「俺の話を理解できて、下手に口外しない人物だとおまえくらいしか浮かばなかった」
プロフィール
学籍番号 | S01T004662 |
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誕生日 | 12月5日(射手座) |
身長 | 174cm |
所属 | 1年Bクラス→2年Bクラス |
学力 | B+(77) |
身体能力 | B(70) |
機転思考力 | C+(60) |
社会貢献性 | B(71) |
総合 | B(69) |
一人称 | 「俺」 |
CV | 若山晃久 |
概要
高度育成高等学校における1年Bクラスの男子生徒。
クラスの中でトップクラスの学力と運動能力を有する生徒。しかしコミュニケーション能力は高くなく、大勢と話したりするのは不得手。Aクラス候補であったが、消極的な言動や態度からBクラスに配属となった。
勉強もスポーツも人並み以上にこなす優等生で、一之瀬の参謀かつ右腕。
人物
口数が少なく、普段は外を出歩くことも少ないため私生活は謎が多い。クールな雰囲気を持つが、内面に熱い部分も持つ。
感情に流されやすい女子にはあまり好感を抱いておらず基本的に苦手だが、社交性に優れる一之瀬に対してはその能力の高さを認め、共にAクラスを目指す友人として接している。
冷静に物事を俯瞰出来るタイプで、朗らかで気楽な他のクラスメイトと違って、現実主義で極めて合理的に物事を進めようとする一面もある。クラスを上手くまとめ上げる一之瀬の人間としての魅力を高く評価していると同時に、龍園や坂柳のように非情な決断が出来ない一之瀬にもどかしさを感じている。
父親は大手企業の代表を務めており、坂柳とは親同士での繋がりがあり、入学前からの知り合いであったことが明らかになった。
父親は清隆の父親、篤臣を慕っており、神崎自身も何度か綾小路先生と会ったことがあり、一度だけだが直接話をしている。その際彼から『助ける力を持ってないのなら逃げるのも無視するのも良いだろう。しかし力を持っていながら使わないのは愚か者のすることだ』という言葉をかけられている。
神崎は当初は清隆と篤臣が親子の関係であることは知らず、修学旅行で坂柳の発言で清隆が綾小路先生の息子であると気づいて、清隆の優秀さとただ者では無い理由に納得していた。
実力
OAAの数値上では学年でも上位で、非常にバランスの優れた優等生と言える。
Dクラスの平田と似たようなタイプだが、コミュニケーション能力はあまり高くなく、大勢と話したりするのは苦手。
動向
初登場は2巻。
Dクラスの須藤が暴力事件に巻き込まれた際には、一之瀬と共に目撃者探しに協力している。
4巻の船上試験では、葛城や龍園、堀北たちと同じグループに配属されていることから、クラスの中でもエース格の生徒であると、担任の星之宮からは認識されている。
9巻で一之瀬の誹謗中傷が坂柳たちAクラスによって流されていると察しており、実際に坂柳の指示で行動していた橋本に尋問を行なっている。その後、一之瀬がクラスメイトたちの前で自分の過去を告白してからは改めて彼女にリーダーを任せている。
10巻のクラス内投票では退学者を出さない為に、何とか試験当日までに2000万ポイントを集める一之瀬の方針に乗っている。その際に一之瀬に向かって、あの男がよく言っていた言葉とほとんど同じ言葉を過去に発していた事が明らかになっている。
11巻の選抜種目試験では、龍園たちDクラスと対戦することになる。しかしクラスメイト達が試験までDクラスの生徒から嫌がらせを受けていたり、実際に何人か遅効性の下剤を盛られてコンディションを崩していたりとして大敗してしまう。これで一気に龍園たちにクラスポイントで差を詰められてしまう。
11.5巻の春休みでは橋本に呼び出しを受けて、龍園の前に姿を表している。そして低迷しかかっているクラスの現状を彼に伝えた上で、龍園の卑劣な戦法はこれから自分が阻止していくと宣言している。
2年生編(ネタバレ注意)
1巻で、Bクラスは試験の勝敗や学力に関係なしに1年生との関係構築をメインに試験を進めた為、特別試験では最下位という最悪の滑り出しでスタートしCクラスに序列が下がっている。
2巻では大学レベルの問題が幾つか含まれていた数学のテストで誰も取れなかった満点を叩き出した綾小路を警戒し、クラスに余裕が無いからか喧嘩腰のような態度を取ってしまう。また無人島サバイバル前では綾小路に接触し、一之瀬に発破をかけるように頼んでいるが、一之瀬の自主性に委ねた彼に断られている。
4.5巻のクルーズ船では、1年Aクラスのリーダーである石上との接点を匂わせており、彼に目をつけられたと思われる堀北に忠告を促している。
