「佐枝ちゃんにはAクラスを目指す資格なんてないってことは忘れないでよね」
プロフィール
概要
高度育成高等学校の教師。1年Bクラス(一之瀬クラス)の担任を務める。担当教科は不明。
明るく社交性に溢れる性格から生徒からも人気の教師で、また酒癖が悪く、二日酔いのまま来ることもしばしばあり、そのようなフランクさもあって生徒とは友達感覚で接している。
また男性関係も奔放で、綾小路清隆からは自分を可愛いと思っている自意識過剰ぶりが、櫛田桔梗に似ていると評されている。
実は高度育成高等学校の卒業生であり、当時はDクラスに所属していた。Dクラス担任の茶柱佐枝やAクラス担任の真嶋智也とは同級生であり、特に茶柱は友人であり、熾烈なライバル関係にある(また当時はシェアハウス制で、ルームメイトであったことも示唆している)。
長年の付き合いから、茶柱が隠す野心にも気づいており、ライバルの茶柱を常に意識しているため、生徒に対して無関心を装う茶柱が珍しく気にかける綾小路の存在にも早い段階から気付くことになり、彼の動向も気にかけている。
堀北クラスの躍進の裏に綾小路が暗躍していることに気づいており、一之瀬クラスの不振も相まって、綾小路に八つ当たり気味に絡むこともあり、綾小路からは面倒に思われている。
略歴
茶柱と同じような経歴を辿っており、本編開始から11年前の高校3年生の3月まではBクラスの生徒であったが、卒業試験を目前にした満場一致特別試験の最後の課題で恋人を切り捨てることが出来ず、結果的にクラスを崩壊させた茶柱のことを恨んでいる。
2年生編12巻の独白によれば、茶柱が教師になって教え子をAクラスに導くことで、自身の過去も清算しようとしていることを知って、それを阻止するために教師になったことが語られ、茶柱のクラスのAでの卒業を阻止するためなら、どんな手段もとる覚悟を語っている。
動向
初登場は1巻から。当初は、一之瀬帆波が率いる今年のクラスならば悲願のAクラスを目指せると期待をかけていたが、それは徐々に裏切られていくことになる。
4巻の船上試験では、クラスのリーダー格は龍グループに配属される通例だが、綾小路への注意を促すため、あえて一之瀬を綾小路と同じ兎グループに送り込む。
11巻の選抜種目試験では、Cクラス担任の坂上数馬と共に綾小路対坂柳有栖の対決を監督役として見守ることになり、綾小路の隠した実力の片鱗を目の当たりにすることになり、綾小路の評価を上方修正することになる。
2年生編(ネタバレ注意)
3巻の無人島サバイバルの初日に、綾小路と会った際には一之瀬クラスの窮状から、綾小路に移籍を提案している。
5巻の満場一致特別試験では、神崎隆二以外の全員が反対で一致する中で、自身も学生時代に同じ試験を受けた経験を踏まえたうえでの厳しい言葉をクラスに投げかけている。
8巻の修学旅行では、茶柱とマッサージチェアを使用中に綾小路と堀北鈴音と遭遇。酒が入っていたこともあって、綾小路を大富豪においてのジョーカーに喩え、一之瀬クラスでは勝てないと発言。また茶柱や堀北にも嫌味を飛ばしている。
12巻の学年末特別試験では、ついに茶柱のBクラス(堀北クラス)との直接対決を迎える。既に堀北クラスはAクラス昇格も見えてきたBクラスで、一方、自身の一之瀬クラスは上位と引き離されたDクラスに沈んでいることから、切羽詰まっており、さらに試験当日になって綾小路が代表者として出てきたことに悲観、ついに行動を開始する。
試験開始前に綾小路に対して、わざと負けるよう懇願する。見返りとして教師の立場など顧みず今後、綾小路に便宜を図ることや「私にしか出来ないこと」を提示するも、綾小路が受け入れるはずもなく、最後に「だったら私、どんな手段に出るか分からないよ?」と告げるも綾小路は「楽しみにしておきます」と不敵に応じる。
人間関係
同期。普段から「佐枝ちゃん」と呼んでおり、プライベートで共にすることも多い。学生時代は元ルームメイトでありながら親友にしてライバル。学生時代の茶柱のミスで自分の将来が大きく変わってしまったことをずっと根に持っていたりと、彼女との関係性はかなり複雑である。
ライバルである茶柱お気に入りの生徒として警戒していたが、独自の調査で綾小路の暗躍も把握している。過去には自クラスへ勧誘したことも。
自クラスのリーダー。1年生編の4月時点でクラスをまとめ上げた事から期待していたが、その後の低迷具合から、内心ではもうAクラス入りを諦められている。とはいえ関係は極めて良好で、アニメ版のクルーズ船では共にオイルマッサージを受けていた。
ライバルである茶柱のクラスリーダー。茶柱に似ている部分があるからなのか、皮肉や嫌味を飛ばすことも。
作中では明確な絡みはないが、綾小路からは似ていると評されている。
茶柱と同じく同期。「真嶋くん」と呼び、3人と飲んでいるシーンも多い。真嶋は過去のしがらみにこだわっている茶柱と星之宮に対して呆れたような口ぶりを見せており、あくまで中立の位置に立っている。