく、桐山からも嫌悪されている。「(南雲の)犬」と呼んでいる。
同級生。個人成績では鬼龍院、総合評価では南雲がトップで学年を代表する二人だが、鬼龍院は南雲に興味がなく、南雲も不戦敗を貫く鬼龍院に対して興味を失い、3年次まで互いに興味を失っていた。しかし綾小路が関わりだすようになってからは、接触が多くなり、過去2年間よりも綾小路が関わるようになった数か月の方が話した回数が多いらしい。
同類だが、興味はない模様。
優秀と評判の先輩で、一度は興味を持ったらしいが、すぐに失ったとのこと。
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