5巻の満場一致特別試験では、100クラスポイントを得る代わりにクラスメイトを一人退学させるという課題に賛成を押している。多少強引な手段であっても、仲間を優先し過ぎてポイントを貪欲に取りに行かないクラスの現状に危機感を抱いており、思考停止しているクラスメイトに今のクラスの在り方に疑問を持つように促しているが、最終的に一之瀬に意見を折られてしまい反対に回っている。
7巻の文化祭にはもうDクラスにまで降格してしまい、クラス単位での勝利を諦めている。半ば自暴自棄になっており、綾小路に嫌味な態度を取っているが、そんな神崎を見かねた綾小路によって、同じくクラスの在り方に疑問を持っている姫野と引き合わされ、彼女と共に再度奮起している。
8巻の修学旅行では、最終日前夜に坂柳に呼び出され、綾小路を交えて3人で密会する。実は、坂柳とは親が名士同士ということで顔見知りであり、坂柳の用件は石上京に関してであった。神崎と石上は同じ学習塾に通っていたこともあって2年生では一番、石上をよく知る人物だったためだが、神崎は綾小路も同席していることに疑問を投げかける。そこで坂柳が綾小路が篤臣の息子であることを明かし、神崎は驚きつつも綾小路の優秀さに納得する。
9.5巻の冬休みは、姫野と共に綾小路を呼び出し、新たな改革派のメンバーとして浜口哲也を紹介する。また成り行きで同席することになった渡辺紀仁、網倉麻子に改革派として動いてることを明かし、一之瀬への妄信を改めるよう投げかけている。また綾小路には生徒会を退会した一之瀬の真意を探ってもらうよう依頼する。
10巻の生存と脱落の特別試験前には、一之瀬の呼びかけで渡辺、網倉も交えて4人で綾小路と会う。その中で綾小路に心を許している様子を一之瀬に指摘されている(神崎は気付いていないが、綾小路の見立てでは一之瀬は改革派の存在に薄々気が付いているとされる)。
11巻の交流合宿では、南雲グループに配属。
12巻の学年末試験では、初のBクラス(堀北クラス)との直接対決を控え、試験の数日前に綾小路の前に現れ、大将として試験に参加するのではないかと問いかける。この行動の真相は、Bクラスの独走を望まない橋本が”ある人物”から情報を手に入れ、神崎にBクラスの内情をリークしたもので、綾小路は橋本に情報を流す裏切り者の排除を決意するきっかけとなる。
試験本番では中堅として、同じく中堅の堀北と対戦。しかし橋本のリーク通り、綾小路が大将となったことに試験開始前から悲観しており、堀北にも劣勢の状況を前にして堀北に勝ちを譲ってくれるよう懇願する。Dクラスは今回負ければ致命傷になりかねず、独断で3年次はBクラスを援護することを提示するなど、なりふり構わず懇願するも堀北が受けるはずもなく、神崎は一之瀬では綾小路に勝てないことを確信して絶望、その後は試験放棄の形で敗退した。
その後、神崎の予想は的中することになる。
人間関係
クラスメイト。社交性に優れ、クラスのリーダーとして皆を引っ張ってくれていることで信頼している。ただ徐々に彼女のやり方が低迷し出した事で神崎の中で迷いが生じ始め、クラスポイントよりもクラスメイトを優先する一之瀬の根本的な考え方に、自分との差異を感じている。
2年生に上がってから急に本領を発揮し出したことや一之瀬が綾小路を意識し過ぎている事で、神崎の中で彼の存在は焦りとストレスの象徴のような存在になっている。文化祭前には彼の計らいで姫野と引き合わされており、立場上、敵対関係ではあるが数少ない神崎の理解者とも言える。
2年次の修学旅行にて清隆が尊敬する篤臣の息子と知って、より信頼度を高める。
恐らく唯一と言っても良い程にクラス内での彼の理解者で、文化祭前からは共に今のクラスの現状を変えるべく協力し合っている。
姫野に次ぐクラス内での彼の理解者。神崎の考えに賛同する。
学年の中でも最大限に警戒している生徒で、学年末試験の際には彼がクラスメイト数人に何かしらの手段でコンディションを崩させている事を見抜いている。龍園からは特に神崎は眼中に無いが、神崎の考え方自体は面白いと思っている。
橋本が独自に作り上げたパイプで繋がっており、互いに裏で情報提供をし合っている。神崎から見ると、信用はしていないが利用価値はあると思っている。
父親が篤臣のことを慕っている関係で何度か顔を合わせたことがあり、一度、『助ける力を持ってないのなら逃げるのも無視するのも良いだろう。しかし力を持っていながら使わないのは愚か者のすることだ』との言葉をかけられており、その言葉に感銘を受けて以来、尊敬している。
なお篤臣にとっては、大事な出資者の子息ということでリップサービスに過ぎない。